昨日は「自由が丘」にある…先輩の「老人ホーム」に、久しぶりの面会に行ってきました。そうして帰りは、近くの中華屋さんでラーメンを食べて帰って来た「南開橋」から「東陽橋」をのぞむ…「汐見運河と月」の写真です。
「中秋の名月」(9/29)は、雲に隠れたり、出たりしていましたが…昨晩は、奇麗な「お月見」日和でした。カタルはこの「汐見運河」を散歩します。ここから木場公園まで約1時間の散歩です。
昨日、面会した先輩の彼女は、カタルが上京した時からの付き合いで…日興証券の2期生かな? 当時、女性で大学卒は珍しく…大卒の扱いがなかった時代の採用です。カタルが最も感銘を受けた株の本が「相場サイクルの見分け方」と言う本を書いた浦上さんです。浦上さんは、彼女の上司で…支店長時代からの付き合いです。故に、浦上さんは、よく…彼女を食事に誘いに、和光の八重洲口支店に来たので、カタルも彼との面識がありました。
浦上さんは、今で…いう「母子家庭」なのです。確か…弟がおり、自分が家計を支えるために…神戸港で「荷揚げ作業」の肉体労働をしたはずです。あの小さな体で肉体労働は大変だったと思います。通常、上場企業などの「一流企業」は家庭環境を重視しますから、片親などだと「不採用」だったのでしょうが、日興証券だけは、古くから…オープンな社風だったのでしょう。
カラーの強い…日興証券の中山天皇とも言われた社長はワンマンだったのです。兎に角…その社長の時に、「出来る奴」の多くは、外に出たのです。その時に、大量の仕事のできる社員が「歩合セールス」になりました。通常、歩合給ですから、余程の自信がないと…会社を辞めません。故に、みんな一癖ある「つわもの」が、歩合の世界に入りました。
SBI証券の北尾さんも、野村の人事に不満を持った一人です。野村の力が落ちたのは…ヤクザ絡みの損失補填騒ぎの時に…染まってない人間を、外部から持ってきたのです。海外部門の氏家さんは、実務の実績はないのですが、当時は、仕方なかった社長就任です。
その人事に不満を持って…多くの「出来る社員」が、会社を去りました。別に北尾さんだけではありませんが…。だから「凋落した野村」とも言えます。何しろ…氏家さんは「お公家様」です。「野武士」カラーの社員は、排除されます。
カタルを和光証券に入れてくれた…日興出身の歩合セールスの小菊さんは、両親とも戦争で親がなく…兄弟は別々の家庭で育てられました。産みの親と、育ての親、二組の両親が居るわけです。弟は伊藤忠ですから、兄弟とも、きっと優秀なのでしょう。カタルは、当時の「興銀」の杉下常務の推薦で、和光証券に歩合セールスとして入社出来ました。既に当時は、「歩合セールス」を取らない時代でしたが、親会社の常務の力は強く…採用です。
幼少期の経験は貴重な財産で…ソフトバンクの孫さんも、お祖母ちゃんが、街に豚のえさの残飯を貰い歩き…そのリヤカーを押した体験談を、昔、語っています。でも彼の場合、お父さんが成功されたので、彼は、確か…高校時代時代に米国に行きます。
何しろ、関東大震災の頃…日本人は「流言」に惑わされ、多くの朝鮮人や中国人を虐殺しています。カタルも小さい頃は「チャンコロ」…と彼らを馬鹿にしていたような記憶があります。
でも「大化の改新」の頃は、日本の技術力は低く、唐や高句麗などから…多くの文化人を招き豪族の蘇我氏は、朝鮮外交を掌握して「渡来人」を招いて…力を付けたと言われています。その為に、日本人の多くは「朝鮮系列の血」が混じっているそうです。
カタルは今、韓国ドラマの「大祚榮」(だいそえい)を観ていますが、この長いのには「うんざり」します。唐と高句麗人の争いを描いたドラマです。もう60話ほど観ていますが、まだ終わりません。仕方なく…この「韓国ドラマ」を観るために、会員になったほどです。
この年になって、ようやく…歴史などの重要性が理解できます。今でも韓国は、日本人を目の敵にしている人種が多く存在します。「文在寅」( ムン・ジェイン )前韓国大統領は、中国寄りで…北朝鮮に寄り添った立場でしたが、強烈な「反日派閥」家でした。日本の統治下の時代の…「父親の影響」を、強く受けているのでしょう。
この 大祚榮 のドラマもそうですが、ウクライナへのロシア侵攻に対して、領土を取り戻すために、今は戦争をしていますが、カタルには分かりません。たかが…領土を取り戻すために、戦争をするのです。結局、国民生活を犠牲にしてまで、領土に拘る必要が、ある時代なのでしょうか?
中国の習近平の考え方も理解できません。
株式投資をすると…よく分かります。既に、一国で「成り立つ時代」ではないし、世界共通のグローバル観を持たないと時代に遅れます。だからカタルは、「米国第一主義」を掲げたトランプも、イギリスの「ブレクジット」も、嫌いです。日本人の閉鎖性にも、「へきへき」しています。
日本製鉄は、ようやく「村社会」の「総資産経営」から「グローバル論理」の「ROE経営」に舵を切りました。最近の高炉の閉鎖は、「脱炭素化」の社会対応も加味していますが、過去1970年代後半から日本の粗鋼生産量は1億トンを超える水準で…高止まりをしています。自動車も鉄鋼も脱炭素化で…異常気象対応です。NYの洪水は、そんな時代を思わせますから、この動きは加速するかもしれません。
やはり1980年代に入る辺りが、この面でも「日本が構造転換」をする「ターニングポイント」だったのですね。1985年のプラザ合意に、追い込まれる前に…日本は構造改革を急ぐべきだったのです。
このバブル期を経て、1億トンの生産量を確保するために、日本の鉄鋼の輸出が増えます。約4割の過剰生産なのでしょう。最近、橋本社長になってから、呉などの「高炉」を、次々に…閉鎖しています。JFEも右に倣え…です。JFEの川崎の高炉を閉鎖し、跡地の利用が問われますが、川崎は、羽田に近いから…有効活用が期待できるかもしれません。
しかし…IHI(石川島)が、バブル期に…豊洲地区の広大な土地の活用で人気化しましたが…あれから34年かけて、ようやく豊洲は良い街になって来ました。でも…34年ですからね。カタルは既に「あの世」のあちら側です。
でもこの鉄鋼の話は面白いでしょう。粗鋼生産の推移を観ると、日本の構造改革の時間を「成田闘争」と…カタルが「揶揄した気持ち」が分かるでしょう。
この話とトヨタ社長の国内の「300万台の生産体制維持」の為の…「無駄な抵抗」を比較すると分かります。全部の数字を合わせても…日本での自動車の販売台数は約420万台なのです。中国が2686万、米国は1423万なのです。如何に…トヨタの章夫社長が「300万台の生産体制維持」に拘る理由が、「無謀な挑戦」か…分かります。粗鋼生産と同じ理屈です。
確かに、雇用は大切ですが…技術革新が起きており、労働の意味も、変わる可能性があります。米国の雇用統計と言うか、失業率推移と言うか…ひょっとすると…人間の価値観が大きく変わる分岐点かも知れません。統計数字は違いますが、本日の日経新聞には、「統計数字の疑問」が問われています。
AI革新などの現実を迎え…「労働の意味」が変化するかもしれません。リモート営業…のコロナ禍は、色んなことが変化する「分岐点」なのかもしれません。こればかりは、後の時代の人が決める事です。現在進行形の…人間にとって、変化を見極めるのは非常に難しいのです。
人間と言う動物は、自分が生きて来た「過去の経験値」で、物事を判断しますが、時代はどんどん…変わり、最近の若者の考え方を、相場を観て…吸収しないとなりません。
アルゴリズムを利用した「高速取引」の板も多いですからね。その違いが分かるのは、場中と場が引けた時の板状況と、寄り前と商い成立後の板状況です。2倍なんて…もんじゃない量が、アルゴリズム(高速売買)の取引の板です。いつか…こいつ等を餌にする資金量を持ち、アルゴを「やっつけて」みたいものです。
今日はチャート論でも、掲げようと思ったのですが、昨日の「中秋の名月」の画像から、あらぬ方向性になりました。でもこの「粗鋼生産」量の話と、総資産経営の結びつきは面白い発想だろうと思います。
なにしろ…2022年の鉄鋼輸出は3230万なのです。2022年の粗鋼生産量は8923万トンですから、約36%程度だろうと思います。雇用を守るために「儲けのない」赤字すれすれ…の営業をしています。
トヨタの300万台の生産体制維持の話と、同じ考え方で、雇用形態の話です。つまり…儲けを重視する「ROE経営」ではなく、儲けがなくても生産量を重視する「総資産経営」をしています。1993年にパイオニアの指名解雇事件の時に、メディアが正しい倫理観で、改革を拒まなければ…国民は変化を挑戦と受け止めて、この構造改革の「課題」に、挑んだかも…知れません。
この辺りの「政策の方向性」が、如何に、未来において成果が分かれるか…が、分かります。それが「失われた時代」です。
正しい洞察力(観察眼)の為には、「情報の価値」は、非常に高いのですが、日本は、この統計データを太平洋戦争の時代から、軽視していますから、無謀な戦いに挑み、敗戦に追い込まれました。
まさに…「無知の涙」です。
「無知」と言うことが、未来の自分の体に「鞭」を与えるのでしょう。「ムチムチ」の関係です。オヤジだね。カタルも…。
今、原稿を上げる前に発見した共和党の「つなぎ融資」が議会通過したと言いますから、月曜日は「2日新甫は荒れる」の格言で心配していましたが、大幅高の始まり…が、これで確定です。合わせて経済統計のこちらの資料も方向性を変える話題の一つです。
でも追証水準の人は、相場より「己の力量配分」を優先しましょう。それでは…また明日。