アーカイブ:2015年11月

本質を見抜け!

昨日の夕方、久しぶりに神主さんから電話がありました。ケネディクスが上がったことでようやく買値になったという報告でした。考えてみれば…カタルは「デフレ脱却」のスピードを読み違えており、もっと加速度が高いものと思っていました。しかし現実は、日銀のハローウィン緩和時での選択方法の間違い、更に、その後の日銀の対応を見ても分かりますが、明らかに物価懸念を優先させているようです。

カタルの分析では「失われた時代」下に於いて…食品などは合理化努力をして、無理に無理を重ね「値上げ」を我慢してきました。更に過度の円高効果が、その矛盾を支えて来ました。量的緩和になったことで為替は円安に振れ、とうとう現状維持が不可能になり、一気に長年の蓄積されたエネルギーが放出されたと思っています。だって4枚のハムが、いきなり3枚ですからね。(日本ハムの森の燻製?…とか、言う製品の事例)おそらく価格は、同じ位なのでしょう? つまり25%も価格上昇アップになったわけです。いや違うか…33%アップですかね。この値上げは…かなり異常値ですね。製品価格を10%程度引き上げた方が良心的と言えます。

国民の実感からして、久しぶりの…それも食品と言う毎日の買い物で、更に消費税が5%から8%へ、3%もアップしたので…一気にお金の価値が、失われたイメージですね。しかも多くの国民は、所得の上昇効果はありませんから、実質的に物価上昇に対するアレルギーは強く、政権批判に直結します。更に声の大きな団塊の世代は、既に退職世代なのです。このような環境下で、日銀は消費者物価の上昇の後ずれを説明し、自信の誤りを認めましたが、更なる政策変更に踏み切りませんでした。既に、財政ファイナンスに突入しているにも拘らず…問題を先送りしました

でも財政ファイナンスを実施しているので、ケネディクスの株価が騰がるのは…自明の理であり、絶対に間違いない話です。加速度的な上昇ではなく上昇角度が鈍いのです。日本には1000兆円を超える借金があり、GDP比率を落とさねばなりません。カタルは、ガラガラポンを心配しているのです。ところが…神主さんは、この意味を理解していません。彼は法政大出です。団塊の世代の入試は、かなり難関だったはず…。まぁ、早慶や東大レベルではないから、それほどでもないでしょうが…。何しろ、囲碁の世界でも千葉県代表になる程です。だから馬鹿ではなく、相当な知識を持っている筈です。更に、長年、歩合外務員生活では年収1000万以上は、稼いでいたのです。僕が上京する時に、給与明細を見せ、月に、その当時は1000万円程度、つまりピーク時は1億程度を稼いでいたのでしょう。それにも拘らず…カタルの論理を理解しようとはせず、株価に一喜一憂するのです。

水曜日、木曜日…そうして神主さんの金曜日と、立て続けに仲間の証券マンからも、電話をもらいました。ケネディクスのおかげですね。カタルは上がる銘柄は、時代の流れを見ていれば…事前に、分かると断言しています。それほどカタルには確信があります。でも残念ながら、分からないのが…その時間推移です。上がると思った株が…様々な理由から上昇せずに、場合によれば…下がる事もあります。でも多くの場合、カタルが推奨した時点に買えば、儲かりますね。高値を買うから…値下がりして、アタフタするのです。更に何故、その銘柄の株価が、騰がるのか? その背景を理解してないのですね。カタルは銘柄の推奨にあたり…その背景を解説しています。しかし、多くの人は株価しか見ません。考えの根拠を無視していますね。株価に一喜一憂するようじゃ…駄目ですね。でも人間だから…カタルも、皆さんと同じように動揺します。(グラフは実弾の買いが入っている株価上昇の意味です。この解説は又の機会にしましょう。今回のケネディクスの上昇は、意外に本物かもしれません。)

ケネディクスの株価と仮需の状態
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ケネディクスの株価と仮需の状態

これまでのカタルの失敗を分析すると…。いつもそうですが、最善の政策過程を念頭に置き株価のイメージを抱いています。でも実際は…思うように政策が動きません。マネーストックの伸びが低いのに(下のグラフの推移です。データはM2の平残前年比)日銀は自身の主張を維持しています。中国の事例と比較すると良く分かります。中国のGDPの成長率は、確かに落ちています。しかし借り入れ金利は、成長力以下の水準です。通常は物価高になり金利高になりますが…13%台のマネーストックの供給にも拘わらず、それほどのインフレになっていません。つまり…多くの人は中国懸念を問題視していますが、経済は名目と実質の鞘があり、インフレがコントロールされていますから、正常な成長過程なのです。

日本のマネーストックM2の平残の前年比率推移
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日本のマネーストックM2の平残の前年比率推移

来週、日本の7-9月期のGDPが発表されます。マイナス成長の可能性もあります。在庫投資や設備投資の数字が読み辛く、意見は割れていますが、仮にマイナスになっても僅かな数字でしょう。2四半期ペースでマイナスになる可能性もあります。通常、この2四半期でマイナスだと「景気後退」と位置付けされていますが…、基本的に「中だるみ状態」ですね。設備投資や賃上げをさせる為に…日本は法人減税を先行実施しました。この効果は来年、出てきます。更に自民党内では…企業の内部留保に税金を掛けようとする動きがあります。トヨタのような事例がある為ですね。ROE経営を促進させるために、狂信的な政策発動を視野に入れ始めています。金融庁は株式保ち合い行動に対し…削減計画の提出を求めたようです。この事は海外に伝わっています。みずほは、バンカメ株の放出に動いているとの報道を見ました。

知らなかったのですが…、昨日は場中に、三菱UFJの自社株買い報道が伝わったようです。たった1000億円ですが、その為に、株価は大きな陽線になりました。カタルは再びの買いを狙っていたのです。しかし世界は資本増強の動いており…厳しい自己資本比率規制ルールの適用になっています。その中での…自社株買いの意味は、非常に凄い事なのです。株価は、まだまだ割安なのですね。彼らは金融マンでありプロですからね。もう決まっているのです。みずほの株価は、今の水準から2倍以上に…確実になります。今は浮動株がゴロゴロしており、なかなか上昇しませんが…。郵政資金などが、みずほを買っても良いですね。GPIFなどが、割安のみずほ株を買えば良いのです。日本郵政の資産価値がどうのこうの…と、市場では言っていますが、都市銀行に勝る価値はありません。日立やトヨタなどが持っている田舎の製造業の資産価値と雲泥の差です。何しろ、都市銀行の資産は、全て稼げる資産なのです。

日本株は、間違いなくバブル期の最高値(38915円)を更新します。TPP交渉を受け入れましたからね。この事は、何れ、コメのグローバル化に踏み切る訳です。コメは江戸時代からの日本の通貨です。それがグローバル化に変化します。ようやく…村論理からの離脱です。明治政府の富国強兵政策から、製造業を優先して来ました。しかし今度は消費者に政策のスタンスを移すわけです。この意味は非常に重要です。銘柄を理解するために、本質が理解できないと駄目なのです。何故、カタルが年末年始相場は、パイオニアと述べているか? 指名解雇問題で凋落したパイオニアだから…ご執心なのです。決して、自動走行だけではありません。ただし…今回の相場は偽物です。だから株価を大きく上げたら、必ずまた下げます。おそらく仕掛け筋は、往復で、利益をものにする計画なのでしょう。

TPPから、明治政府の富国強兵の転換。この辺りの「読み」が理解されないと…、なかなか相場の奥は見えてきません。何故、こんな原稿になったのか? それは…WSJのこちらの記事ですね。やはり…頭のいい奴は、金儲けも上手いのですね。馬鹿は、いつまでも…カタルのように、貧乏人なのです。グラフは高学歴な奴ほど、資産を持っていると言うデータです。米国のものですね。日本も同じです。子供に…是非、学ぶチャンスを与えましょう。日本のような画一化を目指す、ロボット量産教育では…、本物は、なかなか育ちません。互いに賢い投資家を目指しましょう。

米国の学歴と資産保有比較
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