失敗

もう直ぐ、就任一年になる新しい岸田内閣が誕生するけれど…本当に仕事が出来るのかどうか…。まだ何一つ、まともな政策を打ち出していません。僅かに…経済安保の半導体への資金供給を決めただけ、新興企業投資へのスタートアップもお飾りのレベルです。

意見対立が激しい難しい案件に挑んだ菅さんと比較するから、「落胆」度合いが強いのかもしれませんが、日経新聞の論調を観る限り…何れ「ガラガラポン」の混乱時代が来る可能性は高いように思えます。カタルの「杞憂」に終われば良いのです。

この話と「ドルの基軸通貨崩壊」は、カタルの抱く…もっとも大きなリスク・シナリオです。だから常に何が起きても良い対策が、事前に必要でしょう。起こらない事を、事前に心配しても仕方ありません。でも…カタルも日本人だから、一応、清貧思想的な発想も持っています。まぁ、皆さんより楽観的ですが…。

今回、「薄利多売買戦略」の対応から、この「旗印を降ろそう」と挑みましたが、この3日程度は不発でした。この時間軸の読みはなかなか難しいのです。既に、カタルが抱く…このシナリオは、「確定に近い」…確率で、起こると思っています。昨晩のNY市場の値動きは、その兆候の一つです。代表的な論争が、此方の記事でしょう。

原油先物価格の月足推移

今回のCPIは、基本的に分かっていることです。原油価格の過去のトレンドが分かっていますから…事前に数字の変化は読めます。カタルが11月説を、早くから述べているのは昨年10月に原油価格が一段高して85ドル台を付けたからです。

CPIの構成要因を知っていれば、この解説に納得するでしょう。最近、サマーズが述べているのは人件費や住宅費などの転嫁度合いの話ですが、カタルは別の見方で、アジア圏の成長がインフレを押し上げると思っています。この現象は、まだ直ぐに来ませんが、米国金利は元のように…下がらないと思っています。

でも目先は「復活論」が盛んになるでしょう。

だから紹介したような「意見対立」が起こり、ナスダック市場が「新高値を更新できる」ような…レベルまで株価が戻るかどうか。でも、それでも越えられない…とカタルは思っています。そんなに簡単に、この長期サイクルの乖離は、埋められません。

一度、みんなが「バラ色転換」気分になってから…再び、叩かれるのでしょう。そのターニングポイントはまだ見えませんが、来年の何処かでしょう。取り敢えず…年末年始まで疑心暗鬼ながら、特に叩かれた「新興株の値戻し」が、中心に起こると思っています。このシナリオが、今のカタルのメインです。

既に「諄いほど」…市場の関心は、インフレから景気動向へ、またはインフレから再び新時代へ…と述べています。

そうして…この薄利多売買戦略の旗印を降ろそうと画策をして、時間軸を読み間違えて500万の損失です。僅かな時間軸のズレないのです。完璧に読め!…と言うのは、無理な注文で、馬鹿がそう言うのでしょう。自分でやってみれば良いのです。自分に出来ないことを要求するものではありません。

もし完璧に読めるなら…数億円、なんてもんでなく…大谷君を遥かに上回る金額での引き抜きでしょう。でも密かに…ようやく、このレベルまで来たかも知れないと思っています。そうして昨日のNY高を観ていました。準備が整ったのでしょう。

本日が祝日で、相場が「休み」なのが、残念です。でも一気に、「神がかりの進化」を見せるかもしれませんよ。本日は具体論を書かずに…焦点を暈かしておきます。でも密かに…カタルの心の中では「やはりなぁ~」と勝手に、自分一人で納得しています。

事前に「相場の争点」を述べていますから、皆さんは、毎日、カタルレポートを読んでいれば…「相場を楽しめる」と思っています。なんでもそうですが、楽しいことが一番です。

相場で、勝っても負けても…自分が、何故、「失敗を犯した」決断をしたか? その背景の分析が出来るなら最高です。今回、カタルの失敗は「BASE」(4477)の株価判断です。別に決算が悪かったから、落胆をしているのではないのです。市場要因の話です。僅かな売り物ですよ。たった300万程度を買う準備をしている奴が、居ない市場が哀しいのです。たぶん…あの売り崩し玉を買うのは100万程度でしょう。たった100万です。証券マン一人が出せる注文ですが…それさえ、冒険する人間が居ない市場が哀しいのです。

通常は1年10カ月も株価は下落を続け、1/10の株価になったなら、材料出尽くしで買うのが筋だろうと思いますが、カタルは既に現役を離れています。自分で買う量なんか…たかが知れています。10万程度が限度でしょう。早く…お金を増やして試していたいですね。市場に自分の「意見を問う」作業です。

千代化の日足推移

最近、小型株ですが…何れも市場の支持を集め…株価は上がっています。カタルが着眼する銘柄は、たまに失敗はあります。例えば…「千代化」(6366)です。最近、取りあげて失敗をしました。時間軸は、先に延びるのでしょう。何れは回復すると思っていますが、時間軸を間違えた為、既に大半の玉を今回は損切りしています。「枠を空ける必要」があったためです。もし資金的なユトリがあるなら…こんな事はせずに対処します。カタルは「日揮」(1963)同様に伸びると思っていたのです。

この時に…「Jトラスト」(8508)も動いていますから…「市場の整合性」からのタイミングもピッタリでした。あの時に、同時に手掛け…両方とも失敗した株です。覚えている人も居るでしょう。

ナスダック指数の週足推移

ここで「市場の整合性」の考え方を補完しましょう。ナスダック市場が既に、分岐点の20%高を達成しました。安値が10565でしたが、その20%高の12678を既に上回り…昨晩は12854です。21.6%の回復です。これは下落率が高かったからでしよう。

しかしS&P500の安値3636からの20%高は4364です。一方、NYダウの安値29653の20%高は3558で…いずれも分岐点まで、まだ回復していません。ついでに小型株指数のラッセル2000ですが、安値が1641で20%高は1969ですが…昨晩の引けは1969.25です。

つまり…このような関係を観ていれば…「新興株の値戻し」が進んでおり、いずれ日本でも「同様の値動きになる」という発想が生まれます。このような連想をするのが、株式投資の原点です。

あらゆる整合性が「新興株の値戻し」の将来を約束しています。目先の業績悪は既に株価が織り込んだから…BASEは1年10カ月も下げ続け、株価は1/10以下になったのですね。今の業績悪は、事前に株価が織り込んでいるのです。

だから…カタルは「材料出尽くし」の…株高になると思って、あの日は寄り値から断続的に買い下がったら…まさかの「売り仕掛け」です。それが決まるなんて…思ってもいませんでした。如何に「市場要因」が弱いか分かります。

お船の好決算を観ても…そうです。商船三井の僅かな100円程度の高値を簡単に取れないのです。配当はいくらですか? 500円ですよ。株価が4000円でも12.5%になるのです。それなのに…何故、3月の3880円が奪回できないのでしょう。これも…市場要因の劣化です。

僕らは、幸い…昨日も、日本製鉄とJトラストを選択した読者からお礼のメールがありましたが…この間、株主還元相場と薄利多売買戦略で、ある程度の利益をあげています。だから…一般的な市場の「体温の読み」を間違ったのでしょう。

まだ多くの市場参加者は、痛手を受けており…回復してないのでしょう。多くの市場参加者が「損をしている」のでしょう。この市場要因の影響が大きいのではないか…と推察しています。だから、あの程度の「仕掛け売り」が簡単に決まります。日本の市場には「侍」は居ないようです。みんな付和雷同の「金魚の糞」です。

これが実質経済成長の清貧思想が蔓延っている実態です。名目成長へ向け、時代は歩んでいますが、遅々としてなかなか改善をしません。歯痒いばかりです。

ここで…話を戻します。

千代化の失敗を認め、その解説のなかで「市場の整合性」の考え方を説きました。どうも千代化は、この後に第三者割当増資か…優先株の処理をして、資本を改善してからかもしれません。でも…目先の失敗を認め、その残存処理を今週しています。理由はBASEやメルカリ、ソフトバンクを買うために…整理を急いでいます。

カタルだって、いくつかの失敗はあります。実は打診買いしていた…昨日は770円台のG君、そうして690円台のR君は、峠を越えました。決算を受け株価が640円台に落ちこんだF君もそうですが…この3つから…ユトリがあれば、何処かで市場に株価を問うてみたいと考えています。先ずはR君あたりかな? 

事前に上値を追わずに…株を集めて置くと良いと思っています。どっちにしても…この年末年始は、久々に面白くなると思っています。

株と言うのは、先ほど紹介したレポートのように、相対する意見が激突するから、面白いのです。みんなが良いと言ったら「お終い」です。今回、掲げている新興御三家は、下値で意見対立が生まれている株です。分かりますか?

株と言うのは200日線の移動平均線を挟み…大きく乖離が開いて…しかも尚且つ、意見の対立が生まれる所に、「人気株が誕生する」素地があります。

レザーテックの日足推移

カタルはレーザーテックの3万円台(1:2の株式分割)の株価の時に、「バカ株」認定をしました。そうして今は、その大きなギャップの調整過程です。まだ…人気があります。何しろ、TICK回数の上位の常連です。3位、2位、2位です。でも既に敗戦処理の相場です。好業績を語りながら死んでいく株と、悪材料を語りながら、上がる株の違いを、年末年始に実感できると考えています。あなたは、どっち派でしょう。

別にカタルの意見が正しいわけではありません。千代化のような失敗を、年がら年中、繰り返しています。

Jトラストのインドネシアの月次融資額推移

要するに…色んな人の意見を聞き、自分がどう考えて…どう行動するかです。「Jトラスト」が人気になるわけです。この月次情報を観れば…分かります。2倍以上に急伸しています。如何に…「名目成長」時代への投資が、凄いか…実感できます。

BASEの月次データ

BASEの6月の回復から…7月の「プラス圏への転換」は、伊達にデータが「未来を語っている」のではないかもしれません。この兆候が継続して…本物なら株価は、何れ…「本格反騰に向かう」可能性も秘めています。だから…1000万株程度を買う仕掛け人が登場しても…不思議ではありません。何しろナスダック指数は、既に21%も回復を示しています。

「市場の整合性」の考え方の理解を深めてください。それでは…また明日。



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