カテゴリー:コラム

重要なポイント

昨日は「社会現象」に触れました。カタルは「時代性」を銘柄選びの第一に掲げています。皆さんは「企業業績」を一番に掲げるでしょうが…カタルは2倍目に企業「業績「を掲げ、同時に「株価位置」を取り上げており…この3つが最重要だと述べています。

でもよく考えると分かりますが、企業業績と株価位置は矛盾する関係にあります。業績が良ければ…株価位置は高いですからね。この微妙な関係を理解できるかどうか…なのです。この時代性の中にも様々な要素があります。時代の流れ…今は脱炭素化などの環境関連がテーマの一つになっています。しかし…同時に「市場環境」も時代性の中にあります。金利水準や政策などが重要だと…これまでに、何度も述べています。

しかし未だに…メールを読むと「この株はどうか?」と言う提案を良く頂きます。

カタルは全体相場が「駄目相場」と、何度も言っているにもかかわらず…なのです。本当にカタルレポートを、どの程度…理解しているのか? 疑わしくなります。

駄目相場で、今回は初めての試みですが、投資資金のお金を引き上げたのです。市場全体が下がるから…個別株も下がります。これは当然ですよ。

市場全体が上がるなら、個別株も上がるのです。これも当然です。

この力学と言うか…。比率は「3:7」程度の関係じゃないか…と思っています。それ程…全体の空気は大切です。ここでは「ユビキタス」(3858)との「出会い」に付いて話しています。2010年の2月だったと思います。ある日、突然…株価が上がって来ました。市場全体を見回しても…他に上がる株はないのです。たった一銘柄ですよ。

それ程…2010年と言う市場環境は悪かったのです。

この年の初め、日産自動車が小型車のマーチの生産をタイに移転させると発表しています。これが日本の空洞化のピーク現象です。

社会現象から見た…市場の観方です。昨日、時代には、それぞれ…象徴的な現象が生まれると述べました。その背後の動きに株価は影響を受けます。そうして…カタルは昨日、会員向けに「臨時」のレポートを発行しました。非常に珍しいことです。

川崎汽船(9107)の日足推移

でもカタルは非常に、オープンな人間ですから、その部分をこれから…一般読者にも、随時、公開していきます。昨日、「川崎汽船」(9107)の事例を書きました。たぶん…2019年の秋ごろには船株相場の「芽」が、既にあったのです。勘の良い人は…その時から相場に参加したはずです。

しかし…安値を上手に買うという事が、必ずしも、株で儲けることに繋がらない事を、昨日は述べました。

それほど…「タイミング」は難しいのです。このカタルレポートの最初の推奨株、「日揮」(1963)の話を、何度も…何度も引き合いにします。

このIRNETのサイトの前身は「株式市場 日本を考える」です。その当時に推奨した初めての株が、「日揮」です。1999年の春の話です。1998年にカタルは「転職」を決意してパソコンを買い、インターネットの世界で…起業をしようとします。

その為に株式投資の分野で、インターネットをものにするために、ホームページを作成しました。1998年の事です。あれから…23年の歳月が流れます。毎日、原稿を書いて、未だにこの程度なのです。やはり能力がないのでしょう。

でも皆さんよりは、たぶん…上ですよ。一応、歩合セールスでも税務署に追われるほど…稼いだのです。何しろ、特別調査官だったか、税務官だったか…二人のペアがやって来るのです。年収は1億円以上ですから、当然のことですが…税務署のターゲットになります。

僕らの世界では、年収5000万円以上が税務署様のターゲットになります。この基準は一般論です。税務署も効率化を考えますから、所得の少ない所に調査は入りません。

そうしてご多分に漏れず…追徴され、手元にない現金を工面するために、サラ金から800万円を借りて手元の現金と合わせて…追徴課税を払い、遅れてくる住民税は「分割」で払い続けたのです。大変ですよ。稼げば…稼ぐほど…毎月、税金を200万から300万円程度納めます。毎月です。予定納税など…。たぶん、こんな経験をした人も、読者の中でも多くはないでしょう。

一応、ある程度のレベルだろうと思っていますが、それでも「負け組」人生です。

23年間も、毎日、毎日、原稿を書いて、現場経験を積み続け…この程度なのです。その現場で実践した「ノウハウ」を、皆さんに無料で公開しています。だからカタルの「無駄な人生」を、毎日、このレポートを読むことで省けます。

冒頭の銘柄選択のノウハウなど…貴重なのです。でも読んだだけでは、なかなか身に付かないでしょうが…それでも知識は重要です。カタルをダシにして…役立ててください。

昨日の会員レポートの骨子は、此方の現象です。今回のFOMCは非常に重要なので、解説を加えました。皆さんは、この報道をどう考えるか…この機会に自分で、もう一度、考えてください。

1999年当時の日揮(1963)の日足推移

そういえば…この第一回目の推奨株の日揮も、時間軸を間違えており、1年早かったのです。その当時のチャートを付けておきます。昨日、掲げた川崎汽船の動きに似ています。カタルは年初から…と言うか、昨年から「東芝」(6502)と「野村証券」(8604)を買っておくだけで良いと述べています。

東芝(6502)の日足推移

どうも…この野村証券もアルケゴスで「1年遅れの相場」になる確率が高くなっています。川崎汽船、日揮、野村証券となるかどうか…。早く、知り参加することが、株で儲かることになるとは…限りません。逆に、遅い方が…ある程度の株価位置が、高い所からの参戦の方が大きな相場の場合、タイミングが正しいとも言えます。

野村証券(8604)の日足推移

「Vテク」(7717)の事例もそうでした。カタルは自慢ではありませんが、3000円の時から参加したのです。10倍以上になりました。でも十分にこの成果を享受したかと言えば…答えは「ノー」なのです。

Vテク(7717)の日足推移

今回の「開運株」相場の参加は、明らかにカタルの「出遅れ」です。何しろ…7月末の日経新聞を見て、初めて参加するのです。そうして…8月、まもなく9月も終わりますが、この2か月間は一貫して「船祭り」解説でした。 故に、面白くない…との批判メールを頂きました。でもカタルは、こう書いています。この株が騰がらなければ…何をやっても駄目だから、「一貫推奨」をした訳です。

本当はエーザイの方が相応しいと思いつつ…同じ流れの個別「仕手株相場」として…取り上げています。走馬灯のように…1983年から1984年の相場が甦ります。

カタルが証券マンとして…初めて月間の株式手数料1000万円を成し遂げたのは…この小野薬品の相場の時です。

1983年当時の小野薬品の月足推移

毎日、小野薬品をクロスすると…30万円、50万円と手数料が転がり込みます。顧客も儲かり…同じ程度の手数料を僕らも…もらいました。高い手数料です。昔のチャートを観ると、小野薬品の1981年6月は、僅か810円だったのです。その株が途中で1割、2割の無償増資を挟み…1984年4月に15350円を付けるのです。 この相場がハシリになり…日経平均株価も大きく上がりバブル化します。

1983年から1984年に掛けての相場で、カタルは月間株式手数料1000万円を達成させ…当時の笛田支店長を、役員に押し上げました。この笛田さんはカタルの入社当時の第一営業課長でした。たぶん…笛田さんが、カタルを柏崎支店に引き抜いたのです。新入社員当時から常にトップ営業でした。新規開拓部門で…毎月10人程度の顧客を新規に顧客化します。毎月のように表彰され、そのご褒美は1万円だったかな? 

そうして…笛田さんは、預かり資産が5億円程度の営業員と、新人のカタルを入れ替えて「異例の抜擢」になったのです。営業資産があるか…ないかは、個人の成績にも影響します。そうしてカタルは営業員として「年間表彰」第一位を受けます。全社員と言っても200名程度の小さな証券会社の話です。この報酬が10万円です。金額だけは、よく覚えているものです。そうして次の転勤の時に、笛田さんは本部に戻り役員になり、カタルは新潟支店に行き、新人研修を任されます。

その笛田支店長が、ある日…ストップ高する銀行株を観て、「なんでも良いから…兎に角、銀行株を買え!」と号令します。だって…万年、500円で動かなかった銀行株が、突然、値上がりするのです。これが…今から考えると「バブル相場」のハシリでした。

1983年末から1984年の話です。そうして1985年10月にプラザ合意を迎えます。この1980年代前半は「Japan as Number One」と呼ばれ…1979年に、この本は刊行されます。日本が一番、輝いた時期です。そうして日米貿易摩擦が起こり、今の中国のように…アメリカから日本は叩かれました。

今の中国は、日本と同じ手法を用いて成長を遂げたのです。安い労働力を武器にして物まねで…製品を作り貿易で稼ぎました。日本も嘗ては…「土地神話」が生まれています。地価は絶対に下がらないのです。毎年、毎年、上がり続けるから、借金をして土地を買って、不動産収入を得ます。誰もが簡単に…数十億円のお金を創れる時代です。刑事事件になった中国の「海航集団」や…今、問題化している「恒大集団」などの手口です。名目成長時代は楽しいですね。

一度、上がった株は、なかなか…下がりません。だって次々にお金が市場に流れ込みます。要するに…お金を市場に流せば…株は上がり続けます。理屈ではありません。最後は「株価が安い」と言う理由で…株を物色します。1000円以下の株を買うブームになるのです。良いから…株を買うのではないのです。安い株が狙い撃ちされます。

今の日本株市場は、1983年から1984年の日本に似ているように感じています。日経平均株価を観ると1982年10月に6849円の安値を付けて…そこから一貫して1989年の38915円まで上がり続けます。約7年間の上昇波動です。

今回のFOMCは「歴史的なポイント」になる可能性があることを伝えておきます。あとは日本の政策次第です。ただ今回は様々な条件が揃っています。

カタルはオープンな人間なので、会員と一般読者のタイムラグは、多少はあります。ですが…所詮は同じ人間が書いているレポートなので、会員と一般読者の差は、あまり、ありません。内容の「骨子」は変わりません。

無料で毎日、カタルレポートを読んでいれば…その内、その辺の証券マンより、あるいは大学教授より…ずっと生きた経済学をエキスパートになれるでしょう。

カタルは「本物」人間を目指しています。テレビの評論家など…所詮は偽物です。だって…本物はテレビなどに出ません。バフェットと昼食をするだけで5億円でしたっけ…そんな価値なのです。所詮、テレビの解説者など…は三文役者程度なのでしょう。

事前に語り…自ら実践をして、そうして成果を上げることが出来るなら本物でしょう。果たして…カタルは本物になれるかどうか…。それとも、棺桶が先か…どちらでしょう。皆さんは、このカタルレポートを、毎日、読めば…カタルのような「回り道」をしなくて済みます。

カタルは挫折感を抱きながら…セールスも出来ずに、毎日、毎日…国会図書館に行き、悶々とした気持ちで…昔の新聞や雑誌などを読み、悲観に沈んだ世界を何年か体験しました。あの学食のような食堂で飯を食って、セールスが出来ないのです。

だって…株式の営業をすると、損ばかりなのです。そんな「失われた時代」を過ごしました。しかも歩合セールスですよ。年収が「120万円の悲哀」を味わったものでないと分かりません。だから…選挙に行ってください。そうして政策に関心を持ってください。豊かな国は、必ず、株価が上がり続けます。

1989年の高値38915円の奪回は、いつか?

ようやく…こんなレポートを書けるようになって来ました。楽しい名目時代です。船株、「開運株」相場は、その「先導役」なのです。1981年6月の810円だった小野薬品が、1984年には15350円を付けます。

今回の川崎汽船のスタートは2020年3月の714円です。天井はいくらになるのでしょう。やはり楽しいでしょう。株価は高いのが一番です。それでは…また明日。

会員の方は、臨時で…新しい会員レポートを書きましたから、お読みください。(現在、新規の会員は募集しておりません。たぶん…来月末に、3日間だけ新規会員を募ると思います。その時までお待ちください。)



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