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皆さんの関心は此方かな? 聞きなれない「ターミナルレート」(=ターミナルレートとは、今回の米国の金融引締めサイクルにおける利上げの最終着地点のことです。)の話でしょうか? 報道によれば…基本的に5%程度の観測もあります。そうして…実際に米国10年債金利は、このような動きです。

米国10年債利回り推移(1時間足)

このチャートは最近の動きは分かりやすいように「1時間足」を用いています。でも週足では、非常に「高い乖離」ですから…カタルはピークアウトする可能性も考えています。二つを見比べてください。

米国10年債利回り推移(週足)

昨日の米国株は、この金利高でも、株価は高かったのです。これは今までに…ない動きです。今までは金利が高いと…必ず。株価は安かったのです。このような現象は、どういう意味を持つか? ここがポイントの一つです。

この「インフレから金利高」は、いろんな面で、既に…この材料は「陳腐化」しています。「だしを取った」残りの煮干しのようなものでしょう。もう新鮮な材料ではなく…金利動向の価値は、市場では話題にされなくなるは…極端かな? 要するに…あまり気にする材料ではないと思っています。

既に、アマゾン、アップルは新規の人員の採用を止め、メタ(フェイスブック)やツイッターは大量の解雇の話になっています。

結局、パウエルの「累積効果を見極める」為の観察時間に移行したのです。カタルは「トラウマ」をもっとも心配していましたが、この発言を聴けば…ジャクソンホールから9月のFOMCのドットチャートの変更は、ある意味で「ブラフ」だった…と言えるでしょう。

最近になって…米国の大手企業は、続々…と「レイオフ」です。金融政策の大きな変更から1年後の現象です。通常、金融政策効果は、2年と言われます。今回はかなり急激な利上げですから、この影響は「かなりのもの」だと思っています。来年は大変ですよ。既に半導体などは「在庫の山」になっています。でも「レーザーテック」(6920)は高いですね。

船株は高いですね。アチャチャ…。大半を既に「僅かな利幅で」利食いしました。一つの目安は9月末の株価だろうと思っています。配当権利付き最終株価です。「日本郵船」(9101)は2970円、「商船三井」(9104)は3050円で、「川船」(9107)は2226円かな? 川船は配当が少なかったですからね。でも商船三井の本日の高値は3050円です。あとは日本郵船ですね。あと300円あります。川船は、こんな株価の上げ方をされると「仕手化」します。今、最も「旬」を迎えている株とも言えます。

皆さんは相場の話の方が楽しいでしょうが…少し相場から離れて…此方の記事を読んでください。この日経新聞の報道は、「非常に良い記事」です。この違いは、カタルが述べている「総資産経営」の日本と「ROE経営」のテスラの違いです。もう「トヨタ」(7203)の章夫社長も現役を引退すべき…と述べている理由です。全方位的に燃料電池車からハイブリットと自分の実力も考えず、欲望をむき出しにしています。株式投資では、必ず、負け組に転落します。

自分の力量を、どう把握するか? 己を知ることが、大切なのです。

章夫社長の狙いはわかります。トヨタグループ全社員の雇用を考えれば…簡単に時代が変わったからと言って、方向転換は出来ません。何しろ…雇用が掛かっています。みんな生活がありますからね。でもこの為に、日本は過去において半導体を失い…最後は競争力を失った産業ばかりが残ったのです。失われた時代の反省をしていません。

本日の「東芝」(6502)の「奉加帳」も同じです。日経を観ると十数社が出資に応じたと言います。みんなで仲良く…貧乏をする「清貧思想」の道の選択です。このような「総資産経営」をカタルは批判しています。一方、「日本製鉄」(5401)の橋本さんは3期連続の値上げだそうです。最大の取引相手トヨタとの価格交渉において…値上げを認めさせたと言います。

本日の日経新聞には、「味の素」(2802)(300億円)や「カルビー」(2229)(120億円)などが自社株買いを発表しています。我が国の内部留保516兆4750億円となっており、経団連はベースアップを述べていました。

原材料の増加を転嫁した味の素の利益余剰金は6294億円です。うち現金は1514億円です。今期の利益予想は830億円です。300億円程度は自社株買いに当てるのが普通でしょう。配当性向は37%程度のようです。たぶん来年2月は賃上げも定着するのでしょう。

「名目時代の確立」に向けて…ようやく日本も動き出しています。何故、「野村証券」(8604)が500円以下なのでしょう。不思議です。買ってみたいのです。ただ今は「Jトラ」(8508)などで手一杯です。あまり未来を、先走っても駄目だし…この時間軸の壁は、どのラインを選択するか? 難しい話です。自分が時間を決める訳ではありません。この辺りを完璧に読めるなら、もう大丈夫ですが…やはり、なかなか…この壁は破れません。

Jトラを観ていると…「イライラ」します。先ほど635円までありました。この635円を買えば…良かったと思っていますが、どうかな? 前回もそうでした。似た動きをしています。通常、株は「上げながら」…「売る」ものですが、こいつらのやり方は、カタルのイメージと少し違います。全体相場が暖まるなら…どの株も上がりますよ。心配いりません。

本日は「BASE」(4477)を1万株ほど…利食いしました。何しろ…10万株を限度と思っており、いい気になって買っていたら、このラインを超えたようなのです。色んな口座を持っているために、把握は難しい…と言うか、カタルの性格なのでしょう。「いい加減」な人間なのです。

このBASEもそうです。先ほどの理屈、冒頭に紹介した金利高なのに、株高になっています。同じことなのですよ。BASEの決算は悪い筈です。悪いというか…。皆さんの期待値が高過ぎたのでしょうが…その期待に沿えませんでした。

だから株価が大きく下げたのでしょう。明らかに市場参加者の期待値が大き過ぎたのです。予想される決算は、「悪い」と思われますが…最近の株価は、誰かが買っているようで上昇しています。こう言う…上げが「本格的な上げ」に繋がる可能性があります。

BASE(4477)の日足推移

何故か…分からない株価の上げ方です。一般的には、好材料が出て株価が上がるのですが…不思議です。通常、これまで通りなら…75日線(309円)止まりなのでしょう。でも200日線も、以前と違い…ずいぶん下がって来ました。今の200日線は365円前後のようです。

本日のカタルは、多くの銘柄に1000株ずつの「打診買い」を入れました。合計で、6銘柄かな? みんな株価が上がっても1000株や500株ですから、遊びと言うか…実験です。全体相場が上がると…「出遅れている株」も上昇します。先駆した銘柄でなく…出遅れ株にも、光が差し込みます。一番は、花形企業に乗ることですが、それも…なかなか難しい話です。「大阪チタン」(5726)は恐くて買えません。

昨日の散歩で…木場公園まで歩いて行ってきましたが…既に東京は「紅葉」が始まっており公園はすっかり秋の気配です。本日は「皆既月食」との事です。株なんか…どっちでも構いませんから…自然の中で、のんびり過ごせば…「心」が豊かになります。株価を観てなかなか上がらないとボヤいているより…健康的です。所詮、金の話です。なくては困りますが…持っている人は使い道に困るものです。

あれれ…「ソフトバンク」(9984)が…。とうとう…あの株価6800円を回復しました。あの時に「1兆円の自社株買い報道」を観て、こんな金額を買えるのかなぁ~と漠然と思っていましたが、やはり…ね。会員の人は分かるでしょう。この下げ相場でも、立派に株価が戻って来ました。たいした奴です。カタルは「格付け会社」など…腐った集団を信じません。でも長年、観察して…正論を述べている孫さんは好きです。でも今回は株を買いませんが…。

やはり市場は、「頑張る奴」を応援するところでしょう。奉加帳とか…村社会論を振り翳す奴は嫌いです。カタルはやっぱり…こんな性格の人間なんですね。お船を大量に買う勇気もなかったし…今回のBASEも、僅か10万ほどです。

もう少し「度量」の大きな人間になりたいものです。せめて、100万単位で株の売り買いを出来る程度に成長したいものです。1兆円なんて、そんな幻想は思っていませんが、せめて10億、20億円単位の人間になりたいね。ほら…このお金を使ってよ。…とポンと30億円を出せたなら、ひょっとしたら、あの時のベンチャリは、生き延びていたかもしれません。

株式投資と言うのは…面白いですね。今回のBASEがどんな形になるか分かりませんが、やはり下値圏で「取り組みが拮抗する」のは、初めての経験です。通常は株価が高くなって、信用残と言うのは膨らむものです。今回のBASEは下値圏で膨らむのです。

面白い素材だろうと思っていますが…それ以上に、優先されるのは投資家の力量の話です。所詮、株価なんか…誰も、未来は分からないのです。ソフトバンクは最近まで5000円を割れていたのです。そうして格付け会社が、「危ない会社」としましたが…呆れる評論家様です。

「マネーショート」と言う映画は、実話を元に描かれています。一度、ご覧になって、株式市場の意味を考えるのも…良いのでしょう。それでは、本日はこの辺で…また明日。トヨタとテスラの経営方針の違いを考えてください。そうして最後に、「日立」(6501)も時間をかけて変化しています。あの社長室長が…「我が社は、変わらないことが社風だ」と言った企業も、こう変わります。

僕らもシビアの現実を直視して…相場を考えましょう。



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