アーカイブ:2016年9月

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カタル:様々な現象が本格的な「名目時代」の到来を示しているように見えます。カタルは良く、この名目値と実質値を、背景に流れている相場のテーマとして用いていますが、基本的に名目の世界はインフレであり、実質の世界はデフレです。

カタルの用いている名目とは、名目のGDP成長率を示します。その反対に物価水準を考慮した実質値があります。名目の成長率から物価動向を加味した数字ですね。つまり…これまでは名目数字が極端な話、-0.1%でも、物価がそれ以上に-0.2%と下がれば、実質成長は+0.1%増になります。

しかしわれわれ人間は、数字の推移で給料が減ったとか…、増えたとか判断するわけです。実際に手取りの給料が、昨年より1000円減っているのに…物価が、それ以上に下がっているからと言って、決して豊かな気持ちにはなりません。やはり人間は、目にする数字がプラスになれば…多少、物価が上がっても、後追いでも給料が上がれば…「やる気」が出るというものです。

つまり実質成長の時代は「やる気」がなくなる「失われた時代」なのです。一方、名目の物価上昇の世界は、手取りの給料の使いごたえは、実質的には少なくなりますが、努力すれば給料が上がると…、賃上げと言うニンジンを目の前にぶら下げられ、働く意欲が増すのが人間と言う動物ですね。つまり「アメリカンドリーム」が、ここで生まれます。「明日は見ていろ、僕だって!」…と希望が芽生える世界なのです。だから経済全体のパイは、ドンドン拡大をします。

実質の世界は、借金をしたものが負けです。借金をして設備投資をしたシャープは倒産の危機に直面します。一方…現金で内部留保を積み上げた企業は安泰ですね。何もしない奴が、勝つ時代がデフレの世界です。住宅ローンを引き合いに出すと分かります。インフレなら…住宅が高く売れ…残った借金は返済できますが、デフレは借金返済以上に、地価などが下がると…たとえ住宅を売ったとしても、借金だけが残りますね。これがデフレの世界です。

昭和初期の大恐慌時代…そうして今回はデフレの嵐でした。財閥の三菱は、明治から培った含み損を一掃させたのです。不動産価格だけで1300兆円も、この失われた時代で飛びました。この金額を毎日稼ぐ給料から埋めてきたのが…プラザ合意から始まった構造改革の時間です。東西冷戦の崩壊で、日本の価値が下がり、米国の庇護が外れたのです。為替は360円、270円、そうして、あっという間に100円割れ…商品価格が1/3にもなれば…加工貿易などは通用しませんね。グローバル化の道を、歩まざる得ずに…終身雇用や年功序列と言う甘えの時代が終わったのが…パイオニアの指名解雇事件です。1992年かな?

それから永遠と「村論理」の条件闘争をしてきたのです。今でも、多くの企業経営者は目覚めていませんが…政策はようやく方向転換しました。今、盛んに…新聞紙上を賑わしている「働き方改革」とは…本物が稼げる時代を示しています。出来る奴は、働く時間が短縮され…人が10時間かかる仕事を、1時間で成し遂げるのです。10倍の効率ですね。これまでの村論理は、出来る奴が仕事を出来ない奴の分を補ってきました。でも今の時代は違いますね。出来ない奴は本社を追い出され、下請け企業に出向です。そうして最後は失業です。

失業率が3%水準まで来ました。ようやく、この水準になりましたね。いよいよ政策効果が発揮されやすくなります。本物の名目時代の入り口なのでしょう。今から言うと、馬鹿だと言われますが…日経平均株価10万円時代に向け、日本は羽ばたきます。ただし…政策次第です。ユビキタスの株価を、1万円に押し上げる政策が、正しい方向性です。スマートコミュニティーの到来ですね。IoT時代の幕開けです。ひょっとすれば…孫さんのARM社の買収時期は、ピッタシカンカンの時間推移かも知れません。

シャープの携帯電話ロボットは、ある意味でスマフォの未来を示しています。SFの映画などを観て下さいね。マンガでも構いません。スタートレックなどのSFの世界の実現なのです。お金は「使って…なんぼ」なのです。法人企業統計の自己資本比率の推移を9月2日金曜日の市況解説に載せましたが…ROE経営の意味を、経営者は知っていませんね。ソフトバンクの経営が正しいのです。名目時代は積極的にチャレンジしたものが勝利を納めます。株式の世界では、利食いではなく…常に「買い増し」が正しいやり方になります。

如何に在庫を増やすか? 総資産経営ですね。本日の日経新聞の11面の羅針盤は、価値のある記事でした。読んで置かれると良いでしょう。金融規制に関するドル資金の不足は、何を市場にもたらすか? 需要なヒントになりますね。読者の皆さんは、その様な事象を観て…どう判断するのでしょう。銘柄選別に結び付けられますか?

カタルはユビキタスの相場に対し、今回は本物になる可能性が高いと…テクニカル面で38か月周期だったかな?…を示し、800円の段階で読者に買いを指示しています。皆さんは買われましたか? 本日は1300円の壁を超えましたね。クラウドワークスだって買うなら800円までを限度として、株数を揃えておけと述べています。そうして、更に4ケタ以下の器の企業ではないと、必ず4ケタ以上になる。…と事前に宣言しています。

最近は金融相場なら…特徴として、低位株が動き出すとして…最近、アークを取り上げましたね。この時間推移は面白いですね。ケネディクスとも似ています。先日は高橋カーテンウォールの自社株買いをするなんて、珍しいなぁ~と取り上げました。既に1割は上昇しています。まだまだこれからでしょう。何か…カタルが取り上げている銘柄は、皆、上昇していますね。カタルって天才か?…と思いますが、全体が上がっているだけの話です。果たして…このまま行くのかどうか? カタルは未だに…金融規制克服論かどうかの判断は迷っています。カタルに金融規制の事前知識が不足している為です。

これまでは…いつも有頂天になると…やられる「くり返し」ですからね。今回はどうなのでしょう。本当に…失業率は3%を割れて行き、賃金の上昇に結びつき、消費拡大から名目の世界がスタートするのかどうか…。ケネディクスは、既に3年も待たされています。「1300兆円の逆襲」シナリオは活きるのかどうか。本日は再び邦銀株が高いですね。一説によれば空売り筋の買戻しとか…。本当かな? だって野村にヘッジファンドが関与している訳です。空売りの買戻しなどと言う、一時的な現象ではない背景が存在している様に感じています。

ケネディクスも、自社株買い効果だけではない背景が、存在しているのでしょう。いよいよ空室率の関係から、賃貸料金の上昇が加速しやすいタイミングに来ました。ブラックロックがTOBを掛けても…不思議ではありません。何しろ日本は、20年以上も…いや30年近い「失われた時代」と言う歳月からの脱却なのです。今度は、長い上昇期間を形成するのが、常識と言うものでしょう。

背景をしっかり理解して…自身の力量の範囲で無理をせずに、投資すればいいのでしょう。互いに頑張りましょうね。また…明日。



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