かたる:今年、6月22日に三菱UFJは607.6円を付け625.3円で引けました。この時の出来高は9495万株です。木曜日の出来高はその水準を超え9616万株です。本日の三菱UFJは608.3円までが、今の所は安値です。果たして割れるのかどうか…。何故、カタルが三菱UFJの株価を気にしているのか?
その理由が、皆さんに分かるでしょうか?
この株価動向は、米国の金利動向の影響を受けているからです。つまりこの連休で話したように今の相場の焦点はFRBの金融政策ですから…この金融政策の変化が、どの程度、市場に浸透しているか? この度合いを観る為の道具の一つです。
一般的な人は、まだ米国金利が引き上がると思っているようですが、近いうちに変更されます。何故なら、FAANG株が調整入りして、期待値が剥がれ失望に変わっている市場を見れば…ボールは政策当局にある訳です。
既に市場は結論を出し次のステップ入りを求めています。だから12月は利上げをするにしても…コメントが重要度を増します。利上げ停止を示唆するコメントが必要なのでしょう。この結果は12月20日(米国では19日)に判明します。
でもその間に市場は、この現象を消化する為に動きます。この消化速度が、市場への「浸透度」と言う訳です。これは株価を見ていれば分かります。三菱UFJがガンガン売られ600円を割れるようでは…まだこの浸透度が進捗してないと言う事です。だから三菱UFJの株価を観察するわけです。
既に市場は、年初から始まった減税効果に失望して次の段階に移っています。だからアップルは9月に止まり、10月、11月と…急激に下げてきました。過去の下げ方を超えるスピードです。おそらく…12月か1月は、戻り相場に入るのでしょうが、株価が大きく上がることはありません。基本的には調整局面でしょう。
このように…株価と政策は密接に繋がっています。市場は経済統計や政策動向を株価に織り込んで動いています。実体経済の半年先を見て、株価は動いています。企業業績の推移などは基本的には読めます。まぁ経営者の判断に影響を受けますから、詳しい数字は分かりませんが、上を向いているか…下を向いているかは、発表前には分かります。
今回の秋からのNY市場の下げは、事前のシナリオが崩れたことを意味しています。FRBは来年3回の利上げをしてから停止する考えでしたが、この政策変更を催促している下げと見ていいのでしょう。市場がFRBに政策の変更を求めているのです。まだ多くの経済指標はそのサインを出していません。しかし米中摩擦から経営者の心理が悪化し、減税効果が急速に消えているのです。その為にNY市場は調整入りしたのでしょう。
政策変更が遅れると…傷口はどんどん広がります。カタルは読みを外し損失を受けました。それは米中貿易が中間選挙前に「手打ち」と思っていたのです。でも実際は米中「冷戦」の様相です。故に…レパトリ減税など、上手く投資に回らずにお金の動きが鈍りました。この読みが欠けていたために、今回の調整を見誤ったのでしょう。今年は難しいと思っていたのですが、こうなるとは…やはりトホホのカタルは続きます。
5GやAIでは、既に米国を超えるスピードで変化する中国に対し、強烈な危機意識が米国では生まれているのでしょう。日本の政治家の馬鹿さ加減が分かります。他人の足を引っ張るような次元の低い争いではなく、世界はスマートコミュニティーへの導入速度を競っているのです。
それなのに…「キャッシュレス」一つできない日本は、馬鹿政府です。電子カルテの整備もそうです。ハッキリ言ってセカンド・オピニオンなど自由診療にすべきです。
先端医療分野もなかなか進化しません。J・TECを見ていると…そう感じます。ひざ関節に悩む年寄りは多く…ジャックは、もっと一般化が早いと思っていました。本当に世の中には、真剣に仕事をしている人が居るのかどうか…呆れるレベルです。
昨日NHKで古賀正男の特集をしていましたが、その中で「人生劇場」が謳われており、「義理がすたれば…この世は闇だ」と言う一説がありました。この歌を聴きながら、カタルはゴーン逮捕を考え、やはり地検の行動はおかしいと思いました。せめて他の方法で…日産を去る方策を求めるべきだったのでしょう。だってあれだけの功績を遺したのです。日本人は韓国人を責められません。
いつから日本人の心から「任侠心」は消えたのでしょう。やはり清貧思想は嫌いです。他人を叩く構造はどうでも良いのです。そんな事よりやることはたくさんあります。政治家は自分の「本分」を忘れています。なかなか名目時代に移行しないのは、そんな事も影響しているのでしょう。
これだけ…ぼやけばソロソロ転換期でしょう。事前にカタルが述べたように…日経平均株価は意外に底堅いでしょう。本日はプラス圏で推移しています。今の株価は20円高の21667円です。基本的に5月の値惚れ買いの期日が到来しており、弱含みの展開が一般的です。でも底堅い筈です。例えば…東芝、寄り値は3725円でしたが、今の株価は80円安の3575円です。この辺りは買い場なのでしょう。カタルには鉄板相場に見えます。故に今…再び買いに行きますね。ハイ3580円で500株のお買い上げです。
基本的に3800円以下は、何処を買っていても儲かると思っています。更に東邦チタンですね。本日は1285円から始まり…今の株価は1297円です。この1300円割れを拾っておけば、この年末年始は笑って…正月を迎えられます。何故なら、企業業績も株価位置(需給バランス)もかなりのものです。高値を買って損をしている人が居るかもしれませんが、心配は要りません。もう決まっているのです。
問題は全体の市場動向…市場リスク要因の影響が、どの程度か? 多くの株式は既に底値圏の筈です。野村証券の解説では、日本株はPER12倍割れだそうです。基本的に下値を叩けない水準なのでしょう。ここに来て…小型株も一段安しました。この辺りからこの手の株も「底打ち」の段階に入るのでしょう。
今年は難しいと思ってきましたが…こんな展開になるとは、もう少し優れた読みが必要です。これではいつまで経っても…本物の投資家になれません。やはり自分勝手な願望が強過ぎました。この欲に負け、今年もトホホの生活を余儀なくされています。コンチクショウで…アリアンす。
カタルはこの年末年始の相場に向け、読者に二つの銘柄を提供しています。一つは「東邦チタン」で、もう一つは「東芝」です。どちらも…鉄板相場に見えます。
問題は市場リスクの度合いですが…既に三菱UFJは関門のラインで、他の進化論銘柄も株価は下打ち(底入れ)しているのでしょう。まぁ、上手く行ってない株もたくさんありますが、当面はこの2銘柄を主体に…年越しをするつもりです。
明日は、余程の事がない限り、東邦チタンのMLCCに続き、主力のチタン金属の解説を始めようと思っています。今日は「浸透度」の具体的な解説をしました。このようにしてカタルは「市場の整合性」の考え方を組み立てています。この辺りの動きが分かるようになれば…かなりのレベルなのでしょう。
それぞれの株価は意味を持っており、関連して動いています。相関関係の高い銘柄など…一連の流れが頭に入ってないと組み立てられない観方です。市場にはポイントがあります。今の市場の焦点は、米国株の催促を政策当局がどう受け止めるか? パウエルFRB議長の手腕が試されています。それでは…また明日。