カテゴリー:コラム

PERの裏には…

昨日の原稿の中でウーハンウィルスの下りで、「致死率」や「罹患率」の話を展開し、殊更、大騒ぎをする問題かどうか…を問いました。でもSARS当時より、中国のGDPは拡大しており、消費の割合も高くなっていますから、このような状態になっているのでしょう。

米国ではWHOの非常事態宣言のあとで、株価が上がったのに…何故、金曜日は600ドル以上も下落する大幅な全面安になったのか? たぶん…糊代じゃ、ないかと思っています。

上海市場は、この間は春節で…相場がお休みでしたから、この悪材料を消化するための売りが、大量に出ることが既に想定されています。だから川本産業なども金曜日は10連続のストップ高か? …になったのでしょう。

でも株屋は、常に「次の展開」を予想します。中国の政策主眼は、このウーハンコロナの撲滅で…その影響を最小限に抑えることが優先されますから、中国人民銀行は、かなり大規模な金融緩和を予定しているでしょう。

つまり…逆説的に考えると、脆弱な世界景気の回復波動が、この金融緩和により、より確かな足取りに移行する展開も考えられます。皆さんは、メディアの一斉報道により、最悪シナリオを植え付けられています。

だから…常に自分の気持ちを、冷静に保つことが大切です。カタルが「川本産業を空売りしたい」…と述べている意味を忘れないでください。

まぁ、月曜日は駄目かもしれませんが、火曜日は米国株の反発が世界の市場を支えるかもしれません。ボルトン氏の証人喚問が消えて…トランプ大統領の弾劾裁判も無罪の公算です。それよりは…新時代のスマートコミュニティーの世界を、考えたほうが楽しいですね。

最近、複利終価の話を展開し…100万円を毎年30%で運用できると、40年後は361億円以上になる話を展開しています。

実はPERの評価の話で、アップルのPER27倍評価は高すぎるんじゃないか?…という疑問を提示し、カタルはアップル株の上昇に懸念を抱いています。この理由ですが…この複利終価係数を見ると分かります。

PER27倍と言うことは、複利終価係数で言うと10年で2.7倍の利益成長が可能だということを示しています。株価のPERは潜在成長率により、影響を受けています。サスティナブル成長率です。

何故、株式市場には、PERで10倍以下の評価や、なかにはPER100倍以上の高評価を与える…違いが生じるか? その大元の考え方は…基本的に、この潜在成長率を、どう考えるかに影響を受けます。

大企業のアップルが市場を席捲し続け、スマフォの成長率が10年間も年率で11%以上伸び続けるかどうか? 10年間ですよ。そりゃ、2年や3年ならあり得ます。でも市場は既に飽和状態になり…しかも成熟市場です。更に中国の格安スマフォなどと競争を続けて、勝ち組であり続けられるかどうか…。10年は長いですからね。それを確かめるために…当然の話ですが、株価は乖離調整を余儀なくされます。

複利終価係数が10年で2.7倍以上になる為には、年率で11%の複利成長が欠かせません。10%では2.594ですし、11%だと2.839です。

PER10倍は一株利益を100%の株主還元をして、その対価を回収できる水準を意味しています。でも100%の株主還元を実施している企業はないし…実際は30%~40%程度です。つまり30年程度かかり回収する仕組みです。

基本的に…標準的な株価の基準は、PER10倍程度でしょう。つまり潜在成長率をどう考えるかにより、PERの評価は大きく変わります。昨日の原稿で日本電産の永守氏の話題をリンクしました。売上高を5年で3倍増するのは、M&Aなどを活用しないと…あり得ません。

何故、カタルが村論理を批判し、日本市場に欠ける現象として、このM&Aの話を何度もしているか? 最近はTOBが連発しており、この村論理が解消され始めています。

この背景には「スチュワードシップコード」を導入した安倍政権の政策が大きく寄与しています。「コーポレートガバナンス」が確立し始めています。だから日立が日立化成を売却し…日立ハイテクにTOBを掛けたのです。東芝が子会社の買収に動いているのもその話です。

ロコンド(3558)の企業業績推移

このM&Aを多用することで、一気に「失われた時代」の時間を取り戻せます。ロコンドの売り上げ成長の2015年の売り上げ16億93百万円は、翌年2016年は22億27百万円へ31%増(2016年)、同様に…計算すると29%増(2017年)、37%増(2018年)、68%増(2019年)、そうして今期は41%増予想(2020年)の実績を、どうして高評価して良いか? 分かりますね。

自分で電卓を叩いて計算をすれば、いいのです。利益の源泉は売り上げにあります。たとえ…その成長がM&Aによるものでも、毎年、高成長を続ける田中さんの評価が分かりますかね?

なにもアマゾンが赤字を垂れ流し、売り上げ拡大を模索して1兆ドルクラブ入りを達成した実例を、何度も…カタルが報じている意味が、皆さんに理解できるでしょうか? 

600ドル以上も…NYダウが暴落する中で「テスラ株」は、仕手性を帯び…金曜日は全面安のなかで、株価が1.5%以上も上がり、650ドルを維持したテスラは赤字を続けて…批判され続けていますが、時価総額比較では、遂にVWを抜いたのです。この意味を良く噛み締めてください。

だからこそ…カタルは久しぶりに熱くなり、ロコンド株を応援しているのです。皆さんは、会社説明会のビデオを観ましたか? 臨時説明会の11月11日を見て下さい。

俺には関係ないと…見てないようでは、自分が金持ちになれる道理がありません。

折角のチャンスを逃しているかもしれません。カタルだって未来は分かりませんが、田中君のビデオを見れば、彼が如何に優秀か…その原点を感じることが出来ます。テレビCMを減らしても、売り上げがあまり落ちない、だから経費を節減して利益を目指す。

彼の言動には、データに裏付けされた…確かなものを感じます。永守さんの25%成長は具体性がありませんが、これまでの彼の実績を見ると…一概に眉唾とは、断言できません。仮に、この25%成長を達成できるなら、PER評価は93倍に変わります。

自分で計算をすれば…分かります。株式市場の株価と言うのは…闇雲に形成されているのではないのです。しっかりした論理的な背景が存在するのです。

だから高度なプログラミングで高速売買が繰り返されて、株価が動いています。僕らは…そのようなシステム売買に負けない…確りした行動を貫き賢い投資家を目指します。

自分で年率30%が、如何に、すごい効率なのか? 実際にこちらのサイトで数字を打ち込んで、そのマジックを確かめましょう。実際にロコンドは、既に2015年を起点にして5年間も年率30%以上の売り上げ増加を果たしている企業であり、田中君の実績があります。あとは、自分がどう判断するか? その問題です。計算サイトは此方です。

それでは…また明日。こんなことを実際に自分で書いていると、また自分の力量を見誤って、ロコンド株の買い増しに、動きたくなるなぁ~。カタルは困った性格の持ち主です。つい美人に遭遇すると、見境なく…口説きたくなります。どう…一緒にお茶でも、どうですか?

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