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昨日は3つのレポートを提示し、どの方向性に流れるか? 時代の読みは難しいと述べました。未来図の予測は、幾つかのストーリーが考えられ…どれが選択されるのか非常に難しいのです。

進化論、一つとってもそうです。スマートコミュニティーの方向性は間違いなく、世の中はキャッシュレスに向かいます。通信は5Gですが、中国では既に6Gの研究開発の段階になっています。半導体もそうですね。シリコンウェハーを利用する現在の仕組みは限界論も言われ、「有機半導体」が研究されており、本日の日経新聞には「光半導体」の話が掲載されていました。

基本的に開発は、お金がかかります。多額のお金を投下すれば時間が早まります。逆に現状のような…グロースからバリューの流れになると、進化のスピードが弱まります。三菱UFJの株価が上がり、ソフトバンクの株価が下がると言う事はそういう意味でもあります。バリューとグロースの背景が、株価にも存在します。最近は、売り上げ成長力よりも利益を求めます。WeWorKのIPOの延期はそういう意味も秘めています。

進化論も様々です。しかし…現状の半導体相場は底を打ちましたが、価格上昇期にはなっておらず、その反面、SUMCOなどの株価は1200円から1800円台に大きく上昇しました。だから現実と株価のギャップが開いていますから、これ以上の株価の上昇を臨んでも…時間の経過が必要に感じられます。それに株価の乖離問題もあります。

そうすると…グロースよりバリューの選択になります。世界の流れは此方に向かっています。米国金利は先の高値(債券価格は低下し、金利は上昇)1.9%を抜きました。故に昨日紹介した債券バブルの話は、全く眉唾とは言えません。だってかなり多くの債券はマイナス金利のままなのです。もし世界の認識が大きく変化すると、債券は暴落する可能性がないとは言えません。昨日、紹介したレポートです。

一方、「流動性の罠」が示すように…日本は日銀が一所懸命に名目時代に舵を切っていますが…本日の7面には、7年ぶりに労働生産性が低下したと言います。その理由が短時間労働者の増加だそうです。シェアエコノミーが浸透し、ウーバーイーツなど…働き方が多様化している影響もあるのでしょう。

トヨタの業績は良いのに…幹部職員のボーナスをカットしましたからね。その理由が精神的な「たるみ」を引き締めるためだと言います。その成果が今回の業績推移において、トヨタと日産を比較すると分かります。経営者が変わると…こうも劇的な変化になります。如何に…経営者の資質が大切か、分かります。

最近のカタルレポートは、基本的な概念を説明しているせいか…少し内容が高度になっており、どうかな?…とも考えています。単純に儲かる銘柄を知りたいと言う人には、カタルレポートの方向性は、少し違うのかも知れません。僕らは「賢い投資家」を目指すわけです。だから高値になった進化論を、更に薦める訳にはいきません。どちらにしても調整が求められているのでしょう。

野村証券の日足推移

その中で…昨日の野村証券の株価は強かったですね。この株価上昇を支えるのは何か? 皆さんは、その背景を考えたことがありますか? この相場のスタートは此方の報道です。野村証券は野村総研のTOBに応じ、その資金を活用して自社株を買うと述べたのです。

一見すると、その時には正当な評価を受けない現象が、その後、時間の経過で先行きが見えてくる場合があります。この流れは何を示すのか?

明らかに進化論とは違う流れが、日本市場にある訳です。景気循環にもさまざまな循環があり、どれを選択するか? 昨日の日経新聞は「橋が落ちる」話が載っていました。予算不足で、戦後に構築された社会基盤の老朽化が進み、その更新需要は膨大な量があります。

横河ブリッヂ(5911)の月足推移

この事は…ずっと前から分かっており、カタルが現役の頃、外人投資家は横河ブリッヂ(5911)を買っていました。当時の株価は500円台ではなかったかな? でも今の株価は2000円前後ですから、約4倍です。10年で4倍なら…なかなかの投資利回りです。でも個人投資家が求める成果ではありません。

難しいものでしょう。投資家の性格も影響します。でもその時間概念を言わずにバフェットは素晴らしい投資家として、彼の行動を真似しても、自分がお金持ちにはなれません。性格が違います。どの時間軸で折り合いを付けるか…。証券マンは難しい選択を求められます。目先の手数料もありますからね。

そもそも読者が求める要求は、人ぞれぞれで…基準が違います。証券マンは、その顧客要求に合わせたプランを用意しなくてはなりません。単年度で成果を求めるのか…。バフェットのような時間軸でも、構わないのか? 10年で4倍なら横河ブリッヂの投資は、素晴らしい成果ですよ。減らない利益なら…ゲームの利益より、ずっと価値があります。

でもカタルが、いくら横河の話をしても…目先の人気は集まりません。純資産価値を割れている多くの株があります。経営者を変えれば良いのです。野村証券の話は、資産効率化の話です。日本の経営者は、宝の持ち腐れ…。463兆円も眠れるお金があります。馬鹿経営者レベルが多く存在しています。仕事をしたことがないから分かりません。

歩合の世界で揉まれてみれば、自分がどんな実力か分かります。山一證券が倒産した時に、カタルの勤めていた証券会社は、多くの山一の社員を受け入れました。講釈はみんな立派です。でも数年経過すると…みんな消えました。

本当の実力を養うには…新聞報道の意味を正しく理解して、その影響を市場で観察する力が必要になります。頭の中の時間軸と…実際の相場の動きを見比べるわけです。カタルは臨時レポートを出した前後してO君の株を推奨し、自分自身でも実際に350円で、1000株だけ株を買いました。でもこの株は、これからドンドン上がりますが…現在は398円です。

一方、偽物の三桜工業の値動きは、何れ株価が溶けますが…市場人気はすごかったですね。カタルは、本日もJトラストを買っています。勿論、G君も買っています。皆さんが考える時間軸と、カタルの考える時間軸は違います。この時間軸の考え方も難しいものです。どの時点で爆発するか? その大衆人気を予測するのは、なかなか難しいのです。

今日はチタン相場の話が、日経新聞に掲載されていました。やはりカタルのスタンスは今でも正しいと思っています。でもこの時間軸の読みも難しい。カタルに力があるなら、自分である程度コントロールできます。演出が可能になります。

実は、簡単なんです。株価のコントロールなんか…。問題は時代の読みが正しく、半年後、あるいは1年後に、その通りの時代の「ウェーブ」が到来するかどうか。そこに向け…事前に株価を下値で集めて置かないとなりません。

貧乏人は1000株、2000株ですから簡単ですが…金持ちは10万株、100万株を買いますから、時間を掛けなくてはなりません。当然、打診買いをすれば、その買いで株価は一時的に上昇します。そうして…また株価を休ませて、株価が下げて来たら、また買い入れる。その繰り返しで…下値圏で株を集めます。下値で予定数が集まらないと…上を買うしかなくなります。

そんな構造も理解せず、お前の薦めた株は、どうのこうの…自分の価値観だけで、他人を評価する馬鹿ばかりの市場です。本日は時間軸の考え方を少し述べました。人、それぞれなのです。冒頭に書いた、新聞記事と市場の動きの繋がりが見えて…市場の動きを観察できるようになれば、一人前の証券マンに成れるのでしょう。そんな訳で…本日は、お終いです。

本格的な上昇を前にして…下値圏で株価は予兆を示すものです。その動きを感じて欲しいものです。野村は、あまり時間を掛けた訳ではありませんが、それなりに動いています。



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