09/09

かたる:いやはや…この所の市場は、完全に弱気筋が支配的になり、「いつか来た道」、デフレ相場感覚の投資家が、復活したようです。三菱UFJは25日の716円を死守しましたが、第一生命の1950円を維持できませんでした。昨日は1931円ですからね。まぁ、ケネディクスが25日の370円を維持できなかったのも…仕方ないですね。そのケネディクスは8月の最終週に600万株近くの信用買い残が減り、同様の現象はアコムや、最近、相場がなかった個人の人気株、グリーなどにも見られました。結構、個人投資家も100万株単位で、売り買いをしているようです。昨日のアイフルは空売りが多かったようで、引けは100万弱の買戻しのようです。その前日は264万株の空売りの買い戻しが、日証金ではあったようですね。

100万単位でやるという事は、おそらく目先なのでしょうが…。昔の大手のディーラーのようなものです。でも彼らは「値動きが信条」の投資家と言うか…鞘取り業者で、FFRIや田中化学など…実態評価がない株を、おもちゃにしていますからね。背景にあるのが企業業績ではなく、単に動くから買うという輩です。こんな銘柄で、引っ掛かったら一生もんです。永遠に株価は戻りません。一昨年末のアドウェイズのような新興御三家トリオもそうです。

カタルも赤字企業からの成長が大好きですが…背景には可能性があります。J・TECは、確かに目先の業績推移からすれば、株価は高いですが、人工臓器の夢は消えていません。事実、月曜日の日経新聞にも続報が出ていましたね。仕掛け人が関与していれば、ストップ高しても、おかしくない材料です。何れ…黒字化し大きく成長することでしょう。医薬品は時間が掛かります。007などは、何か、未来を考えるだけでワクワクします。公募価格を割っているクラウドワークスも苦戦をしているとは言え…何れ、黒字化すると思っています。いざとなったらリクルートに買収して貰えばいいのです。でも当面は先日のサイバーエージェントからの資金で一息です。

スーストリテイリングの日足推移
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スーストリテイリングの日足推移

同じ指数関連でも、先日、紹介した東宝の株価は、昨日は意外に強く、この後は、良い相場が期待できるかもしれません。単なる戻りでは、ないかも知れません。それにしてもファストリのチャートを見ると分かりますが、如何に最近は、指数による先物からの下落かという事が、分かるというものです。このような見せかけの動きに、騙される投資家は多いですね。カタルは、ずっと今年前半は、指数批判をしてきました。食品株などの株価上昇も、全くカタルには理解できません。原点を大切にしないと見方を誤りますね。

さて昨日の続きですね。日銀は「財政ファイナンス」を実行しています。これは途中で修正できない非常に危険な行動なのです。あるのは…成功か、ガラガラポンの崩壊か…なのです。嘗てのドイツや、最近のジンバブエなどがそうですが、余りにハイパーインフレの為に、とうとうジンバブエは、自国通貨の発行を諦め、最近はドルを利用しています。その様子をご覧ください。

マネタリーベースとマネーストック、信用乗数の推移
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マネタリーベースとマネーストック、信用乗数の推移

通常、正常な経済観念では、貨幣乗数効果は10倍程度だと思います。昔の資料を調べようとしたのですが、マネタリーベースの定義と言うか…日銀券の発行高+貨幣流通高+日銀当座預金なのですが、探すのが面倒なのですね。基準が変わっており…カタルは兎に角、大雑把なのです。ですから最近のものだけにします。直ぐに数字が集まるからです。基準が途中で変わっていませんからね。このグラフからも、明らかなように…貨幣乗数効果(信用乗数効果)が最近は大きく落ちていますね。3倍を割れていました。逆に、日銀の当座預金などには200兆円以上の資金が眠っています。これは付利金利が0.1%だったかな?…が付いている為ですね。これを廃止すれば、当座預金に眠るお金が、一気に市中に還流する筈です。

ただ銀行には自己資本比率規制があり、これが貸し出しの制限にもなります。このグラフを見ると分かりますが、最近、デフレ脱却心理になったのは、2005年から2008年に掛けてです。この時の貨幣乗数は、8倍台で推移しています。しかし最近は日銀がガンガン緩和しているのに…、一向にマネーストックが伸びませんでした。しかしようやく最近になって、昨日見たように伸び率が再び4%台になって来ましたね。この貨幣乗数(信用乗数)はデフレ心理を表すものと…置き換えても良いですね。この金融政策は、おそらく2年後ぐらいに、実体経済に大きく効いてくると思っています。兎に角、時間が掛かるのです。とくに今回は、長い「失われた時代」後なのです。

事実、2012年にソフトバンクは、スプリントの買収に動きました。あれは翌年の実行でしたね。その後、大型のM&Aがサントリーなど…次々に盛んになり、昨日も保険会社の買収が話題になっていますね。世界の金融界で、最初に駄目になり、長い清貧思想の中でカラカラになっていたのが邦銀で、邦銀は確実に復活しています。だから世界の金融界で唯一、ユトリがあるのです。シャープが倒産しないと思っているのは、そういう背景があるからです。(しかし分かりませんよ)問題は、人々の心の問題です。先ほど、実態のない株価が乱舞する話をしましたが、人間心理は、値動きには負けるのですね。良いと思っていて、たとえお金があっても…下げ続けるケネディクスは買う気が置きなくなります。でも実態がないと分かっていても、田中化学などの株価が騰がると…どうしても買いたくなりますからね。人間は目先に弱いのです。これは仕方がありませんね。

今しがた、神主さんから電話がありました。昨日の弱い所を買ったと言います。カタルが推奨しているリクルートや第一生命など…を、流石、もと稼いでいた歩合セールスです。なけなしの現金をぶち込んだと言います。カタル同様ですね。今日も1937年問題を解説したら、「そんなことに成ったら仕方がない。運がないと思って諦めるしかないよ。」そう言っていましたね。そうなのですね。最後は、誰も分らないのです。馬鹿にならなければ…行動など、できませんからね。まともな心理なら、こんな場面で絶対に買えません。カタルなども、自棄のヤンパチです。「もう、どうでもしろ!」まな板の鯉の心境ですからね。人生は、所詮、こんなものでしょう。

年末年始はアノマリーで大丈夫でしょうが、恐いのは来年ですね。市場がFRBの間違った政策を、咎める可能性があります。でも日本は…安倍首相は良く実態を知っている様に思います。後は黒田さん次第です。日銀が外人の売りを全部買えば良いのです。いくらでも日銀券はありますからね。そうすれば日本だけがスマートコミュニティーの世界に突入できますね。こんな時に正論を述べる馬鹿は、もういい加減に…政策担当者の立場から退場ですね。土地資産価値や株式価値を上げ、インフレムードを醸し出し、お金を動かし、一気に新しい電脳の時代へ、世界に先駆け突き進めばいいのです。一家に一台のロボットの時代ですね。ソフトバンクも買いたいですね。

先ずはデフレ脱却、それからスマートコミュニティーです。この流れは絶対に変わりません。「財政ファイナンス」の意味を、よく考えた方が良いですね。政策は既に、追い込まれ不退転の決意で、途中で止めることはできないのです。GPIFさん、三菱UFJを10億株程度、買う気になりましたか? 1000万株などと…ケチな事を言わないでくださいね。たかが7500億円ですよ。大人の対応を望む次第です。純資産以下なら…、いくらでも買えば良いのです。それがデフレ脱却を示すことに成ります。それでは、また明日。



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