アーカイブ:2017年1月

稀勢の里

トランプより…先ずは稀勢の里です。「優勝、おめでとう。」彼は大関の中で唯一、横綱級の実力がありながら、なかなか優勝も出来ず、横綱にも成れませんでした。おそらく理由は…精神力なのでしょう。彼の内面の問題で、彼自身が、自らの壁を超えないとならなかったものです。勿論、運もあります。今場所は…運にも恵まれました。でもこの運も、実力の内と言います。

稀勢の里は、何故か…昔の北の湖を連想させます。北の湖は、もっと強かったのですが…実力の割には人気がなかったですね。むしろ千代の富士の方が、人気はあったように感じています。連続優勝して…横綱昇進になると良いですね。でも鶴竜や日馬富士に比べれば、ずっと、もう横綱らしいから…カタルに決定権があるなら、本日、白鵬を破るなら昇進させます。

さて株式投資も、同じですね。長く相場をやっていると「運」の重要さを感じ、更に「精神力」の必要性を感じます。若い内は無理が効きます。怖いものを知りませんからね。でも株の世界は本当に、「まさか…こんなバカなことが起る筈がない」と言う事が、現実になります。通常はお金だけの話で済むのですが…多くの人は、このプレッシャーに負け、最後は、自殺に追い込まれることがあります。だから読者の皆さんは、素人なので…無理をしないことです。自制心が求められます。

株の世界に「絶対」の二文字は、あり得ないのです。常に、何が起こっても良いような体制が必要ですね。トランプ政権誕生を観て思います。彼の主張は、ジョージ・ソロスが述べている通りで…自己矛盾を抱えています。敗軍の将のコメントですが、敗者の論理にも耳を傾けねばなりません。そのコメントは此方です。

日経新聞をはじめとする、多くのメディアは、トランプ政権に対し批判的な態度のように感じています。早速、日経新聞は財政出動と減税の二大要素の実現を否定しています。ただ報道を総合すると…規制緩和は進みそうですね。カタルが望むのは金融規制改革ですが、他の環境問題などの規制も撤廃するようです。

昨日かな? カタルは、金鉱山の話をしました。基本的な繁栄は…先ずは無法地帯なのです。自由が活力を生みます。自由な行動を阻害する規制を撤廃すれば…基本的に経済は活性化します。強いものは、どんどん豊かになりますね。やがて…食えるようになると、秩序を求めるようになります。無法地帯の西部劇に、正義の保安官が誕生します。分断ですね。米国、一国主義を貫くと…グローバル論理に目覚めている、更にスマートコミュニティーに目覚めている人たちは、一時的に疎外されますが、でもこれがバネになるのでしょう。

たぶん、宮内さんの発想は、正しいですね。米国一国主義から、「先進国への回帰」と言う現象が、今年の流れでしょう。最初は規制撤廃で豊かになるグループが誕生すると思います。問題はこのグループの力が、スマートコミニティーへの道に、うまく繋がるかどうか?この辺りが…トランプ政権の成功か、失敗か…を分けるのでしょう。

もう少し具体的な構想を述べないと…理解は進まないかな? トランプ氏は米国の雇用に拘っていますが、基本的に雇用問題だけに拘ると、非効率な生産体制になります。先進国への回帰現象の主流は、IoTの導入ですね。AIを活用した生産体制の確立です。こう考えると人間を雇うより、不平不満を言わないロボットの方が効率ですね。1台2000万円程度なら、人間を雇うより、ロボットを選ぶでしょう。

ほら…こう考えると、少子高齢化が進んでいる日本の成長の道が、見えてきますね。ユニクロの「渡り鳥生産からの転向」と言う流れが、市場の流れに見えてきますね。先進国への回帰とは…何か? IoTやAIを活用した効率的な生産体制の確立です。その為には規制が邪魔になります。カタルは、以前、述べています。遺伝子データを集め活用する過程で、個人情報保護法案の改正が、必要だと述べていますね。このような、様々な既存の規制がスマートコミュニティーに適合してないのです。

だからトランプ政権の規制撤廃のファイティングポーズは、市場から歓迎されます。まぁ、全てこれからの展開ですが、メディアの否定的な意見に流されない態度が必要だと考えています。特に、日経新聞を読んでいると悲観的な考え方に陥ります。日経新聞に就任演説の全文が掲載されており、「行動を起こす時が来た」との…文章は、なかなかです。「肌が黒色か、褐色か、白色かにかかわらず、どんな人の体にも愛国者と言う赤い血は流れている」は、差別主義者の発言ではないですね。一度、読まれておくと良いでしょう。

市場主義は…正しい評価を下します。どちらに流れるか…政策の反応を観て株価は動きます。そうして、通常はその株価動向を観て、政策は変更されます。そうして正しい方向性を歩むのですね。これが市場原理主義です。株価は全ての政策のバロメーターなのです。それでは、本日はこの辺で…。

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