昨日の一番人気は「ソフトバンク」(9984)でした。TICK回数は176819回です。通常、市況が悪かった最近の上位10位までの合計のTICK回数が、この15万から18万回ですから、一銘柄で、この10銘柄の人気株を凌駕したことになります。凄い人気です。
出来高は68852100株ですから…1回あたりのTICK回数の出来高は389株ですから多いわけではなく…たぶん個人投資家の「目先売買」で盛り上がったのでしょう。全体市況も改善して来ましたからね。
そのチャートを付けて置き、もう一つの人気株の「日本郵船」(9101)のものと、比べてください。ここでは200日線からの「乖離」に注目しましょう。ソフトバンクはマイナスの12%対し…日本郵船はプラスの128%です。自分の過去の「選択の違い」により、運用成果は大きく変わります。
カタルは「ロスカット」(損切り)という事を、あまり…しません。しかし…株価位置が高い株を買った場合、その選択も正しいのでしょう。
ここではカタルの「拘り」から、損を重ねた「ロコンド」を観ると…その失敗「度合い」が分かります。ついでに…そのチャートも付けておきます。小型現物株は調整幅も大きくなり時間も掛かる傾向があります。基本的に貸借株とは違います。更に発行済み株式が多いほどマイルドになり、少ないほど上下の幅は大きくなります。これは一般論です。
カタルは、昨日1400円で500株を売ったので、その株価の1400円で「買い指値」を入れていましたが…日経新聞を観ると、ようやく…「注意喚起」が解除されましたから、寄り値の1408円で500株を買いました。(注意喚起銘柄の指定になると、証券マンは、その株式を薦めることが出来ません。色んな規制と言うか…縛りがあります。)
何しろ、カタルは、常に維持率が30%ぎりぎりの運用を心掛けています。
本当は信用取引の場合は、もっと「ユトリ」を取るべきなのです。100%程度の担保率の確保が、一般の方には妥当なのでしょう。ですが…カタルの生活信条が、常に目一杯に努力することを目標にしています。それ程…背伸びをして、果敢に挑戦する生き方を、ずっと続けてきました。真剣に人生を生きていると言う証のようなものです。
だから証券マンの頃は、顧客にも同様の手法を用いたので、銘柄の選択間違いは、直ぐに追証になります。こっちも真剣、あっちも真剣です。木刀や竹刀の戦いはしません。
まぁ、だからクロスをしたくても、常に目一杯だから…信用の枠がないのです。証券マンの対面営業では、最終結果が維持できていれば、クロスを振れましたが、ネット証券では信用枠があって、初めて注文が出るようなプログラムになっていますから、枠をまず空けて、買いに行かねばなりません。
この所、ロコンドの株価が上がれば…「信用の枠」が空きますから、その余裕分でも川船を買う訳です。昨日は、後場からも買っています。ある口座では、800株を売り…1100株を買いました。同株価でクロスの買い増しです。通常は10円ほど…下でクロスを入れたいのですが、失敗したケースでは40円も上値で買ったケースもあります。先ず、売りを入れると信用の枠が空きます。同時に利食い金が担保になり、更に株数を買えます。これで「雪だるま」投資を実践しています。だから川船の持ち株は、どんどん増え続け…1万株を超えました。
あっ、日本郵船が、大台を変えました。1万円の大台に乗りました。本日、日経新聞に報道されています。これで日経の報道は2度目です。四季報の発売日は、たぶん9月15日なので…それを観た一般の人は、きっと驚くでしょう。この変化率です。
カタルが、配当のない川崎汽船を買っているのは「変化率」の観点から選択しています。一番悪く、単体つまり個別では、未だに利益余剰金がマイナス表示でした。この3月末の単体では、マイナス状態なのです。
昨日、米国のダナオス(DANAOS CORPORATION=DAC)を観ました。あの株価を観ると…昨年付けた2.5ドルという事は、「倒産企業」の評価です。たぶん借金だらけの赤字企業が、急回復している姿でしょう。川崎汽船も…相当、苦しんで来たのです。
「九死に一生を得る」と言う「奇跡の復活」という喩えがあります。
カタルは常日頃…株と言うのは、「良いものを買いのではなく、変化率を買うものだ!」…と述べ続けています。ここでは…「損益分岐点比率」の図を思い出してください。赤字から黒字に変わる時が、一番、株価の妙味があるのです。だって、その分岐点からの売り上げの伸びは、原材料費を引いて…ほとんどが利益になるからね。
故に船株の中で、変化率の大きな川船を選択したのです。まぁ、他にはONEジャパンからの一株あたりの「あがり」が、発行済み株式が少ないから、一番大きいと言う理由もあります。低PERの「謎」の部分です。どうなるのか…。
丁度…8月2日の寄り値で、商船三井を100株買った株価5930円に、1か月と少し遅れて川船も到達しました。ここから…どんな変化を見せるのでしょう。日経新聞の威力(影響度)は大きいのです。
昨日は「三菱UFJ」(8306)が良く上がっていました。そのチャートも観てみましょう。通常の調整です。未だに…200日線からは株価は「上方乖離」の状態です。かなり休んだけれど…乖離はまだ開いています。一方、同じケースになる予定でしたが、アルケゴスに騙され…損失を被った「野村証券」(8604)は200日線を、ようやく奪回するところです。
業界は若干の違いがありますが、同じ金融業の株価です。不祥事の「ある」「なし」の比較として参考になります。1年遅れなのでしょう。
ついでにアノマリーですが、日本郵船のこの1万円割れを…丹念に、拾っておくと儲かります。この壁は厚いのですが、一度抜いたら、その割れ場面が「買い場」になります。たぶん…次は12000円前後まで、すんなり行ける確率は高いのでしょう。
正直に言えば…カタルは日本郵船も、商船三井も8月中に、1万円の大台になると思っていたのです。ですが…カタルの予想は外れ…時間を要しました。
メディアは3万円回復と…うるさく述べていますが、実態は低迷しています。お持ちの株価がまだ安値だよ。…と言う投資家の人も多いでしょう。事実、昨日のデータでは…実際は1日遅れですから、一昨日の市況の話ですが、その日証金の回転日数は54.9日です。この50台の数字は、ようやく…少し株が動いてきた程度の印象だと思ってください。
80日台に入り、60日台から70日台で低迷を続けていた株式市況なのです。
だから株価の「値持ち」は、悪いのです。僅かな「ヤレヤレの売り」が消化できないのでしょう。この目先の売り物を消化すると…後は、徐々に売りが減って来ます。この目先の売りの消化が難しいから…なかなか200日線が一旦、下降波動に入ると…この移動平均の上昇波動は、時間を要します。
一旦、玉が吸い上がると…面白いように株価は乱舞します。基本的に乖離が大きく開き…買い辛い「開運株」(海運)は、まだすんなり株価は上がりません。必ず、大幅高すると調整と言うか…時間が掛かります。
故に…ある意味で、このような動きを続けるうちは…安心して、高値でも買えます。逆にドンドン上がり続けるようになるなら、要警戒です。そこまで行かずに、相場がぽしゃるケースも、勿論ありますが、この時期に生まれた仕手株ですから…カタルは「ITバブル」のような経過を、頭に描きながら…取り組んでいます。
当たるかどうか…分かりません。
安全を求める方は100%を超える乖離ですから、100株程度の株を残して、相場から身を引きましょう。その判断は、人それぞれです。あらら…海運株は「行って来い」の様相です。全体相場は137円安の30043円です。辛うじて3万円を維持しています。
昨日、上がった三菱UFJもソフトバンクも安いですね。株価1万円の大台を付けた日本郵船の株価は9810-10020-9780-99810=4379300(10:07)です。マイナス圏に沈みました。この揉み合い場面は、狙い目です。ほぼ…100%の確率で、株価は終値で1万円台を付けるようになります。
1万株を買って200万ですか…。この大台の手前で「もみ合い」を続けても良いのです。その方が大台に乗ってからスムーズに動きます。玉は段々吸い上がりカタルのような馬鹿の手元に集まります。だんだん…良くなる法華の太鼓です。
カタルは時価総額3兆円の壁を超えると…そこからETF指数の買いが増えて、更に一段高すると思っています。つまり…日本郵船の株価は、次の壁は17650円です。この水準になると郵船の時価総額が3兆円になり…多くのパッシブ運用の仕組債の買いが期待できます。
この効果は、最近の村田なども…その恩恵を受けています。この銘柄は日経平均株価ですが…ETFの仕組債の買いが見込まれるのは、時価総額3兆円の壁があります。商船三井は24870円で、川船は31940円です。
もし…こんな「船株祭り」が実現されるなら…1万株で3億円だからレポート屋は卒業です。ハハハ…法螺の世界も楽しいですね。株と言うのは、楽しめば…それで良いのです。
無理をせずに、ノンビリやりましょうね。
株はロコンドのように下がっても、日本郵船のように上がっても楽しめば、それで良し。金儲けなど…所詮はお金の使い方です。カタルは様々な実験が出来るなら、それで良しです。
でも貧乏人は「クロス」をしたくても…振れない悲しさがあります。早く、お金を気にしない程度に、売り買いが出来るなら…もっと、たくさんの実験をできますから、相場の上達度合いも早まるのに…貧乏人は、その実験も出来ません。コンチクショウ…トホホの世界は続きます。それでは…皆さん、また明日。
何故、乖離率の話を、本日は題材に用いたかと言えば…当然のことですが、乖離の高い株は危険度が高いという事です。逆にマイナス乖離の大きな株は、待ち時間が掛かる可能性はありますが…リスクが軽減されているという事です。この常識を理解して欲しいのです。