波乱相場を乗り切る

カタルは時々…「生成AI」を利用した解説を試みますが、なかなか「的」を得た回答は得られません。今度は「アマゾン」(AMZN)が提供する音声アクセスの「アレクサ」にもAIが導入されるそうですから「楽しみ」です。何れ…データの蓄積が、未来社会の到来を加速させるのでしょう。

しかし…日本人の劣化は明らかです。我々が、どれだけ「劣った人種」に成り下がったか…分かります。カタルの娘の旦那はイタリア人ですが、転職を繰り返して…今はドイツ大手保険会社のシンガポール支店を仕切っています。

彼はイタリアから米国、そうしてイギリスに住んで…今はシンガポールです。世界各国に友達が居り…みんなと仲が良いのです。親父も、イタリア人ですが、「材木」で成功したようで…、今は憧れの「スイス」で湖畔暮らしをしています。スイスの物価は高く…世界トップ水準です。弟が、今はフィリピンにある「材木の会社」を仕切っているようです。

一昨日の夜、近くの「焼き鳥」に行きました。馴染みのアルバイトが、働いていました。その焼き鳥屋は、なかなか…厳しいオヤジなのですが、出来たアルバイトで「心遣い」が行き届いています。彼は、ベトナムから来た留学生と言うか…。実際は、働きに来たのでしょう。今のベトナム人は「人間の資質」が、日本人より「上」に見えます。流石、ベトナム戦争と言う試練を乗り越えました。嘗ての日本も、敗戦を経て…社会環境が「同じ」でした。

東京は外国人が多いですね。カタルは近くの木場公園まで「天気のいい日」は散歩します。必ず…多くの外国人に遭います。昨日はスマフォの前で一所懸命に一人踊りをして居る学生に遭いました。これは日本人かな? たぶん…自分のダンスを「ネット上」に投稿するのでしょう。最近は「映え」を狙った投稿も増えて…カタル以上に、みんなは「スマフォ」が友達です。

カタルの場合は、レポート屋の観点から「最新のニュース」を常に閲覧しています。この「「下準備」が大変なのです。原稿を書くこと自体は、2時間程度でしょうが、頭の中で纏めるのです。様々なニュースを繋ぎ合わせ…「市場の整合性」が、何処にあるのか? それを探します。課題である「時間軸の模索」です。

何故、カタルが「ノンビリ」の文字を多用しているか? 

「商船三井」(9104)の 週足推移

今の市場の時間軸は、カタルの考える「名目成長時代」ではないのです。何故、「商船三井」(9104)の話を、度々…登場させているか? カタルは2021年の8月に初めて入院した「がん研有明病院」で…日経新聞の記事を読んで「大相場」を予見しました。

右のカレンダーから、その当時の「カタルの興奮ぶり」が読み返せるでしょう。そうして「一本買い」に走り…結果は敗れました。相場観は合っていたのです。でも時間軸が、大幅に「ズレた」ままです。今でも…カタルの当初の「目標株価」に、到達してないのです。実際に業績は、大きく「上振れ」をしています。でもやる人が「皆無」なのです。

「海運株」と言うのは、本来は「仕手性」を発揮して「未来」を買うものでした。過去、大御所さんが、浮かれた「三光汽船」の相場は「すごかった」のですね。歩合セールス、みんなが、「割高」だと思って…「空売り」をしますが、大御所さんだけが、三光汽船の「株」を買っていたのです。

あまりの建玉だから、当時の社長が、三光汽船の株を買っている「大御所さん」に、その「根拠」を聞くのですが、大御所さんは「言葉を濁し、株はまだまだ…上がります。」と言ったら、当時の二代目の社長は、株式部長を直ぐに呼び…店内の「空売り残を」調べさせて、その売り玉、全部の買い戻しを「自己勘定」で、自らが「リスク」を取って、相場を張ります。昔は「花買い」など「当たり前」の時代です。

「花買い」と言うのは…相手先(買い手)が不明のまま、証券会社の自己勘定で、株を買う事です。そうして、その株が上がると、営業員は、必ず引き受けますから「空売り」をしていた顧客全員に電話させて「自己勘定で買った玉」を顧客に、寄り付きの株価で「転売」します。そうして「店内の空売り残」を一掃したのです。顧客の資産を守ることも、重要な証券会社の役目です。空売りは、兎に角、恐いのです。無制限の天井です。今の仕組みでは「花買い」は、出来ません。

三光汽船の大相場は「市場を席巻した」…大人気株でした。今回の海運株相場は、その可能性が在った筈ですが…誰も「冒険」をしません。本来なら2021年から、遅くても2022年には、株価は今の純資産価値の7344円を超えて…1万円台の株価に駆け上がったのでしょう。つまり…時間を経ずに、株価は3倍になっていた筈です。

しかし現実の時間軸は、あれから4年近くですが、未だに株価は「割安圏」のまま…です。割安の「利回り株」評価なのです。何しろ…この3月は6.13%で、来期に業績悪化から減配される予想ですが…それでも4.33%なのです。

冒頭の焼き鳥屋のベトナム人と、今の市場関係者の「人間の資質」を比べることができます。

日本人は、馬鹿メディアに汚染をされて「清貧思想」を教育されました。だから今でも「政治資金」問題が国会で争われています。既に「禊」(みそぎ)は終わり…「選挙」を戦って…「民意」が示されているのに、過去を、また「蒸し返し」ます。これがカタルが語っている村社会論の「成田時間」です。

元日銀総裁の黒田さんが「禁じ手」である…日本株の「ETF買い」をやっても、批判をする機関投資家様のエリート集団は、今の日本株の水準を観て…何と言っていますか? 日銀様に、勝てる奴は居ません。

カタルは「シャルレ」(9885)の話題を書きました。ほぼ無借金で、現金が126億円(今の四季報数字)なのに、今の時価総額は60億円です。小学生でも出来る計算を、大人の機関投資家は、出来ないようです。それなのに、偉そうに…トランプが関税を、どうのこうの…と講釈を垂れます。

この「シャルレ」は赤字ですが、黒字企業でも、同様の株価の銘柄は「ゴロゴロ」しています。例えば…「中部水産」(8145)、これに近いのは「ダイニチ工業」(5951)なども、似たようなものです。兎に角、沢山あります。

「商船三井」(9104)は、日本を代表する大きな会社ですが…何故、「金利裁定の概念」が、働かないのでしょう。我が国を、代表する大企業の「日本製鉄」(5401)でも…構いません。純資産価値は一株当たり5170円で、配当利回りは、今来期とも四季報予想は4.8%です。しかし…今の株価は3329円です。何故、正しい「市場価格」が形成されないのでしょう。

先日、面白いことが、起きました。

「世界最大の金塊ディーラーである米銀JPモルガン・チェースは2月に、40億ドル(約6200億円)余りの金地金を米国に輸送する。ニューヨークでの先物契約の現物受け渡しのためだ。金価格の高騰と輸入関税の脅威により、世界中で米国への金塊輸送ラッシュが起きている。」との報道です。

流石、米国です。市場価格の「歪み」を是正する「機能」が正しく働いています。金の輸送の為に「保険」を掛けて、「輸送費」をかけても…採算に合う「取引価格」だったのでしょう。

この現象は、何故、生まれたか? カタルは「トランプ関税」と絡ませて…未来を考えました。世界から現物資産の金が、米国に集まります。やはり米国は「ドル」と言う基軸通貨の崩壊まで、視野に入れた対応を、既にしているのでしょう。「此方の決裂のニュース」を観て…直ぐにカタルは「市場の整合性」を考えたのです。

識者の時間軸は、多くの読者とは違います。日本の成田時間は、大幅に劣化していますから、現状に合わせた「対応」が求められます。

何故、「BASE」(4477)の相場は3年以上も「底這い」を続けるか? 何故、30%近い成長を続ける「ジェイドG」(3558)は、未だにPSR 1倍の評価も、得られないのか?

「レーザーテック」(6920) の日足推移

全て…「時間」が解決をします。何れ「商船三井」も、正しい株価評価になるでしょう。批判を続けた「レーザーテック」(6920)も、ようやく「適正株価」になって来ましたが、市場は、不人気です。「エレクトロン」(8035)も行き過ぎた「悲観論」の可能性を考えています。

日経平均株価の日足

日経平均株価は、38000円と4万円の「ボックス圏を割れた」とメディアは言いますが…メディア特有の「嘘」です。時間軸を「勝手に抜き出した」部分利用をして、素人の「不安」を煽っています。良く…被害が大きな部分を抜き出して、映像に使う手法と同じです。確かに「成田時間」の日本なのですが、叩いても、叩いても…「下に抜けない」株価になって来ました。

「デンソー」(6902)の 日足

その理由を、カタルは、最後発に位置する「トヨタグループ」の「ROE経営」で説明しています。だから…保守層は「デンソー」(6902)の株を、「2000円以下で買っておこう」…と述べています。先ずは「打診買い」です。

でも本番の相場は「商船三井」のような時間軸かも、知れません。この時間軸は「伸び縮み」します。実質成長が続くなら長く…伸び、名目成長時代が、加速するなら「短く」なります。上がる株価は、実際に株価が上がる前から既に「確定」しています。しかし「やる人」(仕掛人)が居ないと、なかなか…相場になりません。

「エムスリー」(2413) の日足

その仕掛け人が、関与している「エムスリー」(2413)は「初押しの場面」を迎えています。昔から、相場の格言には「初押しは買い」と言うものがあります。4年間も下げ続けて…ようやく「真価のベール」を脱ぐ…「医療DXの本命株」です。みんなで、株を買って「波乱相場」を乗り切りましょう。また…明日。



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