報道の連鎖

基本的に米国経済は非常に堅調です。近年の経済政策は非常に高い精度で統計データが集計されており…機能しているのでしょう。今、カタルは米国の「潜在成長率」は、もっと高いのではないか? と思っています。

名目GDPの推移

そこで…過去1985年から観ると年率で名目値では4.96%の成長でした。これに物価が加味されますから…その平均で2.77%でした。つまり…4.96-2.77=2.19%です。兎に角…政策指導者が本物だと間違った政策運営をせずに国民は豊かになります。米国の名目国内総生産の実質額の推移を示したグラフを提示しておきます。常に「右肩上がり」で、増え続けています。

日本は戦後の復興から1985年のプラザ合意の時分に政策の変更をすべきだったのですが、馬鹿ばかりが上に居るから時間だけが浪費され…30年もの空白期間を経ても、未だに「成田闘争」です。「和を以て貴しとなす」と言う精神は理解できますが、世の中は出来る奴は「段違い」なのです。

何故、2021年にノーベル物理学賞に輝いた真鍋さんが、日本に住みたくない理由を語ったか? 周りを気にし過ぎです。他人の行動を「ワイワイ、ガヤガヤ」…言う村社会論は「いい加減」にやめて、合理的な判断を優勢させましょう。

今回のNTT法の改正も結論を先送りしています。自民党のNTT法のあり方に関するプロジェクトチーム(PT)がNTT法廃止の時期について、「2025年の通常国会をめど」と提言の最終案に明記することが判明したと日本経済新聞が30日、報じた。となっています。

「IOWN」構想を持っているNTTの行動を阻害すると…また日本の成長が遅れます。

NTT(9432)の日足推移

この6Gとも…言われる通信機能の整備は欠かせません。「繋がる車」の時代には、この整備が欠かせないのです。そのNTTのチャートを観ると…株式分割の時に少し人気になって、今は休んでいますが、良いチャートをしています。高値圏で「三角保ち合い」を形成して…通常は上に株価が跳ねます。ただ今回、改正が見送りになり…果たして、「市場の整合性」があるのかどうか。

皆さんは、基礎知識が乏しいのでしょう。カタルのように失われた時代に…会社に行っても直ぐに国会図書館に通う経験もしたことはないのでしょう。カタルは何故、日本はこんなに駄目になったのか? ずっと…考え続けてきたのです。その答えは馬鹿が上に居るのです。もう少し…まともな人かな? …と思って前日銀総裁の黒田さんの私の履歴書を読みましたが、官僚上がりのエリート街道を、若干…外れたガチガチの「旧体制」を観た思いです。

大蔵ではなく財務省内にも、いろんな…意見があるのでしょうが、2年で達成が10年かかっても…出来ない落第生は「ノムル」と言う言葉を使って逃げていました。なにが…「社会通念」だ! と叫びたいのです。その「清貧思想」を作ったのは、自分達…官僚様です。カタルがどんなに「悔しい思い」を抱き、日々、挫折感に苛まれながら…国会図書館に通い、過去の新聞を読んでいたか?

結局、政策指導部の責任なのです。

それを教育する筈のメディアは、「嘘ばかり」を並べた報道です。だから…海外投資家は諦めるのです。最高裁の判決や東京地検の行動など…中国と似たようなものです。「五十歩百歩」です。この話になると「愚痴」が止まりませんから…この辺で話題を変えます。

米国は11月の雇用統計を受けてからの市場の反応が「格段に」…違います。

結局…9月からのイレギュラーの動きは、市場が間違っていたのですが…このような現象は良くあることです。カタルに、その「許容力」がなかったので…カタル自身は「失敗の道」を歩みました。でもようやく…始まりました。しかし日本市場のうごきは、遅々としています。先ずはロイターの此方の報道と…ブルームバーグのこちらの報道を比べましょう。若干ですが、ニュアンスは違います。

NYダウの5日間の推移

このパウエル発言を受けて…市場は一昨日に続き…昨日も大幅高を演じています。ここではNYダウを観るのが、良いのでしょう。先ずは、この5日間の値動きです。

NYダウの日足推移

基本は米国の雇用統計(11/3)を受けて…市場が「新しいステージ」に突入したのです。株価を観ると…その前の10月下旬に8月から始まった調整波動を終えています。この日足は昨日の「上げ相場」が入っていません。実際の昨晩の引けは36245ドルです。でも前日の520ドルの上げ波動は入っています。

この500ドル高の大半は「セールスフォース」(CRM)の株価上昇と「ボーイング」(BA)の株価上昇でNYダウの100ドル以上を押し上げたのです。この500ドル高を支えたのは…「クリストファー・ウォーラーFRB理事がインフレ率は中銀の目標である2%に向かって後退しつつあると自信を表明した。」…為です。ここでも予備知識がないとこの意味の理解が進みません。此方を参考にしましょう。彼はタカ派の筆頭なのです。

米国10年債の利回り推移

この様子を米国10年債と比較して観ると…もっと、分かりやすいのかな?

米国2年債の利回り推移

ついでに、カタルが今の指標にしている「米国2年債の利回り」も提示しておきます。

何故、報道でもロイターと、ブルームバーグを同じ記事でも…比較するか? 先日のロイターは「市場に優位」な…報道ぶりでしたが、ブルームバーグの方が正しかったと思っています。同じ報道内容でも…各社のコメントは、若干ですが、ニュアンスが違うのです。言葉と言うのは面白いもので…色んな修辞法と言うのかな? 「レトリック」の使い方で…受け取る印象が大きく変わります。

他のサイトも紹介しましょう。例えばイエレン氏の発言が此方です。そうしてWSJの報道もついでに紹介をしましょう。このような「報道の連鎖」と「市場の値動き」が新しい「うねり」を創ります。みんな同じ題材を、表現を変えて…伝えています。

言葉の選び方も難しいですね。もう20年以上毎日綴っていますが、カタルは馬鹿ですからイマイチなのです。でも馬鹿はバカなりに一所懸命に本物になろうと努力を続けます。そのうち、一人前になるでしょう。

最近は…一皮むけたと思っているのは、米国株の観察時間を増やしている為です。

NYダウの上昇率

最近は英文の記事も読み始めており…それを日本の識者が利用しています。まるで…「物まね」です。例えば…ボーイングは「Stifel Financial Corp」のアナリストのレーティングにより、株価が動いた面もあるのでしょう。これを受けて…日経QUICKニュース(NQN) 矢内 純一さんは、こんな記事を書いています。このデータを観ると…10月27日から11月30日までの株価上昇率では、「ボーイング社」の株価上昇率が、NY市場で第一位です。

だからカタルは「大阪チタン」(5726)と「ジャムコ」(7408)の話を、皆さんにしています。まぁ基本はみんな、誰かが言ったものを…応用している訳です。市場には様々な情報が飛び交っており…自分がどれを選択して、肝心な事は鵜呑みにせずに、自分がどう考えて…行動をするか? ここですよ。

日本人は、誰かが与えてくれるのを、当然だ…と思っているようです。自分の頭で物事を考えません。前日銀総裁の黒田さんもそうでしょう。だから…10年も掛かっても駄目だったのです。

カタルは最高裁の判決や東京地検批判をしました。あまりに…時代を考えていません。だから…日銀だけの責任ではないのです。金融庁はバブル崩壊の「トラウマ」を抱えて…リーマンショックを受けて、ガチガチの「清貧思想」を振り撒きました。その為に、日本はどんどん劣化しています。

ようやくコロナからのインフレで…サプライチェーン問題と同時に「米中対立」が起こり、「安全保障問題」が出て来たのです。本日の日経新聞にも中国部品のEVは米国の補助金の対象にならないのです。その事が、報じられています。米国は本気なのでしょう。

つまり…CHIPS法から始まった「国内回帰」が、「切り札」のような効果を持っています。この意味は「貨幣乗数効果」なのですよ。景気って…何か? お湯が沸騰するときに泡がブクブクしますね。激しく水の分子を熱するから…分子の活動が盛んになるのです。お金も一緒です。動かすことが…大切なのです。

だから「マネタリーベース」を、いくら増やしても…あまり意味がありません。前日銀総裁の黒田さんは「マネーストック」を動かす提言をすべきだったのです。まぁ岸田さんの減税政策も一定の効果はあります。しかし預金に回らないように…お買物券の補助にした方が「より効率的」でしょう。

先日、セブンアイHDかな? 木場のヨーカ堂で専門店の商品券が発売されました。なんと「3割引き」なのです。うちのかみさんも並んだのですが…買えずにガッカリして帰って来ました。やはり「3割引き」は、効果があります。消費を刺激します。日本のGDPの消費の割合は米国の70%と違い、60%ほどですが…それでも一番なのです。

「キャノン」(7751)の株価が上がると言った意味が、分かるでしょう。「国内回帰」を真っ先に掲げて…「率先垂範」をしているのです。

時代を観察して…自分がどう考えるか?

もういい加減に…自分で考えて行動をすると言う当たり前の…常識を身に着けてください。カタルレポートは、市場にたくさん存在する一つの意見に過ぎません。でもカタルはその辺の評論家より、身銭を切って「率先垂範」をしています。あとは神様の運任せです。

金曜日も…500株ではなく…1900株の「ジェイドG」(3558)を買いました。やはり…トヨタの経営者と比較すると営業キャッシュフローの全部を、自社株買いに充てる田中君に軍配が上がると思っています。彼は一所懸命に頑張っています。

市場が「頑張る経営者」を応援するのです。そんな、まともな株式市場を創りたいと思っています。カタルは自分の意見を事前に述べています。今回の9月の金利の反乱は、謎でした。お船の相場も長い期間、「謎」でしたが…ブラックロック様の登場で適正値に戻されました。みんなで日本の株式市場を育てるなら…やがて日本は「豊かな国」になると思っています。その為に「チマチマ」とした…末端の努力を続けます。ようやく…「一皮、剥ける」所に辿り着いたかも知れません。

最近は、良く見え始めているような気がしていますが、果たして「錯覚」なのかどうか…。何れ、市場が応えてくれるでしょう。また…明日。



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