時代投資の神髄

カタルが、何をターゲットにして…「株式」を選別しているか?

今日と明日は休みですから…その選別方法の「基本的な考え方」を披露しようと思っています。カタル投資の基本は「時代投資」です。今の「人類の課題」を考えて…世界中のお金が集まる所は、何処か? そうして人類の「幸福度」を満足させる…投資を考えます。

基本的に企業は利益を追求する営利企業ですが…同時に「社会的な責任」も考えないとなりません。

特に大きな企業は、ただ自分の「儲け」を追及しているだけでは、駄目なのです。その企業が「世の中」に存在する「社会的な意義」があるのか、どうか…人類の発展に貢献しているかどうかが、大きく…問われます。

だから、人類の「共通するテーマ」である「異常気象」を克服する「脱炭素化」など…は重要なテーマになりますから、鉄鋼の「日本製鉄」は、高炉を、次々に…閉鎖しています。このバランス感覚が重要なのでしょう。

しかしカタルが、トランプを嫌いなのは…「道義的責任」を反故にしました。TPPなどの貿易協定は、大変な苦労をして「まとめ上げた」のですが、米国は「第一主義」を掲げて…身勝手な行動に転じたのです。だから…政策面ではトランプを支持しているのですが…今回ばかりは…トランプを支持する発言は出来ません。

大国は自らを律して…「大義の為」に行動するのが、その責務なのでしょう。

でもトランプが言うように…バイデンでは能力不足です。もともと…ロシアのウクライナ侵攻も、イスラエルのガサ侵攻も…「事を始める」前に、その行動を制御する手段があったと思うのです。だから…トランプが指摘することは、満更、嘘でもないのでしょう。政策面ではハリスより、ずっと「共和党」の方が良いと思っています。しかしそれ以上に、やはり身勝手な…「米国第一主義」は許せません。

この行動と同じ時期に、イギリスはEUから離脱しました。この「ブレクジット」もカタルの眼から観ると…「異色の行動」に思えました。時代の進歩に逆らった…イレギュラーの「揺り戻し」です。「地球連邦」時代に向かうのが、自然の流れですが…世の中の動きは面白いものです。

世の中は、なかなか…「儘」(まま)なりません。株価も、時代の流れも、流れるように自然に動きません。自然は、時々「洪水」などの「暴挙」に…でます。しかし…諦めずに、「じっと耐えて」…目指す方向性に向かい、「弛みない」歩みをして行くなら、必ず、その成果が得られると思っています。これが「株式投資」だと思っています。

カタルは、常に「時代投資」を謡い、その方向性を、皆さんに、いつも説いています。

最近の代表的な事例は、「総資産経営」から、自らの意思で…「いばらの道」である「改革路線」を歩んだ…「日立」(6501)でしょう。良い会社になりましたね。

この会社への「思い入れ」は、カタルが入社した頃から始まります。カタルは地方の「名も知れない」証券会社が、日本で一番いい会社だと思って入社した「阿保」でした。「世間知らず」の…今では、とても考えられない事なのです。そうして入社して1年が経過すると、この世界は「野村証券」が、業界で一番だと気付きます。

そうして上司に会社を辞めて…野村証券に入り直そうと決意したのです。その時の上司が笛田課長でした。カタルは結構、優秀でしたから、辞表を出すのを止められて、代わりに…その条件にしたのが「野村証券」での研修です。今から考えると、無謀な新入社員の要望です。全く別会社での「研修をさせて欲しい」と言うのです。

上司は困り…当時、営業を総括していた今井専務に笛田課長は相談をしました。そうして…実現をしたのが、丸福証券と言う親会社にあたる「岡三証券」で、一番、営業成績が良い支店での「研修」です。当時の岡三証券で、全国で一番「稼ぐ支店」は「新宿支店」でした。そこで…「一週間の研修」が実現したのです。

これは全て「嘘」のような…本当の話です。

新入社員が「会社を辞める」と言い出して…親会社での研修が実現したのです。この話は続きが、色々ありますが、話が逸れますから止めますが、その支店で歩合セールスの「小菊孝一」さんに「出逢う」訳です。彼は、当時、月間で1億円以上の株式手数料を挙げていた証券界全体の「トップセールス」です。

さて、話が「わき道」に逸れました。「日立」の話しでしたね。

その当時は「第二次石油ショック」で、市場では石油株が賑わっていました。偽物日本らしく…当時は石油を掘っている企業はないのです。全て、石油の「精製会社」ですから…全く別物ですが、「試掘」の話が出ると…「株価」が乱高下していました。まったくバカバカしい限りです。たった試掘をするだけの話です。

もともと…日本の石油会社の規模で、石油の採掘なんか…出来ません。エクソンモービル、シェルやBPとは全く違います。でも…その偽物相場でも、「日本石油」(5001)の株価が「大人気」になるのです。

その高値近辺で…株価は500円台から2480円(1980年4月)の高値を付ける時の話です。カタルは1979年4月の入社です。だから…その激動ぶりを、自分の「肌」で実感しています。兎に角…凄い相場でした。「丸善石油」(5003)などが「石油の兆候」 があったと言うだけで…市場人気を独占する相場です。ストップ高をして「板寄せ」(売買整理のために一時的に注文活動を停止する処置=笛吹とも言います。)です。

ある日…店に爺さんがやって来て、風呂敷包みを解き…株券を出します。その風呂敷には「日本石油」の株券が、2万株あったのです。

皆さんは、余り知らないでしょうが…日本石油は、新潟の長岡の東山かな? 原油を大昔に掘っていました。確か…新潟の「新津」財閥も石油成金で…有名でした。その馬鹿の息子で、たしか…カタルの一級、上ですが、新潟明訓に在籍していました。

まぁ、その爺さんは、日本石油を、ほぼ「高値圏」で2万株を売り…その内の1万株分で「家を新築」して…残りの1万株を売った代金で、当時、200円台で低迷していた「日立製作」10万株分の株を買ったのです。その思いが「強く」心に残っています。

だから「日立」は前から「関心の高い」株です。この話には「後談」があります。その日立が、今度は、確か…翌年にまた株価が「急騰」するのです。そうですね。今、確かめました。1981年の9月に高値947円を付けます。

その爺さんは、今度…人気になった「日立株」を10万株売り…株を買ったのが「大正製薬」です。当時の大正製薬は500円台の株でしょう。確か…その株も、また上がるのです。実際に1983年から相場が大きく上がっています。全く…「神がかり」の売買でした。

ですが…その爺さんは、その「大正製薬」を抱えたまま…亡くなりました。そうして「息子」の代になって、証券会社の「餌食」です。信用取引に魅了されて…やがて…全ての財産が消えるのです。でも家は残りました。あの爺さんが、非常に「印象的」だったのです。

その日立は、カタルが転職を考えていた時に、訪問した企業の一つで…当時の社長室長に面会をして…「日立は変わらないことが社風」と言われた印象が、カタルの「心」に刺さっています。

その日立が、「時代の変化」を感じて…変身をしました。あのCMです。「この木、なんの木」と言う…最後に、永遠に流れる…日立の「子会社」から「関連企業」の数々です。あの「総資産経営」をしていた企業が、今回は「大変身」をしたのです。関連する日立化成や日立建機など…を全て、売却しての「変身」です。

この肝は「総資産経営」から「ROE経営」の転換です。

日立製作の対数チャート(週足推移)

規模の選択から、利益率の効率経営へ転換した日本の企業の「株価の軌跡」と…その実態を感じさせるレポートを紹介して、本日のレポートにします。

何故、カタルが時代投資に「拘り」を持って…皆さんに「実話を交えて」…紹介をしているか? 基本的な投資戦略は、たった一つの銘柄の「売り買い」だけでも、充分な利益を得られる実証を、この「日立」の株価が示したのです。

「時代革新の意味」を理解してください。今は「総資産経営」から「ROE経営」へ、日本国全体が、変身し始めたばかりなのです。

この記事の「ニテッシュ・バンガ氏は、2021年に日立が約1兆円で買収した当時はGlobalLogicのCOOで、2022年10月からCEOを務めている。同氏は、異なるカルチャーを持つ両社が統合し、シナジーを生み出している要因を、企業の社会的な存在価値であるパーパスが共通しているからだと説明した。」

この「パーパス」の部分が、「肝」なのです。此方が良いかな?

皆様と、供に…「明日の日本」を築きたい、先ずは「市場改革」から進めます。資本の効率化が、「明日の日本」を創ります。また…明日。

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