荒れる秋場所も本日が千秋楽で…カド番だった大関、豪栄道と、横綱の日馬富士の決戦だから、世の中は上手く収まる所に結論が導かれるものだと驚きます。つい先日まで…株式市場も「北朝鮮リスク」と、訳の分からない理由で株価を下げさせ…先物から戻るから面白いものです。要するに…世の中は、「どうにかなるさぁ~」なのでしょうね。
中学生などの多感な時代は、小さなことで心が大きく揺れ…自殺を選択する人も多いのですが、だんだん年を重ねるに連れ、感情が鈍くなって行きます。年配者の多くは、電通事件など…何故、高橋さんが、自殺するほどの事なのか? 理解できないでしょう。そんなカタルも同じような考えです。
何しろ、カタル自身の人生が、まともではありません。最近、おばあちゃんと暮らしていて思うのです。彼女は、必ず、自分が食べたい時に「○○たべるけ?」…とカタルに同意を求め聞いてきます。カタルは、いつも、同じことを言っています。「俺の事は構わないで、自分が食べたければ、勝手に食べればいいよ。」と応えます。
そうして、時間を気にしますね。夏は暑いので…夕方、日が沈むころ…買い物に出かけますが…帰りは、完全に日が落ちることがあります。そうすると…「こんな遅い時間に、買い物なんて…」と文句を垂れます。そのくせ、最近は比較的、涼しくなったので、昼間に買い物に行きますが…今度は「こんな暑い時に出かけるなんて…」と、また文句を言うのです。
カタルは、いつも…場が終る3時ごろから、昼寝をしますが…「こんな時間に昼寝をするなんて」…と、いつも怒られます。そうしてカタルは、夜中の2時から3時頃まで起きてテレビを見ていると、今度は、「夜中に起きていて」…と文句を言われます。
彼女の行動パターンは、日本、村論理の塊のような感覚なのですね。みんなと一緒の行動が正しいと思っているようです。カタルは株屋人生が長い為に…集団行動が嫌いです。サラリーマンの頃は、良く…仲間と連れ立って、4、5人で徒党を組んで昼飯に行っていましたが、歩合になってからは…大概は、一人でした。
日本人と言うのは、集団行動に慣らされている用に感じる次第です。ロボット教育の詰め込み式の教育ですね。やはり、考え方などは…世界基準とは、少し違うようです。
論理的には、現預金より…遙かに、株式投資の方が有利です。しかし、なかなか資金移動が起きません。この9月20日に6月末段階の資金循環統計が、日銀から発表されました。此方です。これを観ると…個人の現預金残は945兆円あるのです。故に日本郵政株の1兆円を超える金額の消化は、そんなに難しくはありませんね。週末の株価は1363円で50円配当ですから、配当利回りは3.67%です。しかも一株あたりの純資産価値は3275円ですからね。銀行が、その気になれば…いくらでも資金誘導が可能です。
カタルが、いつも問題にしている日銀の当座預金残高は363兆円で、企業の現預金残は254兆円もあります。この合計金額はGDPを超える617兆円もあるのです。これに個人金融資産の945兆円の現預金を加えると…1562兆円も資金が、寝ていることになります。日本人と言う性格が分かります。
日本人は集団行動が大好きで…何が切っ掛けになるか分かりませんが、一発触発の状況が続いている様に感じている次第です。東証の空売り比率は40%近いのです。さらに日証金段階の逆日歩比率は、実に…716銘柄に逆日歩が付いており、貸借銘柄は1381銘柄なので比率は51.85%なのです。この意味が…何を、物語っているか分かりますか?
昔の名目時代を知る「年寄」と呼ばれる年金世代は、不思議に思う訳です。過去の名目時代は、毎年、給料が上がり、物価も上がりましたが…ドンドン豊かになって行きました。これを支えたのが土地資本主義と呼ばれる「土地本位制」です。銀行に、いつでも土地と言う担保を持って行けば…僕らは、お金を借り入れることができました。
名目時代を支える根幹を、叩きつぶした宮澤喜一の馬鹿さ加減が…分かります。彼は、一般的には、東大法科のエリートです。そうして大蔵に入り、総理になりました。日本と中国の仕組みを考えると…「天と地の違い」を感じる次第です。別に中国が良いとは思いませんが、少なくとも実践的な政策運営です。
まもなく…平成の世が終わり、新年号になると言いますから、「時代の変遷」と言うのは面白いものですね。
さて…この辺で、皆さんには趣向を変えて…、たまには「チャート論」を述べましょう。でもカタルは「よちゃん」と、東京に出てきて知り合って、仕手筋の舞台裏を教えてもらいました。そうして大物投資家の家や、会社にも訪問し…裏舞台を観たのです。
故に、あまり罫線を信じなくなりました。昔は、違ったのですよ。市場に「効率的市場仮説」が存在するように…株価は、全てを知っていると言う一面を、株価が持っていることは事実です。故に、カタルもチャートを見れば…大概、未来の予測も可能です。その一つを、本日は披露しますね。
しかし…誤解をしてもらっては困るのですが、これは確率論です。故に必ず、アノマリーと言うか、誤差はあり、数千万分の一の確率で、現実は違うと言う事を理解しないと駄目です。しかし時代はAIの時代ですからね。経験値も大切です。
カタルは良く…前の「二つの壁」の話をします。チャート上、前の二つの壁を抜くと…相場の株価波動は変わり、新たなステージを迎えます。例えば…ケネディクスが、最近、前の二つの壁を抜きました。その様子をご覧ください。
9/21に589円を付け、前の二つの壁、581円と585円をクリアしました。通常、このチャートなら…なかなか580円を付けられずに、横ばいか…下がるチャートが普通です。明らかに…誰かが買っているから、このような強い形になります。
前回(7月)は、ARAの買いと伝えられましたが…ホンマかいな?…と、疑心暗鬼だったカタル君、今回は、本格的な匂いをプンプンと感じます。一つは仕掛けの時期です。そうして窓埋めをして…セオリー通りの展開です。此処で…週足に、視点を変えてみましょう。
如何ですか? 非常に…綺麗な形ですね。まさに理想通りの展開になっています。しかも休養期間も充分で…新しい転換を感じる次第です。5月の607円を抜き、2014年11月の高値669円を抜くと…2013年4月の高値849円の奪回だけでは…収まりがつかない感じを抱きます。これはカタルだけの期待感でしょうか?
それでは…月足に、視点を更に、変えてみましょう。如何でしょう。日銀の大量の量的緩和の期待により…2013年4月に849円を付けましたが…あまりに「失われた時代」の弊害が大きく、折角の日銀の出動でも…長い「流動性の罠」に陥りました。
しかし…ようやく、基準地価などにもみられるように…「バブル期」越えを示唆する地価が、続々と現れて来ました。鳩居堂前、明治屋前など…。銀座中央通りです。孫さんが、何故、ティファニービルを個人の資金で買ったか? 彼は天才的な感覚を持っています。
あの時…識者は、なんと言っていました? こんな非効率な採算に合わない高値で買うなんて…馬鹿じゃないか…と言っていたのです。馬鹿は、一体どっちなのでしょう。
今でも日銀批判はあるし…地価が天井を打ち、下がる…と言う人が大勢います。どうぞ…ケネディクスは、貸借銘柄ですから…いくらでも、空売りが出来ますよ。自分が自信を持ってメディアに出て…講釈を垂れるなら、正々堂々とケネディクスの「空売り」すれば良いのです。いくらでも消化できます。10億円でも100億円でも…個人レベルでは、その程度でしょう。
さてチャートは…面白いでしょう。効率的市場仮説が、存在するのも分かります。もう一例を…こちらは、あまり解説しませんが、更に素敵な形です。一度、ボックスを離れる前に屈伸運動をしてから、一気に…前の関門を、次々に踏破しました。カタルも驚き…慌てて解説したほどです。後は…自分が何を感じ、その直感を信じて、どう行動するか…そこが問われる訳です。それでは…また明日。