カタルとユビキタス(3858)の出会いは2010年の2月でした。当時の株式市場は、何を買っても駄目で…儲かる銘柄など、ない時代でした。そんな中で、突然、株価が元気になってきたのが、このユビキタスです。最初は何が理由で上がっているのかも分からずに「やけに、株価が元気だな。」…と思ったものです。当時の株価は今の100倍ですね。1000円が10万円です。それまで4万円前後だった株が…突然、上げ出した印象でした。今、調べてみると、事前に布石は、あったのですね。11月には出来高が膨らんでいます。
その時に、「QB」(Quick Boot)の発表がありました。このデモ画面は、カタルに衝撃を与えました。それは此方です。(RTPの動画が分かりやすいようです。)カタルは家電製品の多くが、電気を通電しても…直ぐに内部のプログラムが立ち上がらないことを以前から知っていましたから、この技術は画期的な商品だと考えました。テレビもパソコンも…全ての家電に搭載される可能性があると思い、莫大なロイヤルティーが転がり込む…と考えました。その相場は、結局、直ぐにモノにならず、QBの実用開発は、その後2年以上もかかりました。その間に、主要取引企業の任天堂との取引の解消です。…散々でしたね。
カタルが、再度、注目し出したのは、村田製作との資本提携でした。通常、大企業が小さな会社に出資する事は、あり得ないのです。取引をしてもらうだけでも大変ですし、業務提携だけでも…凄い事ですね。ユビキタスのレベルでは株式を上場はしていますが…、中身は、町工場ですからね。それが大企業相手に、しかも村田は、世界でトップメーカーです。これだけで企業価値が何倍にも光ります。カタルは考えましたね。村田の販路に乗れば…、あっという間に、世界に羽ばたける。だから熱を入れていました。でもなかなか思うように企業業績が伸びません。当初、村田との共同事業のWiFiモジュールだけで…いきなり売り上げが、2倍、3倍に飛躍できると思ったものです。
それから、また2年が経過しました。ようやく、過剰な期待感が剥がれ、地に足を付けたイメージです。もともと、社名が示すように…、いつでもどこでも繋がるインターネット。IoTが主眼の会社です。早くからソフト技術の評価を、してきましたね。この会社の立ち上げにアスキー人脈の鈴木さんが、参画しています。彼は優秀で、マイクロソフトのビルゲイツなどとも、接点を持っていますね。しかも世界トップ水準の技術者です。でも所詮は第一世代ですからね。スマート・コミュニティーの開花は、これからです。カタルは何度も、ナスダック指数の新高値更新の時期を、気にして、話題にしています。2000年のITバブルは、時代を先取りした市場の理想買い。ようやく、現実に則した展開になります。
ユビキタスも奇妙な巡り合わせです。でも当たり前ですね。業務の主眼がIoTなのですから、その技術進化が実用化時代に入り、利益が上がる構図と、株価も連動するわけです。ナスダックの新高値更新の意味は、今までの概念が、大きく変わるのです。業務の効率化が5倍程度に早まるのですね。まさにワープ速度です。
この辺りのイメージが、読者の人にないと…これからの株式相場に付いて行けませんね。クラウド環境を利用する事で、5倍の効率業務になります。インフラ整備とは、そういう事なのですね。道路に鉄道、今度はクラウド環境のネットワーク網により、情報が共有化されるのです。昨日、カタルは「テーパリング」の話しをしました。しかし言葉を知らない人に取って、なんのことか…サッパリ理解されないでしょうが、今はネット時代で、知らないことが、簡単に調べられます。昔なら、図書館に行き、時間をかけて調べたものです。カタルの大学時代の論文は、国会図書館に、何度も足を運び、様々な文献を読み、ようやく書き上げました。でも今は…ネットで知らないことを調べ、簡単にレポートが書けますね。
資料も、そうですよ。昔は官庁に行き、資料を探し閲覧し、手書きだったのです。それがコピー機になり、今度はネットでグラフまで用意してありますね。必要な資料も時間をかけずに、探す事が出来ます。昔なら10倍も、20倍も時間が掛かりました。分かりますか? 効率化の話が…。スマート・コミュニティーの世界は、今の5倍以上に生産性が向上し、価値観が大きく変わります。先日、ケーヒンの話をしました。中国から国内回帰する話ですね。人件費の安い中国で生産するより、たしか15%の効率化が実現しているそうです。段々、ロボットの利用が促進され、クラウド環境が実用化されると、この業務効率が、ドンドンと…加速度的に上がります。その為に、IoTの周辺環境の整備が、必要なのです。スマート・アグリは、スマフォで農業の時代ですね。温室の温度管理や水田の水温管理など…昔は、畑や田んぼに行き、自分で水温を確かめて、水を入れたりしていたのです。今は自動で管理できます。
おそらく量的緩和は、その新時代への布石ですね。前期の日本企業の業績は、すこぶる好調です。これはデフレ脱却に、実態が方向転換したために、今までの失われた時代で、肥やしにしてきた効率化が、利益に繋がっているのです。実質成長率などと言う「まやかし」に惑わされては駄目ですね。日経新聞でも、シャープのリストラ記事の感想が載っていましたが…、外資のアナリストの評価は、ひどいものですね。株価が40円だそうです。シャープの失敗は、過剰投資ですね。そうして政策ミスを、もろに受けたのです。でも、この度の金融支援や、これまでの減損会計、さらにリストラと…、カタルはマズマズじゃないか。…とも思っています。少し、物足りませんが…、意外に大相場の芽が、あるかもしれません。
人間と言うのは、追い込まれると力を発揮しますね。そうして団結心が、芽生えます。だからこそ、経営者の資質が、ものを言います。高橋さんが、その器かどうか…カタルも会ったことがなく、分かりません。でも変身出来る可能性は、高いと思っています。最後は、人間の「やる気」なのです。外部環境は非常に良いですね。だからユトリが出来れば、更に買い増しする予定です。意外に外部評価が悪いので…カタルはシャープの相場に期待しています。でも皆さんが、もし参加するなら倒産を覚悟して臨んでくださいね。
007(ユビキタス)を理解するには、この時代背景の解釈が問題になります。一気に売り上げが、5倍、10倍に、膨らむ可能性があるのです。日本は長い間、本格的な設備投資をして来ませんでした。政府の政策が、後ろ向きだったためです。でも再生医療を見ても分かるように、今まで、げっぽ(最下位)だった国が、いきなり政策誘導で、今では、世界トップ水準ですね。どんどん前向きな設備投資が起きますね。今日のレポートの出来は、今一ですが…、読者の人は、カタルのイメージを、ざっくり掴んでくれればいいのです。
007はスマート・コミュニティーの「要」に成り得るのです。経産省から補助金を受けるような企業は、日本のトップを走っています。ドイツで起っている生産革命「インダストリー4.0」は凄いのです。日本も、ようやく「流動性の罠」から抜け出し、一気に設備投資が、これから開花します。当然、IoTを重視した戦略ですね。此方の資料が分かりやすいかな? 参考にして下さい。電力の自由化は、一気にスマート・ホームの実現に向かいます。電力の効率的管理や、今、ようやく始まった超電導線利用による電車運行など…エネルギーの効率管理が、ようやく実現しますね。これだけで経済的な効率化は、数兆円規模でしょう。
少し、決算の中身に触れますね。決算短信を見ると分かりますが、小さな企業の場合、足元が好調かどうかは、現預金残や売掛金を見ると、比較的容易に状態が分かるかと思います。007の場合、ようやくこれらの流動資産が拡大していますね。前々期の12億21百万円から、前期は17億55百万円でした。ただ製品化の都合上か…今中間期は赤字が残るようで…期末に売り上げ計上が集中しているようですね。これまでの布石もあり、今期業績予想の信用度が、市場で懸念されるでしょうから、直ぐに、相場が期待できるかどうか分かりませんが、カタルは、時代背景がすこぶる好調で、しかもカタルが手掛けてから…初めてとも言える増額修正、更にIVIや村田とのセンサーの共同開発品など…夢は更に広がります。車のセンサー化は加速されます。
つまり新高値更新の可能性は、高いと思っています。故に、最近は持ち株数を増やす方向で検討しています。事実、僅かですが、株価が高値圏でも、買い増しを実施しています。別にカタルの方針が正しい訳じゃありませんよ。過去、カタルはケネディクスを、今で思えば…高値圏で売らずに、買い増しをしたのですね。 あれは645円だったかな? 来週、期日が来ますね。いつもカタルは、強気で、前向きなのです。今までは、失われた時代で、後ろ向きでしたが、今度は流動性の罠から抜け出し、前向きな積極投資に、華が開くことを祈るばかりです。今回の新たな発見は…村田とのセンサー開発ですね。やはり切り口は多く、話題の人気株としての素質は、ピカ一ですね。楽しみな存在です。このまま、高笑いできると良いですね。ワハハ…と。いつになったら、みんなで笑える日が来ることか…。
これは、カタルの信条です。株式投資に於いては、カタルは割安投資には、先ず、力を入れません。双日や合同鉄鋼の株価は、たしかに安いと思います。でも…ね。所詮、PBRの割安株は、それしか、魅力がないから出遅れているのです。やはり小野薬のような理屈に合わない割高な株に、カタルは、いつも魅了されます。J・TECも好きですね。007も大好きです。その反面、だんだん企業業績が好調なケネディクスは、嫌いになって行きます。はやく、割高銘柄の仲間入りを望む次第です。それでは、また明日。