投稿者:kataru

お勉強「2」

昨日のグラフは、「前年比」率が「%表示」になっておらず…見にくかったので修正しました。

基本的に学校で「経済対策」などの政策の基本を習いますが…一般的には「金融政策」と「財政政策」です。日銀の公定歩合操作など…古い知識が、我々の遠い時代の「うる覚え」の範囲ですが、株式投資を理解しようとすると…方向性の認識が非常に大切な事が分かります。どちらに…向かって動いているか? つまり改善か、悪化か…ですね。 

FRBの目的は「物価」と「雇用」ですが…この物価の想定を、今は2%として…成長率を3%程度に据えて…経済政策を運営しています。つまり実質的な経済成長率は1%程度が目標なのでしょう。今までは、非常に…高い水準でしたが、今回は1.6%に落ち着いてきました。

この物価目標は、世界情勢や国の成り立ちの「時代推移」により変化をします。一般的には先ずは、基礎的な「社会資本」の整備です。社会資本と言うと…道路や鉄道、電気や上下水道などの基礎的な生活をする為に、「最低限の備え」を想い出します。今は能登の地震で、この「ライフ・ライン」が壊れており…普及作業が急がれます。

カタルの友達が財務省で…復興事業を担当していました。三宅島の大噴火や中越地震などの予算編成などを彼が担当したのです。彼の弁を借りると…「現状復興」が基本です。そこに発展の余地がないのです。三宅島などは、島民一人あたり1億円ずつ配って…何もしないのが「賢い選択」に思えましたが、駄目なのです。道路が昔、そこにあったら、道路をなるべく…「昔のように再現する」のです。予算の硬直化…です。時代に合ったお金の使われ方はしないのです。

街が壊滅をしたら…「コンパクトシティー」建設などのアイディアがあると思うのですが…駄目なのです。遠く、人里離れた…「ポツンと一軒家」があるなら…昔、住んでいた部落民の為に、インフラが整備されていたら、なるべく現状復帰を目指すのだそうです。

この社会資本が整備されると…経済活動が活発化します。

最近、「北陸新幹線」が延長されましたが…この構想は、田中角栄の列島改造論の名残でしょう。全国に高速道路と新幹線網の整備です。今でも盛んなのは…通信と電力網の整備でしょう。それに古くなった上下水道網の「再構築」です。戦後の荒廃から立ち上がる時に、作られた古い橋など…は、とっくに…寿命を迎えています。経年劣化です。

先ずは…このようなライフ・ラインの整備をするのが「財政政策の要」(かなめ)でしょう。経済活動を適度にコントルールするのは…金利の上下と通貨量の「匙加減」です。ここに税制や規制などをコントロールして「産業政策の育成」を図ります。

中国は鉄鋼のケースも、最近ではEVなどが…その事例ですが、上手くコントロールできません。ハッキリ言って、今の不動産問題の不良債権問題は、政策の失敗です。日本も過去は「同じ轍」を踏んでいます。プラザ合意が、その分岐点ですが、間違った政策を実行した「咎め」がバブルを産み…そうして破壊して34年間もの「失われた時代」に繋がっています。そもそも…国民が「馬鹿」なのです。

嘘つきメディアに、踊らされ…「間違った選択」をしています。澄田元日銀総裁などは「国賊」です。失われた時代を育成した元凶を創ったのです。いまの住友化学の経団連の十倉会長のようなものです。偽物国家は「ノホホン」…と、暮らせるのです。

カタル程度、熱心に株式投資をするなら、様々な「疑問」が湧いてきます。

その話は「基礎的な戦略」ですが…誰も真剣に考えません。

でも今の米国は、「難しい状況判断」を迫られています。年初からみると…昨年の10月頃から利下げ期待により…株価は上昇してきました。この説で、もっとも早いのが…今年3月の利下げ説でしょう。当初は6月の利下げ説でしたが、昨年後半から、年初の段階では3月開始で…「年6回の利下げ説」が流行っていました。カタル自身は、前から6月説で…年3回から4回程度かな?…と当初は考えていました。

でも…今でもカタルは早めに…「利下げ方向」に舵を切るべきだと思っています。

だから…本当は「読みが外れている」のです。昨年のSVB問題を観た時に…「ほら、観た事か」…と思いました。その理由は、あまりに急激な利上げが、「混乱を生む」と思っていたのです。低金利を前提にして経済活動をして来たのに…急速に変わる金融情勢が、実体経済に「歪み」を生むのだろうと思っています。

今でも「商業不動産」の問題を、過大に警戒しています。故に…カタルは下手をすると…「スタグフレーション」懸念を、考えるほどでした。景気悪化のなかでの「物価高です」ね。

米国のマネタリーバースと変化率の推移

この匙加減の話が、昨日紹介したマネタリーベースのグラフと、実態の経済はマネーサプライ(M2)の動向が重要なのでしょう。

米国のマネーサプライと変化率の推移

1980年代「後半」だろう…と思いますが、経済学派閥の主張が大きく変化しています。今ではマネタリスト呼ばれる人達の主張が、その政策に反映されています。その動向がよく分かるのが、このマネタリーベース(ベースマネー)の動向をみると分かります。

呼び方が色々あり、解釈に戸惑います。

マネーストック(マネーサプライ=M2)と呼んだ方が、分かり易いかな? 経済学は、潜在成長率=中立金利=R*など…人により、若干、ニュアンスが違うのかもしれませんが、正しく理解してないと言葉の選択が違い、「分かりづらい面」があります。カタルなんか…その度に、ネットで検索して…自身の知識を補完していますが、なかなか…辛いものがあります。

サマーズ元財務長官は、早くからインフレ問題を提唱しており…FRBを批判しています。最近では、この「R*」と呼ばれる「中立金利」、つまり「潜在成長率」は、もっと高いと述べています。

この可能性は「AI革命」などを始めとする…時代の変遷の加速化です。仕事の「効率化」とも…言います。日本は変化することを「悪」と考えて…古い時代の「強要」をします。カタルが批判をしている「村社会論理」です。金融庁の新発田参事官の発言は、グローバル論理に沿った流れです。東証の理事長が、会見で言った「PBR改革」など…もそうです。

日立は、社長室長だったかな? 

カタルは実際に面会して「IR活動」の話をしたのですが、その時の彼の弁が、「日立は変わらないことが社風だ」と述べたのです。

日立の月足推移

その日立が、子会社を、次々に売却して「変身」をしたのです。その姿が、今の株価です。「上場来高値」を更新し…続けています。これが…「株式投資の基本」です。変化を畏れずに…積極的に、果敢に挑戦を続けて「成功したケース」です。しかし…上場廃止をした「東芝」を観てください。この会社も経団連の会長を、多く生んだ企業です。問題が続いている「IHI」つまり「石川島」も古い体質の会社です。

このような背景を知っている人は、株価が何故、「34年ぶり」に高値を更新してきたか?

この原点が分かります。過去の歴史から…生まれる「時代の流れ」です。

米国の話に戻しますね。サマーズの主張が正しいとは言えません。色んな説があるのです。例えば…此方はカタルが「あり得る」と思っている…「これからの一面」を伝えています。本日の日経新聞の主張は、これから起こる「市場の変化」を支える…シナリオです。市場には様々な学説や見方が交錯しています。どれを自分が採用して…どう行動をするか?

株式投資の「面白さ」は、この選択が経済指標により、「データが補完される」ことで…株価が変化する予測の楽しさです。

確りした…知識の基礎が出来てないと、解説しているアナリストなどの評論家様の意見を批判できません。日本人のレベルは兎に角、「貧困な考え方」です。何でも反対の立憲民主党、昔の社会党のような「消えゆく政党」の考え方です。

どうやれば良いのか? 具体的な「提案」を聞いたことがありません。常に「他人批判」ばかりです。もう…いい加減に卒業をしましょう。馬鹿な論理を言う事は、自分は、この説が正しいと思う…だから、こういう行動をとると「理路整然」と、事前に述べて…率先垂範をして、その成果を得られるなら本物でしょう。

誰も未来の「株価は分からない」のです。ましてや…「その過程」の話が、株価の推移です。

ジェイドGの田中君の真価が分かるのは、一般的には「来年の後半」でしょう。それも、かなり…遅い時期にならないと、「マガシークの成果」は出ないでしょう。来年中に…「可能性が見える」なら…株価は新高値の4180円を超えます。仮に、利益をあまり減らさないで…売り上げが伸びるなら、株価は今年後半から…「上昇をしても」可笑しくありません。

更に…市場の解釈が、法人「企業会計」問題、つまり「繰延のべ税金資産」の間違った認識だけなら、早晩、株価は200日線を回復して…株価は2000円台になってから…「次の展開」を待つのでしょう。

逆に「新規の仕掛け筋」が、早めに介入する…ケースもあり得ます。

所謂、株価の「仕手化」です。利益にならないうちに、未来の株価を先取るのです。「さくらインターネット」(3778)のようなケースが、「最近の事例」の一つです。様々な可能性があるのですが、どれを、自分が採用をするか? その話なのです。

結果だけを観て…とやかく言う「バカ」が、余りに多く呆れます。上場企業の中で、その業容が、たった2年程度で「倍増する」企業など…他に見あたりません。だから、カタル自身は今でも、最大のチャンスで…株価は1万円の可能性も観ています。その時期は来年の後半です。

要するに…株価も経済も、様々な学説と言うか…「観方」が存在し、自分がどの説を採用しようが、それは投資家の自由なのです。

ただ大切な事は、「自分の力量」と相談することです。多くの人が、株で失敗するのは、色んなケースを事前に考えないで、自分の信じる道を、歩むからです。時間軸の選択も自分の力量が大きいなら、時間軸は、当然の事ですが…長くなります。

2年から3年、場合によれば…5年、10年の単位で「玉拾い」をするケースもあります。発行株式総数の10%を集めるのは…大変ですよ。株価を殺して、「丹念に」下値を集めた経験がないから、自分の価値観だけを、他人に押し付けます。

選択も、考え方も、時間軸もみんな、それぞれ…違うのです。

株価は下がった方が、玉が揃って、反って「大きな儲け」に繋がる…ケースを、証券マンなら知っている筈です。目先の値動きを、ピッタリ充てる事なんかが、株式投資ではありませんね。

玉が増えるほど…投資額が増える程、投資戦略は、どんどん…変わって行きます。なんでも自分の「小さな価値観」が、正しいと思わないことです。だから「人生は塞翁が馬」とも言うのでしょう。

本日はサマーズの「AI革命」が進展して、米国の「潜在成長率」が高い話。これなら…凄いことなのですよ。あり得るのです。

もともと…米国の多くの企業は「ファブレス企業」が、多く、アップルのような形です。でも中国との「覇権争い」を踏まえ…インフラ法案からCHIPS法へ流れを変えています。だから…この「財政出動」が効いているので、なかなか経済活動が鎮静化しないとも言えます。AI革命も背景にあります。この説を採用するなら、株価は新高値を取り続ける…可能性もあります。

あるいは、日経新聞のように、ようやく…人件費も沈静化し始め、「適度の成長度合い」に移行する可能性を伝えています。この市場にある「ゴルディロックス」(適温=軟着陸のシナリオ)なら、株価は戻りますが、大きく高値を更新することがありません。高値をとっても、そこが「売り場」になる可能性が高くなります。

更に、スタグフレーションの「最悪の展開」である…「混乱を予想する」場合もあります。

利下げが遅れ…経済活動が一気に冷え込むケースです。「商業不動産」問題なども、その一端を担います。危ないケースのシナリオです。

何故なら…通貨供給量のマネーストック(マネーサプライ)を観ると分かります。大きく上げてから、大きく下げています。ようやく…市中に出回るお金は、前年比でプラス圏になって来ましたが、果たして…この程度で、「新しい経済活動」を支えるお金の量として、十分かどうか…。

既にスイスは利下げを実施し、ニューランドは悪化しており、英国の利下げは、決まっています。EUも追随をするのでしょう。米国だけを観て…決める話とは違います。ドルは基軸通貨なのです。中国も「危ないまま」なのです。EVは、過剰な補助金で何とか…支えている段階です。固定資本形成の失敗は、日本のバブル崩壊を観ると分かりますが…兎に角、時間がかかります。日本は34年間です。

マネタリズムの首唱者は、シカゴ大学のミルトン・フリードマン名誉教授で、1956年に提唱したのだそうです。でも僕らの知識は「古典派のケインズ」の古い知識です。新しいマネタリストの政策の実施は、このマネタリーベースの推移をみると1980年代の後半ですね。この時期に、日本は「プラザ合意」に遭遇しました。

あの時の「澄田」元日銀総裁が、もう少し本物人間なら、失われた34年間はなく、犯罪も減っていたでしょう。痴呆老人を騙す、振り込め詐欺なんか…卑劣な手段です。「正しい政策」を実施するような「報道」を、増やすべきなのでしょう。NHKや日経新聞の奮起を望みます。

今日の市場には、「様々な説」があり…その選択により、株式投資の結果が決まりますが…問題は、その事も需要なのですが、その前の前段階として、自分の心の「力量把握」が非常に大切なのです。

カタル自身も「苦手の部分」です。だからカタルの場合は、口座別に投資方法を変えています。でも本音は「ハイリスク・ハイリターン」派閥なのです。

市場には、様々な見方が存在し…どれを自分が採用して、行動をしても「自由」なのです。決して…「他人批判」をする話とは違います。もう少し…大人になりましょう。自分がどの説を採用して、どのような行動をとるか? 

こんな小学生でもわかる話の重要性を、日本の教育は、誰も教えていません。だからメディアの多くは、他人の「あら探し」に推移し…馬鹿な無駄話を展開しています。市場は、大らかで「寛容な存在」です。政策により、いくらでも…変化するのですね。

何故、新発田参事官のインタビューが重要か…東証のPBR改革と同じ流れを観ています。

トヨタ批判をするカタルの意見も、アップルの行動と比較すると分かると思います。ジェイドGに投資をした「アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッド」(AVI)が持ち株を8%台から…ここにきて12.03%まで拡大させました。このAVIは「ものを言う株主」として有名なのです。何故、彼らが観ている世界が、「正しい」とカタルも支持をしているか? もう分かりますね。

株式市場の原点を、大切にしましょう。また…明日。

明日はもう少し具体的な事例を解説しようと思っています。

さて…先月までに「更新手続きを終えた方」へ、「新しいパスワードの配布」を終えました。まだ「届いてない方」は、恐れ入りますが…ご一報ください。

新規会員への応募の方への返信メールも、既に…終えています。此方も、「届いてない方」が居られましたら、是非ご一報ください。新しいシリーズは、5月11日深夜からスタートさせようと思っております。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。
2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
株式投資関連の本