昨日のTICK回数の第一位は29772回で「NPC」(6255)でした。
第二位のソフトバンクは23304回ですから…人気度合いが分かります。やはり…貧乏人は、こういう株に心が揺さぶられます。この株を知る切っ掛けは、ずいぶん前の話で2年ほど前かな? 読者からの問い合わせが発見の発端です。当時は太陽電池がブームだったようで…企業業績が良くなる見通しがあったように感じています。昨年の10月に会員レポートの紹介銘柄にした経緯は、米国大統領選でバイデン氏が有利との報道が流れたことが、切っ掛けでした。推奨当時は、少し早いかもしれない…と思いながら掲げました。
実は昨日はあの後1080円も100株を買い増しして、直ぐに利食いをしました。まさか…後場からも強くなるとは思っていませんでした。1082.934円のVWAPを簡単に抜けるとは思ってなかったのです。この価格は非常に重要ですよ。
ようやく個人投資家も懐具合が良くなってきたのでしょう。昨年はアンジェスやPSSの活躍で…一気に、このセクター、つまりマザーズなどの新興株は元気になっています。しかし…この小型株は9月頃から元気を失いました。逆に浮上したのが、日経平均株価に採用された外人好みの電子部品株を中心とした半導体などのセクターです。既に9月から1月です。何処かで休みます。
カタルはこのセクターは、既に「やり過ぎ」の領域だと述べています。村田製作を取り上げて、その様子を解説しています。1万円割れの時に調整入りするのが普通の展開だと思っていたら、なんと…指数中心に一気に「5ケタ乗せ」を実現しました。これには驚きました。
同時に…この指数買いと共に現れた現象が、米国金利の上昇から金融セクターの復権です。今年は現金が余っており、自社株買いが盛んになる筈です。だから三菱UFJも500円台に乗せ、野村証券も高値を追っています。
皆さんは、目先ばかりを追っていますが、力量問題は個人のより異なります。先日、金融セクターの復権で、億単位の儲けを実現した読者の実例を紹介しました。彼は昨年の9月までの成績は芳しくなかったようです。投資額が大きくなれば…大型資本のまともな株の選択になります。小銭の博打なら、目先の危険度の高い銘柄でもヘッチャラですが…10億、20億となれば…人間はやはり考えます。故に「配当利回り裁定」の銘柄の選択は支持を集めます。コロナ禍で三菱UFJを薦めたのは、こういう事ですね。でも時間軸の考え方は難しい。
実は日経平均株価は新高値ですが…実際に、僕らが感じる「体感株価」は違います。こちらのチャートを見てください。これは東証一部の単純平均株価です。今でも…配当利回り株はなにも野村証券だけでなく…たくさん市場に転がっています。5%を超える株は。別に珍しい訳ではありません。逆に、純資産倍率の1倍割れの株価もゴロゴロしています。この理由は村社会の為です。ROE経営を盛んにしないと…世界基準に遅れます。
カタルは実質成長を目指した世界は「まやかし」だと説いてきました。
人間は名目時代に生きているためです。物価が上がったとか…給料が高いという感覚は数字の大きさが決め手になります。決して、物価と比較などしません。昨年より1000円でも給料が上がればうれしいのです。僕らは常に名目の時代で生きています。そうして景気の実感と言うのは…昭和30年代の高度成長を懐かしみます。だから「3丁目の夕陽」と言う映画が人気なったのでしょう。
ようやく…その復権が始まるのでしょう。27270円の「流動性の罠」の出口の意味はそういう事だと思っています。だから…低位株も魅力的です。カタルが名村造船(7014)を掲げたのは、そういう観察眼が背景にあります。その為の先頭を走るのが邦銀などの金融セクターだと思っていますが、このセクターが上がる為にふさわしい条件は、やはり「インフレ」でしょう。ここでは…商品指数の総合であるCRB商品総合指数の月足推移を掲げておきます。MMT理論との兼ね合いがあります。
本日の日経新聞の市況欄にはナフサの高値が報じられていました。原油はなにも車などのガソリンだけに使われるものではありません。アジア圏の人々は昭和30年代の日本ですね。その人たちは良いものに憧れ…購買意欲が高いはずです。この商業圏は凄い量なのです。インドネシアは人口が2億を超えますし…ベトナムだって1億を欠ける程度なのです。タイも…みんなEUの小国より大きな国々です。そのアセアンは急成長を続けます。
だから日本株は10万円を目指すのです。今日は東証一部の単純平均株価を取り上げ…日本株の立ち位置を考えてみました。今日は東芝が高いですね。皆さん、昨日はカタルと共に買いましたか? 僅かな利幅なのですが…ロコンドが下がっていますから、利食いをしておきます。 まったく…困った厄介者です。それでもカタルの心を惹きつけるのですから…2050円が買えましたね。先日の安値を割れる可能性もあります。どうなりますか…。
NPCなどの相場も影響を与えます。先日、取り上げた光通信がらみのT君は1155円ですね。本日は1176円まであります。この株も軽く…脱炭素化の関連銘柄です。ですが…カタルは、ここでは「東芝」(6502)を取り上げています。この株の方が確実だろうと考えています。意外に値動きは軽いはずです。上手く上下する株価波動を利用して人気になるまで楽しめるはずです。話題は豊富ですよ。
選択肢は様々です。それぞれ…読者が自分の好みに合った株を手掛ければいいのでしょう。基本は企業業績ですが…需給バランスの読みも影響を与え、全体の相場観がどこに流れるかは重要です。
特にTICK回数上位の人気株の動向は重要ですね。証券マンなら今ならNPCを手掛けてないと手数料を稼げません。逆に儲けを考える個人投資家なら…下値圏にある株をじっくり拾えばいいのでしょう。自分の力量に配分をしましょう。
何度か買って駄目なら、自説に拘らず…時間を置きましょう。ロコンドなんか…その口かもしれません。これから期日通過があるので、今が一番苦しい場面でしょうが…誰が、どのくらい投げるか…など分かりませんから、ノンビリやると良いでしょう。僕らは時間をおいて、また買えばいいのです。半年もすれば…需給バランスと言うのは、また変わるものです。
野村証券の休みは、そう長くないと思っています。ですが…昨日は1万株を嫌々…売りました。ポジション調整を迫られたせいです。困ったことですよ。それでは本日は、この辺で…また明日。