カテゴリー:コラム

時代は加速する

昨晩の会員向けレポートは今後の方向性について迷いが強かったのですが、一夜明け、様々なチャートを見てたら、どうもやはり株価は一段高に向かうような気になってきました。カタルが見ている個別株の動向はいずれも弱い展開です。ほんの一部、日経平均株価採用のカラ売り残が多い株だけが強く、この動きが他に波及するようには見えないから、今後の展開を決めるにあたり迷いながら会員レポートを綴りました。

NY大平均株価の推移

しかし今朝、起きて様々なチャートを見ると…やはり人類はコロナを完全克服して、回復に向かっているのだろうと思えます。理由はチャート論です。

SP500の日足推移

例えば…皆さんになじみが強いNY平均株価とSP500のチャートを比較しましょう。この株価の揉み合いを抜けるかどうか…が目先の焦点になっています。NYダウはもみ合い圏の中で推移していますが、SP500は既にその揉み合いを離れて上の株価位置で推移しています。つまりこの揉み合いの安値で買った人の利食いを消化し始めています。

株価のステージが一段高するかどうかは、基本的に需給バランスで株価は決まります。市場に新規の資金がドンドン流入しているのなら…株価はドンドン上がります。逆に市場から資金が抜け出しているなら、株価はどんどん下がります。

この3月のコロナ禍では…誰もが先行き不安になり、株式投資よりキャッシュを持ちたがっていました。米国債も乱高下したほどです。その為に、あのような動きになったのです。その後、経済状況を見ながら…徐々に市場は落ち着いてきました。

情報と言うのは、浸透する時間が必要なのです。米国株のテスラ、アマゾンは空売りがたまり易い「常習犯」です。人間と言うのは面白いものです。目に見えない期待度はなかなか評価しませんが、実績は誰の目にも明らかです。だから黒字で利益をあげる会社は多くの人から好まれます。しかも大会社になればなるほど…信頼価値が高まります。

しかし新しい事を始める事業は過去に事例がないために、誰もが怯みます。畏れ慄くのです。恐怖心です。株価が新高値を更新し続けると、なかなか高値で株を買うことは出来ません。でも一度付けた高値から、株価が大きく下がると買うことが出来ます。

PSS(7707)の日足推移

人間は面白いですね。ここでは、この説明に最近登場したPSSを用いましょう。カタルは300円の時に、この株を実際に買っていますから、株価が1000円、1500円になるとビックリします。だから絶対に…株を買う気は起りません。ところが一度、3000円を付けて株価が1500円に下がると…買ってみようかな? …という気になります。

3000円台の株価が実現して、実績が生まれたからです。そのような現実は認めるのに…期待度で300円から1500円に上がる未知の領域の株価の時は、その価値を認めないのです。

分かりますか? 人間は過去の記憶や一般常識に染まっています。これまでは…こうだったから、これからも、こう動くだろうと言う…推測を元にして行動します。でも…未知の領域は怖くて…まず多く人が拒絶反応を示します。300円から1500円になったPSSは買えませんが、3000円から半値以下になった1500円のPSSは買えるのです。面白いですね。

我々の行動は過去の経験で束縛されているのです。そうして未知の領域のものは拒絶をします。ムーディーズがAAAを付ける債券は安心して買いますが…BBになると、拒絶します。でもその格付けをするのは経験のない人間かもしれません。ムーディーズと言う会社のブランドとソフトバンクの孫さんと、どちらが正しいのでしょう。カタルは大会社のブランドなど…実態を知っているからあまり評価しませんが、世間一般は大きく扱います。

我々の行動は常にこの繰り返し…日経新聞が記事にすると一般人は信じますが、名も知れない…未来かたるがレポートを書いても、誰も見向きもしません。でもカタルは40年以上の現場経験があり、様々な経験を体験してきました。日経新聞の机上論とは違います。

ドイツの株価推移

カタルはいつも公言をしています。誰も…未来図は分かりません。未来の可能性は様々なケースがあります。その可能性はどんどん変化をするのです。先ほどの株価、NYダウを見ると弱くも感じますが、SP500を見ると、もう既に上に向かっているように見えます。同じようにEUの代表格のドイツの株価、そうして中国の続くインドの株価、最悪とメディアから酷評されているブラジルの株価を掲げておきます。

インドの株価推移
ブラジルの株価推移

皆さんは、これらの株価を比較して、日経平均株価をどう感じるのでしょう。

さぁ、ようやくロコンドは1Qの発表が14日に行われます。これまでは「乖離調整」と言う洗礼が怖くて、思い切って株を買うことは出来ませんでした。カタル自身もここからは博打株の領域と大きく開く乖離率に慄いていましたが、一度、洗礼を受ければ…この禊は終わります。

今回のコロナ禍から発生した過剰流動性相場の本領は、これから発揮されるのかもしれません。世界の中央銀行に勝てる人間は世の中に存在しません。

たった2兆円の「空売り」を飲み込んだテスラ…。世界の中央銀行はジャンジャンお金を入れ続けています。進化と言うのは、お金の量とスピードで大きく変わります。時間が格段に速くなるのです。

常識で考えると分かります。これまで開発要員が10人でしていた仕事を100人ですれば…一気に10倍にならないかもしれませんが、7倍や8倍に効率が高まります。

時代は5G時代を迎えます。IoTが一気に華が開きます。これまでは…実験段階でしたが、一気に実用段階に進化して、しかもコロナ禍で投じられた資金が、この進展スピードをドンドン加速させているのです。

こう考えると…ワクワク感が倍増します。果たして…カタルの仮説の一つの…8月は「駄目相場」のアノマリーを「ぶっ壊す」ことが出来るかどうか…。

段々、馬鹿カタルは、自分自身の原稿に酔い始めています。語れば…語るほど、本気になって行動しようという意欲が湧きます。果たして…現実は、どんな展開が待っているのでしょう。また明日からワクワクの時間が流れます。又あした。

会員の方は、新しい原稿をアップしましたから…是非、お読みください。



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