カテゴリー:コラム

謎シリーズ1

市場には、いくつか「理解不能の謎」が存在しており、自分で解決できるなら良いのですが…カタルの疑問に応えてくれる人は、あまり居ません。馬鹿レベルは、バカなりに、理解しようと苦悩をするわけです。

お船の「低PERの謎」が生まれたのは…2年前の夏です。たぶん、まだその頃の日本市場は実質経済成長の時代なのでしょう。名目時代への変化はありますが、なかなか…スムーズな変化とは行きません。マイナンバーカードへの移行を観れば、日本と言う国の「難しさ」を感じさせられます。

カタルなんか…法律改正で、半年程度で移行させて、直ぐにデジタル化社会に移行させろと言う考え方です。

だから日銀がデジタル貨幣を発行して、一元管理をすれば良いのです。でも日本は東芝問題に代表されるように「みんなの総意」を得られるまで、時間を待つのです。反対者の意見はなかなか変わりませんから、最後はその人が「死ぬ」のを待つのです。これは本当の話ですよ。

都心のマンションの建て替えか、何かで…買収問題が起こりましたが、最後の一人が、なかなか…いう事を聞きません。子供も皆、賛成なのですが、肝心の本人が駄目なのです。仕方がなく「時間闘争」です。日本橋の高島屋の開発はようやく完成しましたが、この案件はバブル期からの課題でした。仕方なく…高島屋は周辺の土地が売りに出ると、高島屋が買うと言う時間闘争です。低金利の所以でもあります。

弁護士の優秀な人は、最後は「時間をかける」しかないと言います。中坊さんでしたね。「世代を超えた闘争」と言う表現を用いていました。要するに、自分の時代では、その課題は解決できないと言う事です。執着心と言うのは大変なものです。レポート屋をやって、思うのは読者の時間軸の解釈が、全然、「違う」のです。みんなが同意する時間を探すのは難しい。

お船の「川船」(9107)は昨日の大引けで5000円の株価です。つまり3倍ですから前の株価では15000円です。ようやく…あの時にイメージした「架空の相場」の領域になって来ました。ここに来るまで…2年の歳月が掛かっています。

「川船」(9107) の日足推移

カタル達は「a」の地点からの参加です。最初は「商船三井」(9104)からでしたが…途中から切り替えて、川船に変更しました。間違ったのが「b」の時の判断ミスです。そうして「c」の時は、おかしい…と思い、意地になって買い続けていました。最後は2000円割れを覚悟して買ったのが、「最安値」近辺での買いでした。しかし…それからも「チンタラ」相場は続きます。投資額により…この時間は耐えられますが…貧乏人の時間感覚ではありませんから、早々に退場しました。

完璧なタイミングは「d」の時間でしょう。それを観てカタルは4000円手前かな? 一度だけ「ワンタッチ」で、再び…参加してすぐに売っています。何しろ、当時は「過去の利益」の相場は、おかしいと思っていました。でもこの起点が、実質経済成長から離脱をして「名目成長」期に変わった場面だと言う…今はそういう相場の解釈です。同時期に「指数」相場が起きています。

「ルネサスエレク」(6723) の日足推移

「ルネサスエレク」(6723)を1900円台で買った、あの時は「チャートの形」で株を買ったのですが、今から考えると…海外投資家の参加である「指数相場」の開始だったのです。後講釈は、誰もが出来ますが…事前告知を課題にしているカタルは、当時は指数相場が進行していると思っていません。

もともと…アドバンテストは、日銀様のETFの吸い上げ効果が大きく…相場に影響すると思ってはいたのです。一度だけ、2年ほど前に、このアドバンテストの株価が他の半導体株に比較して出遅れていたので、注目したことがありますが、当時は買ってもいません。

この川船の相場を観て分かることは…どの時間軸で、株に乗るのが正しいか? 安値で株を買う事が「正しい行動」かどうか…「疑わしい」…と、いう事です。上がることは、上がるのですが、カタルのような「貧乏人」向きの相場ではありません。

当たっているのですよ。結果を観れば…。エーザイも大阪チタンもメルカリも…皆、取り上げた所から見て…ソコソコなのですが、読者の要求は別の所にあります。最近、「BASE」(4477)や「ジェイドG」(3558)の動きを受けて、再び…「喜びのメール」が増えてきました。

でも…皆様の要求に応えるのは、なかなか…難しいものです。

「三菱UFJ」(8306) の日足推移

例えば、「三菱UFJ」(8306)にしましょうか…カタルが自身、「予期せぬお金」が入ったのが、2021年末でした。お祖母ちゃんが、田舎で持っているマンションが売れて、600万円が入ったので、それにお金を少し足して…三菱UFJをかみさんの老後資金にしようと思って、「a」の時に、買ったのです。でもご存じのように…「Jトラスト」(8508)で捻出する筈の、老人ホームの一時金は相場で失敗して…流れました。

本当は今年の5月頃に…老人ホームにお願いする予定でしたが、急遽、空きが出て…入れるという連絡を貰ったのが昨年末です。丁度、黒田さんが方針転換をした時です。

仕方がないから…カタルはその株を売って、少しお金を足して800万の一時金を作ってお祖母ちゃんの老人ホームの一時金に充てました。このほかに、今は月に30万円以上のお金が必要になっています。何しろ、1時間の散歩の料金は5000円弱です。1時間5000円が世間の相場なのですよ。まぁ、老人ホームの話は置いておいて…

今年初めの「c」の場面では、会員を中心にやはり喜びのメールが多く届いていました。しかし…たぶん「d」の場面で多くの人は、残存の手持ちを売ったのでしょう。最近の高値での喜びメールは一件しか見ていません。

この時間軸の考え方です。カタルは三菱UFJの株価は、最終的に2000円を超える…と「理論価格」を述べています。しかも、相場と言うのは、だんだん…天井圏に近づくと、株価の「上昇スピードは加速」をします。大型株の場合は、天井を付けても1年程度は高値圏で推移するものです。

この株を観ると分かりますが…やはり黒田さんの「豹変」、所謂、植田新総裁への道筋作りが…今回の指数相場に繋がっています。この時期に…奇しくも東証の理事長会談が出てきました。「PBR改革」の要請です。日本と言う国は、自主性のある企業は少なく…上の人間が「旗振り」をしないと、誰も追随をしないのです。

しかし、あのデンソーの株主還元と設備投資の内部留保の使い方を、皆さんに紹介したのは、昨年の中頃でしょう。

この事は…時代が動く起点になる「現象」が、どんどん…生まれているのです。昨日は「ツルハ」(3391)の株主総会が注目されていました。

2014年2月に金融庁は「日本版スチュワードシップ・コードに関する有識者検討会」において、策定・公表されました。そうして本コードについては、企業年金関係では、企業年金連合会及び9つの企業年金基金が受入れを表明しており、それ以外では、運用機関で186社、公的年金の運用関連等で、年金積立金管理運用独立法人(GPIF)、国家公務員共済組合連合会、地方公務員共済組合連合会、国民年金基金連合会等が受入れを表明しています。これは…2018年の話です。

世界基準を観て、役所が動いてから4年も掛かって、年金がその方向性に流れて…今の時代の流れになっています。それから…5年も掛かっています。東芝問題の8年だけでなく…日本と言う国の方向転換と言うか…。時間軸の話をしています。成田闘争の末に、仕方なく…観念をして嫌々ですが、方向転換を迫られます。

聖徳太子の「和を以て貴しとなす」と言う村社会論理をどう考えるか…。カタルは、現場に身を置いて「34年間の悲哀」を実際に味わっています。「理不尽」な要求ですよ。役所と言う所は…。税務署の査察官に道理を説明しても、時間の無駄です。最後は「私が法律」です。この一言です。企業などは不服を述べて、裁判に持ち込めますが…個人では泣くしかないのです。仕方なく…妥協点を探る事しか出来ません。日本は難しい国です。

今日は相場の時間軸を探る話をしました。2014年から約10年の歳月が流れて…「スチュワードシップ・コード」の公平な意識が日本株を持ち上げる原点になっているのです。

ツルハの話も7&IHDの西武百貨店問題を観ても分かります。何故、豊島区長が「しゃしゃり」出るのでしょう。全く、不可解な国です。「口を出すなら、金を出せ!」が、合理的な世界の話しでしょう。住民投票をして審判を問うべきです。

このような時代の流れが、理解できてないと相場の進展スピードの意味が分からないのです。自分の時間が、みんなの時間ではありません。あくまでも市場が、その時間軸を決める話です。

相場と言うのは、お金があるから…と言って、勝手に時間を決められるものではありません。昨日、カタルは「ジェイドG」を1840円で500株ずつ、4回かな? 5回かな? それでも1835円も1500株の指値が買えました。その打診と言うか…その「ラッセル」をする姿の行動が、1900円台の株価に繋がったのでしょう。僅かな演出ですが…相場が「時間ですよ。」と語っているのでしょう。

だって…おかしいでしょう。超・超大型株のアップルがPER30倍水準なのです。

メルカリの利益は、一株利益81円です。その株価評価は3571円です。ソフトバンクはまだ1Qの段階では、まだ332円の赤字です。その株価は6827円です。やはりジェイドGの一株利益「127円予想」は光ります。

「ジェイドG」(3558) の週足推移

アップルのクラスではなく…売上高が104億円から140億円の飛躍段階の評価だから…40%増の段階の評価で、株価は1875円なのでPER14.7倍ですから、せめて…最低でも20倍以上の評価は「当たり前」で、通常ならPERは30倍の評価を下すのが、市場と言うものでしょう。127×30=3810円ですよ。

ここから2000円も上の株価があるなら、多少の「リスク」を覚悟して…相場に臨むのが、筋でしょう。カタルはいつも…「事前告知」の「有言実行」です。また明日。

明日も休みですから…明日は「此方の話」(リバースレポ)を、課題にしようと考えています。カタルの「謎シリーズ」の一つです。少し「難解」の話しなのですが…馬鹿のカタルでも分かるかどうか…挑戦をしてみます。事前に、こちらのレポートを読んでおきましょう。



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