底堅さを感じる時

明日から、いよいよ11月最後の週になり来週からは12月入りになります。今年は年初に安川電機の高騰ぶりを批判し…やり過ぎだと思ってきました。そうして「債券のフラット化」を始め…「Sell in May and go away.don’t come back until St Leger day.」と「Sell in May and go away. Do not come back until Halloween.」と言う格言を紹介し…どちらかと言えば、腰の引けた展開に終始したような印象です。

ハワイから帰った後も風邪をひき…その後も憂鬱な日々を送っていました。でも最近はWSJの記事で『著名投資家ジョージ・ソロス氏のヘッジファンドの運用担当者だったスタンレー・ドラッケンミラー氏は「私なら利上げを中断し、われわれが認識していないことを市場が知っているのか見極める」と話す。』を見て、カタルと同じような見方をする人も居るんだなぁ~と思い、気分が向上し始めています。

これは偶然なのでしょうか?

これは読者に、初めて紹介しますが…「業績上振れでも急落する米株、本当の注目材料」と言う記事です。

内容は『アナリストの予想平均を5%近く上回った半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、決算発表前後の上記期間で29.6%の大幅安となった。歯列矯正製品を製造するアライン・テクノロジーは利益がアナリスト予想を4%上回ったが、株価は同期間に26.8%急落。SVBファイナンシャル・グループは利益が予想を14%も上回ったにもかかわらず、18%下落した。』

…と言うもので、事前の業績予想より結果は良かったのにも拘わらず、株価は下がったという記事です。

業績と株価推移

故に、昨日は「期待値が失望に変わる時」と見出しをうちました。株価の決定要素の一つである市場要因(市場リスク)が、過度に悲観に傾き…個別株価を押し下げています。

まぁイメージで言えば…今まではプラスの乖離だったけれど、今度はマイナス乖離の相場環境だと言う事です。あとはFRBの動向が重要で…どう判断するか?

でも市場は、既にこの考え方も浸透し始めており、まもなく消化します。あと一押しです。その浸透度合いは、米国の金利動向を見ていれば分かります。三菱UFJの株価推移も、その度合いを測るバロメーターです。

もう怖くはありませんね。だって市場は既にマイナス評価に変わり…グーグルもアップルも期待値が消えたのです。FAANG株は年率で30%を超えて成長をしているグループです。NVDAは2四半期の在庫調整の期間を与えられています。こんなイメージで相場を見ています。米国株は9回目の利上げをするかどうか。テーパリング発言で揺れたのは2013年5月です。

でも日本は…そりゃ、ステルス・テーパリングと揶揄されていますが、基本的には量的緩和を実施しており、ようやく市場に期待値が芽生え始めた所です。米国の株価波動とは少し違います。たぶん…米国株は弱くても日本株の下値は堅いのでしょう。

ようやく日本にも「運」が回って来たように感じています。こんなタイミングで…平成の元号が変わり、大阪万博が実現します。日本の国際会議の誘致率の低さ…いったい政治家は何をやっているのでしょう。他人のあら探しはもういい加減にして…もっと自分の仕事をしましょう。もっとアクティブに動かないとなりません。

何度も話しているのが…アジア圏の人口増加率、しかもこの世代(種族?)は、昭和30年代の日本なのです。多くの国の購買力がどんどん上がる時代です。何故、日本株が10万円になるか? カタルはアセアンの第二を含む…経済回廊の話を持ち出して、何度も以前、解説してきました。TPPからRCEPは日本経済を大きく押し上げます。

この期待値が自信に繋がると、日本人は一斉に動き始めます。集団行動が得意なのです。何しろ、「赤信号、みんなで渡れば恐くない」との人種です。故に、東芝の今後が…非常に注目されます。

こう述べても…皆さんの多くは米国株の下落を見て…米中貿易戦争を懸念し怯えているのでしょう。でも既に1年近く…その事を株価は織り込んで動いています。来年春になると1年を超えます。株価は半年先を見て動きます。

たぶん米国株をみて軟調な始まりでしょうが、意外に「日本株は底堅い」と感じると思っています。いつだったかな…。先週、米国株は552ドルも下げたのに、日本株は僅か76円の値下がりでした。だんだん…このような動きに変わると思っています。

理由は日銀のETFの買いなどと…バックボーンの企業業績も好調で、この勢いはそんなに落ちません。既に割安感が台頭しています。ここからは、怯まず…果敢に行動しましょう。もう夜明けの空は、白み始めています。カタルは、そう考えて行動します。

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昨日夕方に原稿をアップしましたから…お読みください。



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