カテゴリー:コラム

時期到来

カタルは一貫して「難しい相場」と昨年末から、どちらかと言えば…消極的でしたが、米国のテーパリングを受け…日本株も、いよいよ…バブル期の最高値38915円の奪回を目指せる環境になって来たと…心が躍っています。

日経平均株価の月足推移

この日経平均株価の月足推移は、非常に強い形を形成しています。何度もデフレの関門で弾かれ続け…そうしてデフレの出口を克服したのです。この約1年近い、「もみ合いが」良い「肥やし」になってバラ色相場がやって来ます。

苦節…32年になります。1989年の8月だったかな?

カタルは7月に親父がガンで死ぬ姿を見て、このままサラリーマンを続けて生きていて、自分が死に直面した時に「後悔をせず」自分自身を「頑張ったね、精一杯生きて来た」と褒めて最後の時を迎えられるか?…疑問に思い、10年間勤めたサラリーマン生活に終止符を打ち、上京して…歩合給で生活する人間になりました。あれから…32年も経過しました。

未だに日本はバブル期の後遺症を克服できず…「失われた時代」の中に位置しています。カタルは「市場原理主義」者です。市場の株価が全て正しいと思っています。

故に市場価格の理解できない現象は「社会の歪み」だと考えています。三菱UFJ株は配当利回りの株価で株を買えて、いつも純資産価値(1353円)以下の水準で市場が評価しているのは、何処か…日本社会が「歪んでいる」から、お金が「正常に動かない」のです。個人の現預金残は1072兆円もあるのです。

今回は船株評価で…日本の仕組みの疑問を、また感じています。正しい政策が実行さるなら、株価が必ず「右肩上がり」で推移するのが正しい社会です。でも「失われた時代」は、頑張る奴が虐げられ、村社会論理で抹殺される構図です。その事例をいくつも掲げてきました。東芝問題など…その象徴的な現象の一つです。「歪んだ論理」を押し付ける政策当局です。

しかし時代の流れは変わりません。パイオニアの指名解雇事件は、日本の終身雇用や年功序列と言う「村社会構造」に亀裂が生じた最初の現象であり…分岐点でした。その時に日本人の選択は完全な「平和ボケ」で…「幻の豊かさ」を信じてきました。メディアの誘導に…国民は騙されています。

コメの高い関税を観ると分かります。この結果、我が国の農業従事者数は此方の推移になっています。1990年は293万人でしたが30年後の2020年は136万人です。高齢化も進み…平均年齢は約67歳なのです。NHKの報道では食物自給率は38%となっています。色んなデータのとり方があるから、一概に言えませんが、我が国の政策は長期的なビジョンがまったく感じられません。

今回の10万円給付でもわかるように…村社会構造は、誰もが納得する「妥協点の産物」を生むのです。論理的な合理性より参加者の総意が重要視されます。その為に制度が歪みます。本来の趣旨から逸脱します。

「個人情報保護法」などは、その事例の一つです。規制を強化すると…自由度が失われて、社会の活力が失われるのです。幻の「安全・安心」を求めても…意味がないのですが…言葉は美しく騙されます。

同じように…株式投資に「安全な投資」などはないのです。

自分が主体になってリスクを許容できるかどうか…ここが基準です。この概念が、なかなか…皆さんに分かり辛いようです。だから株価が今後、どうなるか? 皆さんは考えます。

それは、その人の考え方で…株価の変動を上手く利用できるかどうか…なのです。良く…今後の株価動向を質問されますが…そんな事が分かる訳がありません。野村証券の選択は、論理的に正しく…儲かる筈でしたが、実際はアルケゴス、更に10年以上も前の訴訟問題の損失が、今頃、表面化するなんて、誰も分かりません。

大切な事は、株価が、どう動こうが…自分が、どう対応をするか?…ここが大切だと思っています。

ようやく…日本社会も株主還元率が上がり始め、横並び意識が強い国民性なので…自社株買いが一般化しており、配当還元率もどんどん上がっています。米国は100%の利益還元なのです。

米国SP500種の 米国非金融企業部門資金フロー 表

この還元が社会に躍動感を与え、国民は豊かになっています。米国と日本の昼食の価格差はどんどん開いています。いい加減に…日本国民は目覚めねばなりません。1072兆円も現預金残を抱えている馬鹿行動が是正される時が来ました。

日経平均株価の日足推移

本当は…日経平均株の日足は、2月の30714円の高値より上の株価で揉み合うのが…一番強い形です。Cの領域の話です。本当はdの領域のように右肩上がりの高値もみ合いが、一番強いのですが…でも、曲がりなりにも今回の株価波動はaのようなラインで下値を切り上げて推移しています。なにより9月の先物からの誘導で、簡単に新高値を更新できるほど…日本株を取り巻く環境は変わって来ました。11月の見所は…いつ日経平均株価が高値30795円を抜けて、右肩上がりの株価が加速するかどうか…が焦点になります。

冒頭の月足推移を観ると分かります。この年末年始の相場から…バブル期の38915円に向けようやく新たな「スタート」を切るのです。何故、カタルはグロースからバリュー株を選択して三菱UFJを取り上げているか? 明日からの相場は、その助走に過ぎません。来年は楽しい相場になります。苦節31年間の苦労が、ようやく「時間ですよ」に変わりました。それでは明日の相場を夢見て、相場を楽しみましょう。また…明日。

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