本日は先ず、メールでの問い合わせの多い「野村証券」(8604)から始めましょうか…。誠に残念な結果でした。カタルの野村証券の推奨は昨年末からです。順調に株価は上がり…3月末に配当を取らずに、一旦は清算をして再出発と考えていました。
ところが…アルケゴスが発生して、一日前の売るのがベストタイミングでした。仕方なく…その後も持ち続けています。でもカタルの行動は、インフレ懸念が生まれ…金利も上がり、株価も騰がると考えていますから、取引を継続しています。
皆さんのレベルは、あまりに幼稚です。何故、澤上ファンドの意見を事前に伝えているか? この野村証券も関連するのです。この関連が、皆さんには分からないかもしれません。
今は「インフレの見方」が、一番の市場経済の課題ですよ。何度も伝えていますが、自分の頭で考えないから…野村証券との関連も分かりません。事実…野村証券は、アルケゴスの3100億円の損失があり、大和証券と比較して…株価は低迷しています。この比較チャートは日経平均も載っています。赤が野村、青が大和証券、そうして黒が日経225の動きです。
通常、野村証券も大和証券のようなパフォーマンスを示す筈でした。この理由は「インフレ」の進行です。何故、澤上ファンドの意見が関連しているか?
なにも…澤上さんだけではありませんよ。例えば…此方の記事を見てください。この記事、ノルウェーと言うのは、日本の官僚が憧れる北欧の資本主義ですが、基本的に社会保障システムが充実しており、教育、医療など…税金は高いのですが、その分、効率的な運営がされ豊かな生活を国民は送っています。石油や天然ガスなどの資源が豊富で…このおかげもあり、古くから、国でお金を運用しています。良識のある資金運用をする国ですよ。澤上さんも同じです。米国のヘッジファンドとは…少し違う感覚です。
つまり株式運用も様々な投資スタイルがあり、リスクウェートを上げるか…下げるかの話です。このような澤上さんやノルウェーの年金などの運用が、現金比率を上げているのです。だから「リバースレポ」(米国短期金融残高)の残高が150~160兆円程度かな? 膨らんでいます。行き場を失ったお金です。みんな同じことを考えているのです。
カタルは、昨年末から「難しい相場」…と「一言」で片づけた背景です。
テーパリングが遅れ…株価は割高水準、かと言って債券も買えないし…唯一、インフレのシナリオに賭ける「選択肢」が誕生しますが、ここに…MMT理論の話やDXなどの進展からAIが一気に広がり…効率化の話があります。だから、この進展具合を観察するしかなかったのです。実際にカタルが感じた時より、短期金融資金に、お金が移動し始めたのは春でした。4ヶ月間ほど後でしたね。
でもテーパリングを待った理由は、企業業績の向上です。株価に見合う企業業績を上げられるかどうか? その「時間待ち」だったのです。
故にカタルは、「材料仕手株」の選択肢で…「エーザイ」(4523)を手掛けて、やられました。しかし幸い…8月に船株を発見して取り組みました。でも結果は「行って来い」です。これら…全てインフレの観方をどう考えるかで…運用方針が変わります。
何故、野村証券を選択したか?
確かにアルケゴス事件は不幸な結果でした。今回の訴訟問題で390億円の引当金を積むとか…カタル自身も脳タリンの経営者だと思います。
こんな配当利回り相場なのに…何故、投資信託を10兆円単位で販売できないのか? カタルが社長なら元本保証で2%以上の投資信託を大量に組成して販売します。何しろ…個人の現預金残は1072兆円です。10%程度、お金が集まる環境です。もう馬鹿ですよ。昔、野村は1兆円の株式ファンドを組成して、元本割れどころか…たぶん5割を割れたのでしょう。今こそ…配当利回り投信を販売できます。昔からのカタルの意見ですが…これは兎も角。
基本的にインフレになると…投資する先は株式か、資源などの物への投資です。オルタナティブ投資と言う選択です。カタルは、この方向性が正しいと思っています。だからカタルの嫌いなビットコインのような詐欺商品も上がっています。
ECBも一過性のインフレ認定です。この考え方が間違っているから…海運市況が大荒れになっているのでしょう。確かに「切っ掛け」はコロナ感染で…物流システムが関連したサプライチェーンの問題になっています。
中国が台湾に侵略する可能性も高いのです。何故なら、中国国内は更に混乱します。だから…中国国民の「目くらまし」の「台湾進攻」があり得るかもしれません。台湾にはTSMCがありますから世界経済は大混乱をします。今の状態は可愛いものです。未来の選択肢は沢山あります。悲観シナリオの一例を掲げただけです。なるわけではありません。市場には様々な選択肢が存在する話の一環です。
カタルはこの後、何と言っていますか?
日本株が10万円になると述べています。その理由の背景はアセアンを始めとするアジア圏の躍進です。アジアの人口はEU圏なんてもんじゃありません。インドネシアの人口は2億6400万人ですよ。米国は3億3006万人…と言う外務省のデータです。
一人当たりの購買力は、米国に及びませんが…このアセアンの人々は日本の昭和30年代に「三種の神器」が、バカ売れした時代背景なのです。これまでの所得は低すぎて…あまり耐久消費財は売れていませんが、今はお金がジャブジャブ…です。だから暑い国が多いから…「ダイキン」(6367)の業績は良いですね。
日本も中国だけでなく…タイやベトナムに生産基地を移転させ、これらの人々の所得水準がドンドン上がっています。この人口…合わせると大変な数字です。ここに中国に遅れましたが…インドがこれから爆発します。当面、アジア圏の成長は高い状態が見込まれます。だからカタルは「Jトラスト」(8508)に…一時、拘りました。インドネシアの成長ですね。
三菱UFJは、米国のユニオンバンクを売却し…売却利益が見込まれます。たぶん…自社株買いを発表すると考えています。この三菱UFJはインドネシアにも拠点があります。バンクダナモンの株価が下がって…評価替えをしました。基本はインフレのヘッジなのです。
だから証券株は上がり続けます。
3100億円のアルケゴスに対して…今回は、たった390億円です。そうして1Qは、追加で650億円の損失を計上しました。つまり1040億円の特別損失です。しかし…それでも褒められた数字ではありません。駄目な数字です。野村証券の社員の「資質劣化」は明らかです。日本中すべての企業の人的な「資質劣化」です。
経団連の会長を長く輩出した…東京電力の凋落が原発事故の切っ掛けを作り、東芝は粉飾決算です。ようやく…新日鉄、つまり日本製鉄は古き良き時代の慣習である「日本村社会」論理から決別して、ROE経営に舵を移行させたのでしょう。日立は、カタルが訪問したの時に…社長室長は「変わらないのが、我が社の社風」と言っていたのです。これは実話です。たぶん今でも…探せば当時の名刺があるでしょう。しかし…その日立も子会社を売る変化です。総資産経営からROE経営への転換です。
カタルは食えない時代、トヨタを始め…日本有数の企業を回りました。最先端を行っていると思って、ソニーの本社に行き、部長さんに会った時に、「他社の動向はどうですか?」…と聞かれました。これが横並び意識の「村社会論理」です。駄目になると思いました。実際ソニーも株価がそれから叩かれました。ものを言う株主の「サードポイント」が関与したのです。
東京電力が原発事故を起こして…日本国政府は、自らの責任を回避して…東電に責任を押し付けました。その結果、「奉か帳」が回され…全ての電力会社の責任になったのです。東電の損失を、何故、関西電力などが補填する必要があるのでしょう。その結果、日本の電力料金は上がり…国民負担になっています。
東京地裁の判決が村論理ですからね。東京機械の言い分は通らない筈ですが…ブルドック事件と同じ背景です。困った日本人の意識レベルです。大相撲だけでないのです。
皆さんの多くは、株式投資でも原点を探らずに…表面的な現象しか見ません。だから…野村証券の株価の意味が理解できません。
確かに…ダメ会社です。ですが…今は此処から野村証券を買う所です。
517億円の利益に対して、配当は258億円程度かな? そうして自社株買いが500億円ですって…。758億円の配分ですから、241億円の「内部留保」の取り崩しです。しかし野村は1兆5793億円の利益余剰金があります。現金が3兆5100億円です。一株あたりの純資産価値は885円です。
感覚的には…先日の最安値514円は死守できると思っています。この安値を起点に新しい相場がスタートすると考えていますが…カタルは不満です。
やはり…あのヤクザ事件の時に、外部に居た海外組の氏家体制をひいた後遺症です。SBIの北尾さんなど…多くの逸材が、馬鹿が上に行ったものだから…外に人材が流出しました。野村の古い元役員が現状を嘆くわけです。まぁ、野村だけでなく…本当に日本は、馬鹿ばかりが上に居ます。
皆さん…選挙に行きましょう。「親ガチャ」などと…責任転嫁せず、自分の道は自分で切り拓くのです。
カタルの「雪だるま投資」は追証なので…たぶん30円なら150万円の損失なので…1万株を投げます。5万~4万に変わります。仕方ないですね。「運がない」と思って、諦めるしかありません。最悪は500円攻防でしょう。
ですが既に信用買い残は減っており…残りは2800万株ほどです。自社株買いが9000万株~1億株なので…消化できると思っています。
良いですか…米国のFOMCが来週です。ECBは動きませんでしたが…カタルはマグマが溜まっており…一旦は、インフレは「一過性の認識」が、必ず崩れると考えています。この明暗が分かれるのは、来年の春ではなく夏ごろではないか…と思っています。
確か…米国の港湾労働者の労働条件の改定が、来年の夏ごろあります。日本と違い米国人は激しいですからね。やはり…今は船株相場が、一番の見処なのでしょう。
個人好みの銘柄は、「ロコンド」(3558)を見ても分かるように悲惨な状態ですが…まだマシな方です。「BASE」を観ると分かります。でもこのグループも多くは底入れをします。DX御三家の株価水準を見れば分かります。
皆さんは…自分の頭で、物事を考えていますか?
新電元のパワー半導体は大きく伸びますが…肝心のホンダは減産を続けており、目先の数字が良い筈がありません。本来…数字が良い筈の野村証券は、大和証券の後塵を拝しています。
折角、リーマンショックで飛躍のチャンスなのに…馬鹿な選択ばかりです。日本人のレベルが分かります。
ですが…バンカメ(BAC)の株価を見てください。ようやく…世界はリーマン前の状態に戻ります。この後、三菱UFJも野村証券も追随します。カタルはMMT理論やAIを含むDX(Digital Transformation)による効率化を考慮しても…すんなり移行できないと思っています。
脱炭素化の方向性は正しいのでしょうが…大きなシステム転換、つまり「パラダイムショック」には…様々な山谷が存在して壁があります。何れ…時間の経過で完全移行しますが…その間に凸凹があります。
まぁ…大きな時間軸では海上運賃は一過性なのでしょうが…物流機能の重要度が増しています。何も海だけではありません。陸上も同じですよ。鉄道にトラック、宅配など…ケネディクスが投資した倉庫業の「CRE」(3458)などは、成長企業にも見えます。良い伸び率です。ハイテクばかりが株じゃない…と思うのです。
だから必ず…日経平均株価が38915円を奪回する過程において…カタルは出遅れている株価の水準訂正が起こると思っています。論理的に見て…配当利回り株の3%以下の株は市場から消えると思っています。
こんな野村証券の解説で…良いでしょうか?
基本は悪い数字です。しかし…517億円の利益に、1Qに追加された前期の損失の650億円のアルケゴスの損失と、390億円の今回の訴訟関連で合わせて1557億円です。つまり実態の利益は上期で一株当たり48円です。この2倍ですから約96円の市場価値の野村株です。
追加分…この計算は間違っていました。この赤字部分は後で加筆しました。よって少し前後の文で整合性がありませんが…ご承知ください。
正確には1Qの前期分のアルケゴス関連の費用は654億円で、この期に野村総研の売却利益362億円がありますから…計算は517+654-362+390=1199億円程度ですね。これを発行済み株式で割りますから…一株利益は37円になり2倍で74円です。何故、書いている途中で気づかなかったのだろう。ごめんなさい、訂正します。
更に下記の分の自社株買いは金額が500億円ですが、株数の上限は800万株ですから…平均取得株価で「625円」までの上限になります。株価が下がれば…買う株数は増えますが…上限は8000万株です。平均で500円で自社株を買えるなら…400億円しか、お金を使わないという事になります。
野村証券の結果は残念でしたが…これでまた市場から浮動株式が2%程度消えます。この効果は、何れ反映されます。もともと配当利回り株ですから…ノンビリ構えています。しかし追証は仕方ないので、待ったなしの対処が必要です。でも信用の買い残は2800万株ほどですから…そんなに株価は下がらない筈です。だって自社株買いは9000万株以上です。
しかし…今回の船株も、カタルの予想以上に株価は下げています。今の市場関係者には、正しい分析能力はなく…目先の動きに「一喜一憂」する種族ばかりなのでしょう。悲しい現実ですが、現実は受け入れるしかありません。
それでは…また明日。