時代の変遷

「実態経済」と「金融経済」と言う分類が正しいのかどうか…。

カタルの構想は、こうです。常々、所得には労働を提供してその対価として稼ぐ「雇用所得」?(労働所得?)どちらの表現が正しいのかな?…と金融資産から得る金融所得があります。預金や貸し付けを通じて得る利子所得や株式の売買である譲渡所得など…不動産などから上がる収益もこれです。

カタルは、この二つが適正に回転しないと、経済活動は良くならないと述べています。車の両輪に喩えています。ところが昔の…元日銀総裁の三重野は「株や土地が下がっても実体経済には影響がない」と豪語して、利上げを実施して、株価が下がってバブルを崩壊させました。この失政が「失われた時代」に繋がっています。馬鹿ばかりが上に居る…偽物社会の日本村社会なのです。

若いころ…100万円を貯めるのは大変でした。カタルは入社当時…株式部長によく言われました。「カタル君、先ず100万円を貯めなさい」と…まだ存命だと思いますが、カタルは恵まれており、小さな証券会社だった為に入社して3年ほど本店勤務でした。本店の第一営業課の配属です。営業エリアのすぐ脇に株式部があり、当時、株式部員が数名で…本店の一角を占めていました。その時に佐山株式部長から、直々に…「相場道」を伝授されます。彼は優秀で…その証券会社では株で儲けた人が二人いました。何れも当時のお金で億単位以上でしょう。

その佐山部長は、カタルに新聞記事の読み方や、四季報の読み方など教えてくれて、現場では、他の株式部員が実践編を教えてくれます。中川さんからは、引け値の並び足の意味や…急落相場では「夜の明けない日はない、必ず、朝は来る」との表現など…現場で、学びます。小さな証券会社のメリットです。

当時はTICK回数などのデータもありません。先輩の倉重さんはクイック(株価通報テレビ?)を叩き続け…今のように画面が自動的に変わりません。激しく値段が動き始めると注文を入れます。

そうして…その後、しばらくすると「笛吹」になり、売買が、商い整理の為に止められ…板寄せ後の気配は、「買い気配」の点燈で、先輩はよく儲けていました。当時はTICK回数の意味も知りません。でもそのような現場で叩きあげられた知識が、カタルの血になり、肉となって現在のカタルの相場観が形成されています。

まだ成功したわけではなく様々な実験段階なので…偉そうに相場道を語る資格もないですが…既に20年以上も、毎日、カタルレポートを書いていると、最近は自分でもマズマズかな?…と思える原稿を書けるようになって来ました。テレビを観ていて、おかしなコメントを聴くと「こいつは間違っている」と思えるようにも…なっています。

原稿の読み手と書き手の違いは、おそらく数倍は違うのでしょう。嘘は書けないし…自分の解釈が間違っていると…有識者の読者から、よく指摘を受けます。先日は「最低賃金」の比較を載せたら…怒られました。恣意的な表現をしたためです。

普段から真実をメディアに求めているのに…カタルレポートは、自分の恣意的なレポートになっています。でも嬉しい…ですね。あのような指摘を受けると…、カタルも、もう一度データを検証し知らないことに気付きます。

最近は読者からの情報メールも多くなってきました。今朝もメールを開くと…(カタルは、「ゴーン逮捕」は間違った「国策逮捕」だと思っています。)こんなメールを頂いています。

東京地検クラスになれば、エリート中のエリートですから…国家方針を巡り、逮捕するべきか…。それとも…と、「日本国の行く末」を考えた判断で行動すべきです。リクルート事件、ホリエモン、そうして…この日産のゴーン逮捕。いずれもカタルは納得できません。

もう一つ…児童へ猥褻容疑で解雇された教職員の資格「はく奪」の話が、各都道府県での判断に委ねられて、問題化していますが、…証拠改ざんで「でっち上げ」の事実を証明した大阪の元主任検事の大坪さんが、先ごろ、弁護士登録されました。この事件は、ある意味で地検の体質を物語っているのかもしれません。此方です。

森・加計問題なども恣意的な忖度による事象と、今では定義づけられています。政治家と官僚の「阿吽の呼吸」と言うやつでしょう。仕事のできる奴と、犯罪はある意味で紙一重に見えます。

日本は特に村社会で「大岡裁き」の国だったので…その点が曖昧なのです。この話は米国のドラマ「スーツ」と言う弁護士番組を観ると、微妙な「ニュアンス」が分かります。どの国も同じでしょう。一概に結果論だけを観て、批判は出来ないし…そうかと言って、カタルが疑問に感じることも事実です。

金融庁も、総務省も、みんな同じですよ。非常に難しいのです。東北新社からNTTへ「人的賄賂」と揶揄される仕組みは、日本の村社会構造が制度の在り方の変更を求められている事案でしょう。時代の変化と言うのは、こうやって変わっていきます。

M2の前年比推移の様子(日銀より)

ここまで書いて…M3の話を別の読者から頂き、そのメールを材料にレポートを書こうと思っていたのですが、我が国の制度は貧困で、長いデータがないので…ここではM2のデータが一番長いから、そのグラフを提示して…カタルは展開しようとしていた株高論、名目成長時代への復帰を感じてください。

このM2の伸び率は…「頑張るやつ」を応援する「名目時代」の伸び率に戻ってきています。

この読者からのメールとの話は、だから日経平均株価はこれからどんどん上がると言う展開だと思います。たぶん添付されていた宮田直彦さんのレポートはそういう事でしょう。

このヒントだけで…次に上がる株が目に浮かびますが…。この話は「尻切れトンボ」ですが…「時代の変遷」の方が、ここ数日間「市場の整合性」の意味を語っているので、皆さんには難しいM2の話より、こっちの方がタイムリーかな? 

実は、カタルは昨年の10月18日の会員レポートで「半年5万円程度の会員料金は、幾らでも出せる内容だとカタルは自負しています。前回はソフトバンクで出せると述べていました。今回はツクイでも…出せます。」と述べており、

その続きに…「今回は最後なので…少し早いのですが…「NPC」(6255)を紹介しています。昔、一度、会員からの紹介で、この銘柄を取り上げたことがあります。この企業業績は、しばらく良くなりませんが…民主党政権の「ブルーウェーブ」(大統領、上院に下院を、民主党が過半数を握る現象を示す)に、仮になると…来年は活躍の時期になります。理由は書かなくても分かりますよね。太陽電池絡みの話です。パリ協定の復帰から…炭酸ガス削減になります。」と綴って、その当時のチャートを掲載して、この回の「推奨株」にしています。当時は400円を割れていました。

NPC(6255)の日足推移

バイデン政権が誕生するシナリオを先取りして、会員レポートで書いたのです。ですが…カタル自身は、あの時は「ロコンド」に熱を入れていましたが、もしこのNPCを主題にしていれば…。4桁を超えたので…大成功でした。こんなことは、「しょっちゅう」です。僅かな違いの連続だと言う…カタルの「悔しさ」が分かる会員レポートでした。

この悔しさがあるところに…一昨日シェルのオランダの裁判所の話、そうして米国でのエクソンモービルの株主総会で僅か0.2%だったかな? 保有の「ものを言う株主」の提案に対し多くの投資家が賛同して、会社側は否定的な態度でしたが、2名の採用が決まりました。

この話題をNHKも民放も取り上げていました。時代の流れは、こうやって出来て行きます。

市場は「時代の流れ」に、必ず、反応すると思っています。同時に、ここでは…日本株が既に「名目時代の相場」に移行していることを、実験で試してみたいのです。名目時代の相場は株価が下がらず、丹念に素質のある株を買い続ければ…必ず儲かる「ステップ・アップ式」相場だと…カタルは述べています。

この実験で「NPC」の選択が正しいかどうか分かりませんが…この株で、カタルは自ら実験をして、試しているのです。様々な事象の応援があります。

その為に、カタルは何れ株価が上がると分かっている野村証券株、2万株を損切りをしてNPCに切り替えたのです。この理由は、カタル自身の心理的なモチベーションの低下を克服するためでもあります。敢えて…リスクを取って果敢に挑戦するのが「カタルの信条」なのに…2018年、そうして昨年の失敗に懲りて、運用途中なのに…200万円の現金を引き上げました。

理由は、相場が難しいためです。どちらにしても…相場は休みを欲しており、素人が簡単にもうかる相場ではありません。だから「率先垂範」として…その相場の決意表明の為、敢えて…「現金を引き上げた」とも言えます。

同時に…この行為がカタル自身の「モチベーションの低下」に繋がりました。

だから…上がると分かっている野村証券を、あえて損切りしたのです。600円以上で売れば…この2万株は儲かったのです。しかし…損切りして、買ったNPSの買値は700円台なのに、世の中は上手く行きません。

僅かな時間のズレで、この「入れ替え作業」も失敗をしています。

しかし目先は負けても…「モチベーション」を高める効果はありました。ここです、肝心なことは…。故に他の銘柄の動きも見えているように感じています。

何れ、公開をしますが…「景気敏感株」の動きに乗って、少し儲け始めています。本日書く予定の会員レポートで、この話をします。当然のことですが…この程度の時間差は当然ですよ。無料の公開ページと、有料の会員ページの情報の格差があるのが、当たり前です。

しかし…情報と言うのは「諸刃の剣」です。

扱い方が非常に難しいのです。皆さんは、早く銘柄を知りたがりますが…そんなことは、どうでも良い話。カタルが野村を売ってNPCを買うより、今なら…カタルより有利に「入れ替え」が可能です。しかし…このカタルの読みが正しいわけではありません。ですが…カタルはNPCを一度は、諦めて…損切りをしたのに、もう一度、トライをしているのです。

実は昨日は、あの後…670円で「空売り」をしましたが、665円でその2000株を直ぐに買い戻しています。僅かな利益でした。そうしたら…市場の株価は663円程度だったかな? 株価が下がって来たので…今度は逆に…650円で買った5000株を665円で売りに出しました。これまでなら…絶対に売れません。

ところが…金曜日は全体相場が強かった影響があったのかどうか…。それは定かではありませんが、この5000株も利食いになりました。本当は670円でも売れたのです。

この背景にある考え方を、事前に…皆さんに語っています。

後半相場はしばらく…難しい場面が続くので、株価は期待するほど、大きく伸びないと語っており、カタル自身「薄利多売買」と書いているように、僅か…数千円、数万円で、「ジャブ」の動きを繰り広げています。

この辺で…本日は中途半端な印象は残りますが…ヒントだけを掲げて、本日のレポートはお終いです。また…あした。

会員の方は、これから会員レポートを書きますので、たぶん…いつも深夜と言うか、午前様になるので、明日にでも会員レポートをお読みください。



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