総還元性向の高まり…

昨日は「GDPデフレーター」が、実質経済と名目経済の関係を示す「バロメーター」ではないか…と述べました。だから米国の株価は、EUと比較しても…たぶん「割高」に買われ、「日本」と「米国」の株価の格差は、この基本政策の違いだと述べました。

実際、カタルはEUの代表的な企業の株価まで観ていません。だから果たして、米国とEUの株価格差が、どの程度は分かりませんが…米国と日本の関係は、「大阪チタン」(5726)の失敗のお陰で…2年間ほどの観察を続けていますから、かなり米国株も理解し始めています。

基本的にカタルの「ネット」活動は、「転職する為」に自己研鑽のつもりで…ネットの技術を「学ぶ」ことが目的でした。だから初期の頃は、パソコン教室に通ったり…本屋さんに通い、プログラムの話などを齧りました。

HTML (HyperText Markup Language)やJavaScriptなど…の話ですが、やはり「餅は餅屋」ですから、専門家に頼って…今の形になっています。当初の「株式市場 日本を考える」と言うサイトは、カタルが「独自に」創ったものでした。でも専門家に言わせると「笑える…代物」だったようです。

でもWindows 95が出来た時に、その可能性を感じて…1997年頃にやり始めたのです。実際のホームページは1998年に開始されたのでしょう。そうして、途中、バージョンアップを図り…現在の形「IRNET]になっています。

まぁ実際は、「リーマンショック」後と言うか…。あの事件がなければ…銀座に店を構えた「ビスタニュース」と言う会社が存続していた筈ですが…継続困難で畳みました。その開業資金損失もあり…カタルは「四苦八苦」の人生を、今も…続けています。

昨日のGDPデフレーターの解説は、実際に体験した人間の感想が入っており、全て…本当の話なのです。GDPデフレーターが「下降波動」に向かう意味を「政策官僚」は、現場を知らないのでしょう。

関東財務局の課長になったカタルの友達は、大蔵官僚のノンキャリアの人生を歩みました。でも「年功序列」の壁があり、どんなに優秀な「キャリア官僚」でも、在職中はノンキャリアの地位を抜けない「仕組み」があります。実際に、カタルはその友達と、彼の部下のキャリア官僚と一緒に飲み会をしました。だから「実話」でしょう。カタルの普段から述べているレポートの内容は、そのような貴重な「体験談」が元になっています。

まぁ恣意的な誇張する…「部分」もあるでしょうが、その程度の「演出」はメディアの領域に遠く及びません。

彼らは、もっと激しい…「嘘の方向性」までの演出(捏造に近い…)をします。だから「フジメディアHD」の株価の舞台裏も、なんとなく…理解できます。自分が、嘗て「通って来た…道」だからです。人間の本質なんか…所詮、みんな同じようなものです。

なかなか「聖人君子」のような人は居ません。それに近い人は居ますが、実際にヤクザから、子供や女房、あるいは、親などを…「盾」にされれば、人間は「理想論」を貫けません。やはり「理想と現実」の壁は実際にあるのです。

でも…ESGの考え方は、「異常気象」を実感しているから、やはり「必要」でしょう。最近の「線状降水帯」の話や、山火事の話などは、昔はなかったように思います。トランプ大統領なんか、指導者の器ではありませんが…これも現実ですから「受け入れねば」なりません。

昨日は、日経新聞から「レオ・メラメド名誉会長」の報道を紹介しましたが、彼も知らなかったようです。その中に…ハーバード大に対し、反ユダヤ主義への対応が不十分だとして圧力を強めている。と言う問いに対して…

彼は「米国の大学で、あれほどはっきりと反ユダヤ主義が広がっていたことにショックを受けた。少なくとも私が大学に通っていたときはそのような状況はなかった。彼はこのことを暴き、反ユダヤ主義に『ノー』と言った。トランプ氏のこうした行動は称賛に値する」と彼は述べています。

カタルも「知らず」に、居たのですが、色んな報道を読むと…多くの中国人が米国で学び…米国に就職して基礎知識を得ると中国に帰って起業します。それを国家が支援をするのです。実際に…習近平の子供は、ハーバード大学に在籍していたのですね。中国の共産党幹部の子弟が、米国留学している…多くの事例があるのです。

まぁ日本の「新日鉄」、日本製鉄も、韓国や中国で…自動車に使用される「薄板鋼板」技術を盗まれています。だから資本提携ではなく、USスチールは「買収」に拘ったのでしょう。ここから問題になるのは「電磁鋼板」の話になります。これは半導体以上に貴重な技術とも言われています。例えば…日本製鉄は21年10月、トヨタ自動車と中国・宝山鋼鉄が無方向性電磁鋼板の特許を侵害していると主張して、提訴したのです。日本製鉄の橋本会長が、トヨタを訴えた…「訴訟」は有名です。

この話と、先日伝えた…「TSMCの技術流出」で、浮上した台湾当局の捜査の話は「表裏一体」の関係にあります。そもそも…半導体の製造装置メーカーとTSMCなどの製造を請け負う会社は、供に技術開発をしています。EUV露光装置のオランダのASMLの牙城を崩せないのは…技術者が一緒になって受託企業と「共同開発」をしているのです。それが半導体の「開発現場」なのです。カタルは此方の報道が正しく…「現場の様子」を伝えていると思っています。

でも「覇権争い」の現場では、スパイ活動の範囲が拡大しています。トランプ関税は考え方の「分断」を煽っているとも…言えます。こんな…基礎的な話を、皆さんに伝えていると本題に、なかなか…入れません。難しいのですよ。解釈は、「立場」によって変わります。株価の考え方も同じです。

だから「社会環境の整備」が大切なのです。カタルはメディアの「切り抜き動画」など…は行き過ぎた「拡大解釈」だと思っています。それを煽る「輩」が、如何に日本人に多いのかな…ガッカリしています。

SNS社会の「弊害」の部分です。だから「国民民主」や「参政党」などの…今後が注目されます。103万円の壁やガソリン税は、その通りでしょう。それなら…増大する医療費問題にメスを入れて、「増税の話」をしなければなりません。

カタルは70歳になって、どうも…医療費負担が3割負担から2割負担に変わったようなのです。たぶん…そうでしょう。しかし、これは明らかに「おかしな仕組み」です。医療の現場は「過酷な体制」を強いられて、どうにか…回っています。その負担金の話を、国民民主党も、参政党も訴えましたか? 

現状の2割負担を3割に戻すのは「反対」が多いでしょうから、早めに…75歳か、80歳に引き上げるか…。個人の財政事情は「マイナンバーカードの適応」で、明らかでしょうから、社会的な弱者は、医療費を軽減させ…その他の大勢は、現行の「3割負担」を維持させるべきでしょう。

兎に角…今後の動向が注目されます。

要するに…「清貧思想」は、他人批判に繋がり…「フジメディアHD」(4676)の相場は、その社会的風潮を、上手く…利用したファンド側の勝利です。もともと…メディアの株価は「解散価値以下」の安値に放置されていました。

「社会現象」と言うのは、「市場の歪み」が表面化した…現象です。その度に、市場は株価を揺さぶり…社会にその現実を問いかけます。「トランプ関税」は、正しいのかどうか…。

昨日、紹介したレオ・メラメド氏の報道のなかにも…この「問いかけ」があります。

 「ドルが基軸通貨である限り、米国の(覇権国の)地位は揺るがないだろう。ドルは文明のあらゆる場面に深く根付いており、ピーナツを買うときも、戦車や石油、アイスクリームソーダを買うときも、支払いはドルだ。それは一朝一夕には変わらない。これはドルが優れているからというよりはむしろ、それ以上に優れた通貨がないということでもある。習近平国家主席もこのことを痛感しているはずだ」

この傾向が続くなら…資金は「世界に循環」をします。実際に日本は、外人投資家が株を買い始めています。そうして市場主義を彼は…

「(自由主義経済において)判断するのは、ほかならぬあなただ。人は自ら決断し、その判断が悪ければ、本人が苦しむことになる。悪い賭けをすれば負けることもある。だからといって市場や文明といったシステムそのものを非難するのは間違いだ」とも言っています。

カタルも反省をせねばなりません。その為に、カタルは苦労をしています。

昨日は「日立」と「ローム」の株価の成り立ちは、「時代の推移」と供に…変化しているのだろうと「推論」を述べました。つまり…実質経済下では、目先の業績悪化が発表される前から、「未来の夢」を追いかけることは…なかったのです。

「日立」の立ち上がり局面は、実際にそうでした。でも今の「ローム」は違います。更に、カタル銘柄の「ソシオネクスト」(6526)も…同じ動きで、早めに株価が動いています。

「ローム」と「ソシオネクスト」の日足比較

確かに一時的な業績の落ち込みで、一気に「復活するだろう」と思って、カタルの「チップレスの分野」に、注目して…推奨をしていましたが、現状の株価はTICK回数で1番人気になる程…人気化しています。

このPSRは9.73%~11.36%への改善で2.38倍もの評価です。つまり、如何に…逆説的には、このチップレスの業界が、市場から注目されているか? その人気度合いが分かります。しかし現実の技術開発は「困難」を極めており、「ソシオネクスト」(6526)が競争に勝てるかどうか…分かりません。

むしろ…カタルが、様々な資料を読むと「アオイ電子」(6832)の方が、ずっと…進んでいるのです。でも現状の企業業績は全く…話になりません。僅か…利益率は1%台の「落第評価」なのです。

この「ローム」や「ソシオネクスト」の株価を、比較すると…分かりますね。200日線の大幅なマイナス乖離から…一気に「プラス乖離」の評価になっています。通常、今までは見られなかった現象が、最近は他にも多く…起こっています。

日本のGDPデフレーターの推移

これは…「GDPデフレーター」が更に上がっているのでしょう。つまり物価が「正常な」経済下では、本来は観られるように必要経費が「価格に転嫁」され始めている事を表わしています。だから…カタルは「淘汰の時代」だとも述べています。「負け組」も、みんなの負担により、「金融力」で支える現象から「自立する道」の模索なのです。だから「負け組」の倒産企業も増えています。

「グンゼ」(3002)の 収益性

総資産経営から「ROE経営」を加速させて…黒字でも「構造改革」を実施していた「富士通」(6702)などの株価が、上がることになったのです。最近のニュースでは「グンゼ」(3002)の構造改革が、話題になっています。カタル基準では「割高な株価」に見えますが…この業績でも、最近はPSRが1倍近い評価なのです。その収益力は、四季報の予測で…5.77%~6.07%なのです。でも繊維の分野ですからね。ここでは「東レ」(3402)も36%減益の大幅な発表でした。

カタルが、理想とする「社会構造」は、全ての産業は、最低でも「売上高営業利益率」が10%以上を目指すことです。それ以下の水準しか、稼げない収益力のない産業は、日本には「必要ない産業」で…何れ、時間の推移で淘汰さるのでしょう。だから無理をして雇用を守るために、何も、国内生産300万台体制を維持する…必要は、ないと言う考え方です。

この点、現行の「トヨタ」(7203)の方針と、カタルの考える「理想社会」とは違います。「売上げ」(量)を追うのではなく…利益率の追及に舵を切って「高収益化」を図るべきでしょう。当然、数量を落とせば、人員削減の「リストラ」になります。あるいは高収益分野への配置転換です。「繋がる車」の世界で…覇権を握るなら無限の収益でしょう。

だから「準天頂型」衛星の整備などが…急がれるのです。NTTのIOWN (Innovative Optical and Wireless Network)の整備も…「国家支援」をすべきです。その為には「NTT法の改正」など含め…様々な「利害関係の壁」があります。その壁は合理的な判断を基準にして、現状の「村社会」から、完全離脱すべきです。これが「市場原理主義」です。つまり「淘汰の時代」の加速(新陳代謝)です。

株価の形態を説明する為には、根底の部分が「確り」してないと、株価波動の読みが変わることを述べています。「日立」(6501)が株価波動を変えるためにかかった時間は、現状は実質経済から名目経済の形に変えていますから、株価波動の変化が「早まっている」のでしょう。その現象として、カタルは「ロームの謎」と言い、あまりにも…好人気になった「ソシオネクスト」の株価も、同時に観察を続けています。

だから今の時代なら、あの時の「船株の謎」も消えて…大人気株になったかもしれません。これが「時代観察」です。つまり株価は「社会環境」により、逆風にも、追い風にも変わります。「寛容な社会」形成が「社会の発展」に繋がるから、カタルはメディア批判を続けています。

メディアが社会の流れを司っています。しかし…ネット社会の浸透は、様々な意見に触れる機会が増え…データ元が一目瞭然ですから、「切り抜き動画」のような…演出は出来ません。チャートも時間軸を変えた見方で、株価の見方も変わります。読者には、その事を理解して欲しいのです。今日は一般的な解説に時間を取られ…個別株の解説まで踏み込めませんでした。

昨日に続く…外部環境の変化が、株価に「どう影響」を与えるか? 明日も休みですから、その細部の話に、振れようと考えています。しかし…カタルは「こちら側の人間」で、この解説が、正しいかどうか…分かりません。こんな常識的な事を、理解してない人が、SNS批判などをします。株式投資は「未来の姿」を考える…場なのです。必要なところに…必要な資本が投下されます。

「日本化学工業」(4092) の日足

金曜日の相場は「日本化学工業」(4092)が大幅高していました。この理由は、此方なのですが、そもそも…この会社は「過剰資本」なのでしょう。だからDOEを2%、配当性向40%を「最低基準」に設定した「総還元性向」の時代を、背景に「横並び」した…だけなのです。実際に、この「DOE基準を4%」に設定した会社も多くあります。例えば…「大気社」(1979)などもそうです。過剰な内部留保を貯める時代ではなく、適正水準で競争するのが「市場原理主義」の考え方です。

このような「日本独自の構造改革」が、カタルはトランプ関税より「勝る」と思っています。

その為に「プラザ合意」の話を持ち出して解説しました。あの為替変動は50%の関税と同じ効果でした。だから馬鹿の澄田が、金利平価説ばかりに頼り…超低金利政策を採用して、銀行の120%もの…未来の「値上がり」を見込んだ…「過剰融資」体制を見逃したのです。あの当時の日銀は、銀行の「窓口指導」も重要な役割だったのです。

兎に角…安倍首相が実行した構造改革が、ようやく…「始動した」イメージなのです。だから日本株はドンドン上がり、5万円~やがて、10万円になるのが「当たり前」なのです。コメの価格が2倍になったと騒ぎますが…年率換算では、僅か2%だと話した話と、同じ理屈です。

バブル期から「3%の資産上昇」なら、とっくに…日本株は10万円を超えている時間なのです。このような正常の経済稼働を阻害したのが、「清貧思想」であり…「失われた時代」なのです。

今日も「基礎編」の続きになりましたが…明日は「個別株論」に踏み込みましょう。また…明日。



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