カテゴリー:株式教室

消費者物価を考える

最近は物価に関する話題が増えてきました。そこでカタル自身も、もう一度勉強するために「消費者物価指数」が昨日発表されたので…その概要を勉強してみようと思いました。切っ掛けはWBSです。あの品目形成に誤りがないか…。正しい報道なのか…。自分で調べないと納得できない為です。

世界の消費者物価指数の推移

新聞や雑誌を始め、テレビなどの報道は、作為的に創られた面がある為です。カタルは既に20年以上、このサイトを通じて毎日原稿を書いていますから、そのデータ元、発信源まで行き、そのデータを実際に確かめるようになっています。自分が原稿を作成してみれば分かります。

これまでに…何度も述べていますが、人間は感情の動物ですからグラフの縦軸と横軸の比率を変えて、あるいはデータの採用期間を変えることで…同じデータでも見え方が変わるものです。データはなるべく短い期間より、長期の方が信頼度は増します。当然のことですが…一般の人は、そんなマジックに引っ掛かります。

真剣に株式投資をするためには、そのデータを調べ…何故、そのような結果になったか? その原因を考えないとなりません。カタルは「失われた時代」の中で…どんなに努力をしても下がり続ける株価の中では…食えない悲劇を味わいました。120万円の年収の世界です。月額10万円で家賃や光熱費など…どうやって生活をするのか? 経験したものでないと…その苦労は分かりません。

カタルに能力がないなら仕方ありませんが…相場が良いときの年収は1億円を超えたのですから…だから、それ程…自分の能力が劣っている訳ではないのでしょう。全体相場が駄目なのです。しかし…米国ではどうでしょう。

まるっきり…同じ資本主義でも世界が違います。この原因を、カタルはさんざん…考えました。真剣に株式投資を考えると、「日本の矛盾」が見えてきます。眉唾国家の日本です。全てが偽物…政治家も官僚も経営者も、みんな偽物です。でもカタルは「本当の実力」を身に付けたいと思っています。

当然、金融の世界は壁が高く…ノーベル賞学者の先生が、失敗する世界です。ロングタームキャピタルマネジメントは破綻を余儀なくされました。此方です。

カタルは現場の末端セールスを通じて…日本を長く観察しています。しかし東京に出てこないと分からないことが沢山あります。政策官僚のエリートと娘が友達で…家族付き合いを通じて、彼らの考え方も学べます。概ね…官僚の多くは「北欧型の社会」を目指しているように感じます。日本は難しい国です。地検様は自分たちが法律だと思っているようです。概ね、現場の職員も同じですよ。証券会社の社長は、課長に呼び出され…指導を受けるのです。官僚の課長職は凄い権力です。

小さな証券会社は関東財務局の管轄で、確か…大宮にあるのかな? 

毎日、呼び出されてごらんなさい。いい加減に仕事は出来ないし…「勘弁してくれ」となります。仕方なく…彼らの言い分を、丸ごと…飲み、処分を受けることになります。現場はそんなものです。お役人様は絶対です。昔の悪徳代官のようなものでしょう。

その結果、「豊かな社会」が形成されるなら良いのですが…振り込め詐欺の横行や50-80問題など…非正規社員でも生活が出来るなら、まともな方ですが…うつ病を発症して悲惨な生活を強いられている人も多く居ます。社会の闇の部分です。例えば…こちらのサイトは少しひどい事例でしょうが…あり得る話です。

東大を出ても…同じようなケースもあります。名前は言えませんが、東大から一流企業のソニーに就職し、株が好きなのか…リストラをされたのか…。よく分かりませんが、仲間に歩合セールスの株屋が居ましたが、彼は自分のノルマが達成できずに、首になりました。色んな人が居ます。

山一證券が倒産した時に…10名以上の人間を歩合セールスとして引き受けたのですが…3年も続かなかったように思います。口は一流、大学も一流ですが、実際の仕事が出来ません。こんな人間ばかりが…日本人のレベルです。村社会の「仕組み」で食っているのです。

「失われた時代」は悲惨です。今は良い相場ですよ。上がる株があるのです。

だから…自分次第です。自分の選択次第で、株で儲けることもできます。あとはどうやるか?…なのです。今なら、まだ配当利回り投資が実践できます。

カタル自身は、野村証券で「野村証券株」を買って実践をしています。株価が上がらなくても配当で充分です。今は「三菱UFJ」(8306)が、最も相応しいかな? …と思います。その理由は、もうすぐ判明します。もうすぐ…開始です。

まぁ、本日は与太話のスタートになりましたが、主題は冒頭の「消費者物価指数」です。企業物価指数など…色んなものがあります。この消費者物価は、元の価格を調べるのは582品目も調査しているそうです。しかし野菜などの価格を見れば分かりますが、ずいぶん変わります。カタルはトマトのアメーラが好きで…良く八百屋さんで買いますが、普段は小さな箱の価格は1480円前後なのですが、先日は一箱2480円でした。最初は聞き間違いかな?…と思ったほどです。

最近トマトはハウス栽培のボイラーの重油の価格も上がり…他にもいろんな理由があるのでしょうが…ビックリする値上がりでした。価格が上がり、売れないのか…その八百屋さん、最近はアメーラを置かなくなり、行っても品物がありません。先日は北海道産のフルーツトマトを買いました。小さなものが10コほどかな? 価格は500円前後でした。でもアメーラには敵いません。

昨日のWBSのデータのグラフは消費者物価の「10大費目」と言う物をグラフ化したものでしょう。菅政権のお陰で消費者物価指数の上昇が抑えられていますが…実際は主なものは上昇を続けています。

消費者物価指数9月分のPDFより

我々の生活の中では…やはり電気料金の値上げでしょう。この光熱・水道の項目は103.1で、昨年9月は98.7ですから…前年同月比で4.4%増と上昇しています。一方、携帯料金の引き下げ効果は大きく…前年同月比で6.4%減となっています。しかし寄与度では光熱費の2.5より、携帯料金は-6.6になっていますから、大きな金額の引き下げのようです。むしろ…光熱費より教育娯楽費が、寄与度では3.7と伸びています。

データと言うのは面白いですね。カタルは専門家ではありませんが…色んな別の面が見えます。知らなかったのですが…水道料金が7.3%も上がっているのです。灯油価格の上昇率が20.2%は分かりますが…水道の料金は意外な盲点です。

戦後、我が国の社会資本は整備され、既に60年以上の歳月が流れています。耐久年数を大幅に超えて劣化しています。橋などは落ちて大事故に繋がりますから…「待ったなし」の更新需要がありますから、「横河ブリッヂ」(5911)などは好業績が続きます。しかし水道管が破裂しても命に影響はなく…同じ待ったなしの更新需要でも、更新は遅れがちになります。だから最近は水道料金も上がっているのでしょう。

株式投資と言うのは、時代の流れを感じて…自分でその企業の経済環境を考えることです。本日は「東京製鉄」(5423)の好業績が載っていましたが…不思議なのです。鉄のスクラップ価格は過去最高値近辺で…東京製鉄は電炉ですから、原材料価格が高騰しているのです。それに電気料金もそうです。

しかし同じ電炉でも…カタルは合同鉄鋼と共英製鋼を追っていました。小形棒鋼の会社です。東京製鉄はビル建設のH型製鋼が主流です。しかし合同鉄鋼は製品への価格転嫁が遅れ…1Qの数字が悪かったのです。でも同じ小型棒鋼でも、共英製鋼はマズマズでした。しかし、なかなか値上げが浸透しないようで、最近は製品の出荷を止めた程です。この辺りは専門家ではないから、外部環境だけを見ていても…株価の判断は難しいものがあります。

カタルの株式投資の基本は「時代の流れ」の「先読み」です。

カタルはインフレが長引き…FRBは「後手に回る」可能性があると思っています。あるいは「戦略的に中国への打撃を狙っている」と考えています。

中国の企業物価指数は10%を超えますが…GDPの成長力は5%を割れています。既にスタグフレーションの状態です。そうして脱炭素化の環境の中で、石炭生産を制限した為に、混乱が生まれていますが、一般の電気料金は統制経済で、低く抑えています。原材料高を消費者に転嫁できていません。

中国の不動産各社のデータ

不動産は恒大集団ばかり…話題になっていますが、先日の日経新聞のこのデータを見れば…みんな「五十歩百歩」なのです。

地方政府の財源の30%は、土地の利用料金の売却で賄われています。故に、ここから経済は「転落の道」を歩みます。貿易だけでは稼げませんよ。既に中国の人件費は上昇をして、人件費の安いベトナムなどの新興国に雇用が奪われています。

昔、アジア危機があり…東南アジアは悲惨な結果になりました。似た状況でしょう。まだ中国は余裕がありますが…「共同冨裕」は、投下資金の回収が出来ないことを示しています。早くも…ジョージ・ソロスなどは、中国売りのポジションです。辛うじて…ブラックロックなどが投資を継続していますが…習近平体制は危ないのです。恒大集団問題など…可愛いものです。

でも日本人は「負け組」なので、負の面だけしか…メディアは強調しません。最近では安全保障の地政学的なリスク問題で…TSMCやマイクロン社が日本でも大規模投資に踏み切っています。プラス面も大きいのですが…不安を煽った方が視聴率は稼げます。

彼らメディアの頭の構造は、どうしたら人々の関心を惹くことが出来るかどうかが…基準なのです。もうヤクザ以下の我儘な集団です。だからメディア改革は、欠かせなかったけれど…フジテレビの日枝のような人間が長く君臨し…改革を妨げてきました。だからホリエモンは地検の対象になったのでしょう。

内部を知らないと…株価の本質が見えません。

今日は消費者物価を対象に話を展開してきましたが…自分の頭で物事を考えて欲しいのです。カタルの原稿は難しいと良く言われますが、カタルは3流大学です。誰もが入れる東海大なのです。そんな馬鹿でも分かるのですから…皆さんは、みんな理解できると思っています。

でも…カタルは現場で叩きあげられました。セールスは一流域でしょう。だって歩合のバイトを選択したほどです。ダスキンのモップ契約販売など…学生時代は結構、いいバイトでした。でも、おしんこの販売はサッパリでした。ジュースを作る会社にアルバイトしたこともあります。でも一番、長いバイトは建設業です。あの業界の裏舞台は談合です。現場を知っていますから、実態が手に取るように…分かります。

本日は消費者物価の仕組みを知って、これからの…「相場の焦点」のバックボーンを補いました。インフレの仕組みなど…需給バランスだけでなく、ここに投機が絡みます。「オルタナティブ投資」は、リーマンショック以降…投資銀行は「自己資本比率規制」があり、タガを掛けられていまから…昔ほどではありませんが存在します。

これから…どんな世界が見えるのか? 

10年物、物価連動債利回り推移(米国)

米国の10年物国債は、まだ高値と言うか(利回りの話ですが)…春の水準を超えていませんが…、既に物価連動債TIPS(Treasury Inflation-Protected Security)は春の高値(利回り水準で…)を超えました。

何故、カタルが「船株への拘り」があるのか…分かりますね。それでは…また明日。

長らく…お待たせしました。本日より3日間限りですが…「有料の株式教室」の「新規募集」をします。

半年に1回限り…しかも3日間だけの応募です。理由は、既に定員をオーバーしている為です。カタルは金の亡者ではないし…既存会員の成績にも、影響を与える「実戦形式」の株式教室です。だから、あまり会員を増やすわけに行きません。要望は多いのですが…全ての人が会員になれるわけではなく…なれない場合もあります。これまでは、応募のおよそ30%から40%の採用率になっています。

これから半年間、月に2回のペースで株式教室の原稿を書きます。ただし投資顧問ではありませんから…銘柄の相談などは受け付けていません。講義内容の質問は大歓迎です。

実戦形式の原稿で…カタルの実際の運用内容が記載されています。これまで褒められたものではありませんが損はしていません。200万円から開始し…既に500万円のお金を引き上げており、今年は1300万から運用を開始しています。何とか…今年は2倍以上になると良いのですが…果たして、どうでしょう。

会費は、初回のみ…今まで書いた5年分の原稿が読めるので3000円がプラスされ…これから半年間で5万円の料金に10%の消費税が掛かります。故に初回のみ…53000+10%の消費税で…合計金額は58300円です。

応募方法は、右の所にメールアドレスが載っています。携帯電話の方は見えませんから…「kataru at irnet.co.jp」(at をアットマーク(@)に変えて送ってください。)」からメールで応募してください。

必要事項は…題名に「有料会員応募」と記載され…

1名前(ひらがな)

2年齢(20歳代、50歳代、70歳代…など)

3お住いの所(都道府県で結構です。東京都、北海道など)

4.閲覧年数(1年とか10年とか…)

5これまでの有料会員への応募回数(初めて…とか、3回目とか言う具合です。)

以上、5項目を記載され…応募されてみてください。応募者全員に必ず…返信メールを致します。結果は、そのメールでご確認ください。今日から3日間の募集で…23日、24日、25日まで募集いたします。返信メールは30日までに、応募者全員に返信メールをします。その結果を見て…行動されてください。

新しいシリーズは11月13日頃からの開始を予定しています。



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