200日線の傾きや株価位置と業績

戦後80年の総括と言う事で…NHKなどを中心に太平洋戦争の「愚策」を振り返る…番組を実施しています。同じような現象は、過去の歴史を観れば分かりますが…繰り返されます。だから正しい観方が必要になります。

しかし株式市場を観ても分かりますが、それぞれの立場で、意見は変わり、色んな見方がある事が、市場経済を考えて行くと分かります。しかし日本の戦後教育は「画一化教育」のロボット教育です。文科省だけの責任ではありませんが、我々自身が、真剣に考えないと駄目なのです。「情報」は、与えられるものではなく…自分の頭で考えて…消化(咀嚼)しなくてはなりません。分かっただけでは、投資で負けます。実際に、その考え方を「応用できない」と駄目なのです。

株式投資の難しさは「時間軸の考え方」にあるのです。

そうして「己の力量の把握」です。

カタルと同じような考え方のレポートを発見しました。ただ会員でないと読めないかもしれません。要するに日本人は劣っており…「参政党」などの主張の「おかしさ」を訴えています。常識人なら誰もが、神谷さんの主張に疑問を覚えます。グローバリズムの「地球連邦」構想とは、真逆の「日本人ファースト」です。ブレグジットやトランプの米国第一主義と同じ発想です。

市場経済の流れは、一時的にその方向性を試しますが、市場原理の荒波で…市場が、その成り立ちの「検証」をします。

「エムスリー」(2413) の週足の対数表示

正しい…政策の実行なら株価は上がり続けますが、あまり「乖離」が高くなると…調整が入り、本当に、その考え方が正しいか…どうか、今度は、「時間軸の検証」を迫ります。例えば「エムスリー」(2413)にしましょうか…。この会社の方向性は正しいと思いますが、一時的に、市場は「あまりに過大な評価」を下し…異常な株価形成になりました。

その様子を週足の「対数チャート」を使って…観てみましょう。期間が長く…値幅な大きいから変動率を正しく理解するには一般のチャートではなく、株価を対数表示したチャートの方が相場を理解しやすいと思っています。だからカタルレポートでは断りもなく…「対数表示」を黙って…利用することもご了承ください。

こんな事は常識ですが、皆さんのレベルは、「情報元」を辿る人は、殆ど…いません。ましてカタルのように、自分で情報を「エクセル」に落として…「グラフ」を作成する人は、数%でしょう。情報と言うのは「利用させる」のではなく、自分が賢く…「利用する」ものです。

しかし…日本の教育制度は「画一化教育」です。暗記することが、優秀なのだそうです。確かに…友達が言っていましたが、一定の「学歴以上」の人間のなかから、選んだ方が優秀な奴を採用できる確率は、上がることは事実でしょう。

でもその学歴偏重は多くの場合、正しい判断をしますが、「危機対応」には…適応できませんね。だから昔の「興銀」は「二種類の学生」を採用しました。秀才タイプと「バンカラ」のタイプの人間です。様々な経験を積んでいた人間は、「適応力」が在ります。でも秀才タイプは駄目なのです。だから近年の日本の政策は「間違い」だらけです。

いちいち…解説すると、また本題に入れませんから、「エムスリー」の話に戻します。実は「タイミー」(215A)もそうですが…方向性も、業績もの問題ないのですが、市場価格と企業業績が見合っているか? このバランス感覚も大切です。

しかし「仕掛け筋」の力が強く…演出力があるなら、どんな異常な株価も「一時的なら」その株価維持は可能です。しかし自分達が、「利食い出来ない」と駄目なのです。株価を上げることは、誰にでも…出来ます。お金さえあるなら…誰でも、簡単に相場を創れるのです。実際にカタルは、何回も…実践しました。

しかしその株価を、「他人が認めない」…独りよがりの相場では、意味がないのです。だから世界のファンドは、せいぜい…発行済み株式総数の10%程度が上限で、その多くは5%程度です。

馬鹿だけが「支配権」を狙います。余程、優秀なら可能でしょうが、経営者になってみれば分かりますが、社員の生活も、社会のルールが在りますから、ただ「成長」(規模の拡大=売上)を追うのも「愚策」です。市場シェアを、ある程度、確保したら…その投下資本に「見合ったリターン」を回収しなくては…なりません。だから「収益性」が大切です。投資と言うのは…お金を投下して、「回収するまで」の作業です。

そもそも「川船」(9107)は、たまたま…コロナなどの自然災害が起きて…世界の輸送バランスのグローバリゼーションのなかで、誕生した「稀な環境」の相場でした。だから「村上ファンド系」は、その投資が「大成功した」とも…言えます。既に投下資本を全部、回収し、更に川船を「タダ」で手に入れたようなものです。

でも小手川君は、あれほどの「天才」領域の人間ですが、その時間軸の読みを間違ったと言うか…「耐えられなかった」と言うか…まぁ彼に、直接会って聞いてみないと分かりません。「もったいない」ことをしました。

自分が力を入れた株が10倍以上になって、その「利食いの魅力」に、耐えられる奴など…見たことがありません。たまたま顧客も、その担当の営業員も「マイクロソフト」の爆発高を知らず…ただバブル期にマンションの頭金に用意した500万円を、たまたま日本に遊びに来ていた「ビルゲイツ」に、出遭ったから…その500万円を、そもそも…「株」を知らないから、「丸ごと」投資することが…出来たのです。奇妙な「偶然」が重なったのです。

そうして10年近くも…株価を「ほったらかし」です。だから彼女は「一生」かかっても…使い切れない「お金」を手に出来たのです。全て…「偶然の巡り合わせ」です。不動産価格が下がり…郊外に、あの500万円を使ったら、ひょっとしたら…小さなマンションを買えるかもしれないと思って、株を売ったら、さぁ~大変です。

その時に株式投資の恩恵を、一気に受けました。でもこんな事は、滅多にある事ではありません。通常なら、証券会社の社員から「矢のような催促」の営業勧誘を受けます。でも外国株なんか知らない…ノルマのない、「歩合セールス」のお爺ちゃんが、たまたま担当だったから…起きた偶然なのです。

如何に、この実話は「あり得ない偶然」が、重なったか分かるでしょう。

株屋なら、誰しもその「チャンス」はあったのです。カタルは1980年前後に「任天堂」の株を2000株買ったのですよ。当時は、まだ「ファミコン」も販売していません。「ゲーム&ウッォチ」と言う…小さな液晶ゲーム機でした。その時代です。

あのまま…株を売らずに今まで持っているなら、今は、こんな生活はしていません。通常はこんなものです。「成長株」に当たっても…「タイミー」の株を1000円割れで買っても…その株を「利食い」と言う…「目先の欲望」に、誰もが負けるのが…普通の人です。しかしバフェットは違います。

でも「タイミー」の小川君は、途中で間違うかもしれません。

彼が、ここから更なる飛躍を出来るかどうかは、海外市場に目を向ける事でしょう。日本の市場は小さいのです。でも中国の市場は、日本の10倍です。米国は1600万台程度の自動車販売ですが、中国は3140万台です。約…市場規模は2倍です。

だから中国の競争で日本車が「勝てない」と駄目ですが…現状はトヨタを始め…どの企業も価格面や性能面では、中国の会社に敵いません。当たり前です。相手は国家支援で…全ての経費が国家の支出で…「過当競争」の社会です。そもそも…「利益が生まれない」過当競争…の世界です。この現象を「内巻き現象」と表現するそうです。だから「BYD」も四苦八苦しています。最近は「小米」の躍進です。

でも…この現実を、日経新聞は伝えましたか? NHKは、どうですか? 

競争に勝てる「道理」がありません。だからトランプは「製造業の回帰」を急いでいますが、間に合うかどうか…既に「AIロボット」の世界も。中国の独占状態です。だって当たり前ですね。中国は目先、いくら赤字を垂れ流しても良いのです。国有銀行が支えます。採算を度外視して進化とシェアの獲得を急ぎます。

日本のメーカーは、「敵わない」から…中国製品の採用をして、同じ条件で競争を始めました。しかし…それでも「負け組」かな? ホンダなどは、悲惨です。新車は全く売れません。今、「正しい報道」を探しましたが、駄目ですね。何処かで読んだのですが…兎に角、100台未満の「危機的な数字」だったように…記憶しています。

また脇に行きました。要するに…「投資の時間軸」をどう考えるか? 

この時間軸の話を加えないと「議論」になりません。カタルの時間軸は、基本的に「半年~1年」程度を観ています。その間に、「爆発できる銘柄」を探すように…努力をしているのですが、「ジェイドG」(3558)のような小型株の場合、どうしても…優秀な経営者でも、この程度の「誤差」は仕方ないのでしょう。しかし大会社は引き出しが多く…利益水準の調整は効きます。

でも最近、「無駄な投資」に…市場の眼が「厳しく」なっています。

「三菱地所」などの持っている不動産価値を実在化させて、株主に配分するように迫るファンドも多いのです。村社会論は「ユトリ」を大切にします。多少、経営がブレても、様々な「保険機能」がありますから、業績の修正が効くのです。しかし合理的な効率化を追求すると、目先の利益を重視しますから…開発も遅れます。過剰な株主要求が「行き過ぎた事例」を生んでいます。その代表事例は、事故が多発した…「ボーイング」(BA)のケースだと言われています。

難しいのです。持続可能な「適正な利益」の把握です。最近の米国株はGDPデフレーターの128が示すように…多少、金融力に「頼り過ぎている」バブル状態だと言う指摘も多く観られます。例えば此方の報道です。

この「匙加減」が難しい…しかし、日本の場合、最低賃金をこれだけ引き上げでも…韓国にも「劣る現実」があります。だから日本は、世界経済から「周回遅れ」なのです。世界は利上げなのに…日本は「利上げ」です。真逆ですね。

日本の現状を知る資料の一つは此方です。

しかし最近、ようやく…日本の経営者も「総還元性向」を高め…「DOE」基準まで登場しています。「株主資本配当率」です。過剰資本の企業が多く…日本は清貧思想が、長く続きましたから…過剰な「内部留保」の蓄積です。

ようやく…効率化、適正な「資本配分の概念」が出てきたのが、「デンソー」(6902)の2年前に伝えた報道です。その株価成果は、まだ誕生していません。その「デンソー」は、今、持ち合い株式の「入れ替え作業」をしています。「野村証券」(8604)の株価が、なかなか…上がらないと嘆きますが…当たり前です。

「野村証券」が荒廃する市場経済を「立ち直す」ときに…株式の「保ち合い活動」を推進したのですよ。もともと…敗戦後の野村証券は、「宝くじ」などを販売して…目先を乗り越えた会社です。その時に、日本の風土に合った「村社会」に沿った…株式の持ち合いを推進したのです。だから目に見えない持ち合い株が、相当、あるのでしょう。その売り物が出てくる時間帯です。でも現状の株価は、かなりの「割安株」です。でも割安株と言うのは、なかなか…魅力が乏しく人気にならないものです。でも確実に上がるでしょう。

人気になるのは…AI関連などの「収益力のない」話題株です。でもどれも「超」割高水準ですよ。人気と言うのは「一時的な現象」です。3か月間も「続かない」ケースが大半です。そんな目先の「谷渡り」を求めるかどうか…。

カタルはそんなやり方が投資だとは思っていません。あくまで…企業業績に見合った株価を推奨しているつもりです。最近、「ジェイドG」の失敗から…実は、こんなケースは「初」なのです。長い投資経験のなかで、これだけ…「いい相場」なのに…年末の損出しをしたクロスの価格を超えないのです。この理由は、田中君と…カタルにもあるのでしょう。カタルの時間軸は前から3年間の我慢と述べて…1年間が経過しました。あと…2年程度は容認する姿勢です。しかも現状の株価は、かなり割安です。

なにか…「切っ掛け」があるなら、株価は2倍になるのでしょう。そもそも…この成長力です。「タイミー」に匹敵するのでしょう。タイミーは、PSRが5倍です。でも売上高営業利益率は20%に届きません。しかし…「EBITDAの伸び率」は凄いですね。僅か1億94百万が21億44百万円、そうして44億29百万円ですから…8倍から10倍だとすれば…3543億円~4429億円の評価を付けるかもしれません。営業CFも-19億51百万円、つづいて2023年もマイナスの7億49百万円の赤字件ですが…昨年は一気に11億83百万円です。でもこの10倍評価では1183億円にしかなりません。

通常は経費などを引いた…「EBITDA」を重視するのでしょう。そうすると時価総額は、まだ2246億円ですから、約2倍を限度に、ここから株価が「仕手化路線」を歩む…可能性まで見えます。しかしカタルは、既に「卒業宣言」をしました。過去の「苦い失敗」があるからです。

読者になかには、まだ「タイミー」をお持ちの方も多いでしょう。でもハッキリ言わないと、駄目なのです。あとになって、株価が下がって…「文句を言ってくる」奴も、なかには…居ます。だから「卒業宣言」もなるべく出そうかなぁ~と考えています。

先ほどの」「エムスリー」は、更に…「割高水準」の「市場評価」なのです。だから…カタルは「手掛けなく」なりました。しかし同業のC君は、まだ買う余地があります。50億円ほど…時価総額は「上」の株なのでしょう。「北海道」は、最近のカタルのお気に入りです。それと…もう一つは「光通信」(9435)が、何故、6.6%の株を保持しているのでしょう。

最近の「光通信」の行動は、変わりましたね。重田さんの選択は「素晴らしい」のですよ。あの「厳しい」男が選択するのです。彼の人脈は豊富です。基本は表に出ない情報は、多くあるものです。新聞社が伝える報道など、「カス」なのです。

何故、カタルが様々な事象や事件などを観て、「時代観察」をしているか? 

この「時代投資」が、外部環境の「追い風」を生むのです。「逆風下」を歩める人は、先着一名様限り…なのです。しかし…世間の風が「追い風」になった…「名目経済」下では、その他大勢も、努力をするなら「あちら側」に辿り着けます。ようやく…この時代が来たのです。

いや…今日も長くなりましたね。なかなか個別株に踏み込めませんでした。参考にいくつかのチャートを掲げます。先ずは…ざっと見ている小型株のチャートだけを集めました。そうして、ここから力を入れる予定の御存じの「大阪チタン」(5726)です。

「大真空」(6962)の日足推移
「三桜工業」(6584)の日足推移
「WASHハウス」(6537) の日足推移
「CEホールディングス」 (4320)の日足
「ケイブ」(3760)の日足
「今仙電機製作所」(7266)の日足
「大阪チタン」(5726)の日足

決算を発表し、減額した後に「増額」を実施しました。この決算などを、何れ…解説します。安くなったら、買って置くと…報われるでしょう。まぁ「200日線の傾き」と「株価位置」と「企業業績」の関係を、それぞれの銘柄で観ると…色んなことが分かるでしょう。いちいち解説をせずに、ヒントだけの提示です。

あとは、皆さんが決めることです。良いですか…カタルに「期待をする声」があるから…批判も当然ですが…あるのでしょう。まだカタルは「玉石混合」の段階です。100%の完璧さを求める方が「どうかしています」。 対面営業でも…ここまで丁寧に「説明」をしませんよ。

皆さんの多くは、「無料の恩恵」を受けています。でもカタルレポートを参考にして…「市場経済の理解」が、皆様に浸透するなら…やがて日本も物価が上がり…世界一水準の効率経済の誕生になると信じています。

だから…ある面では、カタルの「ボランティア活動」なのです。市場経済を広めたいと思っています。そうして株式市場で、大儲けをして、みんなが「億円単位」の高額納税者になりましょう。10億円を儲けて…たった2億円の税金です。

出来る事なら…読者全員が、1億円は兎も角…、毎年1000万円の「副収入」があるなら生活も豊かになるでしょう。だから…「目指せ!200万円の納税」です。たった200万円です。供に…頑張りましょうね。また…明日。



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