カテゴリー:コラム

スイート・スポット相場

月末のドレッシングかな?と思った31日の市場展開から、一気に「スイート・スポット」相場に、市場は転換したように見えます。三菱UFJの動きを見て下さい。この構想は本格的な「名目成長時代」の幕開けです。カタルは前から「インフレがやって来る」と思っている訳です。その理由は、世界中の中央銀行が、お金をばら撒き続けているからです。米国だけが、ようやくスタンスを転換して、回収に向かいます。(テーパリング)

金融規制克服論は流れていますが、カタルは依然、金融規制にも懐疑的です。低いインフレ率の意味が何を示すのか? スマートコミュニティーの到来による合理的な社会の到来を示すのか? それとも金融規制の悪影響が続いているのか…。この判断に迷っています。だから、もし後者ならテーパリングを急ぐと…相場は崩れます。逆に前者の場合、ロボットやAIが、人間の仕事を肩代わりする動きは続きますから、インフレへの流れは弱い事になります。この可能性もありますね。今は時代変化の端境期であり、判断は非常に難しいと思っています。

この辺りの考え方の…どちらを採用するかにより、銘柄の選別も変わります。でも時代変化が進むにしても…揺り戻し現象が、当然、起こる筈です。この辺りの動きも、判断に影響を与えます。少し、読者の皆さんには難しいかな? カタルもまだ明確に、頭の整理がされていません。漠然としたイメージですからね。この手の文章は、実に読み辛いですね。

昔…ジョージ・ソロスが書いた「相場の心を読む」と言う翻訳本を読みましたが、サッパリポンでした。「再帰理論」など…読んでも哲学書を読んでいるみたいで、まるっきり理解できなかったのです。でも先日、その本が本棚から出てきたので…少し読んでみたら、かなり分かる訳ですね。1988年に発行されたものでしたが…2017年の30年後の今の自分が読むと、ある程度は理解できるから、面白いものですね。

カタルの今のレポートは、独自用語も多いですからね。「金融規制克服論」だとか…。「イエレン時間」や「ダリオ時間」など…。余程、毎日、カタルのレポートを読んでないと…分かりません。なるべく簡単に書こうと思っているのですが、イメージを伝えるのはなかなか難しいものです。

今は…方向性の判断が難しいのです。本日のWSJの記事で「FRBの利上げを阻む債務上限問題と低インフレ」とのレポートが掲載されています。故に、誰かが…インフレと低金利に付いて…言及していました。この現象で、「株価高現象が続く」と言うのです。更に問題が複雑に見えるのは、トランプ政権の動向と米国民の感情問題です。僕らが接するメディアの情報は偏っています。だから…かなり、割り引いて考慮しないと駄目なのです。何しろ…絶対にあり得ない選択のトランプ政権が、現実に誕生したのです。

三菱UFJの月足推移

まぁ、分からないものは、いくら考えても分かりません。しかし31日の三菱UFJの動きは「スイート・スポット相場」の開始を告げている可能性があります。そのシナリオを、簡単に述べますね。三菱UFJのアベノミクス開始以降の高値は2015年6月の937円です。これをクリアして…一気に4ケタ奪回から2006年5月高値の1850円を目指すと言うシナリオですね。

この相場を、頭の中に入れる必要性があります。ケネディクスの先駆的な動きは、この流れに一致しています。何も、三菱UFJだけでないですよ。「みずほ」だって、大きく上がります。これが「スイート・スポット相場」であり「流動性の罠」からの離脱です。

企業の現預金は、現金保有すると目減りしますから、設備投資などに、一気に動き出します。ソフトバンクの10兆円ファンドは、何も独自の動きではなく「先手の布石」なのです。カタルはM&Aの活用を述べていますが、本日の日経新聞には、AI企業の「ディープマインド社」の買収にグーグルは「5億ドル」を投じたと書かれています。カタルがファナックやトヨタの「プリファード・ネットワークス」への過小評価の行動を批判する理由は、この辺りにあります。50倍以上なのです。日本に於いては、未上場企業の評価は、非常に低いですね。お金をたくさん投じれば…時代の変化は加速します。

これはメディアが、世界の現状を、たくさん紹介しないから…日本人経営者の意識変化が生まれないのです。だからカタルは、メディア批判を繰り広げています。「失われた時代」の間延びは、メディアの責任です。間違った報道スタイルが、生んだ結果です。多くの経営者は、日経しか…読んでないのです。

後ろ向きの処理である東芝問題に関わっている現実の日本と、米国の差は歴然としています。日本は長い時間を掛けて、1300兆円の後処理に、邁進してきました。金融庁は、未だに、その当時の色彩を強く持っています。これじゃ…なかなか、時代が進みません。

だからカタルは「寛容な社会」形成を…長く訴えています。DeNAのキュレーション問題など、笑って許せる社会形成が必要なのです。だから、カタルはDeNAを応援するために…株を買ったのです。ケネディクスの4000円越えも、社会変革には欠かせません。

故に正しい政策実行なら…日本株は「バラ色相場」になるのです。既に、時は到来しているのでしょう。あとは、この動きを、どうやって加速させるか…。この問題だけです。だからこそ株式市場に「スター株」が必要ですね。ITバブル期のヤフーのように200万円が5億円に変化するスター株の存在が必要になります。本日は簡単に終わります。それでは…また明日。



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