かたる:最近の市場を見ていると下値が堅くなっている様に見えますが…そうでもないでしょうか? まぁ、本日辺りの動きを見れば…分かると思います。基本的にエリオットの株価波動論が正しければ…昨年の8月9月の下げが第一波。そうして今年1月から2月の下げが第二波です。これで目先の調整株価波動は、既に終了していると解釈しています。カタルは2月1日の17905円を、この3月の戻りで一旦抜くと考えていましたが…駄目でした。そうして再び下値の確認作業に入りました。この確認作業は、何れ起る作業で…今の確認が終れば、今度は2月の高値を抜き、昨年秋の相場である2万円も抜くのではないかと考えています。
果たして当たるかどうか…。日銀短観からの叩きを一度は警戒し、持ち高を落としましたが…やはりこの動きは不自然ですからね。既に日本の政策は、完全に名目成長を促す政策に移行しています。それほど先日の縦割りではない財務省、日銀、金融庁の月1回の政策連動会議は、効果があると考えています。それ故、金融庁の赤字法人への融資実行容認が決定されたのでしょう。ただこの政策転換が何処まで浸透するか? この辺りは難しいのです。かなり強いリーダーシップがないと基本政策の転換ですから、長かった失われた時代の為、現場はなかなか新しい基準が浸透しませんからね。まぁ、マイナス金利適用も同じです。
でも流石ですね。ブラックロックの運用方針を観ていると、外債投資のETF開発やリートへの取り組みなど…全て現政策動向の沿った形で運営されている様に感じます。それに引き換え…日本の馬鹿投資家は、見習った方が良いですね。現時点で日本国債運用を考えるのは馬鹿と言うか…まさに偽物社会の村論理です。既に長かった失われた時代である「デフレ」のトンネル出口は見えています。まぁ、日本人は「みんなで渡れば怖くない」の口ですからね。兎に角、島国故、保守的な物事の考え方です。
少し早かったかな?…と反省しています。三菱UFJを観ると、まだ確認していませんね。先ほどチャートを確かめたら460円台は堅そうに見えます。貧乏人の癖に…「買いは遅かれ」…と言いながら、本日も3日間連続で買っている訳で、カタルは馬鹿丸出しです。やはり、この辺りの自制心が足りませんね。感覚で行動する口ですからね。一時の感情を抑えきれないのは、馬鹿の証拠です。ただ政策が動き始めているから心配はしていません。
アベノミクス崩壊など…為替相場を掲げ色々言いますが、株屋は、みんな安倍政権の応援派です。宮澤などの時は馬鹿にして、ぼろ糞にけなしていましたが…多少、物足りなさはありますが、村論理の中で、マズマズの及第点だと思っています。しかし定数削減は野党の要求をのみ、削減を実施して欲しいものです。カタルは、昔から小さな政府で、民間の力を活かすべきだと言う考え方です。どちらかと言えば、米国の共和党のような考え方ですね。市場原理派です。
自分で下値を買おうとしてみると…今の相場が、意外に弱そうに見えて強いのが分かると思います。此処から更に、急落するように見えないのです。さて本日の話題ですね。やはり…鈴木さんの退任かな? 彼は本家を凌ぎ、日本に「コンビニ文化」を定着させた功労者ですからね。残念ですが、この行動は好きですね。共感できます。自分の主義主張が通らねば、自分が居る価値がないと…潔く辞めるのは、武士道の精神に繋がり、素敵な生き方だと思っています。結果は分かりませんが、株主ならセブンイレブンの井坂社長より、鈴木さんを支持します。株主ではないので口の挟みようがありません。ただサード・ポイントの言い分も理解できます。業績は良いのに…交代はあり得ませんからね。
この現象は重要で…「スチュワードシップコード」の定着が、日本でも浸透し始めている事を示します。上場企業なら、市場原理を重んじるのが当たり前ですからね。喩え…未来の結果が、どう変わろうが…株主の意見は尊重されるべきです。まぁ、経緯を良く知らないからあまり言及できませんが、そう感じた次第です。時代の変化を感じますね。先日の鬼怒川ゴムのような村論理との対比をイメージしています。読者には分かりにくいかな?この意味が…。基本的に企業は現預金を246兆円も貯めずに株主に還元すべきですね。成長企業ならいざ知らず…既に日本は成熟社会です。悪戯に内部留保に走る馬鹿経営者は効率を考えていません。市場金利は、これ以上下げられないほど低いのです。
ソフトバンクの5000億円もの…自社株買いの行動が正しいのです。トヨタの章男さんは、見習わなくてはなりません。ロボット投資をしているソフトバンクが自社株買いですからね。トヨタは自前で自走車関連施設を構築しましたが、GMはリフトやクルーズ・オートメーションなどのベンチャーを買収しています。本来、トヨタはZPMなどを買収するのが筋で、今の時代の動きだろうと思っています。この辺りが市場原理社会とは違うと思うのです。何でも自前でやる総資産経営は、古い考え方だと思っています。一から作るのは、兎に角、時間がかかります。既に形になり始めて…進んでいる会社を買収した方が大きな時間が節約できます。大企業にとっては…たかが1000億円です。それより、売り上げ規模を考えれば、時間を優先するのが経営と言うものでしょう。
この所、停滞している日本経済は、このスピード感を分かっていませんね。だからいつも後手を踏んでいます。村論理の良さはあるのですが、ラッセルする人間を叩くのではなく、優遇するのが筋だろうと考えています。ライブドアは残念でした。過去、バブル期のリクルートもそうです。低迷期とバブル期に生まれた二つの現象は、村論理の日本人根性そのものです。いやらしさも感じるほどです。
さて…昨日の相場を観ていたら…前に述べたように「いちごHD」と「ケネディクス」の株価の逆転現象が見られました。本日も僅か2円か3円の違いです。基本的に経営力の違いですね。スコット・キャロン氏は、宮島さんより遙かに優秀ですね。基本的にこの業界はAUM残高が利益の元になり、経営者の考え方で、利益の構造が変わります。カタルはもし…ダヴィンチが残っていれば、間違いなく金子さんに賭けていました。どちらかと言えば…消極的にケネディクスを選択したとも言えます。それはAUM残高が一番多いからです。企業の利益構造を考えれば分かります。
もともと利益が生まれる不動産と言うのは、そう多くはありません。カタルの友達が、銀行が不良債権処理を加速させ、二束三文で担保物件をたたき売っている最中でも、800億円の金額を買う事が出来なかったのです。この意味をどれだけの人は理解しているか? ケネディクスは、既に1兆円以上の利回り不動産をグル―プ内で保持しており、選り取り見取りなのです。簡単に利益を作れますね。ファンドからファンドに物件を移す時に、一旦、ブリッジファンドで買い取り、リートファンドに適正価格で売り渡せば良いだけです。価格操作は自由なのです。この差は歴然としています。故に宮島さんが退任し、スコット・キャロンが就任すれば、およそ株価は4倍になると…単純に計算できますね。経営力とはそういうものです。
金子さんのダヴィンチと、ロジコム(8938)が合併しましたが、此処から巻き返すのは、相当な時間がかかります。いくらマイナス金利とは言え…不動産市場と言うのは、そう良い物件があるものではありません。それは10年後ぐらいなら、かなり良い勝負になるかもしれません。でも宮島さんの気持ちも…よく分かります。一度、倒産のレッテルを張られ、金策に苦労しましたからね。二度と同じ失敗は出来ないと思っているのでしょう。故に時代の変化を感じつつも…やはり保守的な経営になるのでしょう。でも不満です。レガシーアセットの処分を急ぎ内部強化を選ぶより、利益を追求すべき時代感覚ですね。何しろ、日本で一番のお金持ちで…無尽蔵の資金がある日銀がリートを買ってくれているのです。今度は国土交通省が税制優遇で援助するわけです。この環境下で、過去最高の利益も計上してないのは、呆れるほどです。いちごHDと比較され、非難されるのは仕方ありませんね。
さて…長くなりました。おそらく心配は要りません。2月が安値の筈で、今が買い場です。どれも下値が堅い筈です。それでは…また明日。あらら…安かった三菱UFJがプラス転換しています。ほら…ね。心配はせずに、買い場探しが正解なのでしょう。