アーカイブ:2018年3月

隠れた罠

世間では…鉄鋼に25%アルミに10%の関税が掛けられる事から、貿易摩擦を心配して株価が下がっていると伝えられています。前回は、米国金利の上昇を受けての株安でした。ニュースは、その様な材料で…株式が下がったと言われていますが、実際は、複合的な色んな要素が複雑に絡み合っています。

リーマンショックの時、カタルは、その背景を知りませんでした。サブプライムローンだけでは…たいした事は、ないと思っていました。もし、あの時に、もっと深く読んでいれば、あんな失敗をしていたかどうか…。「ニューセンチュリー」が、破たんしたのは2007年3月13日でしたね。サブプライムローンを利用した様々な金融派生商品が綻び…CDSと言う「影の銀行システム」の破たんに、繋がるとは…全く、考えても居ませんでした。

今だから、CDSと言えば、「Credit default swap」と言う借金の保証料の事だと、直ぐに分かりますが、その頃は「CDS」と言う言葉もありませんでした。少なくとも日経新聞には登場していません。つまり現場の人間でないと…あの巨額の信用保証が売買されていたことは、あの時点では…一般人には、分からなかったのです。

市場は様々なリスクとリターンの関係で、株価が形成されています。常に拡大と縮小を繰り返し…基本的に金融マンは、その変動で稼いでいます。実際に働いて稼ぐ金額より多いんじゃないかと思いますね。この金融取引のプロは、どの程度を稼ぐか分かりますか? 一般的に報道されているプロの年棒は、数十億円程度ですね。20億円と言えば、米国のプロ野球の一流どころの年棒です。大谷君は2失点でしたが、素晴らしいピッチングでした。

でも金融界は、別格です。例えばブラックストーンのスティーブン・シュワルツマンCEOの2017年の手取り収入は8億ドルに達したと報道されています。約850億円ですから驚きです。年棒ですよ。

僕らの世界は、一般的に成功報酬制度を採用しており、だいたい20%程度の成功報酬を得ることが出来ます。つまり…1兆円の運用で20%を稼ぐと…2000億円ですから、その20%の400億円が、そのファンドから得る報酬になります。なんとなく…世界的なヘッジファンドの大きさが分かります。

だから政権と密接に繋がり、政策の先を読み、様々な仕掛けを作ります。今回の米国金利の上昇や貿易関税などは、その中の…たくさん存在する様々なアイテムの一つに過ぎません。そうして…人間の気持ちや世界の方法性を誘導していきます。囲碁で言う布石ですね。一般の人には、序盤で、そんな所に、何故、碁石を置く必要がるのかどうか…理解できません。それが…時間の経過で、後になって効いてきます。

よく…株が上がる前に、一旦、下げてから、上がるケースがあります。あれは買うために一旦、売りから入るケースがあるのです。急騰株のチャートを調べると分かりますよ。たくさんのチャートを見て研究してみて下さい。

LIBORの金利推移

昨年末から、カタルは米国の「燃え尽き症候群」を懸念していました。しかし…今回のガラで…かなり「ガス抜き」が出来ました。でも、まだまだです。ドル債務の問題が一般化しておらず…LIBORの調達金利が上昇しています。新興国の返済がどうなるか…。その金利推移と、少し古いですが…こちらのレポートも合わせて紹介しておきます。

僕らは表面上の現象に浮かれず…賢い投資家を目指すのです。常に、市場参加者の先を歩くことが出来るなら…もうお金なんか、必要なくなります。だってお金は貯める事より、使う事の方が難しいと…良く言います。早く…カタルも、そんな心境になりたいものです。本日は、寝坊をしたので、この辺でお終いです。

でも今回は、もう直ぐ出口を迎えるのでしょう。カタルは有料読者向けレポートで、昔の諺を紹介しました。昔から株式市場では「節分天井、彼岸底」と言います。下げは急なのですが…底入れには時間を要します。何度か…下値を確かめてから、叩けなくなると株価が上昇します。だから慌てて…株を買う必要はありません。

夢テクは、まだ4ケタ割れを示現するかもしれません。あの1050円の買いは、目先の連中でしょう。本物なら、時間の経過で、やがて…だんだんと輪が広がるのです。湖面に広がる波紋を思い描くと、株式投資のイメージも湧くでしょう。それでは…また明日。

本日、これから銀行に行き…記帳してきます。その後、新規の有料会員を募集するつもりですが…今回の募集は、たぶん若干名でしょう。今回の株式教室の授業料金は、半年で5万円です。それに初回だけ、これまでの分として3000円を徴収しています。だから合計で53000円です。これに消費税の8%を合わせて、全部で57240円が必要になります。(ただし学生の人は…半額になります。)

カタルの有料会員向けのレポートは、あくまで株式教室です。投資をアドバイスするものでも…個別株の相談に応じるものではありません。お間違いないように…。その辺のレポートとは違い、あくまで…この勉強会の狙いは、自分で銘柄を選別できるようになって、賢い投資家の育成を目指すものです。

ただカタルは、常に実践派です。日々の状況を、題材に選び…解説します。だから今回は、少し遅れましたが…年末には「東邦チタン」を選択して、会員にその背景を説明しています。カタルが気付いたのは1000円台に乗った時で少し遅れました。本当は事前に観察していれば…800円台で、気付いていたはずです。残念でした。でも会員には1300円前後で紹介しています。この下げでも、まだ買値を上回っていますね。最近の小野薬だって、そうです。

常に、実践を通じて、株式の考え方を、分かりやすく…解説する事に努めています。決して、投資顧問業のような期待を、持たないでください。顧問業をやるなら100万円でも受けません。5万円が高いか、安いか…は会員の判断です。この料金は会員の評価を元に決めてあります。脱落者が多ければ…会員は高いと思っているのでしょうし…脱落者が少なければ…安いと思っているのでしょう。当然、この勉強会の価格は、市場の変動に合わせ上下します。

応募にあたり…右の方にメールアドレスが掲載されていますから、そこからメールで応募してみて下さい。毎回、全員の要望に応えられず…誠に申し訳ございません。応募にあたり、氏名、年齢(50代とか…で結構です)、お住いの県名(詳しい住所は必要ありません。)と…IRNETの購読経歴など添えて頂ければ…幸いです。更に、これまで…何回、応募されたかも…記載していただけれど助かります。(落選回数ですね。)

勉強会の提供は…月に2回の半年間で、12回を予定しております。必ず、応募された方には返信を致します。その後に…手続きを踏んでください。



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