名目時代到来の背景

週末に発表されている日証金のデータによると20日申し込み時点においての逆日歩銘柄は562銘柄で、内10銭以上が140銘柄あり、満額銘柄は222銘柄でした。この事態はある意味で、かなり異質ですが…誰も多くを語りません。日経新聞には一度、掲載されましたね。カタルはそれを観て知ったのです。

リート市況に於いても、一部で不動産に対するネガティブな見方が存在しますが、カタルは強気を堅持しています。その理由はリートの中で数銘柄が5円以上の逆日歩を払っているのです。これは、ある意味で…異質です。今度、信用取引を利用して買ってみようかな?…とも考える水準です。きっと、この現実を知らない人は非常に多いのでしょう。

一方、逆日歩銘柄は562銘柄ですが…満額調整になっているものが222銘柄も存在しています。この満額調整と言うのは、日証金では株不足になっているので、証券会社の自己融資分の株を借りるわけです。そうして逆日歩を0円に抑える作業です。仮に逆日歩が付くと…証券会社の顧客が信用取引をしていると、逆日歩料金を払う事になるから、それを避けるために翌日の午前中に調整するわけです。この行為が満額と呼ばれています。逆日歩が付く銘柄は、基本的に空売りの絶対量が、買いを上回っている状態を示しています。

通常の名目世界は、期待値が存在します。将来は株が上がるだろうと思うから、信用取引を利用して金利を払っても、お金を借りて株を買う訳です。ところが…逆日々銘柄が多いと言う事は、将来、株が下がると思っている人が多いと言う事です。でも逆日歩を、いつまでも払い続けるわけに行きませんね。金利以上に費用が嵩みます。日証金の貸借銘柄はおよそ1070銘柄存在し、その内、562銘柄が逆日歩状態なのです。52.52%と過半数を超えている先安観は、やはり異常事態でしょう。完全に実質世界の見込みなのです。

市場にない株を、どんどん売り続けることは出来ません。絶対に日銀が勝利すると述べているカタルの主張が、これでお分かり頂けると思います。つまり株の世界では…間もなく、日銀の完全勝利となり、名目時代の幕が開けると言う訳です。株式市場に有名な諺がありますね。「人の行く…裏に道あり、花の山」日銀が損失を受けることはないのです。国債市場の於いてもそうですね。日銀が資産価格、如いては物価の動向も決めることが出来るのです。インフレにする事は、本当は簡単なことです。

カタルは、昔、日銀が自ら…メザニンローンを引き受けてスマートコミュニティー都市を建設すれば良いと述べたことがあります。今なら日銀が、政府が発行する50年国債を直接引き受け、政府が公共事業投資で需要を生み出しても良い訳ですね。国会議事堂中心に超高層ビル群を建設してスマート都市化するのです。最初は福島の原発跡地の利用を述べていました。覚えていますかね…。日銀券など…所詮は、紙くずなのです。幾らでも刷って利用すればいいのです。資産価格を高騰させれば、多くの人が潤い、前を向いた投資が加速します。

要するに日銀の「やる気度合い」の問題なのです。ただ一度、火をつけると、なかなか火消が大変です。今の逆日歩の状態は、ある意味で異常事態なのです。この意味を、どれだけの人が認知しているか…。来年は、いよいよ本当の名目時代がやって来ますからね。楽しみにしていて下さいね。カタルは、何故、バブル期の話を最近しているか? その理由は、何れ判明します。

確か…先週の逆日歩銘柄は512銘柄で、満額は250銘柄ほど…と述べていました。いつも数を数えるのは面倒なので…時々追う事にしましょう。その様子がチャートにも表れています。

日経平均株価の日足推移

日経平均株価の日足推移

日経平均株価の日足は200日線上に顔を出してきました。週足推移をみると分かりますが…間もなく上昇を開始するようにも見えます。おそらく年末から来春にかけて、名目の時代を確認する作業に入るのでしょう。

日経平均株価の週足推移

日経平均株価の週足推移

 

日本の出生推移

日本の出生推移

 

此処で「馬場レポート」の威力が発揮されます。年を追い、続々…と、団塊の世代は退職を迎えます。この団塊の世代とは、戦後のベビーブームを指しますから、一般的には昭和22年~24年の3年間に生まれた人達を示す言葉です。昭和22年は267万人、23年は268万人、そうして24年は269万人となっており、この3年間だけで806万に上る戦後のベビーブームを指します。しかし多くの人は定年後も継続雇用をされており、68歳から70歳前後になると完全に離職されるようです。

何故、失業率の3%割れが定着し、賃金の上昇圧力が、物理的に増すか? つまり馬場レポートの論理的な正しさを、物理的に説明しているのです。故に政府は、移民の受け入れを検討し、論議が加速されているのです。人口減少だから土地は上がらない…空き家が多くあるから、地価の上昇はあり得ないと…多くの人が目先的な事を述べますが、現実と言うのは違います。

日本の人口ピラミッド

日本の人口ピラミッド

 

カタルが1300兆円の逆襲と言う論理に固執している理由は…自然の摂理が背景に存在します。1989年に日本株はピークを打ちましたが、2012年末に名目時代がスタートされました。しかし…長かった「失われた時代」の為に、完全に…実質の世界を餌付けされた日本人は、再び、やる気の出る元気の社会に向かうのですね。馬場レポートの意味は、実に奥が深いのです。人口ピラミッドを観て、カタルの構想を実感すればいいのです。

つまり日経平均株価は、まもなく上昇し始める論理的な背景を語っているのです。日足チャートは、直ぐには急騰はしませんよ。でも週足チャートを見れば分かりますが、徐々に「流動性の罠」を離脱する動きを示すと考えています。来年は、全ての…条件が揃い始めるのですね。

東芝の週足

東芝の週足

さて…此処で、大型株の2銘柄を、紹介しておきましょう。フラッシュメモリの東芝はCOP21も絡み、急浮上すると考えています。原発反対で新潟知事選は勝利でしたが…世界は環境対策に邁進します。ウランの適正利用は進むでしょう。このCOP21は、経済援助などにより、新興国のCO2減少分を、支援した国のものとして換算して減らす事が出来るのです。

更に東芝はIoT時代の半導体需要を、フラッシュ面においてサムソンと世界を二分する会社なのです。企業業績面からみても…急浮上する事は、既に決まっています。カタルは…不正会計銘柄だから、パスなのですが…きっと4桁を超える銘柄に育つと思っています。

シャープの週足推移

シャープの週足推移

もう一つが、やはり初の外資の門に下ったシャープですね。ようやく…まともな指導者を長に迎え、シャープ独自の良さが、発揮されます。カタルは過去最高利益を基準に置いて株価を考えていましたが、最近は…ひょっとすれば、ひょっとすると、誰もが考えていない夢のような「幻想」が、頭を過ぎっています。シャープのロボコンの存在が、気になって仕方ありませんね。任天堂のスイッチの構想を、スマフォに応用するのですね。普段は携帯端末のスマフォを持ち歩き、家に居る時はロボコンに装着するのです。喋るロボットスマフォの誕生です。

シャープのロボコン

シャープのロボコン

この構想が現実化すると…シャープのアップル越えが、可能になるかもしれません。シャープの…じゃない、ホンハイの郭台銘氏は、ソフトバンクの孫氏と仲が良く…新しいIoT時代を築いても、おかしくありません。ペッパー君やロボコンの構想が、結びつく可能性がないとは言えません。仮にそんな展開になれば…シャープのアップル越えが、現実化します。シャープの株価を馬鹿に出来なくなりますね。

何しろ…ペンネームが、未来を語る「未来かたる」ですから、見えない夢を、常に追い求めるわけです。アップルの時価総額は6280億ドルなのです。約65兆円です。つまりシャープの株価に直すと…13014円の計算になりますね。 アレレ? 株価が、株価が…100倍近くになりますね。たった1万株で1億円を軽く超えます。

何か…夢が、一概にないとは言えません。シャープを利食いしようかと考えていたけれど…、スマフォのロボコン化は、本当に可能なのでしょうか? 未来は…誰にも分かりません。「未来かたる」らしい構想です。それでは…また明日。



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