メディアの誘導

昨日からの続きですが…最近のレポートは少し難しくなってきましたね。カタルのような馬鹿でも分かるように書いているつもりですが…、基礎的な金融や経済の知識がないと理解が進まないのかも知れません。それに…カタルの解釈が正しいとは限りませんからね。疑問の一つであった日経新聞の記事ですが…、これからの日銀のマネタリーベースの増加分は、ゼロ金利にもなるし…マイナス金利の適用にもなるようですね。だからあの解説は、間違いではないようです。しかしカタルが考えたように…、多くの部分(大半)は、マイナス金利が適用されると解釈しています。その質疑応答が日銀のホームページにありました。質問の8に解答があります。此方です。

本来なら、円安ドル高効果になる筈なのに…市場はおかしな現象になっています。雇用統計の発表をうけた解説では…数字は悪いけれど、賃金の上昇が確認され、3月の利上げも否定できなくなったから、NY株は下げたと言われています。それなら金利が上がるからドルは買われ、円は売られるはずですが…違いましたね。最近では再び「コナンドラム再来の予兆か?」などのレポートが出回っています。このコナンドラムとは…、元FRB議長のグリースパンが、FT金利を何回も引き上げているのに…、なかなか長期金利が上がらなかった現象を謎だと…グリースパンが指摘した事を指します。

現在も…似ていますね。本来は米国の長期金利が上がっても良い訳ですが…逆の現象です。まぁ、今はグリースパン当時より、色んな景気循環の時間説があり意見が割れているのでしょうがない面もあります。要するに…色んな要素が絡み、株価や為替、債券などが動いているので、一概に…理論通りに市場の動きがならないと言う事なのでしょう。割安な筈の高橋カーテンウォールが上がらないとか…。みずほなどは、4%を超える利回りですからね。今回のマイナス金利適用で…そんなに大手金融の収益は悪化しませんね。むしろグローバル化に目覚め、収益は上がるのではないかと…カタルは思っている程です。世の中、「コナンドラム」(謎)と呼ばれる不思議さは、一杯ありますね。だから面白いのです。

僕ら日本人は、画一化教育の影響により…従順なのです。故にNHKや日経新聞が報道すると…それを真実だと思い込みます。しかし世の中、この仕組みを利用する輩が大勢います。プロパガンダ(思想の誘導)に利用したり、アドバルーン(観測)に利用したりします。一例を掲げると…日経新聞が革新機構有利を掲げシャープの決断が決まりだ…誘導する報道を掲げました。それに対しWSJは、『日本株式会社から海外に告ぐ「立ち入り禁止」』と言う記事を掲載し、日本の決断に反対表明をしましたね。極めつけは、ロイター通信の4日の配信記事です。シンガポールの「エフィッシモ・キャピタル・マネジメント」が1/27付けで「情報開示の充実の要請」との書簡をシャープに送っていたと…報道されました。実際は、まだ分かりませんが…このような報道合戦で、物事は決まっていきます。

田中宇さんのサウジアラビア王室の内紛観測は、面白かったですね。ロシアやアメリカなど…いろんな国が、それぞれの事情で報道機関を利用して、自分達の正当性をアピールして世論を誘導しようとしています。悪く言えば、情報を操作して自分の思惑を有利にしようと…皆が、事態を展開させようと考えている訳です。ところが…日本人は、大手機関の報道に対し…疑う事を知りません。NHKのラジオ放送では…4日の後場が始まる前ですから12:20分頃だと思いますが…、ホンハイに優先交渉権を与える決断をしたと報道されました。でも実際は色々な絡みがあり、正確には表現がボケています。本日の日経新聞は…雇用問題を掲げ、交渉が難航する観測記事を書いていましたね。みんな…決まってない、いい加減な観測記事なのです。

カタルのレポートと…大差はありませんね。カタルのレポートは未来観測なので外れることは良くあります。しかしNHKや日経新聞は過去の現実報道をするわけですね。しかしここに未来観測を挟むから…ややこしくなります。

市場原理は、いろんな意見の中で…市場中心に物事が決まっていくのです。だから弱気観測をぶち上げて…叩く訳です。ジョージ・ソロスの元安誘導の発言などは…その口ですね。でも考えれば分かりますが…、彼らは売る筈の「元」を、そんなに保有していません。ドルならありますが…「元」はありませんね。つまり報道機関を利用して、もっともらしく不安を煽り、元を保有している中国人の動揺を誘い、資金の海外逃避を促している訳です。しかし中国政府には豊富な外貨準備高があり…対抗できますね。直ぐにおかしくなることはありません。ロシアでさえも…まだ時間的な余裕がある筈です。

みずほと三菱UFJの株価推移

みずほと三菱UFJの株価推移

 

それでは…何故、叩くのでしょう。市場の動向を探っている訳です。転機を探っているのですね。分かりますか? もう少し具体的な話しで解説しましょう。三菱UFJの株価推移と出来高…そうして、みずほの株価推移と出来高推移を並べて掲げておきます。金曜日は変化が見られました。みずほは出来高が3億台に乗りましたが…三菱UFJは2億台に乗せていませんね。本来なら…米国子会社を持っている三菱の方がマイナス金利は有利に働くと考えていますが…みずほの方が先の底入れしそうに見えてきました。

これを見てカタルは先日の193円台の買いに続き、第二弾の買いをみずほに入れました。後場寄りは、確か…181.6円だったかな? そんな…株価だったと思います。下がれば…もっと買うつもりです。だって配当利回りはドンドン上がりますね。しかし減配をするほど…収益は落ち込まない筈です。きっと…カタルと同じように考えている人が、みずほ株を買っているのでしょう。今回は三菱ではなく、みずほにしたのは…配当は絶対だと思っている為ですね。低位株だし…早晩200円台を回復するでしょう。

ブラジルボンベス指数の推移

ブラジルボべスパ指数の推移

 

更に…みんなは、まだ知らないと思いますが…、面白い現象がブラジルで起っています。ボベスパ指数が、何故か…上昇し始めています。ヴァーレなどの鉱山会社の株価もそうです。ひょっとすると…CTAと呼ばれる商品投資顧問などのアクティブな指数売買をするヘッジファンドの連中は、転機と見ているのかも知れません。まだ分かりませんよ。でも充分にあり得る現象です。だって論理的におかしな限界点に来ています。みずほの配当利回りなどの現象を見れば、一目瞭然です。

まぁ、パイオニアのように…カタルも、しょっちゅう失敗をしています。だいたい株は上下に揺れように…売りと買いがあるのに、いつも「買い」の銘柄ばかりしか、言っていませんからね。年がら年中、強気を堅持しています。故に、失われた時代の本質を、何年も、何年も考え続けてきたのです。日本のガンは、資産価格の下落に…主な要因があります。だからケネディクスの株価を見ていれば、日本経済の先行きが分かると述べているのです。

だって金利は下げているのですね。AUM残高は1兆6443億円です。1%の金利低下は164億円ですよ。0.1%辺り16億4千万ずつプラスになるのです。今回の増額修正でも、最終利益は僅か93億円なのです。当然、仕掛け筋が参入しても良いのですが…。世界中は何処でも…金融規制の最中ですからね。

GPIFさん、個別銘柄の投資なら…、ぜひ候補に加えて欲しいものです。日本株市場には「1300兆円の逆襲」と言うテーマの「スター株」が必要なのです。やはり…いい狙いですよね。まぁ、成功するかどうかは、どの株もそうですが…いつも「仕掛け人」の力量次第なのです。シャープに関与しているグループは、どう料理するのでしょう。それでは…また明日。



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