時代軸の選択と社会的使命

誰が見ても日本の状況は「異質」だと思っています。日経新聞に、こちらの報道があり…名目賃金の推移が載っています。実質賃金ではなく、名目値なのです。

日本の名目賃金の推移など…

1990年代後半から2010年…カタルはこの2010年の日産自動車の小型大衆車のマーチの生産がタイに移管されましたが、この現象が空洞化の頂点だと認識して…日本は変わると思いました。丁度、日銀も政策転換をするので…2010年末に会社を辞める決断をしました。

ある意味で…この「名目賃金」の動向を観ると、カタルの決断は正しかったのですが…この記事にも掲載されている「ノムル」(社会規範)と掲載されていますが…この後に進展スピードを観ても分かりますが、この時の選択も…バブル時代にサラリーマンを辞めた決断と同様に…失敗でした。この「社会通念」を作り出したのは「清貧思想」のメディアによる「押し付け」です。ノーベル物理学賞を受賞した真鍋さんの「日本に帰りたくない」と言う会見が、カタルの心に刺さる訳でもあります。

盛んに「もったいない」とか…いう言葉が、持て囃された時期があります。太平洋戦争時…ちょうど今、NHKの朝ドラの「ブギウギ」でこの時代を再現していますが、「贅沢は敵」と言う「清貧思想」概念の場面を演じています。

日本人と言うのは、こういう所が…昔から、ありますね。そうして…自分達の「清貧思想」の概念を、他人にも押し付けます。その間違った精神を、「周り」に…押し付けるのです。違う考え方の人が居ると、大勢で寄って集って…その人を叩くのです。今のメディがその風潮を作り出しています。自ら…株式相場の「どん底」を演出するのです。

バブルの時は、みんなで仲良く…「赤信号、みんなで渡れば怖くない」…で暴走します。まぁ、僅かな期間しか…カタルの経験はありませんから、「日本人論」を論じるつもりはないのですが…やはり、地理的に「海に囲まれ」交流が乏しいから「村社会論」が構築され…「和を以て貴しとなす」と言う精神が、重んじられるのでしょう。その為の弊害より…協調性を大切にします。

でも名目賃金さえ…「マイナス転換する」世界は、年金生活者や、失業がない公務員などの天国です。この空洞化と言う…失われた時代が、何故、生まれたのか? 

基本は、自ら作った「社会通念」を維持しよう…とした試みです。変革を「畏れる」のです。だから「年功序列」に「終身雇用」だったのでしょう。儒教面の影響もあります。でも…日本が輝いた1980年代前半、つまり米国の社会学者のエズラ・ヴォーゲルが書いた「Japan as Number One」と言う本は1979年に出版されます。

たぶん…この時分が日本の絶頂期で…戦後の荒廃の中から、米国の庇護の下で、成長を遂げたピークなのです。そうして「プラザ合意」までの5年から6年間を無駄にしたのです。

この制度、少し考えると…「矛盾点」が明らかになります。

年功序列や終身雇用は、社会変革に対応していません。人間のピークは30歳代から、せいぜい40歳代で…その人の「一生の成果の路線」が、ほぼ…決まります。頑張れる年代、冒険が出来る年代は、そんな時代でしょう。カタルがサラリーマンを辞めたのも33歳かな? 

だから50歳や60歳近い人が「高収入の制度」は、矛盾を抱えます。

終身雇用に至っては…社会変革について行けない企業は、倒産するしか道はないです。パイオニアは、オーディオ機器の会社で「優良企業」でしたが…「時代変革」に対応できませんでした。 全ての…この手の産業が山水もトリオもみんな…消えています。1992年のパイオニアの「指名解雇」を、世間が間違った社会通念を変えずに…パイオニアを叩いたから…企業は仕方なく…生産移転をしました。

丁度、その頃の中国は、鄧小平氏の「南巡講話」で市場経済入りした「巨大な市場」と「安い賃金」を求めて…生産設備を移転したのです。この空洞化は、どんどん加速したので…日経新聞が掲げる…名目賃金の推移になりました。

この「失われた時代」は、日本人が社会変革を怠ったツケです。

独自の日本価格が日本では一般化していました。コメもそうです。洋服は、一番、分かりやすい産業の代表でしょう。この日本の独自価格に挑んだのが「ユニクロ」です。グローバル価格を利用して「内外価格差」を一掃しました。ニトリの成長も、最近は精彩を欠いていますが、同じことです。


ファストリ=ユニクロ(9983)の 月足推移

ファストリ=ユニクロ(9983)の株価を月足で観ると、その「成長ぶり」が簡単に分かります。

確かに、目先の売り買いからの「微利益」からの「あがり」は、目先の受けは良く、分かりやすく…一般的には好まれます。しかし…「時代投資の方向性」を正しく掴むことは、非常に大切な事でしょう。

カタルは、日本全体が今回のコロナから発生した「時代変革の進展」を訴えています。

3%成長後の…今の日経平均水準の株価(38915円が基点)

故に日経平均株価は、ここから加速して…10万円を目指すと思っています。失われた時代の1989年の株価から…あの時から「間違った政策」をしてないで、「正しい政策」を実行しているなら…34年後の今年の株価は106312円になっている筈なのです。この数字は、日本経済が3%成長を実現した日経平均株価です。

株式投資の難しい所は…どの流れに、自分の力、お金を投じるか? の選択肢が沢山あります。時間軸の選択肢もたくさんあります。

「景気循環」を学校で習うのは、4つの波動です。

「キチンの波」(在庫投資=約40カ月)、「ジュグラーの波」(設備投資=約10年)、「クズネッツの波」(建設投資=約20年)、そうして今のAI革命の「コンドラチェフの波」(技術革新=約50年)と呼ばれる景気循環の波動論は有名です。

日本は、この他に「実質経済」から「名目経済」への転換期が同時進行しています。所謂、デフレからの脱却で…「資産投資」が始まります。

半導体株への投資は、AI革命などを背景にした…「息の長いもの」で、今は政府の補助金政策が効いていますから「旬の話題」です。しかし…3年後辺りから実際の生産高が増えます。その時に、本当に…世界中で一斉に増産をして、その需要があるのでしょうか? 

確かに…車の半導体需要は5倍以上に増えるのでしょう。特にパワー半導体と言う分野が先行して…ARMが得にする通信機能の繋がる車の需要も増えます。

でもPERは、既に…30倍以上です。仮に一気に人気化しても…その限度は100倍まででしょう。目先は、ようやくコロナ禍からのサプライチェーン問題が解消され…車の生産が在庫に追い付いてきました。まだしばらく「高水準の生産」は続きますが…在庫需要は、あと半年程度じゃないかな?

要するに…自分がどの時間軸を選択して、どの時代の進展に賭けるか? 目先を考えるか…それとも時間軸を延ばすか?

カタルが語っているのは、間違いなく日本は実質から名目時代に進展をする「資産投資」の「野村証券」を、皆さんに紹介をしています。

ただ目先は、確かにリストラ経費の計上があるので、大きな伸びは期待できませんが…来年の半ばから後半には、リストラ効果が逆に発揮されます。日本が眠っていた…34年の空白を、これから「取り戻し」に行きますから、一気に、何処かで…この相場が爆発します。

野村証券の月足推移

故にノンビリ…配当を貰って、野村証券株の「買い増し」を続ければ…良いから「雪だるま投資」の対象でしょう。先ほどのユニクロのような…成長は望めませんが、そこそこ…の成長は続きます。今日は日経新聞から…空白の時代を顧みました。

基本は「時代投資」なのです。自分がどの時間軸と時代の流れを選択しているか? 確り…と自分の「立ち位置」を確認することが大切なのでしょう。それでは…また明日。

日本の企業倒産の推移

最後に忘れていましたが…こちらの報道があります。「ゼロゼロ融資」の倒産増加ですね。競争力のない企業が倒産をして新陳代謝が加速されます。資産投資が加速することは…金利が上昇して「淘汰の世界」になります。

だから…こそ、キーエンスの経営が正しく、トヨタの経営は間違っていると考えています。世界で通用する企業に脱皮するには、「社会的使命」を果たさねばなりません。10%賃上げを実施しなくてはなりません。それが本物の世界でしょう。



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