今日はチャンスがあったのに、なかなか…上手く活かせないカタルの課題である「時間軸の壁」について簡単に書こうと思っています。昔から「ルネサスエレク」(6723)は、好きな会社です。
何故、世界一の「車のマイコン」の会社が、市場から「高い評価」を受けないか?…不思議でした。外人投資家は、その事を良く知っており、ずいぶん前から海外投資家には受けが良かったのですが…なかなか実態である「業績面の裏付け」が取れませんでした。
もともと…車の半導体の評価は、半導体の業界では「後回し」の汎用品の分野です。スマフォのような高度な集積などは必要ないのです。その代わり、壊れないと言う耐久性は、常に気にされます。何しろ…「安心安全」が一番の車です。
でも汎用品の為に…「単価」が「叩かれやすい」のです。故に常にメーカー優位の価格設定です。その為に「生かさず、殺さず」…利用されるだけの企業だったのです。トヨタは「下請け叩き」で有名です。常に単価を削られるのです。毎年、毎年ノルマがあります。その分、我が国の製造業は、常に切磋琢磨しますから…トヨタのお陰で、競争力が上がったとも言えます。ルネサスエレクも同様でした。
でも時代の流れは面白いものです。
東北大震災で…ルネサスエレクの工場が停止してトヨタの生産が止まりました。もう一つは福島沖地震です。2021年2月13日に発生しましたが…東北大震災の教訓で、この時は立ち上がりが早かったのです。そうして、今回はコロナ禍で…もともと、生産を落として在庫を減らしていたところに「リベンジ消費」です。ここに、車の汎用品の半導体を製造する旭化成の子会社の旭化成マイクロシステムの工場火災などが重なり…一気に「目詰まり」を起こしたのでした。
もともと…トヨタのカンバン方式、ジャストインシステムと解釈して良いのでしょうが…在庫投資をしない「経営方針」が一般化していました。どの生産工場も同じです。グローバルゼーションの高まりを受け、国内だけでなく、物流網は世界に広がっていました。
通常は起きないことが…魔坂、真坂、まさかの事態です。
コロナ禍が重なり「物流機能」も打撃を受けます。このような偶然が重なった所に…車の革命です。EVと言うのは、何も…電池自動車だけの意味だけではなく、「CASE」という世界になります。この言葉の解説は…「「CASE」という言葉は、もともとメルセデス・ベンツが2016年に発表した考えでした。それは「Connected(コネクテッド)」「Autonomous(自動運転)」「Shared & Services(シェアリングとサービス)」「Electric(電動化)」の頭文字をつなげたもの。」だそうです。
特に「カーコネクティッド」は重要です。故に、5Gから「6G網の整備」は、政府の責任なのです。このような国家戦略がないのが、日本と言う国です。「マイナンバーカード」一つ導入するためにも「大揉め」になります。もうメディアは完全に腐っています。正しい報道をせずに、他人のアラを探す視点です。
株高の条件を…語るのは骨が折れます。読者の知識レベルが常に問われるのです。
エーザイの痴呆症の解説も基礎知識のある人とない人では…理解度が全然、違います。自分が認知症患者に接したことがないのでしょう。一度、介護の世界でアルバイトをしてみないと実態は分からないでしょう。何故、殺人事件が起こるか? 自分が経験をすれば、きっと…理解できます。
話を戻しましょう。今日はこれでも…簡単に「ルネサスエレク」(6723)の話をしています。カタルが柴田さんのレポートを発見して、このサイトに登場させたのは、4月9日です。
カタルはこのレポートを読んで…もう一度、ルネサスエレクを見直しました。実は布石があります。今は、名高い「悪名の仕組債」が売られていました。このルネサスエレクの株価が下がると…大損をする仕組債です。このような布石があるのです。たぶん…推測ですが大規模なポジションを取るために、株価のヘッジする必要があり、なかなか…そのオプションが捌けないから、「仕組債」を利用したのでしょう。大きな勝負をする時は、大概はヘッジを活用して保険をかけます。
つまり…ルネサスエレクの株価を解説する背景には、様々な条件が重なって成り立った相場だと述べたいのです。
何気なく載せて…実際にカタルは高値になってから「ルネサスエレク」を、たった300株ですが、買いに行っています。これは受け渡しペースかな? 5/16に1962円で買って、5/18に2011.5円で売っています。この時は、まだ…「指数相場の影響」をあまり考えていません。しかし実際は海外投資家によるETF買いが先物中心に発生しています。
ルネサスエレクは225に採用になっています。3月3日に決定され、4月3日から採用銘柄になっています。この影響もあったのでしょう。相場と言うのは、「複合的な理由」で生まれている…と言いたいのです。
カタルが「時間軸の壁」の克服のために、実際は、色んなデータの検証をしています。そうして実際に自分で実験をして、そのデータの検証作業をしています。
例えば…最近、嵌まっているのが、「現物株の取引比率」が、株価にどのような影響を与えるか? このデータの分析に、時間をかなり使っています。でも…確立された、アノマリーと言うか、法則はまだ…見つかっていません。ただ言えることは…人気になると信用取引の関与率が上がるという事です。この現物株の取引比率が下がるという事は、逆に信用取引を利用する人が多いという事です。
人気株の条件は、如何に…大衆を魅了し続けるか?
「レーザーテック」(6920)など…は既に、人気は離散している筈ですが…それでも信用取引の関与率は、50%水準と、ずっと…高いままです。そこで…最近、カタルが売り買いを継続している4つのグラフを提供して、本日の原稿を終えることにします。それでは…また明日。