カテゴリー:コラム

正しい知識(2)循環と成長

カタルは読者の皆さんには、自分が「どんな投資」をして…何を期待しているか? 同時に、自分自身が「どんなリスク」を取って投資をしているか、自立する投資家になって欲しいと願っています。

日本では金融教育が、全く…できていません。おそらく大学の経済学部でも、金融教育は疎かになっているのでしょう。そもそも…東大法科を卒業したエリートだった宮澤喜一元総理が、晩年、彼自身の「失政」を認めたように…金融理論を知らなかったのです。

「無知の涙」と言う本を書いた…死刑が確定した受刑者の永山則夫が書いた本ですが、何とも…哀れな生い立ちです。

自分が、確り…「自己管理」できないと暴走するリスクが在ります。人間は追い込まれると、殺人まで犯すのでしょう。誰もが同じです。多くの犯罪は、追い込まれた時に「無謀な」賭けに出ます。犯罪の殆どは…お金の問題と人間関係の問題です。自分が「どん底」を歩むと分かります。しかし指導者は、やはり…上流家庭に育った方が良いのでしょう。田中角栄のような立身出世は、人気が在りますが、やはり…何処か無理があるのだろうと思います。

初代はやはり駄目ですね。通常は「3代かかる」と言われます。3世代です。先日、加賀100万石の前田利家の話をNHKで観ました。利長、利常で…徐々に家の形が出来てきます。まぁ、引き合いが正しいかどうか…は別にして、カタル自身は貧乏な家だったので、やはり自分が生まれた環境も重要だろうと思っています。しかし…それ以上に「努力」をすれば、多くの人は、一代で財産を築いていますから、ある程度のランクまでは…可能なのでしょう。

今回のゴールデンウィークは、先日、読者から頂いたメールが気になって、仕方がないのですね。たまたま「フロック」に近い…偶然の産物とは言いませんが、我々は「恵まれた時代」環境に生きています。その読者からのメールを紹介します。

「初めてメールをさせていただきます。Irnetを読ませていただいてもうかれこれ20年ほどになります。無料版だけで申し訳ありません。私にはカタルさんの小型株などは難しく、銀行や野村證券を手掛けました。このメールアドレスが確かなのかちょっと不安なので額は書けませんが手取り配当が1000万になりました。そこでわからないのですが配当を年金にしているのですが銀行株はやはり売らないといけないのでしょうか? 年金がなくなると困るのです。ご教授くださいませ。」60のおばちゃんより…と言うものでした。

この方はある程度、裕福なのでしょう。カタルが三菱UFJ(8306)に「拘り」を持ったのは、2008年10月の頃でしょう。当時はリーマンショックのために、起こりえない、バブル崩壊に怯えた金融庁が「清貧思想」に転じる場面です。あろうことか…、今では考えられないでしょうが、監督官庁が「赤字法人」への「貸し出し」を禁じたのです。この理由はバブルの崩壊のトラウマです。

バブルを発生させたのは、元日銀総裁の澄田さんです。プラザ合意を受けて、小手先の金融政策に拘りました。今でも…定着している「金利平価説」を採用し、日本の政策金利を、バンバン…下げて、銀行の「過剰」貸し出しを見過ごしたのです。その為にバブルが発生しました。しかし金利平価説は効かず…為替は更に円高に走ります。

金利平価説とは、2国間の金利差によって為替レートが決定されるという理論です。どの通貨で運用しても収益率(利回り)が同じになるように、為替レートが調整されると考えます。高金利の通貨は将来的に下落する(通貨安になる)という関係性を示す、主に短期的な為替変動を分析する理論です。

馬鹿が上に居ると末端は、苦労をするのです。悪政の引き金を引いた澄田に…今度は大馬鹿の三重野の登場です。だからバブルが発生して崩壊したのです。この失政を悔やんだ大蔵省から生まれた金融庁は、同じ失政をするのです。

バブルなどは発生してないのに、過剰な警戒心から…引き締めを継続させます。間違いだらけの政策を実行したので、民間企業は、誰も「政策を信じなく」なりました。だから膨大な内部留保が生まれました。時価総額より、多くの財産、現金などを保有している企業が沢山あります。だから「ものを言う株主」が登場をしています。フジテレビなどは、代表的な事例でしょう。

日銀の業況判断の推移

このような状況を創ったのは、自分達、先輩の政策官僚です。だから黒田元日銀総裁が「ノムル」(社会的な習慣や行動規範)が日本にあり、なかなか金融政策が「効かない状況」に手を焼いたのです。この景気循環は日銀の短観(業況判断の推移)を観ると分かり易いかも知れません。

今は、安倍首相が創った路線を日本経済は走っています。この方向転換をカタルは簡単に「実質経済から名目経済」への転換と述べています。その具体的な事例が「お金が動く様子」を表わす…銀行株です。ここで三菱UFJ(8306)の株価を観ると、カタルの苦労が分かるでしょう。


三菱UFJ(8306)の 月足

バブル期からの後遺症である「不良債権処理」が終わって、折角…立ち直ったのに、今度は悪政の「清貧思想の蔓延」です。ハッキリ言って、デフレ経済の押し付けです。ようやく物価高の世界になって、実質賃金も上がり始めています。この姿が正常なのですよ。

今までは日経平均株価は38915円を抜けずに…低迷を続けていましたが、政策が正しい方向性なら…あっと言う間に5万円、6万円と…株価は駆け上がっています。このような確りした知識がないのに…目先の欲だけで、皆さんの多くは動きます。株価が下がった…上がった…とその背景も知らずに居るのです。

先ほどのメールの読者ですが、実はカタルは、ずっと…「金融株」を言い続けています。今でも、野村証券(8604)だけでも、良いと述べています。しかし経営者の「良し悪し」は、どうしても…株価に出てきます。

みずほ(8411) の月足

リーマンショック前の三菱UFJの高値を買った投資家と、今、システム改修をしているみずほ銀行のリーマン前の高値は三菱UFJが1950円ですが…今の株価は2798円ですね。しかしみずほ(8411)どうでしょう。リーマン前の高値は10300円なのに、今の株価は6704円です。まぁ同じような…株価波動ですが、やはり「経営力の違い」があるのでしょう。

これらの金融株はカタルが長年、推奨を続けてきましたから、多くの読者がメールの読者のような投資をしている人が、多いのです。会員の方も同じでしょう。

しかしジェイドG(3558)と野村証券(8604)は、全然「投資の意味」が違います。今は時代が大きく変革する時ですから、その恩恵を受ける業種が上がります。金融相場の主役たちは、まもなく「頂上」周辺でしょう。来年には「おさらば」しなくてはなりません。非常に大きな「時代革新」期です。急速に「普通の国」へ変貌しています。コメの価格が2倍になったのは、ある意味で。新しい時代が始まった「狼煙」(のろし=現象)なのです。

陽極まれば、陰に転じる

おせっかいのようですが、この読者は「成長株と循環株」の意味を理解してないように思っています。大きな景気循環もあるのです。景気の波動と言うのは、色んな波動があります。自分が、どの景気波動に乗っているか…ちゃんと理解して投資をしているなら、それで良いのですよ。別に…金融株が直ぐに下がるとは言っていませんが、所詮は景気循環の波動でしか…ありません。

しかし任天堂やソフトバンクGのようなケースは「成長株」だったのです。その場合は、長く…株を持ち続けた方が良いのです。野村証券は景気循環株ですが、ジェイドGは成長株の部類になります。だから…カタルは「雪だるま投資」を宣言したのです。

ユニクロ(ファストリ=9983) の月足

ユニクロ(ファストリ=9983)も、成長株の企業です。この違いが、いつも話している「成長性と収益性」の関係です。株価が、どう形成されているか? その根底にある考え方を確り勉強して、僕らは正しい知識を武装して、相場に臨むのです。他人の言動に惑わされず…株価動向に一喜一憂しない…確りした知識武装をして相場に臨みます。

しかしこの世界は「海千山千」の世界です。世界の強者が揃って…金儲けで凌ぎを競うのです。カタルは今の知識を得るために、どれだけ…回り道をして会得したか? まだ会得ではないですね。「試行錯誤」の段階です。しかし少なくとも…その辺の評論家様より的確な分析をしているでしょう。

馬鹿はイラン戦争で騒ぎ…不安を煽っています。しかし株価は新高値を追っています。この理由の背景にあるのは、大手銀行への「自己資本比率規制」の緩和でしょう。その大元は、米中間の覇権争いです。

ようやく…高市総理になって「前向きな社会」に変化をします。だから勉強する人は、豊かな生活を手にして、無知の涙に明け暮れる人もいるK字型経済が加速します。だから落伍者には生活保護のセイフティーネットが準備されています。

若い人なら、失敗をすれば、自己再生の道も準備されていますから…思い切った冒険をしても良いのでしょう。株式市場には大型株から小型株まで…配当利回り株から博打株まで用意されています。自分が、どのリスクを選択しているか? 正しい金融知識が必要です。

それでも…危ないから、カタルは読者の皆さんに「投資元本は引き上げよう」と述べています。実際に…今運用しているカタルの投資は、全て…「儲けのカス」です。毎年のようにお金を引き出して使っています。もう70歳なのです。まもなく誕生日が来ますから71歳です。老いは、誰もが迎えます。AGIの世界になると、医療も革新的に進化をします。AIが勝手にシミュレーションをしてくれます。

理想の未来が明るいのですが…プライベートファンド問題が発生すると言う事は、危ない兆候でもあります。だから…バフェットの投資ファンドのバークシャー、現金急増で過去最高の3970億ドル-アベル体制で初決算だそうです。識者は、既にリーマンショックのような場面も想定し、対処を始めています。ある意味で…時代の変化を加速さることは可能です。しかし中国を観ると分かりますが、世界一なのに…「内巻き」現象に苦しみます。

分かるかな?

だから「成長性と収益性」なのですよ。しかし…カタルは「成長性」にウェートを掛けるべきだろうと考えています。ただし…「収益性が付いて来る」ならの条件付きです。ソフト産業の株は多岐に渡り、それぞれ…カラーが在ります。昨年ジェイドGの失敗から、たまたま…ソフト産業の比較をした為に、今回の「SaaSの死」を巡る…論争は「面白い」ですね。自分で相場に参加して、時代の「移り変わり」を楽しむのです。

カタルは儲けより「楽しみ」も優先させると述べています。所詮はパッパラ・パーの世界です。カタルはいつも「有言実行」です。しかし…馬鹿をやるのは、カタルだけで充分です。読者の皆さんは「傍観者」として…レポートを読めば、面白いのでしょう。また明日。



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