すっかり現役引退ボケと言うか…日付感覚が失われています。本日は相場があるものと思い…いつもより早く6時半ぐらいに目覚め、スマフォでニュースを見ていました。そうしたら…出かけの女房が「今日は、相場はお休みよ。」と言うのです。「山の日」だと言います。
そう言えば…山の日は、カタルが現役を離れてから創設された祝日なのですね。よく認知症、いや物忘れ外来の検査で、曜日と日付を言わせるシーンがありますが、やはり現役を離れると日付感覚が失われるようです。
昨日も、ある方から電話があり話していたら…思い出せない単語があります。人の名前とか…。最近は造語も多く、スマートコミュニティーなどカタルが普段から良く使っている言葉でも…会話にツマルことがあります。
一緒に暮らしている年老いたお婆ちゃんは、今年88歳になりますが、短期記憶障害の認知症なのでしょう。直近の事をすぐに忘れます。普通の生活には支障はありませんし、他に大きく困ることはないのですが、困ったことです。
やはり自分の最後は、自分で幕を引くタイミングを決める「自殺を容認する制度」があっても良いと思うのです。厳格な運用をすれば…犯罪は防げるでしょうし、世の中自分で自分の身の回りの事が出来なくなったら、死を望む人は大勢いると思います。今の制度では、医師は殺人者になるし…自殺に手を貸せば犯罪になります。いい加減に…真剣に、この問題を議論すべきだと思います。
まぁ、神の権力を犯すことになるから、不謹慎と言われれば、それまでですが…年老いて、他人の世話になりながら、動物のような末路を歩むのはやはり嫌です。でも自分で自殺をする勇気が果たして持てるかどうか…。
先日、ある時代物の小説を読んでいたら…格好いいのです。失政を犯した自分の親(家老かな?)に切腹を命じ…、そうして自分が藩政改革を成し遂げてから、自らも自害をしました。昔の人間には、かっこよく生きる武士道精神が根付いていたのです。その小説は読者から紹介して頂いたもので…青山文平の「鬼はもとより」と言うものです。
毎日レポートを書いていると、現役を引退したとは言え…いろんな方からメールを頂き、為になるメールも多くあります。良い本の紹介などは…嬉しいですね。なかなか良い作家に、巡り合える機会もなく…フィルターの役割を演じてくれる人は、大きな価値があります。
カタルも何冊かは紹介できますが…大変な努力なのです。確か以前、読書リスト付けていました。1年に100冊ほどかな?もう少し多かったかどうか…たった1年間ですが、評価してリストを構築しました。
今でも読み直したい小説もありますが、その場面やストリーは思い出せますが、作家や題名はなかなか出て来ません。もともと記憶力にかけては、能力が劣っているカタルです。だから大学も3流だし、人生も3流の末端生活です。
東京に出てくると感じることが多くあります。自分より出来る奴はたくさん居るのです。カタル自身もある程度上のレベルだろうと思いますが、所詮、1流域は遙か…遠くです。一流域の人間なら、今頃は米国で狼煙をあげています。こんな愚痴のようなゴタクを並べていませんからね。
どんなやり方にしろ…能力のある人間はたくさん居ます。カタルは「回り道」の人生ばかりをして来ました。それでもその分野で、概ね上位のランクになったのでしょう。現役の頃は、同期では常にトップですし…歩合になってからも時間がかかりましたが、税務署のお世話になり…追徴もされました。歩合で、このランクの人は、ほんの数人です。多くは食えないのです。偉そうに…大学は東大で山一證券のエリートでも…肩書を外せば、食えないセールスです。
そうそう、仲間に異色の経歴を持つ人が居ました。東大卒でソニーに入社して…その後、株が好きで歩合セールスです。本も数冊出したようですが…顧客は損ばかりで、とうとう食えずに会社を退職します。そんな人も居ました。
失われた時代は過酷で…その中でコンスタントに年収を2000万円台、叩き出したのがブツブツです。彼の母校は3流です。農家の3男かな? 親父はなかなか優れていたのでしょう。面白い男で…大学を卒業するまで8年だったかな?
常にブラブラしており海外旅行三昧で、確か100か国以上、回っていると思います。そんな彼が選んだのが、株の歩合セールスです。それも社員ではなく…最初から歩合です。その当時は加藤の誠備事件などなく…10年間の現役生活の縛りはなく、歩合への道が開かれていました。
カタルは、彼からブツブツ投資を学びました。失敗を前提にした投資方法ですね。10万株を買うつもりでも…先ずは1000株投資と言う、失敗をしないやり方です。彼の場合は空売りもしますから…より効率的です。
カタルは現役を離れ…投資家に成れば、「心の縛り」が消えて…空売りが出来るんじゃないか…と思ったものです。空売りは…ほぼ全勝です。ブツブツは資生堂を空売りして損をしましたが、そんな事は想定されたミスに過ぎないのでしょう。彼は非常に賢いのです。大学は名前も知らない様な3流ですが、実践では成功者です。
軽井沢の別荘は「旧軽」です。一般の人は軽井沢の別荘と言うと、凄いと思うかもしれませんが、本当の別荘地らしい旧軽は300ぐらいしかないのです。その内の一つを、彼は持っています。
旧軽井沢には、鳩山の別荘や…何と言っても、「東レ」の保養所でしょう。あれはすごいね。一度、軽井沢に行ったら…軽井沢銀座から少し離れた東レの保養所を見学して下さい。あのコケの庭を維持するだけで…どれだけのコストが掛かるのでしょう。
話しは逸れましたが、やはり肩書ではありません。良くニュースで犯罪者の会社名が公表されますが…サッパリポンの基準です。日本村らしい…価値観です。
知り合いに事務次官レースに敗れた東大法科の官僚が居ますが、彼も優秀ですね。一度、聞くと覚えられるような頭の構造になっているようです。この記録力と過去の繋がりが瞬時に出てくるのです。カタルなど…何度もインプットしますが、その度に忘却の繰り返し…これでは効率化のレースでもう敗退です。
同じ仕事を任せ、1時間で処理を終える奴も居れば…10時間かかっても終わらない奴も居ます。中にはサッパリで、いくら時間をかけても駄目な奴も居るのが人間界です。効率化の基準が正しい訳ではありませんが、能力にはそれぞれ差があり…カタルがいくら努力で、研鑚を積んでも…最後は「神の領域」があります。
相場で成功を納めるには、この最後の領域である、神の世界の味方が必要になります。追い風か、逆風か…。皆さんは単純に儲かれば良いと言いますが、難しいのです。今は弱気相場の最終場面から、強気相場への入り口が見えるかどうかの…景色図です。神の領域が解放され、追い風でないと…カタルのような3流にも届かな馬鹿野郎は、なかなか神の微笑さえも感じられません。
だから無理をしない事なのです。難しい相場ですからね。でも昨年より、ずっとマシですよ。今年は既に様々な仕掛けが開始されている様に感じています。「神様の世界」の応援が得られるような人間だけが、一流の成功者と呼ばれるのでしょう。