膨れ上がる内部留保

昨日は財務省から法人企業統計値が発表され、各紙が伝えるところによると日本の企業は内部留保を28兆円増やし、406兆円台に積み上げました。この数字が異常なことは、一昨日8月31日にリンクされている記事で掲げました。その様子がこちらグラフです。(その原稿はこちらです。)

内部留保の国際比較(GDP比率)

本日の日経新聞にもROEでは、世界基準に及ばないが…ROAでは勝っているという記事が報じられています。この二つは全く違う関連のようですが…カタルは、同じ背景の現象だと思っています。

日本の企業経営者は、よく言えば「慎重」でしょうが…、悪く言えば臆病者で…自らの決断で行動が出来ないのです。この話は本日の日経新聞一面にも表れています。政府が原発融資を全額保証するというものです。東芝の処理問題も同じ土壌にあります。

つまり日本人の教育問題に欠陥がある為に、多くの人は、自ら判断を下して決断することが出来ないのです。だから…なかなか株式投資が有利な状況なのに浸透しないのでしょう。日本人というのは、マニュアル通りに行動することは得意ですが…独自の創意工夫が求められる作業は不得意ですからね。与えられた課題を事前の学習通りなら、創意工夫して改善することは出来るのですが…。

この内部留保が溜まる現象は、自ら、新しいチャレンジが出来ないことを示しているのでしょう。しかしカタルは、ここに来て…「人材不足」から待ったなしの改革が求められていると述べています。そうして…いよいよ、この為の効率化投資が、より一層、進むと思っているのです。その為に…先日(8/19)は日本政策銀行の資料を示しました。

面白いのですよ。リーマンショック前の落ち込みが、きつかった為に、法人企業統計の経常利益の増益率は急激な伸びになっています。小泉・竹中改革における不良債権処理の最終版の処理が、その後の急激な伸びに繋がり2006年にかけて…日本は一気に浮上しました。

法人企業統計の経常利益と設備投資の推移

そうして…福井さんが、地価の高騰に驚き…慌てて、金融を引き締めたのです。馬鹿ですよ。1300兆円も失って、少し戻ったからと言って、慌ててバブル期を連想するわけです。まぁ、それほど…日銀マンにとって、あのバブルの発生は馬鹿政策の連続で汚点だったのです。でも日銀総裁でさえ…データの見方が分からないのです。

東京の商業地の前年比動向

データ分析は、いろんな経験が、ものをいいます。グラフに隠れた発生の原因やその時の社会現象など…が、自分のキャリアにないとデータ分析ができないのです。でも株価と同じように…常に現状で起こっている現象の未来は、ケース・バイ・ケースで分かりません。

故に、カタルは常にいろんなケースに備えるようになりました。今回だって…ケネディクスの持ち高を減らしましたね。本当は、そのまま残すこともできたのでしょうが…投資は「心のゆとり」が大切だと思っているために減らしました。もっと金持ちなら、減らさずに買うこともできたのでしょう。

このように…全てが、「ケース・バイ・ケース」で、臨んでいる現状です。皆さんは、カタルの馬鹿な行動を参考にして…同じ轍を踏まないことです。カタルは赤裸々に失敗事例なども公開しています。過去、どんなケースで失敗したか? 古くはベンチャリから、近年では今回のケネディクスの持ち高削減、(方針は変えていません。また買い増しをします。)昨年は、ソフトフロントやカイオムなどのケースで失敗したケースを公開しています。

それを参考に…何故、失敗したか?
ここが重要ですね。他人の失敗を通じて、自分でも失敗しないように改善を図ればいいのです。カタルの現在のメインストリーは、この法人企業統計が示すように…企業の現預金の動向が変わると思っています。ようやく企業経営者が、前を向いて…動かざる得ない状況になってきました。

失業率の低下から人手が不足し…どんどんスマートコミュニティーが進展すると考えています。そうすると…効率化に繋がり、企業の利益率も上がり、息の長い本物の名目時代に突入します。今回は、リーマン前に訪れた「前兆」現象ではありません。本物の転換です。

ようやく…日本の経営者は、前向きな正しい道を、これから歩み始めるのです。だから…市場に隠された様々な矛盾が、どんどん改選されていきます。みずほの株価は、必ず…500円以上になりますからね。それまで、じっと配当をもらっておけば良いのです。これが年金生活者の知恵です。仮に物価が上がるインフレになっても、これなら対処できます。

日本の財政問題は、インフレが改善につながるのです。プライマリーバランスなども改善されるでしょう。まだ、かなり時間がかかりますが…FRBが、今後、どう動き、金融規制の方向性の在り方が問題になります。

何度も、述べていますが…北朝鮮などのリスクは、一時的なガス抜き作業なのです。ぶら下がりを減らす…作業です。カタルは「クロスマーケティング」の信用買い残が増えて、調整が長引く…とした理由と似ています。故に、ふるい落としが起こります。

この辺りは、素人には難しいかもしれません。カタルが800円前後で、買ったときが分岐点でした。カタルは、あの時に…アイサンテクノロジーを連想したのです。株というのは、あんな馬鹿な現象が、起こるから面白いのですね。まぁ、これじゃ…素人は分かりづらいですね。

ちゃんと説明をしないと…カタルの真意は、分からないかもしれません。でも良いのですよ。流せば…いいのです。その内、自分のレベルがアップすれば…カタルがヒントを述べただけで銘柄も連想できるようになります。今日は非常に大切なヒントを述べています。

基本は此処です。法人企業統計が示したように、膨れ上がる内部留保に対し、麻生さんなんかは、内部留保に課税しろと言う強引な話があるほどなのです。それほど…おかしいのですよ。

こんな時に、待ったなしの改善が迫られ…馬鹿でも分かるスマートコミュニティーの効率社会が、ドンドン進展しているのです。何故、物価の上昇が鈍いか?

アマゾンなどが、効率化により適正価格で商品を提供しているからです。田舎に住んでいることは分かりづらいと思いますが…都心の安売りスーパー、カタルは東陽町に住んでいますが、OKというスーパーはナショナルブランドの商品が、いつでも2割から5割引き位で販売されています。

都心ではメーカーのセールが開催されており、百貨店などの季節落ちというか…少し待てば、同じブランドの商品が、やはり3割から5割引きで買えるのです。アマゾンで買えば、同じような効率が得られます。都会も田舎も関係ありません。本日の日経新聞5面に、その調査が載っています。

たぶん、なかなか上がらない物価動向は、このようなスマートコミュニティーの浸透が進んでいるためでしょう。しかし…まもなく先進国も変わる筈です。なにしろ…集団行動の日本の経営者が、ようやく動き始めます。

問題は、そのスピードですね。株価が反応するスピードを、どう的確にとらえるか…。ここが何時も、カタルの最終障壁になっています。本日は、分かりづらい文章でごめんね。でも重要なコアの解説でした。大切なことは、内部留保が積みあがっており、このお金がどう動くか…ここです。

さて本日は…これから、有料会員向けの原稿を書きますので、会員の方は夜遅くか…。明日、読んでくださいね。第3回目の株式教室の最初の原稿になります。まだパスワード等が届いてないという人が、居るなら…ご連絡ください。



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