カテゴリー:株式教室

SVB問題など…

皆さんは覚えているかどうか…。カタルが「仕手材料株」を選択して、2番底の話を何度もしています。つまり市場は不安定で「先が見えない」場面だと述べているようなものです。2番底を確認しない限り、未来志向の新興株物色に移行できないし…そうかと言って、他に買うような銘柄は存在しません。

長期思考の「名目経済成長」を買う動きも、自ずと「限度」があります。

もともと…東証のPBR改革論は当たり前の話です。この考え方とTOBに対して「村社会論理」を押し付ける最高裁判の考えは…「相対しており」日本は、徐々に総資産経営からROE経営に舵を切っています。これが日本製鉄の橋本さんの行動です。

最近、住友化学や旭化成が特別損失、のれん代など…の見直しをして、本来なら大赤字ですから株価が大きく下がっていいのに…奇妙な事に、逆に目先の株価は安値を形成して、株価が上がりました。この現象は膿を出したと事と「低いPBR」が理由でしょう。

純資産価値に比較して、市場での株価評価は低かったためです。

東証のPBR改革の流れにも合っています。 時代は「ROE経営」に傾いています。だから大日本印刷の株価は評価されています。でも日本郵船の反応は違っていました。たぶん…市場の要求に押されて、日本郵船は仕方なく…2000億円の自社株買いと30%の配当性向を謳ったのでしょう。嫌々…反応したのでしょう。この差が株価の反応かな? 

それに…ずいぶんと事前に報道が漏れており株価が上げ続けています。「材料出尽くし」の感覚もあったのでしょう。でも、嫌々でも…良いことです。ただ一度、裏切っていますから…彼らへの「信頼性」は欠けます。

総資産経営の日経新聞は、この「ROE経営」を、どちらかと言えば…批判気味の報道ぶりです。何故なら…雇用が「流動化」します。終身雇用の意識が、未だに…根付いているのでしょう。自分達自身が「ぬるま湯」に浸かっています。だから最近のテレビ局の株価は割安水準に変化しているのでしょう。低迷の理由は、それだけではありませんが…。

ライブドアのホリエモン逮捕は、村社会論理を東京地検が押し付けた現象でしょう。あの時、フジテレビに噛みつきましたから、当時の日枝さんは人脈を使ったのでしょう。この現象をリクルート事件、日産自動車と…カタルは、同列で考えています。なかなか崩せない…既得権社会の日本村論理です。

あの時にリクルートの江副さんが活躍できている選択なら…「失われた時代」ではなく、日本も変わったのかもしれません。

ブルドックや東京機械などの最高裁の判決も地検の行動と同じに見えます。変化を拒むのです。なかなかTOBが決まらない…東芝のようなものです。判断が出来ない時間闘争(成田闘争)をする日本人らしいでしょう。

基本的に、大きな流れにお金を傾けるためには「確信」が、必要です。その為には何度か…確かめる必要があります。1回では分かりません。2回、3回と同じ現象が続くなら可能性は堅くなります。

カタルも、素人に毛が生えた程度ですから…分からないことが沢山あります。

レバースレポの取引額推移

例えば…リバースレポ残高は高止まりしています。解説によれば…市場の余剰資金を吸い上げるためにFRBが意図的に債券(国債)を貸し出しているのでしょうが、低い金利でお金が留まっている理由が分かりません。やはり…謎なのです。最近は増えていませんが、高止まりしています。この水準が正常化(昔に戻る)するのかどうか…、それとも新常態なのでしょうか?

このような…基本的な認識を、読者自らが「理解してない」と、なかなか…発展的な株式投資は出来ません。前に進めないのです。でも理解は、かなり難しい…。

正解がない世界なのです。

株式投資と言うのは、いつも結果論で判断をされます。「頑張ったね」…と努力を褒められる子供の世界とは違い、「成果」を求められる大人の世界の話です。しかも時間です。小手川君が、敗れたのは…。まぁ大成功なのですが…論路的な背景がなく、小手先の目先の勘のレベルです。でも彼は凄いのです。非常に優れています。本来、あのような人間が、米国では上に行きますが、日本では埋もれます。残念な事です。数千億円、数兆円のステージを与えてあげれば…面白かったのです。本当は三顧の礼で…GPIFが彼を迎え、1兆円ほどの運用機会を与えるべきだったのでしょう。

話しを戻します。

雇用統計と失業率2021年より

市場は、雇用統計やインフレの金利の話ばかりですが…やはり「副作用」が出てきましたね。

平均時給と変化率の推移

基本的にこのような「逆イールド」が続き、混乱が起きない筈がありません。それもかなりのスピードです。昨日の下落の多くは、この「SVB問題」でしょう。

逆イールド現象の検証

このシリコンバレー銀行は、仮想通貨を始め…新興企業への融資が中心だと言います。その為に、最近は急激な金利高で…投資した先の債券は大きく下落しています。その噂を聞いて懸念をした人が、預金を引き揚げ…資金ショートしたのでしょう。

しかし…非常にスピーディーな「対処」ぶりです。通常は、噂から尾が広がりますが…直ぐに破綻の再建へステージが変化しました。しかも…理由はハッキリしています。そうして預金額は、昨年末で1754億ドルだそうです。20兆円ほど…と小さいので、市場での影響は限定的でしょう。

この為に金曜日は、同業と言うか…同じ形態のファースト・リパブリック・バンクやパックウェスト・バンコープなどへ下落率は広がり、クレディ・スイスも影響を受けたと言います。でも…インフレも終盤ですから、JPモルガンやウェルズ・ファーゴなどの大手行が再建に関心を示していると言う噂もあります。

その為に、我が国の「ソフトバンク」も金曜日は大きく下落していました。週明けは5000円割れが見られるかもしれません。しかし、たぶんそこは買い場でしょう。

ビットコインの値動き推移

仮想通貨の問題は、バイデン大統領が「マイニング」に要する電気料金に対して30%の課税をするという報道が影響していますが、仮想通貨の下落も、基本的に金利引き上げの副作用の影響でしょう。この動きはやはり「二番底の確認」でしょう。

棒グラフを10年債で比較対象は3ケ月と2年物です。スプレッドは右軸、金利は左軸です。

此処で目先のスプレッドの変化と、最近の相場動向を考えると…面白いですね。その直近のスプレッドの変化が此方です。

仮想通貨もSVB問題と同じ背景です。基本的に金利と言うコストの上昇は、競争力の弱い企業を淘汰します。故に金利高は、良い企業などを後世に残す「良薬」とも言えます。金利が安いことが良いことだと言う認識は間違っています。だから新興企業は、何処も…人員削減に動き、利益を重視し始めた経営へ舵を切っています。基本的に成長を追うより、黒字化をして「利益」に拘るべきです。

「ロコンド」(3558)は、規模の拡大より収益を重視して、早めに黒字化に舵を切っています。そうして…一旦、黒字化にして、自らの基盤を固め、再び、成長を目指してリーボックの買収です。やはり田中君の評価は高いままです。

本日、日経に記事が載っている「クックパッド」はリストラです。自社株買いはマズマズですが…少し構造改革が遅いですね。ロコンドと経営の時間軸を比較すると分かります。

人間は「前に進むこと」は容易ですが…良い時にガードを固める作業は苦手なものです。ですが成長を持続させるためには…難しい場面は「足踏み」を覚悟して、留まる(見直す時間)必要があります。場合によれば…「後退」(撤退)も覚悟しなくてはなりません。

この発言は「カタルへの戒め」で書いています。この所の失敗は、前半戦は成功していますが、後半も「行け行け、ドンドン」を選択して…2021年はお船で失敗、そうして昨年はJトラストで失敗しています。

今年もマズマズのスタート展開ですが、どうしようかな?…とも思っています。まぁ、これから会員レポートを綴りますから…その過程で考えながら、赤裸々に会員の方へ向けて発信をしたいと考えています。カタルは一般の読者も、会員の方も同列に考えています。

会員料金に「見合う分」以上に、会員の方へのサポートもしているつもりです。

故に、多少の「時間差」などは、仕方ありません。でも同じ人間が原稿を書いている訳で、内容に大差はありません。カタルレポートは奥が深いと言うか…。カタルの考えを「纏めるため」に原稿を綴っている面もあり…未完です。作業途上ですから読者の方はその事を考えて、何度か読んで…カタルが「疑問に感じている」ことを、探るようにして読むと…今は「意味不明」でも、あとで繋がって意味が通るのでしょう。だから継続的に読まないと理解が進みません。

アクセス数を観ると、常に5000~7000程度上下しているように感じます。

通常は理解が進むと思っていますが、読む努力をしない人も多いのでしょう。カタルは非常に多くの報道を読んでいます。かなりの量ですよ。たぶん…皆さんは僅か5分程度の努力で、その成果を「共有」できます。だから…継続されると良いのでしょう。そんな簡単にお金は手に出来ません。

カタルは「画一性」がだんだん消えて、格差も拡大すると考えています。村社会論理は基本的に「弱者を基準」に政策を実行します。

でもROE経営と言うか…市場原理は、弱者を食い物にするようなものです。故に、格差は拡大する論理です。でも成功者は、どれだけ努力をしているか。いろいろ…言う人は、自分が努力をしたことがないのでしょう。努力をするのは、当たり前です。その上で…様々な時代環境や運などに恵まれないと、成功は出来ないのでしょう。

カタルの場合は34年間の悲哀です。日銀の黒田さんを批判する人は苦労をしたことがないのでしょう。これだけ量的緩和の低金利時代を続けても、「配当利回り投資」も起きないのです。最近ですよ。ようやく…日本製鉄の株価が上がって来たのは…。

カタルの知り合いに不動産投資をしている人がいます。カタルが上京した頃は、まだサラリーマンでしたが、きっと優秀なのでしょう。この低金利を利用して「不動産投資」をして…融資残高が10億円とか言っていましたね。5%抜けるなら…年収は5000万円です。地方の不動産の利回りは10%を超えます。だから賢い人はリスクを軽減して、お金持ちに成れたのです。

まぁ、世の中は「色んなやり方」があります。やはり努力をして、頑張る人は報われるのでしょう。これからは名目経済成長時代に入りますから…だんだん株式投資も「待つ時間」が減って来ます。だから楽しいですよ。今までの政策に比べれば…やはり黒田さんは正しいのです。不満はありますが…ようやく「賃上げ」の段階まで来ました。

経済を知らない馬鹿を、テレビ局は採用して招いているから…「黒田批判」が起こります。日経新聞社は、そのような馬鹿ばかりを登場させないで、ROE経営の「市場原理派閥」の学者を、多く…採用すれば良いのです。でも日本国民の知識レベルは低く…日経の隠れた意図の報道も「見抜けません」。

やはり最後は「教育」です。ここにお金を入れねば…なりません。でも成果を得るまでは、非常に…長い時間が掛かります。そんな訳で、最近の指標を交え…今の市場環境を、ザっとですが…解説しました。あまり大きな心配は、不要だと思っています。何しろ…SVBなどは規模が小さいのです。

「大阪チタン」の選択は、このような環境を「事前に読んで」選択しています。「仕手材料株」のエーザイと共に…選択しているのです。大阪チタンの相場にとっては、混乱の方が…環境は良いのです。それでは…また明日。

会員の方はこれからレポートを書きますから、明日にでもお読みください。



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