昨日の原稿を書いていて…、その「続き」を書こう…と考えています。あれほど優れている仲間の「ブツブツ」が現役を引退した後、何故…「資生堂」(4911)を「空売り」したのか?

でもカタルは、現役時代から「空売り」はしません。しかし…「歩合セールス」を辞めた「切っ掛け」の中の一つの要因は、「株屋」稼業を辞めるなら、空売りへの「罪悪感」が消えるのではないか…と漠然と考えたのです。
前から空売りは「株屋がすべきではない行為」と言う…認識が心の中にありました。なにか…株価が下がることを願うのは「日本」を裏切る行為に思えるのです。株屋は株を買ってもらって、初めて…「社会に貢献できる」と言う考えがあったのです。それで資金調達の責務を果たせると考えていました。
それに…新人の頃、誠備事件が起こり…「宮地鉄工」を空売りしたお爺ちゃんのあの時の…顔が忘れられません。たった2000株でしたが、株価は毎日、ストップ高するのです。毎日「成り行き」で買いに行きますが、それでも、「買い戻す」ことが出来ず、決済の期日が守られなかったのです。当時は6か月の期日は「絶対」です。でも「成り行き」で、買い戻しに行っても「売り物の株」が出てこないのです。この事件が「切っ掛け」になって…日本の貸借制度は、異常な状態を排除する為に、直ぐに「空売り規制」が掛かります。如何にも日本的な対応です。
だからカタルは、「武士は食わねど、高楊枝」と営業活動を中止した2年間があります。毎日営業をせずに「国会図書館」に通い…過去の新聞記事などを、読んでいました。この2年間は屈辱的な…生活です。サラ金は一杯、何処も貸してくれず、友達を回り…「借金生活」です。みんな…あの当時の株屋は同じです。だから大手証券は「外国株」に傾斜しました。如何に…、日本の「馬鹿政策」が間違っているか…。それを実感した日々をカタルは過ごしています。「山一證券」が倒産する…筈です。
そうして妻子の事を考えて、とうとう…「株屋を諦めて」転職活動をするのですが、既に年齢は40歳近くです。まともな「就職先」はないから、「起業」することにしたのが、このIRNETの前身の「株式市場 日本を考える」と言うサイトです。
株屋の「実体験」を綴り…ネットの技術を会得しようと思ったのです。当然、その当時は「パソコン教室」にも…通いました。でも今でもエクセルなどは、使いこなせません。簡単がグラフなどは作れますが、「マクロ」などは「チンプン・カンプン」です。
そんな当時、「起業への道」が出来始め「IR」への道が、徐々に出来て…「数社の企業」がIR活動のネット事業化計画に関心を示したので…「銀行融資」を受けようとしている時に、IT相場が開始されます。1998年~1999年、2000年です。

あの年末に「ソニー」(6758)のような大型株まで、3日間連続のストップ高の年末を迎えます。当時のチャートがありましたから、それを添付しましょう。だから…折角、起業が軌道に乗り始める時に「お詫びのメール」を、それぞれの担当者に出して、もともと…好きな株屋稼業を続けることにしたのです。
当然のカタルの年収は、そんなに多くないですが…それでも120万円の年収が2000万円を超えるようになるのです。これで「大丈夫」と思ったものですが…結局、「駄目」でした。
そうして…2003年5月を迎え、その年の「年末」には、余り儲かり過ぎて、佃の「高層マンション」に移転を決めます。1989年に上京して初めて「西葛西」から「佃」に住まいを変えるのです。でも折角、収入が一億円を超えたのに…今度は「税務署様」の登場です。合わせて…「リーマン・ショック」です。当時は、銀座に事務所を構え「別事業」を立ち上げていました。社員を3人雇って「新たなチャレンジ」ですが…敢え無く「挫折」です。読者のなかには、当時のカタルの講義を聴いた方も居られるでしょう。
そう言えば…今回の会員募集の中の応募者の中には、当時、「夕刊フジ」があって…編集長から「コラム」を頼まれて掲載していました。その時代を知っている人からの「応募」がありましたね。あの当時は、人気者で…本を出したり、講演を頼まれたりして…仕方がないから、多少は受けたこともありました。テレビは、流石に断ったのです。でも…全ては「泡」に消えて…駄目になったのです。如何に、国の「基本政策」が大切か…。カタルの実体験は物語っています。
その後、かみさんの「ひも生活」になって、新聞配達をして…暮らしを凌ぎます。この時に弁護士から「破産をしろ」と…「矢のような催促」です。カタルは「僅かな金額」(数千万)の借金ですから、全部…「必ず返すから、待って欲しい」と述べたのですが、相手は大手の金融機関ですから、みんな…早めに「処理」をしたいわけです。
仕方がなく…カタルは破産せずに「個人再生」の道を選択して、毎月5万円を返す…道を選択しました。この当時、住民税の未納部分も、最初は5万円でしたが、途中で3万円に変え…払えずに、更に5000円に「減額」します。最後は相手が「積み立ての保険」を見つけて、解約した…お金の百数十万円で…相殺でした。
結局今なら、あの当時の借金は、全部「耳を揃えて」…返せたのです。実際に友達の借金、大塚さんの1000万円を始め…住吉君の300万円、姉貴の200万円など…全て「色を付けて」返済しています。その返済が終わったのが、2年~3年ほど…前かな? みんな…綺麗になりました。そうして…今は200万円から株式投資を始めたお金が増えています。全て「アベノミクス」のお陰です。これが現実の「株屋」生活です。
だからこそ…国の「基本政策」が大切なのです。
何故、カタルが清貧思想の「実質経済」を嫌い…夢や希望を語れる…「名目経済」が好きか?
そんな35年間を経て来たから、言える「体験談」でも在ります。前のホームページ時代は、無理かな? でもIRNETの大昔のレポートも右のカレンダーから遡って…読むことが出来ますから、自分で間接的でしょうが、赤裸々の「体験レポート」を読むと、少しは「選挙」に行く…気持ちになるでしょう。話を戻しましょう。
ブツブツは「白紙投票」をする為に選挙に行ったのですよ。これは実話です。彼は自民党にも投票することが出来ず、白紙で投票箱に入れたのです。株屋は、みんな、似た…心境です。
彼は賢いから、前から「両刀使い」です。買いばかりではなく、「空売り」も、両方やっていましたから、現役時代の年収は、カタルが120万円でも…常に、彼は2000万円を超えていたのです。
そうして…あれは「リーマン・ショック」かな? その前でしょう。その時に儲かっているお金で「旧軽」(この意味は、ごく小さな軽井沢の高級地=鳩山一族など)に、別荘地を買って家を建てて、自宅も新築して、百姓なのですが…「広大な土地」の周りに「石垣」を積むのです。「石」自体の価格は安いのですが、その運搬賃が馬鹿にならないと…彼はこぼしていました。その額は全部で「数億円」でしょう。
それ程の奴が「資生堂」(4911)を「空売り」して…やられたのです。彼が「やられた」のだから…それなりの「理由」がある筈です。今日は、昨日の続きですが、調べると…なるほどなぁ~と思いますね。

だって確かに…一株利益は「うなぎ登り」ですが、その「売上高・営業利益率」は、ピーク時の2019年でも10%しか…ないのです。しかも…その間の「成長時代の伸び率」は10.4%なのです。前の3年間でも…12.8%です。しかも収益力が高い時でも10%なのですよ。
ブツブツが「空売り」をするわけです。もともと…「腕力」で、株を買い上がったファンドが間違っています。でも一時的でも「需給バランス」で、ブツブツは「資生堂」の空売りでやられます。株って…面白いでしょう。
同じようなケースが、先日、カタル銘柄に採用して、もう既に…やっていませんが、あの時は「エムスリー」(2413)をやりました。

でも…時価総額は、実態と「かけ離れた」株価が2021年始めの「エムスリー」の10675円です。でもその理由が分かります。上場してから…2018年までの成長力が凄いですね。2002年から2018年まで…その平均値はなんと…58.5%の成長力です。しかも収益力も常に30%以上なのです。

「エムスリー」(2413)の 前半の業績推移
そうして…大きく株価が上がった2020年の安値は2319円ですが、株価はその年末に向かい「爆走」します。なんと10675円です。だから株価は4.6倍になったのです。
仮にIPOの時の高値で、株を買っても…111.8円ですから、その株価の最後は10675円ですから、なんと、なんと「95倍」ですよ。たった100万円を投じただけで、上手く行くなら…その100万円は1億円近くになっています。2004年9月の上場で…2020年の年末に売っての…「16年間」でも、そんなものです。

この業績推移は2013年~2015年は継続性の関係でダブって掲載しました。
「成長株投資」に憧れる…カタルの「気持ち」が分かりますか?
バフェット氏は「賢い投資」ですが、名目時代なら、やはり…アークのキャシー・ウッド氏の「成長株投資」でしょう。「資生堂」(4911)と「エムスリー」(2413)を比較して…成長力と収益力の関係を、「確り」…と身に付けるなら、「鬼に金棒」です。
カタルは、その「良い教材」になりそうな事例として…今回は「ジェイドG」(3558)の株をモデルにして…説明をしています。たった「3年間」で良いのです。彼は、その「期待」に応える…と思っています。
でも…未来の事は「誰も分かりません」から、カタルは「ブツブツ」が編み出した…10万株を買うつもりなら、先ずは1000株から始める…「毎日」投資をするのです。
しかも…カタルは株価への影響を考えて「寄り付き」、「後場寄り」、更に「大引け」と3分割をして…明日も買います。これは「事前公約」です。
でも1700円を超えれば、少しだけ距離を置き、更に2000円を超え始めたら、徐々に離れようと思っています。しかし「雪だるま投資」だけは、その「持ち株数」を増やすことにします。4180円の上場来高値を超えても…当面は、まだ「買い続ける」予定です。ただし…この口座だけです。他は「楽しみ」を優先させます。
相場は「楽しい」ものです。ようやく…実質時代から名目時代に変わる過程に在ります。まだ始まったばかりの「印象」です。たった5万円程度で、ガタガタ…喚くのは、あまりに歴史を知らな過ぎます。一度、東大法科の政策官僚は、国会図書館に行って、戦前の「朝日新聞」でも…読めば良いのです。310万人もの「命」を奪ったのです。
馬鹿政策を変更すべき…35年に及ぶ「アホな実験」でした。それが「失われた時代」です。また明日。
会員の方へ…これから数日間かけて、「新しいパスワード」を配布します。たぶん…金曜日には、終わるでしょう。それまで「しばらく」お待ちください。新しいシリーズの開始は、週末の15日に書いて、16日の未明に完成するのでしょう。だから…今、しばらく…お待ちください。又ね。