アーカイブ:2018年4月21日

未来の姿

トランプ氏が、「原油高」に言及したと言います。サウジは財政不安を抱え世代交代から市場経済化を進めています。原油価格は金融危機より立ち直り始め…サウジなどの減産効果と世界経済の好調さを裏付けにし、立ち直って来ています。まぁ、原油だけに限りませんが、カタルがチタンに注目するように…資源価格は一般的に上昇過程にあります。本日、日経新聞一面の大型LNG投資(1.5兆円)の話しは、このような背景があるからです。

WTI原油相場の推移

この背景は…世界の中央銀行が量的緩和をし、ようやく実態経済が改善してきたためです。未だに…大手金融機関は、一段と厳しいFRBの金融規制を達成するために総資産の圧縮をしていますが…過度の引き締めから、目標達成が見えてきたために、収益にも配慮した拡大方向を模索しています。

米国国債(10年もの)の推移

今回、米国金利が再び上昇していますが、果たして…市場が、すんなり金利上昇を受け入れるかどうか…。前回は、まだ市場のコンセンサスは得られておらず、株式市場は金利上昇を受け大きく下げ、金利高を消化できませんでした。今回は3%越えでも大丈夫だろう…と、カタルは思っていますが、果たして、どうでしょう。

一般読者に、このレベルの話をしても、分かるかどうか…。本日の株式教室は、カタルの考えを纏める為に書いています。

前回のコラムで、村上さんの「経済が完全雇用に至らず、経済資源のスラックが残っていれば、拡張的な財政政策により総需要が拡大するので、税収が増え、そして財政赤字拡大も抑制される。」との意見を紹介しました。

一方、FRB高官は米国の財政赤字が拡大し、米国の長期金利は上昇するから、債券のフラット化は一時的で…早晩、スティープ化すると言う意見もあります。しかし現状はこんなイメージです。2年債と10年債のスプレッドは縮小を続けています。

米国国債(2年と10年債)とスプレッドの推移

一番怖いのは…インフレが加速して、FRBが早期の利上げに追い込まれることですが…。2番目は、このフラット化からスプレッドがマイナス転換する事でしょう。この辺りの見通しは、現状では難しいから、株式市場も微妙な動きになっています。

TSMCが今年のスマートフォーンの減少を伝え、チャイナ2025の関係もあり半導体は緩んでいます。でも車のコネクテッドカーの進展もあり、車の電装化は、より進んでいます。だから大きく落ち込まないからもしれません。村田などは新たな増産に向け1000億円の投資をするそうです。この報道は、東邦チタンの追い風に繋がります。

カタルは述べています。今回の米国のレパトリ減税などからの投資が、すんなりスマートコミュニティーの確立に繋がるなら…まだまだ、こんなスケールの相場ではなく…一段とスケールアップする大相場がやって来ると言っています。

先日、紹介したモルガンスタンレーの見方(相場の宴は終わりに近いと言う話)が正しいかどうか…。すべては現在進行形であり…今は混沌としており、この判断は難しいのです。今日は、これから有料読者向けの原稿を書きますから…一般読者の方も、今の市場のテーマのヒントを書きましたから、様々な資料を探り、自分の頭で、カタルと共に考えてみると良いでしょう。

非常に大切な事なのです。カタルは、過去、ダリオ時間やイエレン時間の話、そうして失業率と消費者物価の馬場レポートなどの…重要なテーマを掲げて来ました。

現在は債券の話が、主眼になっていますが、この話は、今後の相場に大きな影響を与えます。このような下地の考え方が、自分なりに確立されてないと…投資が上手く行きません。銘柄を当てることは…時代の先を読む作業に尽きます。つまり現状の時代推移の分析が、確りしてないと…様々な兆しを占めす銘柄の中から、「当たり」を引く確率が低くなります。

良いですか…。仕掛け人も自身も、時代の推移には勝てないのです。どんなにお金があって演出をしても、一時的な相場に終わります。上手く相場が育つかどうか…。時代の「先読み」なのです。その為の基礎の部分を、本日はテーマにして…一般読者に対し問題提起しています。あとは、読者がそれぞれ、自分で消化する事です。それでは…また明日。

本日はこれから、有料読者向けの原稿を書きますから、会員の方は明日以降にお読みください。早ければ…夜には書き上がっています。駄目なら未明になります。



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