日経平均株価は、バブル期の高値の38915円まで…あと僅かに迫りました。
早ければ…来週にも更新します。でも同時にカタルは「一抹の不安」も抱えています。この「一抹の…」と言うのは「時間軸」の話です。「短期間の調整」(1か月程度の軽いもの)もあり得る…と考えています。でも「一段高してから」休む場合もあります。(最大、このまま5月まで続く…)それ程、海外勢の「日本株買い」は強いのでしょう。
それぞれのチャートを掲載しておきましょう。先ずは日本株式の円表示のものと…同じ日経平均株価ですが、「為替相場」が関連する「ドルチャート」のものです。海外投資家は、基本的にドル表示で物事を考えるのでしょう。このチャートを観ると…それ程、乖離問題は気になりません。何しろ…円安水準だからです。だから「288ドル」の高値近辺まで…海外投資家の買いが見込まれる可能性もあります。
カタルは、これまで「クイックのデータ」を紹介してきました。
でも本日は、財務省が発表している「対外及び対内証券売買契約等の状況」のデータを使います。
何故、東証は「馬鹿みたいな」集計のやり方をするのでしょう。財務省のものはエクセル表示になっており「使いやすい」のです。でも東証は自分でデータを集めなくては駄目なのです。一般的なエクセルを使って…統計学的な分析を容易にしないのでしょう。誰も文句を言わない、過去の慣習から…と言う現場で働く意識改革が希薄な人間なのです。東証と言う所は、そういうバカな「村社会」なのです。
日本中、全て…が、そうなのです。時代の変遷に合わせようとしない人間ばかりです。データ一つとっても…「利用者本位」ではないのです。特に…役所は全てそうです。だから日本人は劣化した国民になったのです。まぁ、文句を言っても仕方ありません。
基本的に海外投資家が、どう動くかで…これからの株価動向が決まります。
最近、伝えている総資産経営からROE経営の流れから、自社株買いの「内部留保」の効率化の流れや、ものを言う株主の動向からTOBやMBOの流れなど…全ての事象が、総合的に観て海外投資家が、日本を「投資対象」にし始めています。ただ基本的には…彼らの買いは今年に入ってからと言う印象です。
果たして…アベノミクスから生まれた「日本株買いの流れ」が、再び、起こるかどうか…は、もう少し時間を追わないと分かりません。ですが…最近の動向を観ると分かりますが、かなりの規模の海外投資家の買いが継続しています。
だから最近の株の上げは「一流の指数銘柄」が中心で、個人好みの株式は、どちらかと言えば主役ではないのです。故に小型株より大型株の選択になっています。
でも、こちらの話のような海外でも「M7」一辺倒の投資は「変化をみせる様相」を示しています。事実、2月15日は半導体株だけの上昇が目立ち、逆に個人好みの小型株は売られ「嫌なムード」でしたが…金曜日の昨日2月16日は持ち直していました。野村証券株は新高値なのです。
「BASE」の株価動向を観ると分かりますよ。未だに…個人投資家の「投資マインド」は大きく改善しておらず…「弱気筋」が跋扈しています。でも「さくらインターネット」のようなバカ株が生まれ…少しは全体の投資マインドも上がってきたのでしょう。
その証拠がTICK回数の推移です。まぁ「楽天G」(4755)の好意的な観方による活躍もあり、ようやく…上位30位の合計のTICK回数は100万回を超えました。この数字は「相場の盛り上がり」を示しています。指数相場の様相も強いのですが、単に指数だけが動いているのではありません。要するに…金曜日はようやく個人投資家も暖まって来た印象なのです。
基本的に、何度も述べていますが「名目時代」の株式相場は一度、株価が上がったものは、なかなか下がらずに…時間軸を置けば3か月から6か月ほどで、再び物色の機会が訪れる「循環買い」物色なのです。
ルネサスエレクを使って解説をしていましたが、アドバンテストは半導体関連で、AIブームの影響を受けて新高値を更新しましたが、ルネサスエレクは、逆に大株主の株式売り出しに続き…M&Aの発表で材料の消化に時間が掛かっています。
でも報道を読むと増資による更なる希薄化はなく、借金での対応のようです。柴田さんの選択は、川上の「使いやすいソフト開発」の部分を強化する為の買収のようですから、利用者が今回のM&Aにより、利便性が高まりそうです。カタル自身、専門家ではありませんから、この評価は分かりませんが、基本的に半導体は「個別対応」の開発になっています。
何故、ASMLが露光装置でトップを走り続けることが出来るのか? それは開発の段階からメーカーの意向を反映して、メーカーと一緒に「一体開発」をしているからです。今回の買収は、その手法に似ているように感じました。この買収で、世界競争に勝てる可能性もあります。問題はドイツのインフィニオン・テクノロジーズ社やオランダのNXP Semiconductorsとの競争なのです。この成果は時間を掛けて「検証しない」と…答えは、なかなか出ませんが、悪い話ではないと思っています。
それは商業不動産の価値観が大きく変化している為ですね。一般的には「あおぞら銀行」が貸し倒れを積み増した…「20%程度の損失」が、一般事例です。しかし…なかにはこのようなケースもあるのです。
この問題は米国の景気問題と共に金利状況が大きなネックになります。基本的には商業不動産の「空室率」問題より、「金利が下がる」なら、優良物件から所有者が変わり、時代対応した債権になります。この時間軸は来年まで続くのでしょう。
金利水準と景気動向に影響を受けます。一概に判断が出来ないのです。だから状況を観ながら…時間を掛けた対処なのです。米国金利の低下が明らかになるなら…商業不動産問題は消えて行きます。時間軸の考え方の問題です。
今の株価で「あおぞら銀行」を買って採算に合うと思っていますが、下値圏でもみ合う時間軸を我慢できるか…どうかの話しでしょう。秋ごろになれば…目途がたつ可能性も出て来ます。
後は「乖離の問題」です。米国のテック株の時価総額が、一日に40兆円も…増加したのはある意味で「怖い話」です。時間を掛けた検証をしてないのです。株価と言うのは「ジェイドG」を観ても分かりますが、博打とは違うのです。多くの個人投資家の相場感覚は博打感覚の目先主義です。
確かに…100億円程度かな? でもそれ以上になると…「目先の短期売買」など通用しなくなります。自分の売り買いで、相場が大きく動きますからね。「他人の褌」で相撲を取る…コバンザメ手法では、通用しなくなります。やはりみんなが認める「利益の背景」がないと多くの大衆の資金を惹きつけることは出来ません。カタルはあくまで本物の世界を目指しています。
同時に「ビットコイン」の価格動向を観ていると…「投機筋」が活躍しています。故にカタルの一抹の不安は、頭の片隅に置いて、積極的な行動が成果を収めるかもしれません。基本的に「捕まっても」良いような体制づくりは必要ですが…「積極果敢の攻め」の行動が正しい選択肢なのでしょう。カタルはそう考えていますが、同時に、少し安全策も講じようかな?…とも思っており迷っています。
こんなところで…「良い」でしょうかね。
要するに、個人の「力量により」戦略は変わるのです。自分が安全策を採用するならM7から離脱するファンドのように…身軽にする戦略もあり得ます。逆に…海外投資家の動向を示したように…基本構想は、此処から海外投資家は、本格的に「数年間」、日本株を買い続けるのでしょう。年間で10兆円規模の投資が見込まれます。一カ月あたり1兆円ですから…大きなお金ですよ。
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