かたる:なかなか200日線(21911円)を上回ることが出来ない日本株は世界でも出遅れている株式です。やはり世界の投資家は、この時期の増税を気にしているのでしょう。ただ今回は前回の増税とは違い対策が講じられており、しかも増税率は前回の3%から2%ですから、カタルは難なく…この壁を超えられると思っております。
そんな事より、ゴルディロックス相場か…進化論か?の判断の見極めは非常に難しいのです。半導体に関してもSOX指数こそ新高値を取りましたがマイクロンテクノロジー(MU)は200日線をようやく上回る株価位置です。DRAMの市況は3Q までは絶望的で年内の回復が微妙な所です。ただ世界経済に影響を及ぼす米中貿易戦争懸念が消えるなら、安心感が生まれ手控えられていたマインド調整から解放されます。
カタルは今回のクリスマスショック(逆金融相場)を甘く考えていました。まさか…此処まで悪化するとは思っても居ませんでした。金利動向も含め、やはりマインドコントロールは非常に重要なのですね。過去の日本では「土地神話」と言うものがありました。地価は絶対に下がらないと言う幻想です。故にバブル期に120%融資と言う暴挙まで生まれました。
今でも日本は頭金なしの住宅ローン融資があります。通常はどの世界でも20%程度の頭金は当たり前の常識なのです。今はどうか分かりませんが、日本のメディアが中国の住宅バブルを批判する頃、中国では大半が現金決済で融資を受けておらず、ローンを組む場合も50%程度の頭金が当たり前だったのです。現在はかなり緩和されています。
失われた時代で、日本人はみんな「根性なし」になりました。やる気が失せた国民です。長い劣化で失望感が漂っていますから、この立ち直しにかなり時間がかかる訳です。この劣化を見逃しているのが日銀の黒田総裁を始めとする政策スタッフでしょう。故に「流動性の罠」が長く漂っています。
たぶん頑張る若者が、地検により逮捕されホリエモンのような事例を創ったので…どうしても、なかなか新しい流れが定着しないのでしょう。
今回のゴーン事件も、確かに彼はやり過ぎたようですが…仕事をする人間にとって、あの程度の事は当たり前のようにも感じます。あれがソフトバンクのようなオーナー社長なら許されたのかどうか…。今回の事件は、やはり時間を浪費する課題になりやしないか…心配です。これは…外人投資家が日本株を売る理由の一つでしょう。まるで日本空港事件やブルドックソースなど…数々の資本論理と同じ発想が、未だに…日本に存在していると思うのは、カタルだけではないでしょう。やはり日本は異質な存在に見えます。
昨日、再放送かな? NHKで中国の滴滴出行(ディディチューシン=配車サービスのウーバーの様な会社)を採り上げていました。AIを駆使して交通を円滑に誘導する技術などを特集していました。もう米国を上回る水準に見えます。やはり共産党一党支配によるスピードには敵わないように思います。戦略的に大胆なお金の使い方をしますから、スマートコミニュティーが一気に浸透しているイメージを抱きました。上海総合株価指数は、きっと上がり続けるのでしょう。あんな番組を観ると…中国は永い眠りから解放され、一気に「進化論」(スマートコミュニティーへの適応)に突き進んでいるイメージです。
カタルは今の米国株相場をゴルディロックス相場か…進化論か?の判断に迷っていますが、中国では既に次世代の相場、「進化論」を歩んでいるのかも知れません。ファーウェーの5G技術力は他を圧倒していると言います。故にコストパフォーマンスが優れているのです。
本来なら少子高齢化が進み社会保障費を削る為に、日本がいち早く導入しなければならない新技術を、村論理で妨げる日本の姿を見ると、悲しく思います。今回のゴーン事件が、のちのちの地検の汚点に繋がらなければ良いのですが…やはり心配です。もともとゴーン逮捕の一報を聞いた時、直ぐに海外投資家の反応を気にしました。今が大切な時ですからね。
皆さんは、直接的な影響は気にしますが、このような論理が分かるでしょうか?
「市場の整合性」の考え方は、このような些細な事が、一見すると関係ないと思われる現象が大きく響くことがあります。金利動向もそうですし…今回の米中貿易摩擦問題もそうです。人間と言うのは万全に見えて初めて行動を起こすのでしょう。
通常は先が見えないクリスマスショックの時に、株を買おうとはしません。その後の年初の株価上昇は疑心暗鬼での…暗中模索状況でした。でも人間は考える動物ですから、こんな展開になります。そうすると買っても良いかな?との雰囲気になって来ます。
マインドコントロールは重要です。これは数字になかなか現れません。だから統計数字を追いながら、実態把握に努めます。今の日本株は先行きの不安が残り、どうしても腰が引けます。果たして元号が改正され「令和時代」になり、ガラリとムードが変わるかどうか。平成の時は翌年に大きくムードが変化しました。やはりカタルは「機が熟している」から、来年になると本格的な名目時代の相場をイメージしています。
はたして失われた時代よ、さようなら…となるかどうか。今は楽しみで…ワクワクしています。米国のマイクロンでさえ、200日線をクリアしたのです。業績の落ち込みがないSUMCOが200日線上に顔を出さない道理はないのでしょう。今の株価はマイナス圏ですから、カタルはこの水準で200株だけ成り行きで買いに行きます。ハイ、1451円で200株のお買い上げです。果たして200日線を上回ることが出来るのかどうか。興味は尽きません。現在の200日線ラインは1695円ですね。
それでは本日はこの辺で…また明日。