未だに…日和見主義

本日の日経新聞の社説(2面)の見出しを見て…呆れる感覚です。「東芝は長期の成長戦略で信頼回復を急げ」

こんな感覚の人が社説を掲載するのです。もう話になりません。「村社会論理」は皆で豊かになると言う目標です。基本的に多くの官僚は北欧型の民主主義を目指している人が多いような印象を持っています。カタルは残念ながら東大卒ではないし…一流域の人間との接点はあまりありません。しかし現状を観ると文科省の前川のようなクズが、官僚のトップである事務次官だったのです。

いつしか官僚は驕り…「間違った方向性」に舵を切っています。大蔵のノーパンしゃぶしゃぶ事件が、その崩落現象の始まりでしょう。日本はこういうところがあります。

2.11事件から太平洋戦争の経緯を振り返らないとなりません。既に半藤一利さんは他界されましたが…司馬遼太郎は戦争体験を経て、彼は上層部の質の悪さを嘆き、晩年は「この国のかたち」で、「日本の在り方」を問うていたようです。

カタルも株式市場を通じて「失われた時代」を思うと…情けなく思います。何もソフトバンクの孫さんが「日本には投資対象がない」と嘆いたのは…偶然ではないのです。

この話を考えていくと…この最終解決策は、既に小手先では駄目なのです。最後は教育論に及び…早く体制転換を図って教育制度を見直さないと日本は凋落するばかりです。日経の記者がこの程度の認識なのです。

首相の記者会見で、報道各社が質問をします。あの阿保らしい質問内容を聞いたことがありますか? あの程度の連中が一流記者だそうです。みんな東大など…悪くても早慶ですよ。日本の大学の資質も知れます。

やはりカタルの孫にはお金を残して…高校時代から海外に留学させるのが…正しい教育のような気がします。お金があったら、小学生から中学生の多感の時代に、正しい教育をする私立学校の設立を目指したいものです。一流の講師陣を高給で集めて…日本の未来の指導者を育成しないとなりません。

何故、ROE経営なのか?

東芝の決算会見に述べられています。「適正資本超えれば継続的に株主還元」と言う適正資本の意味を、日経新聞は全く理解していません。ROEの真意は、緊張感を持った経営をしろという事です。まぁ、広告などのスポンサーを批判も出来ないし…難しいものがあるのでしょう。冒頭の社説ですが、東芝のような「落第企業」に「長期の成長戦略」と言う時間感覚が、カタルには全く理解できないのです。

この話とROEの話は繋がっています。何故、日立が社風を変えて子会社を売却しているか? この事を真摯に受け止めないとなりません。しかし…その日立も呆れますよ。イギリスの鉄道車両問題です。三菱重工のMRJ問題も同じ土壌です。

既に日本人の資質と言うのは、非常に劣っています。もう一度、明治維新の奮起を再現させないと駄目なのです。面白いですね。まるで江戸時代から明治の変革期と、今の時代が重なります。江戸時代は長い間、鎖国制度を実施し…独自の文化を育みました。この時に村社会論理が形成されます。

この文化を色濃く引き継いでいるのが…失われた時代です。日本独自価格の崩壊から始まった社会変革で、勝敗は決しているのに…未だに日経新聞はこの社説掲載です。首相の記者会見のぶら下がり質問も、同じ残党です。日本医師会のグループ達です。

東京地検のゴーン逮捕が、正しかったのでしょうか? 

トヨタと日産の決算を比較しましょう。リクルート事件の江副さんも、ライブドアの堀江さんも国策逮捕の犠牲者に見えます。国の指針と言うのは…難しいですね。 何が正義か? 後の世の人間が検証することでしょう。さてここまでは…今までのカタルの論調の繰り返しです。

ここからは…今の話に戻します。

東芝はCVCキャピタルの提案が、やはり正しい解決策でしょう。TOBにして非上場化すべきです。そうすれば…ゴタゴタは、時間の猶予が生まれます。東芝が目指すべき脱炭素社会に向け時間を得られます。

電力問題は重要ですが…メディアは真剣に報道しません。もう決まっていることなのに…原子力反対の大衆迎合主義の片棒を担ぎます。刈羽原発を、早く再稼働させなくてはなりません。タダでさえ…高い電力料金で産業競争に負けるのです。雇用が消えるのですよ。もう時間がないのに…。ここでも成田闘争の繰り返しです。

「村社会論理」の矛盾に気付かないとならないのです。世の中には様々な意見があり、意見対立が当たり前なのです。真剣に株式投資をすれば…矛盾がドンドン明らかになります。

三井住友トラストが…持ち合い株式をゼロにすると報道されています。問題はここにとどまらず…自社株買いに触れていません。自己資本比率規制の問題があるので一概に言えませんが…17日に発表される三菱UFJの決算が注目されます。三井住友もみずほも明確な姿勢を述べていません。東芝も同じです。こいつらはクズです。時間闘争をしています。

トップが「日和見主義」の保身に傾いているようでは…駄目なのです。自らハッキリ意見を述べ、責任を取る社会にすべきです。

東芝の決算会見を観れば…あきれますよ。この社説はもっと呆れます。東芝は既に買収合戦です。問題は政府対応です。仮にTOBの提案に待ったをかけるようなら…日本は沈没の道を歩み、ガラガラポンが更に早まります。時間が短縮されます。東芝など…いくらでもくれてあげましょう。分社化されて…解体されても仕方ありません。

だって粉飾決算ですよ。ライブドアの逮捕なんてもんじゃなく…もっと悪質です。電通が…憧れの就職最難関の電通が、パワハラから…新入社員の自殺ですよ。高橋さんの自殺は電通と言う会社さえ…もう時間がないことを示しています。だから日立が方向転換をしているのです。

日本の優良企業のトヨタも「時間闘争」をしようとしています。既にトヨタ株など…空売りの対象にも見えます。今は良いのでしょうが、方針の問題です。ソフトバンクのAI革命の意味を、どれだけの人間が理解しているか?

MMT理論の話があるから、難しいのです。ナスダックのチャートを見ると…明らかに行き過ぎています。此方です。

ナスダック指数の月足推移

昨日掲げたS&Pの比較グラフを思い出してください。あの原稿はここからITバブル期のようにナスダック指数は下がると言っています。だからみんなが空売りのポジションを増やしています。この可能性は高いのです。

しかし同時に…カタルは別の見方を示しました。

しばらくの時間調整は仕方ないが…時代はMMT理論からAI革命のスピード変化の話を提示しています。この話はソフトバンクの「ハロー効果」戦略が理解してないと未来図が見えません。

要するに…お金があるなら時間を早めることが出来ます。アンジェスのコロナワクチンの開発スピードとファイザーやモデルナの開発スピードの違いはお金のかけ方です。研究者が一人でこなせる仕事量と100人でやる体制との違いは、誰でも分かります。そうすると時間を買うことが出来ます。

ソフトバンクの「ハロー効果」と言うのは、そういう事です。可能性のある企業に数千億円、あるいは1兆円規模のお金を投じるなら他社との競争に勝り、社会変革を促せるのです。今、キャッシュレスの世界では、「ペイペイ」が圧倒的な支配力を手に入れています。2位のドコモかな?…決済金額の差は5倍ほどじゃ…ないかな? こんなにたくさんの決済システムは必要ありません。

トップでも、まだ赤字ですが…お金を投じれば、社会変革を早める成功事例になるでしょう。ソフトバンクの宮川さんが何故、個人で自社株買いをしたか? 背景にあるオンライン診療なども含めて考えると分かります。このハロー効果は、韓国のクーパーも中国のアリババも同じです。

ここに…MMT理論が絡むのです。MMT理論の解説は面倒だから…ネット上にいくらでも転がっているでしょうから、自分で調べて勉強してください。要するに国家はいくらでもお金を使えるという事です。だからコロナの給付金、日本は10万円でしたが米国はもっと多額です。ある意味で…このMMT理論を実践しています。ここにドルの「基軸通貨」問題が絡みますが…この話が絡むのと説明が面倒になるので…置いておきます。

要するに時代変革が加速する分岐点に、我々、人類は位置しているかも知れないのです。一気に進みますよ。時代変革が…。ベーシックインカムの話は、日本の生活保護のようなものです。

だから「文化の香り」が大切だと述べて、付加価値の「究極の価値」は、人々に「感動を与えるもの」なのです。故に子供には、画一性ではなく、個性を伸ばそうと言う話です。難しいかな? 皆さんには…。でもこういう展開を考えておかないと…相場の行方が見えなくなるのです。

ナスダック指数、一つとっても…このような解説になります。先日、「スノーフレーク」(SNOW)の話をしました。伊藤忠からのヒントです。今までのカタルレポートを、何度も読んで頭に入っているから…これだけでカタルの言いたいことが分かる人も居るでしょう。

昨日のWBSで市川さんが出したROEの話は重要なのです。日本の劣化が見えます。真剣に経営をすべきなのです。保身に傾いていると…直ぐにTOBの対象になります。だから「野村証券」株なのです。分かるかな? 全ては「市場の整合性」の話なのですが…。

本日は日経の東芝の社説から発展させ、インフレ懸念の話やMMT理論の時代変化の「さわり」を述べました。何度も出てきますから、いい加減に自分のものにして相場に生かしましょう。

昨晩のNY市場は。小売売上の停滞から金利が下がり…ネスダックなどの株価は上がっていますが…まだ消化されていません。本来は小売りの売り上げが停滞するのは、おかしいのです。景気回復が遅れていることを意味しています。市場原理と言うのは、時代変化の認識が一般化するまで、このような繰り返しが行われて…次のステップに入ります。この意味の解説は、又にします。もう長い…からね。

これから会員向けの原稿を書きます。会員の方は深夜の更新になりますから、明日にでも…お読みください。それではまた明日。



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