カテゴリー:コラム

社会変革はメディアが作る

米国の雇用統計はダリオ氏が指摘するような内容で、景気は下降しているようにも見えます。カタルはこう考えています。金融規制の為に、真の景気回復ではなく「偽りの回復」なのでしょう。この意味は金融緩和や財政出動に支えられた補完作用により、何とか景気回復軌道には乗ったけれど、社会全般に「潤い」を与えることはできないのでしょう。故に保護主義的なトランプ氏が支持を集め、社会主義的なサンダース氏が健闘するのです。

日本でもブラック企業問題が存在しますが、失業率などの指数は良いですからね。米国も同様の状態だと思っています。此処に…スマート・コミュニティーと言う産業革命以来のパラダイムショック(枠組みの転換)が起っています。人間が新しい社会の到来を拒むのですね。それは…この変化に対応できない人間がいるからでしょう。パソコンもスマフォも使えない世代は存在します。新しい時代に移行するためには、世代の交代が必要なのでしょう。しかも技術は黎明期らしく…日進月歩です。一度、習得した技術もドンドン陳腐化し、常に、新しい時代について行くための研鑽が欠かせません。

このようなパラダイムショックを活用できるかどうか…。つまり、如何に早く日常的に定着させられるかが…課題なのです。でも本日の日経新聞を観ると、2020年に全国の小中学校へのWiFi導入です。更に準天頂型衛星などの整備も、なかなか進みません。新しい形のインフレ整備の確立が早急に臨まれますが…遅々として進みません。医療の現場を観ると分かりますね。官の指導力が欠如していることは明白です。この為に、なかなか「失われた時代」から抜け出す事が、出来ませんね。ケネディクスの株価を観ているとそう感じます。

ただアベノミクスは効いてはいるのです。しかし鈍いのですね。おそらく的を外している為です。誰もが、初めての経験で…試行錯誤しているイメージです。金融緩和政策一つとっても、そうですね。QE1は異次元緩和で…今までの路線からの転換なので、見事に市場に効きました。しかし最近はアベノミクスの失敗論など…長過ぎる「中弛み現象」で嫌気がさしています。これは失政の為です。QE2は、空振りですからね。カタルは前から述べている様に、マネタリーベースを伸ばせば、マネーストックが伸びると、これまでの教科書に縛られ過ぎた対応の為に、QE2が空振りしたと分析しています。QE1が2013年4月です。相場は6か月前の2012年10月頃から上昇しています。株価は6か月先を読むのです。

続いての追加の金融緩和は2014年10月ですか…16000円の水準でした。現在の株価は17000円前後ですから、完全な空振りですね。日銀が今年1月にマイナス金利を導入し、マネタリーベースからマネーストックの増大に主眼を置き始めました。インターバンク市場に、いくらお金をつぎ込んでも…お金は、当座預金に溜まるだけで動かなかったので、今度は、強引にマイナス金利を導入したのです。もしQE2で付利金利を撤廃していれば…この間の時間の空白は生まれず…緩やかな資金移動になったかもしれません。まぁ、カタルの意見が正しい訳でもないのです。

最近の円高は、基本的に…お金が循環してない為に生じている現象と推察しています。米国に比べて…社会構造に歪みがあるから、ヘッジファンドに狙われており、市場が正しい政策を催促している訳です。だって金融庁と日銀、更に財務省の共同会合が持たれたのは最近の事です。ようやく、金融庁が赤字法人への融資の容認に動いたのは3月7日でしたからね。その後、国土交通省が不動産投資市場育成に力を注ぎ始めたと3月22日の夕刊に報じられ、本日5月8日の日経新聞で不動産価格の新指数を発表したと報道されました。夏にも介護リートの育成の為に、税制優遇の法改正を目指すと前回の報道ではなっていました。まったく…ようやく動き始めたイメージです。

官が、電子カルテなどの整備も…早く音頭を取らなければならないのに…。規格さえ、統一できていない現状です。投薬医療は膨大なデータを収集できており、薬価にも反映させられるはずですね。無駄な治療を省き、効率的な治療が出来るのに…。IoTの意味も理解できていません。だから、ドイツに遅れるのです。オランダにも農業で後塵に拝し、馬鹿野郎ばかりが、上に存在しています。村論理の弊害です。スペースXは、ロケット回収が成功しているのです。負け組日本を作っているのは、メディアの存在ですね。トヨタがスポンサーで広告収入が得られるために、正しい報道をしないから…社会変革が遅々として進まないのです。情けない限りです。

日経新聞は、今こそ、今期減益見通しだからこそ…、ROE推進の為に、有効な資金の活用を経営者に教育しなくてはなりません。第二、第三の東芝やシャープなどを…また作るつもりなのかどうか? VRに成長が掛かるソニーだって…怪しいのです。企業が抱える現預金残の246兆円と言う数字はとんでもない数字です。当座預金に眠る210兆円の付利金利適用資金もそうですね。何故、「流動性に罠」に陥ったままなのでしょう。日経新聞の責任です。本日だって…必ず、リートは危ないような書き方をしています。マイナス国債が正しいの? マイナスだよ。馬鹿じゃないか…と考えます。このような極端な清貧思想を、国民に植え付けたメディアは猛省をすべきです。

10億もあれば…様々な研究開発をしているベンチャーは躍進できます。DMMが秋葉原に3億円を投じ3Dプリンターなどの設備を設置して「ものづくり」を支援する場を設けました。トヨタからソフトバンクに移籍し、ペッパー君の開発を主導したとされる林要さんが、昨年「GROOVE X」を立ち上げました。この度、このDMMが提供している設備を利用するために、秋葉原にオフィスを立ち上げました。僅か3億円の投資なのです。この資金が効率的な社会構造を作っていますね。246兆円も眠る資金、210兆円も眠るお金の0.01%でも良いのです。危険を承知で博打する環境を作る使命が、メディアにはある筈です。社会の硬直化は、メディアの間違った誘導が生み出した結果です。「村社会」構造の弊害を、メディアは…堂々と論争すべきでしょう。

イメージは…あと一押しなのです。故に今回の銀行は、自己資本比率規制に縛られている為に仕方なく…賃上げを見送りました。しかし…トヨタの賃上げ対応には、リーダーの自覚もないとカタルは怒っているのです。自社株買いでもそうです。AA型株を発行しコーポレート・ガバナンスも無視しています。堂々と…日経新聞はトヨタの姿勢を報道すれば…社会変革の道は早めるかもしれません。

スペースXは、既に、打ち上げロケットの洋上回収に成功しているのですよ。この時間差を、どうやって埋めるのでしょう。ドイツの製造業革命の報道は、何故、盛んにならないのでしょう。オランダの野菜工場の報道は、どうなのでしょう。日本はドンドン、間違った報道の結果、無駄な時間を費やしています。

失われた時代は、自然に出来たものではありませんね。このようなメディアの怠慢が生んだ結果だと考えています。だから三菱UFJが、なかなか上がらないのです。村論理もいい加減に反省せねば…ならないでしょう。東芝の次は、日立ですか?それとも重工ですか?いい加減にして欲しいものですね。先ずは「1300兆円の逆襲」が、スマート・コミュニティーの到来を、後押しするのでしょう。再生医療も、もっと適用拡大して良い筈ですね。ジェイスは認可から、既にだいぶ時間が経過しています。そろそろ後期臨床も終わり、正式に適用拡大を認めるべきでしょう。もっと早く、もっと大きく…。

さて最後に…、このような背景が存在しているから、小型株が優位な市場展開になるのですね。確りとした理論武装は必要になります。



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