アーカイブ:2016年9月20日

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カタル:人間の気持ちと言うのは…面白いものです。どうしても記憶に縛られます。「高値覚え」と言う言葉が株式市場にありますが、これは直近の高値の株価を覚えているから、その高値と比較して、株価が下がると安くなったと感じ株を買いますが…時間が経過すると、その安くなったことを忘れます。故に…だんだん人気がなくなりますね。

小野薬品の週足推移

小野薬品の週足推移

例えば小野薬品にしましょうか…。この株価動向を観ると分かりますが、株価が下がると共に信用買い残高が増えて行きます。このようなケースは調整に時間が掛かります。基本的に、何か画期的な現象が生まれない限り…現状のままでは2年以上は、相場を期待できず駄目でしょう。四季報予想を観ると一株利益が今期は119円、来期は143円で株価は2600円ですからPERは今期水準で21倍、来期予測で18倍です。

小野薬品の信用残高推移

小野薬品の信用残高推移

オプジーボは、薬価の引き下げ問題を抱えていますが、同時に適用範囲の拡大や、これからの研究次第で副作用や、薬が効くタイプの遺伝子解明まで期待され、依然、期待感は高い商品です。だから何度か、これからも人気場面は訪れるのでしょう。でも高値を抜くのは…当面は無理ですね。人間と言うのは面白いものですね。株がガンガン上がっている時は、こんなに高くなった株は「もう買えない」と、過去の安い株価水準と比較し尻込みをし、株価が高値から下がってくると…今度は、割安になったと買いに回るのです。

基本的に「訳の分からない」うちが面白い場面で…買い場なのですね。ガンガン上がる株を観て「どうして、こんな株が上がるのだろう?」…と通常は、疑問を覚えるわけです。そうして背景を調べると「なるほど、そういう事か…」と、理解するようになります。

でも株価の行方など…最後まで分かりません。仕掛けてから、1年や2年経過するのは、当たり前です。カタルの銀行株への想いは、ずっと続いたままです。結局、金融規制が邪魔をしているのでしょう。加えて最近は「フィンティック」問題が絡み、金融業の壁が低くなっています。もっと規制を緩和すれば…いくらでも成長できると思いますが、なかなか規制の壁は、厚いですからね。

今では…名目の世界を覚えている現役世代も、少なくなってきました。既にバブル崩壊から27年が経過します。カタルが現役のサラリーマン時代は、1000円以下の株価が消えて行くのですから面白いものです。NTT株の売り出しが、投機に拍車をかけました。抽選に当たると…「株券を裏書きして、額に入れておく」と言ったお客さんは、どうしたかな? 大蔵大臣の次に、自分の名前が残ると…カタルに良く自慢げに話していました。日銀株もそうですね。日銀株は出資証券で売買は出来ますが、確か…規制があったような記憶があります。いろんなお客さんが居たものです。でも時間の推移には、人間は勝てませんね。記憶は時間とともに薄れます。

住宅金融債権管理機構の社長だった中坊さんが、国と争う裁判は世代を超える覚悟が必要だと述べていたことが印象的です。同じようなケースで、ユダヤ資本の大金持ちも世代を超えた考え方を継承するケースがありますね。何故、こんな書き出しになったのかと言えば…カタルは名目時代が、正しい世の中の在り方だと信じていますが、なかなか転換しないから、ある種の覚悟が必要かもしれないと、感じているのかも知れません。

カタルの今の心の拠り所は、あの「馬場レポート」です。これ程、政権が一所懸命に名目時代に移行させようとしていますが、なかなか稼働しません。マイナス金利への批判は何処かおかしいと思っています。銀行の規制を緩和し、いくらでも資金を集め、投資をして利回り格差を活かせば…無限のお金が手に入ります。簡単な話、大企業が借金をして、みずほ株を買えば…この配当利回りと借入金利差が利益になります。配当は不安定だと言いますが…このリスクを上回る利鞘が、存在すると思います。何故、このような金利裁定が起らないのか? カタルには不思議でなりません。

個人の金融資産の内、家計の資金は1706兆円、その内、現預金は894兆円もあるのです。この数字は日銀の資金循環表の2016年3月末の数字です。おかしいですね。どう考えても馬鹿な行動としか思えません。だから先日、毎日新聞(9/15)の記事を紹介しました。金融庁がようやく「資産運用支援をしろ」と…金融機関に対し方針を転換するのです。この金融リポートでは、国内全銀行の現預金739兆円の内4割弱が、国債(95兆)と日銀預け金(168兆)で運用されており、低金利では収益確保が難しいのです。金融庁は良質な金融商品の販売へ、転換を促すとされています。ところが、市場には馬鹿が多いのか…。この大転換の意味を、市場関係者は…誰も指摘していません。

高配当利回り投信が、これから続々と発売され…銀行は窓口でその商品を顧客に薦めます。馬場レポートの主眼である、失業率は少子化で3%の数字を割れ2%台に入ります。そうすると…ようやくインフレ対応の下地が完成します。物価高に抵抗力が生まれてきますね。今度は、本物の賃上げに移行し、名目時代になりますから、国内の自動車販売も伸び、軽自動車ではなく、高級車も売れて来るでしょう。来年はバラ色になります。

マンションも100平米以下の小さなマンションではなく、より広い空間のマンションが販売されるようになると思います。200平米や300平米も登場するかもしれません。来年は名目時代のスタートになると思っています。だからケネディクスの株価が、大きく上がるとカタルは期待しています。銀行も証券も上がりますね。金融相場の3点セットは昔から変わりません。銀行・証券・不動産なのです。

此処にIoT時代のスマートコミュニティー化が、加速されます。時代は一気に、飛躍期に入りますね。ようやく…長かった「流動性の罠」からの脱出です。日本人は、村社会ですから、一度、新しい流れが生まれ本流となれば、「われも我も…」と、怒涛の急流に変化します。今からケネディクスの目標株価を1万円とするのは、早すぎますが、宮島さんには「コンセッション」と言う夢の付加価値を、付けて貰いたいと願っています。カタルは、いつも事前に未来の夢を語っています。実際にクラウドワークスもユビキタスも…みんな上がって来ています。

信じる、信じないは、読者の人の価値観です。カタルのペンネームの由来は、ある意味で現実逃避なのは熟知しています。なかなか名目時代に転換しないから、「未来の夢」を語る事で、市場関係者に希望を持ってほしいと願っています。だから、未来を語る「未来かたる」とペンネームを決めたのです。来年は、名目時代に向け、その期待感は膨らみ続けています。それでは…また明日。



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