カテゴリー:コラム

心の葛藤

事前告知のように…日経新聞の一面には村田と太陽誘電の積層セラミックコンデンサ(MLCC)の話が載っています。これで…MLCCの材料は一般化するわけです。情報の伝達は様々な形があり、メディアの森友・加計学園報道でも分かるように…「繰り返し」の効果があるのです。人間の記憶、関心ごとは…作為的に刷り込まれていきます。

先ずは触れること…これが第一印象のイメージですが、二度、三度…と回を重ねるに従って、自分の中の感情が段々動いていきます。積み重ねの効果です。本当かどうかは…あまり意味がなく、嘘のニュースでも、周りが信じ話題になれば、実際の株価の反応は、目先なら…そのように動きます。でも最後は、真実に沿う形で収斂します。物理の減衰振動と言うイメージです。そうして旬を過ぎると…やがて人気も消えていきます。

通常は水面下の動きの時に、株式の評価が高まると株式は仕手化します。「仕手」化と言うのは…意見対立の事を言います。誰もが先の見えないときに、未来のカタチを見て株価を持ち上げるのです。その評価が高すぎるとか…、安すぎるとか…の意見の対立です。

そうして、その事象が時間の経過とともに、一般化して行くと…人気が高まります。その評価が定まる過程で…株式の動きを演出するわけです。

市場原理は、必要なところに資金が集まるようになっています。人類に役立つ産業の評価はドンドン高まり…資金が無限に集まるようになっているのです。その資金回収は成長力で補われます。アマゾンの初期段階の評価を覚えている人はいますか? アマゾンは赤字を垂れ流し…ずいぶん批判され続けました。それでもアマゾンに資金は集まります。そうです。成長力が高いためです。

経営者が前向きな姿勢をやめて保身に走れば…企業の成長は止まるのが道理です。昔はよく…経営者は安定配当をするために、株主還元を好業績でも抑えたことがあります。今は、多くの企業が株主還元のルールを決めています。中には、稼いだ利益以上の100%以上の株主還元をするところもあります。

昔のアップルなんかもそうですが、潜在成長力が高いので株主還元をせずに、再投資をするとした企業も多かったのです。

カタルはこの所、「市場の整合性」を謳い、市場原理を解説しています。時代が未来において上がる株を選択していると述べています。このMLCCは、これから5GやEVが普及するので更にMLCCが必要になるから、株価を上げて資金面で市場が援助するのです。つまり時代の進化を助けるのです。

実際の現実は、様々な現象があります。金曜日にエーザイの株価が急騰しました。アルツハイマー病の認知症薬の臨床試験の結果が良かったとか…。でも最近は早くなりましたが、臨床試験の段階で株価が人気になっても…実際の薬の開発は、この過程で開発をやめる薬の確率の方が、ずっと高いでしょう。臨床にも様々な段階があります。

好成績で認可になっても…適用条件が厳しいケースもあり、ごく限られたケースしか認可されない場合もあります。例えば…カタル銘柄のJTECの膝軟骨のジャックなどは適用範囲が限られており、期待されましたが一般化されていません。

膝関節で悩む患者数は非常に多いのですが…現状の適用条件が厳しすぎて、街の整形外科が気軽に使えるようになっていません。今は大学病院でも、年間で1例あるかどうか…程度のごく限られて適用だけなのです。その為に、効かないサプリを飲んで…無駄なお金を消費しています。

薬の世界は難しいのです。でも認知症患者は多く、潜在的な成長力が高いから、臨床の段階でエーザイの株価が買われ、資金面で援助しようとするのが市場原理です。人類の未来の為に、必要なところに資金を集めるのです。これが市場原理です。

市場の整合性が疑われ、現実と株価に大きなギャップが生まれるケースがあります。この見えないギャップを埋めることが、儲かる為に株式投資に繋がります。

基本的にチャートの52週線や200日線は、既に社会から認定された水準です。その乖離が開けば…開くほど、現状認識の路線が変わらなければ…その乖離は時間の経過で埋められます。修正の株価波動になります。ただし未来の現実が、既存路線と違えば…駄目ですよ。株価は新しいステージになります。

本日は、比喩的な表現が多く…読者の多くは、カタルが、何を言っているか…サッパリだと言う人も居られるでしょう。

カタル自身、昔、ジョージソロスが書いた「相場の心を読む」という本の再帰理論などは全く理解が進まずに、そこで読むことをやめた記憶があります。でも今なら、彼の主張も、ある程度は分かるかも知れないと思うのです。今度、本棚に眠っている本を引っ張り出して読んでみようと思っています。

分からなくても…良いと思うのです。でも我慢して毎日、このレポートを読んでいれば…そのうち、カタル論理も段々理解が深まると思っています。それが成果を生むようになるなら更に、カタルも嬉しいですね。でもカタルの今年の目標は、現状では危ないラインに居ます。

この原因は明らかです。すべては…自分のスケベ根性が原因でしょう。もともと年初から、今年は難しいと思っていましたが途中で切り上げることが出来ませんでした。人間の性とは言え…自分の気持ちを抑える勇気がなく残念に思う次第です。年がら年中、1番であり続けるのは、やはり難しいラインです。でもカタルの残された物理的な時間は短く…目標到達には時間がないのです。この心の葛藤を…どう消化すべきか。悩みどころです。それでは…また明日。



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