果敢な挑戦

もう少し…なんですが、なかなか「名目成長経済」の黎明期からの「脱出」は困難です。確立された…名目成長経済は「あと一歩」なのですよ。「日立」(6501)や「重工」(7011)に続く「グローバル株価」への修正銘柄も増えてきました。

内閣府の資料から…

先ずは、「基本認識」として…こちらの「時間軸の長いもの」を各国で比較してありますから頭の中に入れましょう。この資料は内閣府が作成した官僚の作文と言うか…調査の報告書の中から、抜粋しました。先ずは此方のサイト…そうして次は、下の方の「図表目次」をクリックして、この中の第2章の上から5番目の第2-1-5図の「グラフ」です。

みなさんは自分で文章を書いたことがないから、その苦労は分からないし…その経験もありません。しかし最近は便利になり…インターネットが普及していますから、誰でも簡単に…「最新の資料」を手にできます。

昔は自分の足で「官庁」まで行き官報を買って…手作業で「グラフ」などを作ったのです。株価データを基に「チャート」を作るのですが…今では、誰もが簡単にチャートも手にできます。浦上さんが日興証券から興銀に招かれた時に…秘書を同行させた理由が分かるでしょう。

更に此方の報道を観ると、最初は、朝日新聞社のものしか見つからず…これを盗用と言うか…用いようと思いましたが「無断転載・複製を禁じます。」となっています。

でもこんなものは自分達の足で集めたデータではなく…厚生労働省のデータを元に作成しています。厚生労働省のデータを、勝手に使っても許させるのかどうか…よく分かりませんが、メディアの本質は、自分達の「権威」を高めようとします。こんなものを、いちいち…著作権などと騒ぎます。カタルにはよく分かりません。もともと…カタルには「倫理観」が乏しいのかも…しれません。

だから、国民民主党の玉木さんも問題も基本的に「スルー」です。今の時代は「清貧思想の時代」です。カタルは良く…「田沼」時代(名目時代のバブル)と松平定信の寛政の改革(実質時代)を比較します。バブルの田沼に、清貧思想の松平定信です。

この寛政の改革の時代に「囲米の制」(飢饉に備えたコメの備蓄)棄捐令(借金の棒引き)寛政異学の禁(朱子学以外は禁止)旧里帰農令(都市部に出ていた農民に村への帰郷を命令)など…をやりますが、今の習近平体制に似ています。今は「汚職の撲滅」です。

この「囲米の制」は個人の金融資産が動かずに、現預金残に偏っている現象や、企業の高い「内部留保」です。「借金は悪」と言う清貧思想から、徐々に…「株主還元」に変化しています。

この背景は2014年に金融庁が導入した…「スチュワードシップ・コード」です。そうして2020年に再改訂になっています。このような時代の流れから、東証はもっと分かり易い「PBR改革」を謳ったので、市場が「アベノミクス」を受け入れて…「株高」になって来てきました。最近になって、ようやく…名目賃金の上昇が定着して、実質数字も徐々に上がっているのです。

この背景は「コロナ」が影響して…ウクライナ侵略からの「ロシア制裁」が基点になり…世界的な資源高になって「インフレ」が加速しました。その影響もあります。単独では、なかなか…今のような「賃上げの行動」に、繋がらなかったのでしょう。適度の「インフレ」は「良い現象」なのです。それを、上回るように「賃金を上げる」のが、正しい行動でしょう。これが「時代の流れ」です。

ところが価格競争からシェアの低下を畏れ、「ヤマト運輸」(9064)は料金を上げませんでした。アマゾンの主張が通ったのです。それなら、アマゾンの「配送」を減らせば…良いのです。経営として「利益率」を重視するのです。それで、回らないなら…自分達の企業体質の何処かに、欠陥問題があるのでしょう。カタルが「総資産経営」から「ROE経営」を述べている意味が、理解できますか?

株価の価値を説明する為に、自分達にどれだけの事前知識があるかどうか…だからカタルは厚生労働省のホームページに飛んで、自分で発表された数字を元に、「自分自身の手」でグラフを創ろうと述べています。そのホームページが此方です。

名目賃金動向と実質賃金の「伸び率」の推移

でもなかなか…やったことがないと「戸惑い」…時間を食います。このページの下から3番目の「エクセルデータの一括ダウンロード」を選択して、クリックすると…下の項目の「一番右」に「付表」がありますから、そこに「現金給与総額」と…インフレ率を加味した「実質賃金」が右側にありますから、両方の数字をエクセルに落として…グラフを作成したものが此方です。

グラフの大きさも、色も…自分で変えられます。時間軸を長くとるには、遡らないと駄目です。しかも途中でデータなどの改定があり…歴史的な動向を、「長い時間」で観ようとすると大変な作業になります。何処かに、資料がある筈ですが、それを探すのが大変なのです。自分でやってみると分かります。

別に厚生労働省だけのデータでなく、日銀でも東証でも同じです。日本人は基本的に「歴史的なデータ」を大切にしない「国民性」です。だから「寛政の改革」と同じように…「やり過ぎます」。そこで川柳が生まれます。いや「狂歌」と言うのかな? 「白河の清きに魚も棲みかねて もとの濁りの田沼恋しき」と言う句ですね。

カタルが、ふだん…「一言」で片付けている「言葉の裏の部分」を解説しています。カタル自身の相場観を知る為には、膨大な基礎知識がないと理解できないでしょう。インフレが何故、「正しい政策」か…高級官僚には分かりません。

彼らは70歳になっても、「黒塗りの車」が、「天下り先」から…家まで迎えに来て、出社してコーヒーを飲んでゴルフに行ったり、食事をしたりして…給料をもらって「退職金」も…もらい続けます。高級官僚は、それが「当たり前」だからです。でも一般の会社は、定年になれば…給料は1/2なら「良い方」かもしれません。1/3程度かな? 

ぜんぜん違う…世界ですから、その状態を、長く続けようとします。今回の「103万円の壁」問題に絡め…年金の問題も浮上している背景は、高級官僚ではない一般のノンキャリアもそれなりに…同じなのです。でも働くと…直ぐに月間50万円かな? 48万円の壁だと思うけれど…その辺りに「年金をもらえなくなる水準」があるから、103万円と合わせて改定すると思っています。

このような…一つの「推察」の見通しにも、その推察が生まれる「背景」が、ちゃんと、あるのです。株価、相場の流れを読んで時間軸を、「事前に」当てるのは…大変なのです。

例えば…カタル好みの「値動きの株」が出てきました。昔、取り上げたことがあります。なんと、最近は「ご多分に漏れず」株価は低迷を続け…下げ続けていました。自社株買いに続き…こちらの発表が効いたように思います。でも実際の「目先の業績」は悪いのです。

「アイサンテクノロジー」(4667) の日足推移

最近になって…この「アイサンテクノロジー」(4667)もそうですが、「BASE」(4477)の株価も5割程度の「株価上昇」になって来ました。いずれも…「個人好み」の新興株の部類です。この背景は…「米国の利下げ」、そうして…投機筋の「ビットコイン」の上昇です。

カタル自身は「ジェイドG」(3558)を、金曜日は大引けも1300株かな? 1715円で株を買いました。やはり「メルカリ」(4385)より「裏付け」のある業績で、株価を説明できるものが強いと思っています。今期の最終利益は諦めていますが「売上高営業利益率」に注目しています。

「ジェイドG」(3558) の成長性の四季報数字

最近の四季報は、その内容が充実してきました。此方を観ると…その変化率が分かります。そうして、更に「収益性」を観ると…此処に売上高営業利益率の推移は分かります。この予想通りなら…来期は15.2%だと言います。この数字は「過去最高」なのです。つまり…ROEの数字が36.9%になります。


「ジェイドG」(3558) の収益性の四季報数字

カタルが前から述べているのは…この事を意味しています。だから…先日は新規のファンドの「アーカス・インベストメント ジェイドグループ」が、新たに…株を5%ほど持ったのでしょう。続々…と「後続」が続くと思っています。

彼らは、必ず…株を買ってきます。世界中には、「小型株を好む」ファンドも多いのですが…米国の金利状態が不透明でした。故に時間軸の「横ずれ」が発生していました。でもたぶん12月のFOMCも、今の確率は86%の確率で…「0.25%の利下げ」になるのでしょう。

米国経済は、非常に強いのですが…欧州はドイツのVWを観れば分かりますが、既に中国との競争に負けてリストラ目前です。何も、欧州だけではありませんよ。日本も同じなのです。此方の報道を観れば…10月の日産車は、何と…業界平均は85日ですが、109日だと言います。この話は続きが、ありますが…またの機会にしましょう。

本日のレポートは「自分で調べよう」と言う…勧めです。

自分が、どれだけ真剣に「金儲け」をしたいのか? それなら、それなりに…「自分自身」も努力して自分の器を広げる必要があります。「他人批判」などを繰り返しても…何も始まりません。

自分の考えを、「市場に問う」のです。その結果を観て…「反省」をして、また「チャレンジ」を繰り返します。失敗を畏れては…駄目です。たかが「金」の話です。命まで奪われません。若いなら、失敗を畏れずに…果敢にいつも「挑戦」です。

僅かな可能性が在るなら、その「チャンスに賭ける」勇気があるかどうか…。この行動を決めるのが、「名目経済の確立」に成ります。今日は、考え方の元を考えたレポートでした。金曜日の「モチベーション」の話を、よく理解してください。また…明日。



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