かたる:本日の日経新聞を読むと…イールドカーブのスティープ化の話が載っています。この動きはトランプ政権誕生により、先進国回帰が加速し…インフレ傾向になる事を示しているのでしょう。実質時代から名目時代への重要なステップでもあります。そもそも「期待インフレ率」が発生しないから、「流動性の罠」から抜け出せない訳です。未来の株や土地が上がると言う夢を抱く事が出来れば…眠っている資金が動き出します。
カタルは間違っていましたね。2012年~2013年の動きを観て、直ぐに名目時代へ移行するものだ…とばかり思っていましたが、実際はこの3年間、「流動性の罠」の状態から抜け出せませんでした。日銀の当座預金には312兆円、企業の現預金には246兆円、合計で558兆円ものお金が寝ています。そもそも期待インフレ率が発生しなければ…お金が動く訳がありません。このスティープ化で銀行の収益も改善します。
ただ残念なことに…カタル君の資金力の関係から、本日は、過去最高に膨らんでいたケネディクスの持ち高を落とした次第です。当然、損切りですが…三菱UFJや岡三証券などの儲けの玉を合わせて、ポジションを減らしました。もう少し減らしておきたかったのですが…昨年末は、数々の失敗を重ねましたからね。仕方ありません。
やはり…株と言うのは、こうなるだろうと言う観測で…事前に大きな山を張ることは避け、動き出してから実際に乗れば良いのかな?…と考えています。昨日は他人のIPS細胞を利用した移植が認められましたが、JTECは目先の数字が悪く…通期も減額の可能性が残り、株価は冴えません。
でも良い会社ですね。新社長を迎え、利益準備金の赤字を減らし、普通の会社を目指します。期待していたジャック(膝関節)は、ようやく軌道に乗り始めるのでしょう。何しろ、厳しい安全管理などがなされ、医師に研修などが義務付けられたために、利用はなかなか進みませんでした。問題は適応範囲の拡大が、何時、認可されるか…なのでしょう。もし厳しい条件が緩和されれば、一気に企業業績は急拡大し…あっという間に値嵩株になります。
だから最初に3日程度のストップ高をした後に、株を買っても良い訳ですね。別に上手に安値を買う必要はないのでしょう。現状の企業業績では、株価が高い為に…変化がなければ、大きく株価は伸びませんからね。でも「再生医療の雄」である、日本を代表する会社に育つ可能性を秘めた会社なのです。
カタルに資金があれば、もっと買っておきたいのです。でも如何せん、貧乏人は、事前に上がることが分かっていても、資金を寝かせることは、なかなか出来ません。でも何故、利益準備金の赤字を解消するのでしょう? やはり相当な自信がないと、なかなか踏み切れない財務変更です。
話しは飛びましたが…ケネディクスもそうです。何れ…名目時代が加速し、眠っている資金が、株や土地に向かい、日本も資産インフレ効果を、利用する政策が加速されるのでしょう。いちごHDがストックオプションを発行するのも…その辺りを観ているのかも知れません。カタルの場合は、理想論を追い求め、現実に起ってない空想をする傾向があります。債券利回り(イールドカーブ)のスティープ化が、激しくなってからでも良い訳です。
それを…事前に買っているから待たされ、頭の中は理想社会を描くから、イライラとして政策の進展を待っている訳です。大坂チタンやVテクなど…実際は、野村などの大手が注目し、株を買い始め…ある程度、株価が上がり始めてから、取り組めば良い訳ですね。半導体などもそうです。市況の変化は、昨年の夏頃に判明し…IoT時代の幕開けは分かっていたわけです。VRや4Kテレビなど…続々と新製品は社会を変えますが…実際はこれからですからね。
でも半導体は、一度、一服すると思っていましたが…、まるっきり、読みが外れましたね。これがカタルの失敗の最大の汚点です。グレートローテーションも、これから本番を迎える訳で…あまり、早すぎるタイミングは、イライラばかりが募ります。3年も、まもなく…4年になりますが、こんなんじゃ…もう既に、完全にハズレですからね。
まぁ、カタルの場合、失われた時代下を、ずっと…呆れながら、買いだけしかしなかったから、3年や4年は可愛いものです。1989年ですよ。もうあと2年で、30年ですからね。「ベルリンの壁崩壊」と言うパラダイムショックの解釈が、如何に重要なのか? 分かると言うものです。馬鹿は馬鹿なりに、一生懸命に現状を理解しようと努めますが…なかなか時間と言う最後の壁が、高く聳えています。
さてこれだけ、ぼやけば…カタル銘柄も反転を迎えるかな? 果たして、どうでしょう。狙っている株は、必ず上がっているようですが…打診買いばかりのカスばかりです。今年のテーマである集中投資を活用できるか?…ですね。株と言うのは難しく、条件が揃わないと…株価はスムーズに上がりません。周りの環境に…大きく影響を受けます。トランプ氏が、事前にどのような話をするか…など、誰にも読めない訳です。いろんな偶然が重なって、初めて良い相場になりますが…なかなか運に恵まれませんね。チャンスはたくさん転がっていますが…そのチャンスを活かせるか、どうかは、また別の問題です。
長年、株式投資をやっていると…人間の弱さを実感します。所詮、人間と言うのは、周りの環境に流され生きているのでしょう。でも中には…滅多にないチャンスを、ものにできる人間がいる訳で…はやく、その勝ち組の仲間に加わりたいと願っていますが…いつもチャンスは、素通りです。今年は、なんとか…それを生かしたいものです。
さてボヤキも、この辺にして…カタルの最近の疑問は、好転率のRSIの関係です。カタルが述べている「好転率」とは、25日移動平均と株価の乖離から、26週の乖離を引いたものです。そうして週間のRSIの説明は、これは良いですよね。日経平均株価の好転率は、ようやく改善傾向に向かっていますが…、週間のRSIは71.79から68.13と…下がり始めています。通常、この数字が70前後は危険ラインなのです。昨年の2月は27.7ですからね。この矛盾は、どう考えたらいいか?…と言う解釈です。
その様子のグラフを載せておきます。今日はこのグラフを観て、皆さんはどう考えるのか? 独自の「解」を、用意して…これからの相場を観ると良いでしょう。それではまた明日。グラフは日経平均採用銘柄の平均値です。