カタルは今回の会員レポートで3つのシナリオを提示しました。その中の一つが全体相場が下がるというものです。考えてみるとコロナ禍以降、あの追証騒ぎを起点にして株価は上げ続けていますから、どうしても高所恐怖症があります。
カタルは皆さんが、良くご存じのように昨年の9月から負け組に転落してロコンドの「一本勝負」を挑み、手痛い打撃を受けました。仮にあの時に村田製作など…なんでも良かったのですが、ルネサスエレクなどを手掛けていたら、ウハウハ状態でした。あり得る選択肢だったのです。あまりに「狭い視点」でした。「イナゴ族の罠」に嵌まったとも言えます。
しかし今朝、調べてみると…この全面安のシナリオは「遠退いた」ようにも感じてきましたこちらのチャートをご覧ください。
この日経平均株価の週足を見ると…2012年の時の52週線との乖離率は、実に47%にも及びます。それに引き換え…今回はまだ、僅かに24%台です。高い水準ですが…驚くほどではありません。
仮に…あの時(2012年の10月から)が入り口なら…今回は名目時代へ向けた出口とも言えます。つまり…デフレの関門22750円と27270円の関係です。そう考えると…今回はまだまだ続き…入口の時と同程度の乖離状態の可能性も考えられます。だから…日経平均株価は、更に上がると言う選択も考えられます。その考え方なら…後の2つのシナリオが有望に思えてきます。果たして、どちらを歩むのか?
同じ日経平均株価の週足ですが…今度は「対数チャート」にしました。これを見ると印象度がまた変わります。人間と言うのは、やはり感情で心が動く動物のようです。
株価を考える場合、自分の視点だけでなく…様々な視点で株価を見ることが大切なのでしょう。自分は株を買っているが…売っている人の選択肢はどんな気持ちで株を売っているのかを考える視点です。株は売りと買いしかありませんが、それでも…これだけ難しいのです。だから当然のことですが…株の売り買いはその判断に悩みます。
半導体株や電子部品株は、確かに連騰を続けており、乖離が高くこのセクターの株価をもっと上げろ!と言う期待をするのは、やはり無理と言うものです。世の中には常識があります。
自分だけの価値観で株価が動く道理がありません。株価は「市場参加者の総意」で決まります。アマゾンンPER80倍だからと言って、株価が高いとは、決めつけられません。ですが…テスラはやはり高すぎます。時間の経過が必要なのでしょう。
まぁ、所詮は、お金の話にすぎません。こんなに天気が良いと…ノンビリ外に出てみようと思いますが…コロナですから、やはり皆さんは、カタルも含め…相当ストレスを抱えているのでしょう。
株式相場もそうですが…分からないものをグダグダ…考え続けても、しょうがありませんから、カタルはいつも「パッパラパー」なのです。所詮、世の中はなるようになる。運があれば成功するかもしれません。逆に失敗するのが常ですから、それが当たり前だと思って自分の感情をコントロールするだけの話です。
この感情のコントロール機能が、上手く働かないと、カタルのようにいつも政策批判になります。本当に…日本人と言う人種は、バカの寄せ集めに見えます。…と言う論調になります。
何か…この30年間と言うのは、それを散々認めさせられた現実に感じます。半導体は、過去、日本の代表的な産業だったのです。
エルピーダの坂本さんは村社会論理に押され、減価償却費のあり方などの日本の制度に敗れたとも言えます。NECの凋落を思うと残念です。あの本社ビルは凄いビルですね。東芝もそうです。
一流企業と言うのは、やはり奥が深くすごいのです。ですが…本物人間が、なかなか上に行けない仕組みがあります。「世渡り術」と言うか…何というか…。仕事をしないゴマすり人間が多く上に居ます。日産自動車の西川など…ゴーンを、闇討ちするような「器の男」が、よく上に行けたものです。
カタルの倫理観には、あの選択肢は絶対にありません。正々堂々、戦います。それで敗れたら、それも人生と現実を受け入れます。
今回もケネディクスの顛末を受け入れ、ロコンドの失敗を甘受しています。自分が「浅はか」だったのです。その失敗が、何故、起きたか?二度と失敗を繰り返さないために…何を今、すべきか?
所詮、他人に自己責任を転嫁しても、意味がありません。そんな自分の姿を見ると自分自身が悲しい人間に思えます。
ここ3年間、カタルは思うような成績を上げることが出来ませんでした。キチン循環と言う在庫による景気の株価波動が後退局面だったことも影響しています。しかし2018年の春の段階で、小野薬品を選択したときに…その事は事前に分かっていたのですから、対処の仕方は色々あったのです。
でも…カタルの性格が災いを演じています。この性格は困ったものです。
「武士は食わねど、高楊枝」は負け組の精神です。下賤な「矜持」なんか…食えません。
でも同時に、あの…新潮社の永瀬さんの「ひも家業」をしていた白川道は、好きなのです。何故か、惹かれます。まぁ、負け組人生も、いつか勝ち組を夢見て…時間切れの終焉を迎えるのかもしれません。今一つ、度胸がないですね。一発勝負をする人生最大の賭けをする場面が訪れるかどうか…熱くカタルの気持ちを揺さぶる…良い銘柄に出合えるかどうか…楽しみですね。
当面はノンビリやろうと思っています。本日はあまり内容がありませんが、たまにはいいでしょう。それでは本日はこの辺で…皆さんも、みんな誰も「未来図」なんか…分からないのですから、「上手に立ち回ろう」とせず、カタルのように「なるようになるさぁ~」と「ノホホン」の人生を、共に…歩みましょうね。
ですが…能力のある人が果敢にチャレンジをしましょう。皆さんも良い銘柄に出合ったら、カタルにも教えてください。ですが…あまり程度の低い銘柄を教えていただいても…トホホです。返信するにも…嫌になります。
自分が何故、その銘柄が良いと思うのか…論理的な背景の説明が必要です。ただ…当たっている奴が、次はこの銘柄だと言った程度…の話で、大切なお金を「億」単位で投じることは出来ません。所詮、NPC(6255)を買っていると言っても、僅か…数千株の話の博打です。
カタルは、もともと博打好きなので…丁半博打も、たまにします。ですが、その背景を論理的に…説明もできます。NPCの785円が、今週は買えるかしら…。果たしてどうでしょう。それでは…また明日。
会員の方は、既に新しい原稿をアップしてありますから…お読みください。